代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。時々呟きます。@miyakogu5

宝塚宙組・王妃の館/VIVA! FESTA! 感想1 ほっこり心に灯がともる宙組コメディと至福のデュエダン

※検索でこの記事が出てしまうようですが、千秋楽ライブビューイングの感想はこちらです。よろしければどうぞ!

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皆さま、こんばんは。お元気でしたか?先週日曜日に観劇してきました宙組さんの宝塚版「王妃の館」とスーパー・レビュー「VIVA! FESTA!」の感想をお届けします! 

さぁ、行くわよぉーー! 

って、あれ?miyakoguさん。日曜日観劇で水曜日感想って、いつもと比べるとちょっと遅くね?と思われたそこのあなた!(=中学生娘)。

お察しのとおり、ちょっと、いや、かなーーり、うーん、めちゃくちゃ?忙しかったかなぁ・・。ええ(涙)。土日なんてね、観劇以外はずっーーとお仕事!

というわけでここらで休憩しませんとね。アラフィフだもの・・。明日も雪国に行くし・・。あ、宝塚雪組バウは土曜に行くよ(^^)。

じゃ、まずはお芝居感想からお届けします(^^)。

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 (3/4観劇の最新感想はこちらです、よろしければどうぞ!)

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(前楽の感想はこちらです。よろしければどうぞ!)

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1.ほっこりと心に暖かな灯がともる佳品

浅田次郎先生の原作小説「王妃の館」を読んでみたmiyakogu。ものすごく期待すると同時に心配もしておりました。登場人物が多い群像劇。一人々に人生のドラマがあり、爆笑あり、くすっとした笑いあり、少しお下品なギャグもあり、でも涙も愛も詰まっている・・。そういう原作だったからです。

宝塚の舞台は、宙組さんの見事な人物造型に爆笑し、原作を思い出しながら結構な涙、涙でした。ただ、観劇直後は「うーん、原作読んでいるとちょっと物足りないかな?」と正直、思いました。 ←ただし3/4観劇で、印象が相当変わりました。「秀作」だと思います。

しかし、日がたって振り返るにつれ、思い出されるのはいくつかのほっこりとした柔らかな心の交流のシーン。観終わった数日後まで、ほっこりと楽しい感覚がしばらく残る。そういう佳品ではなかったかと思います。

数日後にふっと思い出して、ほっこりと微笑んでしまうような。人生って、案外悪くないなと、空を見上げて笑ってしまうような・・。

原作の人物造型をベースに、田渕先生が中心になる人物を大胆に切り取られ、北白川とルイ、北白川と玲子の出会い、また、岩波先生と下田夫妻の再会がメインになってきています。

出会いと再会のその中で、変わっていく登場人物の物語を絞り込んで構築した新しい物語。そう考えると、とてもすっと入ってくる物語でした。

田渕先生がつくられた新しい物語の中で、傷を持った人々が出会い、心が触れ合う中で確実に変わっていく。人生の再生の場としてのパリ・ツアーとホテル。そのモチーフは確かに原作と共通しています。

私は田渕先生が書かれる歌詞が何気に好きです。おずおずと少し自信なさげに繊細に、でも素直に人生の居場所を探しているかのような歌詞が「ローマの休日」にもあったことを覚えています。

 

2.北白川右京とルイ14世、北白川と桜井玲子の触れ合う心

「王妃の館」の原作では作家・北白川右京がホテル「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ」で老コンシェルジェから聴いた物語から、ルイ14世の隠された愛の物語を紡ぎ出します。

しかし、この宝塚の舞台化では、そこを北白川右京とルイ14世の魂の交流として描き、両者は直接対話をするのです(ルイはゴースト設定ですが)。これはなかなか大胆な設定変換であり、miyakogu、ほぅっと感心いたしました。確かに作家は、描いている人物と対話し、聞き出しているかのようなところがあるように思うからです。

 

・朝夏まなとさん

長い手足をくねくねっとされて、物語の天使がおりて「キター!!」と叫ぶシーン、爆笑しました。まぁ様の長い手足が大変効果的に使われております(^◇^)。おもしろ&かわいいなぁ、まぁ様は。

スランプのセレブ気取りの恋愛小説家・北白川は、うすうすわかっていたんだろうと思うのです。自分の心の深いところにしまってある本当の自分の物語。そこにしまいこんでしまった熱い思い、悲しみ、怒り、心の震え・・。それらを書くことでしか、殻を破って次のステージに行くことはできないと。

まぁ様とみりおんが二人で歌う「主人公のいない小説」。しみじみします。これ、おばちゃんな、30代後半独身時代に聴いたら、一人で大号泣したと思う、劇場で。

あのな、あるねん。そういう時期が。突っ走って何かを一定、成し遂げた。でも立ち止まる時期が来ていて、少し息切れしていて、振り返ってみるとどこか虚しい・・。そういう時!

働き女子の皆さま、まぁ様とみりおんのデュエット聴いてさぁ、おばちゃんと一緒にがんばろ!

まぁ様はこういうへらっとしている青年が、急に真摯な顔をするお役、はまりますし、その分ドキッとさせますよね。まぁ様がされるとリアルな切実感が出ます。

田渕先生は「相続人の肖像」もそうでしたが、実は脇の人物の方がどういうわけか極めて魅力的になることがあるのですね。(田渕先生の「サンクチュアリ」も、「ローマの休日」も劇場で観ました)

ただ、そこはさすがのまぁ様!ぐっと自分のものにされています。

 

・実咲凜音さん

私は「双頭の鷲」を拝見していないため、彼女の持ち味を十分わかっていない面があるかもしれませんが、とてもコメディ・センスがある方だと思うのです。「TOP HAT」、「メランコリック・ジゴロ」、方向性はそれぞれだけれど天然ぽいお役、いずれも最高でした。

今作品においては、旅行社の女性社長であり、まぁ様言うところの「しゃかりきツアーコンダクター」です。

わかるわぁ、しゃかりきになっちゃうのよねぇ・・。しみじみ・・。玲子さんも北白川と同じく、本当はわかってるのですね。こんな詐欺まがいのツアー、やったらだめだって。早い段階で見抜いたまぁ様北白川に、案外素直に「ごめんなさい」と謝る玲子さん。彼女は本当は誰かに頼りたかったんじゃなかったかなと、そう思いました。

一緒に秘密を共有する相手。しかもパリで・・・。

 

そんなもん、恋に発展するに決まってるやんかぁーーーーーー!(with エコー)

 

最後に手をズボンで拭いて差し出すまぁ様北白川、手を取るみりおん玲子さん。何なんでしょうね・・。

かわい過ぎるやんかぁーーーーーー!!(with エコー)

 

・真風涼帆さん

見事にお衣装を着こなす真風さん。ショウのあまりのかっこよさにくらくらしましたが、お芝居ではロングヘアーに豪華な王様としての佇まいです。

ルイはいらだっているのですね。秘密の思い人であるディアナの魂を探し続けているのに見つからないから。

しっかし、真風さんはすごいなぁ。ウバルドでは4500年さまよってたし、アルカードでは永遠に生きてるし。時空を超えてはるわ。やっぱり本当はさぁ、阿蘇山のカルデラ湖で見つかった謎のとても美しい生き物で劇団もそれを隠していると・・ぶつぶつぶつ・・(このブログで幾度となく繰り返しているので、以下、略)。

もうね、下手から煙とともにせり上がって登場して、また上手でせり下がったり、肖像画の前にすっと横からスライドで出てきたり。それだけで、なぜ笑えるのかしら?あんなにお美しいのに、どうしてまかちゃんはぷぷぷと、笑わせてくれはるのかしら?

大真面目なんだけど、どこか間が抜けていて、ちょっとお調子に乗ったり、ツアー客を引き連れるルイ14世さんです。いや、ゴーストなんですけどね(^^)。

かわいいわぁ!!ええ人なんやろうなぁ。皆の太陽である自分に誇りを持った王。

原作では彼の孤独が、ムノンとの交流、プティ・ルイとの再会と訣別の中でより強く感じ取れました。その物語を入れていたら2幕ものでも終わりそうにないので、今回、最後は北白川との友情とディアナ、プティ・ルイとの魂の再会として終わったのは良かったと思います。

あ、途中ね。まぁ様と二人でソファに座って、なんかわちゃわちゃしてたよ。何なんでしょうね、あのバディ感は・・。

ええわ!!

 

3.宙組の皆さまのくっきりとした人物造型に拍手

いやはや、お見事、お見事。今の宙組さんは充実していますよ~。思い切って人物を造型されていて、お一人お一人がくっきりと。物語がものすごく立体的に見えます。

 

・純矢ちとせさん

北白川右京に付き添うアラフォーの真面目そうな編集者。でもロマンスを求める純な心もお持ち。純矢さんが笑わせてくださること!「TOP HAT」のマッジも素晴らしかった。皆さま、せーこさんにどうぞご注目を。少しばかりかわいいロマンスも生まれそうかな(^^)。そのお相手、ピエールの和希そらさんもキュート!素敵な髪型がお似合いです。

 

・蒼羽りくさんと澄輝さやとさん

りくちゃんのゲイのクレヨン。お・み・ご・と!!

胸の谷間、美脚、高い背にハイヒールのクレヨン。可愛らしく話していても途中から男声に戻る(正確にはつくるか・・)とドスが効いていて。

さ・い・こーーーーー!!twitterで情報が一杯出てると思いますが、澄輝さやとさん演じる堅物警官の近藤とのある場面。劇場から自ずと拍手ですよ、拍手。いやほんとにねぇ。恋がかなうのですね(^^)。ぷぷぷ。

原作ではクレヨンは鋭い洞察力を持った賢い人物として描かれていて、クレヨンのセリフはいずれもものすごい説得力。その部分はちょっと減っているけれど、何気にツアーの中心にいるかのように感じる存在感と茶目っ気。最後にクレヨンにこたえてくれるあっきー近藤の男気。素晴らしかったです。

ぜひ観てね!!

 

・愛月ひかるさんと星風まどかさん

成金不動産王の金沢を演じる愛ちゃんとその恋人の人の良さげなまどかちゃんミチル。お芝居の素晴らしいアクセントになる金沢の鬘(かつら)ですねぇーーー。いやぁ、もってく、もってく。おおいに笑わせてもらいました。成金なのですが、気のいいカップルです。

原作の金沢はね。これは舞台には使われなかったので、少しだけ原作のネタバレしますと、どん底の時期に愛想尽かしされた別れた妻子がいます。その娘ちゃんがずっと金沢のポケベルにメッセージを入れ続けてくれている。それだけが唯一の交流です。

原作では、金沢のベガスのホテルの夢には、娘への秘めた思いがあります。宝塚の舞台では気のいい成功した大阪のあんちゃんが一山あてるで!という豪快なストーリーになっていて、それはそれで爽やか。ただ、私はこの金沢の原作のエピソードが好きなんですね。

原作の金沢は、ベガスのホテルで話題になれば、娘に「自分が今こうやって生きている」とニュースで伝わるかもしれないと、そう秘かに思っています。

ミチルにそのポケベルを見せたとき、ミチルは一緒に泣いてくれて、「日本に戻ったら何が何でも探し出そう」と言ってくれます。そこが舞台になかったのは、ほんのちょっぴり残念でした。でもいいか、鬘一つであれだけ笑いをとってはるからなぁーー。

 

・桜木みなとさん

玲子の別れた夫設定はありませんでした。気弱でめそめそしている憎めないツアーコンダクター。彼は嘘を押し通すような根性もないかわりに、人をだましきるようなずる賢さもありません。ネガ・ツアーのお客さんに早々に打ち明けてしまいます。

髪がはねてリュックしょったずんちゃんのまぁ、かわいいこと、かわいいこと!初観劇のお友達はずんちゃんに心惹かれておられましたねぇ。「かわいいですぅ」と。

拝見していて、「そうか、こうやって弱さをさらけ出した方が、むしろ人の心をすっとつかむのか・・」と感心するmiyakogu。強がりがちな自分を大いに反省でござりますわ・・(遠い目)。

 

・伶美うららさんと遥羽ららさん

舞台の奥でディアナという名前のとおり、時々出てきて遠くで輝く月のような美貌のうららちゃんです。遥羽ららさんは賢く美しいプティ・ルイにぴったりでした。

原作ではね、ついに迎えに来たルイと向き合い、自分はフランスの太陽にはならない、この広場の太陽になると宣言するプティ・ルイ、そして母子に心を寄せるまちのビストロ「マ・ブルゴーニュ」のオーナーシェフ・マイエのお話もあり、これもまた切ないのですが、それをやると4幕もの(?)になってしまうでしょうしね・・。

 

というわけで、私の感想もこのまま行くと、とんでもなく長くなりそうですので、いったんここまで。

ショウについてもまた書きますが、至福のデュダン、壮絶にかっこいい黒燕尾、迫力の「ソーラン・宙組!」。

どっこいしょどっこいしょーー!だということはお伝えいたします。

 

愛すべき佳品のお芝居と、迫力と至福のショウ。ぜひご観劇をお楽しみください。

デュエダンで、まぁ様の長い手が、みりおんさんを迎えに行き、「おいで」と横に大きく広げられ、優しく後ろから抱きしめる。

その様を観ているだけで天国のデュエダン。美しく幸せに満ちたショウのラストでした。あれはねぇ、ドリームやね、ドリーム!!

美容と健康に必ず効くと思われます。まぁ様の理想の彼氏、ぜひご観劇ください。

 ショウの感想も書きました。よろしければどうぞ!

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原作の感想はこちらです。よろしければどうぞ(^^)。

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月組さん「グランド・ホテル」のル・サンクにほっくほっく! 心の声を少しばかり(^^)

皆さま、お元気ですか? 再び、寒くなりましたね・・。

さて、雪組のちぎみゆ・だいもんのトリデンテ、れいこひとこさんに加えて、「ケイレブ・ハント」新人公演の暖かなジムで注目した真地佑果さんが「ベスト・ステージ」で紹介されていると聞き、立ち寄った大きな本屋さんで探してみたのですが、残念ながら、売り切れです。

ふぅむ。これはキャトル・レーヴ梅田店に行くしかないわ!と寄ってきました。そうしましたらね、うん。月組さんの「ル・サンク」が出ているじゃぁ、ありませんか?!

 

表紙の男爵、シルバーグレイのマントの珠城りょうさんの髪の流れを凝視するmiyakoguです。この髪型がよく似合っておられたんですってば!!ばんばんばんばん(〃∇〃)

ああーー、サイフをオットーに返すシーンの珠ちゃんの切ない顔もちゃんと入ってるやんか!それから、「お持ちになる方がいい」のとしさんも。悪いお顔やなぁ・・。

長いすに赤い薔薇を散らして横たわる珠ちゃん。ある日、この薔薇が絶妙に散っていて、お見事だった時があるのです。珠ちゃんの腕から流れる血のように散っていた薔薇。

毎回、ご本人が散らしておられるのかしら?とオペラでがん見してたんやで、おばちゃんな!

 

ああーー、白いお衣装の男爵とエリザベッタが回転扉ですれ違う場面のお写真が!!

回転扉にばっちり映りこんでいるちゃぴさんの表情。気配は感じるけれど、見えていない男爵なのだと思わせるものがあります。一度だけ、前方センターブロックのやや下手の時にまさにこのとおり、ガラスに映るちゃぴさんが見えたことがありました。

 

「Ryo Tamaki」のコーナーの珠ちゃん。

青いベスト姿のこの胴の短さ!いずれのスーツ+ルパシカも着こなす珠ちゃんです。ええわ、ここのショット全部。きゅっと左に上げた髪の先が少し乱れているのが、何ともお色気があって!!ばんばんばん!!(〃∇〃)

 

次はショウの紹介ね。ふむふむっと・・。

おっしゃ、きたわ、テキーラ!!

黒と赤の縦じまのスーツを着こなす珠ちゃんです。この1枚の大きなお写真の前髪が乱れておられて、大変によろしい!

蝶のモスラーのお衣装はスルーしてっと(^^)。先日、隣で観劇していた初見の旦那が絶対やるだろうと思っていましたが、観劇後、「モスラーや~」と歌っておりました。ぷぷぷ。あ、ごめんね、珠ちゃん。やっぱり宝塚のトップさんはこういうお衣装を着こなしてなんぼ、やから。

 

ちゃぴさんとの薄い水色のお衣装の珠ちゃん。再び、前髪を整えておられます。

そしてびしっと揃った黒燕尾。お美しい月組の皆さまです。

ああーー、黄色のお月様ドレスのちゃぴさんとがしっと抱き合う珠ちゃん。大きな右手がちゃぴさんの頭を抱え込み、左手は背中をがしっと。

ドリーーーム!!(〃∇〃)

 

しかし、ここで、ああーー?!あの、背中の羽根は、羽根のシーンは?と慌てるmiyakoguです。でも、ちゃんと・・。

ありましたーー!裏表紙にありました。見事、見事。

 

珠ちゃんの背中から大きく伸びる白い羽根。このとき、娘役の皆さまは手に持った羽根でお顔を隠し、スカートのふわふわで羽根の下側を見事につくってくださっていたのですね(涙)。

ありがとうございますだーーー!

 

おばちゃんな、珠ちゃんの背中と斜め後ろの横顔しか見てなかってん。5回ともな。羽根をつくっていて下さった娘役の皆さまにお礼申し上げる!!

月組の皆さま、まずは宝塚大劇場の千秋楽、お疲れ様でした。東京で観劇をお待ちの皆さま、どうぞ観劇をお楽しみください。

(ひそひそ声で)おばちゃんな、実は今、ちょっと忙しいねん。でも週末からは宙組やん?実はちょっと苦悩してるねん。いや、見るけどな!

そのためにも、お仕事、がんばるわね。皆さまもね!

月組・グランドホテル 役替わり4パターンの比較感想 毎回注目すべき人が異なる充実の月組さん

皆さま、こんにちは。若干、風邪気味のmiyakoguです。悪化させないように最大限の用心中!だって、来週末は宙組さんですから。

さて、昨日が月組「グランド・ホテル」my楽でした。AからDのパターンを全て観たので、比較検討の感想をお届けしたいと思います!既に書いている内容もあるので、だぶりますが、まとめますね。

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1.キュートさ、生きる強さのフラムシェン

早乙女わかばさんと海乃美月さんのフラムシェンは、それぞれに持ち味も出し方も異なり、いずれも良かったと思います。

私が好きなのは早乙女わかばさんのオットーに優しいフラムシェン。お金があって、一緒に子どもを心待ちにしてくれるオットーこそというのもありますが、早乙女わかばさんのフラムシェンは、オットーを人間的な愛情によって看取ってくれそうな柔らかさがあるように思いました。ハリウッドに一方的な憧れを持っている夢見がちな女の子。いわば、等身大の女子の感じがするのですね。

海乃美月さんのフラムシェンは、自立していて生きる強さがある女子。カメラテストも実は受けたことが既にあって、ハリウッドがどこかはわかっていないけれど、女優のチャンスを真剣に探している女の子。オットーをちゃんと看取ってくれて、自分が出かけている間は看護人をつけて、仕事に行きそうです。

身振りのキュートさは早乙女さん、歌やダンスの技術面は海乃さんだったかな?いずれも持ち味を活かした素敵なフラムシェンでした。

 

2.朝美さんのラファエラに感じた哀愁

昨日、Dパターンで拝見して一番、「うわっ」と思ったのが朝美絢さんのラファエラです。歌がぐんぐん伸びておられるのに加えて、朝美ラファエラは”哀愁”が出るところまでいっていたと思います。エリックも素敵でしたが、ラファエラの”哀愁”、儚い夢を感じさせた朝美さんの演技は秀逸でした。

丘の上のヴィラで二人で住むという歌う前に、エリザベッタに誰も頼れる人がいなくなった時というセリフがあります。その時の朝美さんは少し悪いお顔。エリザベッタが一人になれば、自分のものにできるという独占欲が見えるかのよう。

でも、歌い始めるとうっとりと夢見るような儚さと哀愁。たとえ一緒に住むことができたとして、もしかすると、朝美さんのラファエラはエリザベッタが息を引き取る瞬間、あるいは亡くなった後にしか、その愛を口にすることはないだろうと思えました。

つーかさぁ、美人すぎやろ!付き人の割には!そのうち、映画女優のスカウトが来るんじゃないの??

 

3.暁千星さんのエリックが歌う生の喜び

暁千星さんは「私がエリザベッタを守る」という力が入ったラファエラも素敵でしたが、私が好きなのはエリックでした。

特にBパターンで拝見した時に感じた、男爵の死の直後、劇場を「生」の喜びで塗り替えるかのような力強い歌唱。息子の誕生を喜び、これからの人生を祝福するような暁さんの歌の強さを感じました。甥っ子でもいらっしゃるのだろか?と思ったものです。

人生に少し疲れた”哀愁”を出していただきたいラファエラよりも、まだお若い暁さんには伸びやかで初々しいエリックの方がお似合いだったかなぁ。でも、ラファエラもがんばっておられましたよ。エリザベッタを一生懸命守ろうと頑張って力が入ってるラファエラが、この役を何とかものにしたいと頑張っている暁さんと重なるようでした。

 

4.結局は・・

これは私が観た日のできにもよると思うのですが、意外なことに、私が好きなパターンはこちら。

・幕が開けてすぐAパターンで観た早乙女フラムシェン

・役替わり後、最初のBパターンで観た若きパパの暁エリック

・新人公演後に拝見したCパターンでの海乃フラムシェン

・終盤、Dパターンで観た朝美ラファエラ

 

組み合わせの妙でいけば、Dパターンのはずなのですが、どういうわけか、昨日のフラムシェン、エリックは、それぞれ序盤で観た方がよかったのです。

組み合わせの妙というより、パターンごとにそれぞれ異なる方に注目した役替わりでした。

そして、すべての役替わりの中で一番良かったと私が思ったのは、Dパターンの朝美絢さんのラファエラの夢見るような哀愁。

ブロードウェイ版のCDから感じたものとは違う儚い夢のような哀愁。お若いジェンヌさんが、短期間でここまで持ってこられたのは素晴らしかったと思います。

 

昨日、初見の旦那はんが絶賛したのは、まず何よりも人生を感じさせる作品の力でした。そしてこの作品を1ヶ月ほどのお稽古でここまで持ってこられるジェンヌさんのお力にも。名前を聞いてきた(=感心した)のは、オットーとグルーシンスカヤです。珠ちゃんはこれからの可能性を感じる”真ん中の人”とのこと。

その中で、一番ぐっと来て「俺でも泣きそうになったわ」というのが、実は朝美さんの演技です。

「あの方はきっと駅で待ってらっしゃいますよ」とエリザベッタに言い、エリザベッタが「そうだったわ」と立ち上がるシーン。

子どものように純粋に喜ぶエリザベッタを見守る朝美ラファエラの表情に泣きそうになったと。中年男性にもぐっと来た朝美さんの演技でした。

 

不遜さ、キザ、優しさ、育ちのよさ、純粋さ、愛。それらをひっくるめて見せてくださった珠城りょうさんの男爵の多様な表情。

少女のような純粋な恋を中年に差しかかった女性の切なさの中で見事に歌い踊ってみせた愛希れいかさんの迫力あるグルーシンスカヤ。

儚さと茶目っ気、人生の辛苦と希望、グランドホテルへの憧れや夢。「人生」を感じさせる歌唱を聞かせてくださった美弥るりかさんのオットー。

役替わりの方々のそれぞれに異なる魅力、専科のお二人の演技、月組さんの揃ったダンスにコーラスの団体力。

大劇場は明日、千秋楽です。皆さま、東京でのご観劇をどうぞお楽しみください。

男爵珠ちゃんはね、とにかくお色気たっぷり。どうしたん、珠ちゃん?!という感じでのけぞりますから。お楽しみに!

働き女子の皆さまへ 「御年93歳、人生はこれから」の女性経営者に驚きと尊敬

皆さま、こんばんは。

今週は今年新年最後の互礼会がホテルであり、参加してまいりました。集まった総勢140名弱の女性経営者たち。ほぼ8割から9割が大阪の女性社長のみの会!

こっわ!(^^)。

大阪の女性経営者が一堂に会しておられ、お着物の方をはじめ、皆さま、目力もばりばりと強く、発光するかのよう。素晴らしいです!

ただ、さすがに事業経営の皆さま。たとえば豹柄とか、全身ブランドとか、実はそういうものでもなさそうです。

華美ですと贅沢にしていると思われて、お取引先とかに印象がよくない面もありますから。シックに品良く、しかしきらきらっと。そういうスタイルだなと納得いたしました。

 

その中で、一際、誰よりも、ひたすらお元気な方がその会の名誉会長さん(^^)

大統領選ですか?! そのまま首相の所信表明でもいけるわ、という感じの名演説です。覚えてる限りだけでも以下の名言が。

大阪では有名な方ですから、ご存知の方もおられるかと思います。オザックス株式会社相談役の尾崎公子様のご挨拶から、以下、一部のみ引用させていただきます。

 

「私達は経営の難しさも熟知しています、そして、社会と触れる喜びも知っている」

あー、そうか。ワーキングマザーとして忙しい日々。時に嫌になるようなこの状態を「社会と触れる喜び」だと、そのように受け止めておられるのですね。

 

「甘えた依頼心や、女性が持ちがちな被害者意識を、捨てよう。ね?」

うんうん。確かに。

 

「いい?プラス思考に、頭までどっぷりとつかるんだよ」

はいぃぃーーー!

 

ひとしきり名演説を熱く語った後、一区切りおいて、こうです。

私は 93歳人生はこれから!」。どよめく会場です。ものすごいわ!!

 

そして、「私の元気の秘訣を伝授します。はい。やって!1、2、3」とその場でいきなりプチ体操です。もちろん私達も一緒に。

とどめはピコ太郎のダンス。見事に演じられて、颯爽と壇上から降りていかれました。ものすごいわ!!

 

こんな働き女子の大先輩がおられる大阪経済界。恐るべしです。

皆さま。いつだって「人生はこれから」。覚えておいてね!(^^)。

 

最後に上方舞を山村若女様が踊ってくださいました。山村様のブログはこちらです。

舞のことぶれ -山村流上方舞 山村若女-

山村流?そういえば、確か・・。

気になったので、スマホで検索してみると、やはり。植田紳爾先生の奥様、故 山村糸様の愛弟子でいらっしゃった方でした。早くにお亡くなりになられた師匠の糸先生の思い出を切々と語られた山村若女さん・・。そうか・・。

まさかそこで宝塚とつながるとは思いもよらず。あちこちで、宝塚につながる新年互礼会です。いよいよ1月もおしまい、早いなぁ・・。

あ、でも「人生はこれから」。皆さまにも、お贈りいたします(^^)。

月組振り分け そうか、月城かなとさんはDC組か・・、雪国の雪景色とともに苦悩中(^^)

皆さま、全国的に大雪の本日。雪国を行くmiyakoguです。こんばんは。

電車でお仕事をしていたのですが、はっと気づくと右も左も雪。鈍い色の空です。ちなみにこれは午前中ね。

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さらに進んでもやっぱり雪。

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目的地に着いてもやっぱり雪。こちらはお昼です。

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見事な一面の雪景色!テンションが上がるmiyakoguです。高校時代は吹雪だろうが合羽着て自転車通学でしたから、おばちゃんな、これくらい、うんうん。

しかし、目的地にて手袋を忘れたことに気づいた途端に弱気です。て、てぶくろーー!!

この寒さに立ち向かうには、何かホットなことを考えなくては。宙組さんHot Eyes!!のまぁまかかしら、真風さんの首からあごへの完璧なラインかしら、珠ちゃんのお茶会のぽろぽろこぼれ落ちる可愛さかしら、それとも男爵の「うん、頼むよ」(つーと腕を撫でる)かしら・・・。

お昼ごはんのカレーうどんで手を打ちました(^^)。

おばちゃん、体温上げんとね!

 

さて。その雪国からの帰り道で考える、雪組さんから月組に異動される予定の月城かなとさんです。そうか、月城かなとさんは美弥るりかさん主演の梅田芸術劇場DCと赤坂ACTの方なんですね・・。

途中で既に宝塚仲間から速報は入っていたのですが、来年の5月、今更ですが月組さんには朝美絢さんと月城かなとさんが同時におられるのですね。改めて驚きました。

 

私の周りにいる関西の雪組・れいこちゃんファンの皆さまは大喜び(^^)。

一緒に行ってくれる人がいなければ一人でも博多座遠征と覚悟していたところ、「梅田?!リピートできるやん!友達も一緒に行ってくれるやん!」です。月組さんをそんなに知らなくても、梅田なら観劇仲間も誘いやすいですものね。

そう考えると、月組さんへのトータルでのれいこちゃん効果としては、やっぱり梅芸の方がいいのかな(^^)。

博多座だと一人でも遠征という思いつめたれいこちゃんファン1に対して、梅芸だとお友達を2人くらい一緒にとなって、2から3で月組さん観客増となりますものね。れいこちゃんファンで、月組さんでは宇月颯さんが一番好きなうちの娘も梅芸派。

 

しかしながら、博多座メンバーを拝見してみますと、輝月ゆうまさんが博多座でないのは珠ちゃんのためにも残念なのですが、私自身は好きな方がたくさんご出演予定。

繊細なお芝居に、感情を乗せた歌唱がぐんと伸びておられる朝美絢さん

「グランドホテル」でジミーのダンスがコミカルで目を惹く千海華蘭さん。おばちゃん、小芝居も観てるで。

じっと見つめてくる視線に妙な色気のある輝城みつるさん

珠ちゃんの同期の早乙女 わかばさん。先日、前方席でNYの場面、ロックオンで釣っていただきました。男前でしたわ。

すっとした立ち姿の優ひかるさん
どこにおられてもかわいくて目に入ってくる蒼瀬侑季さん

歌唱がぐんぐん伸びておられる暁千星さん
ぎらっとした視線が魅力的な輝生かなでさん
新人公演をニュースで拝見しただけですが、歌上手とお噂の風間柚乃さん
背が高くて舞台で目立つイケメンの新斗希矢さん。チャールストン、習ってはる姿がかわいかったわ。
美声で背が高くてイケメンとお噂の礼華はるさん。

 

下級生さんの活躍に期待!美形で歌えて長身でという方が、ただいま集まってきておられますもの、月組さん。

そして、専科の華形ひかるさん。博多座「星影の人」、バウ「銀二貫」の和もののお芝居、とっても素敵でした。

 

珠ちゃんが轟さんのもとで成長されるだろうお芝居に美しい黒燕尾のショウ、お茶会。実はこの近辺に自分の誕生日。うーーん。そして、大劇場ではちぎみゆの退団公演。

ショウ「カルーセル輪舞曲」は歌よりもダンスが多く、非言語でも伝わる海外向けなのかな?と勝手に思っているのですが、博多座では福岡に来られているインバウンドのお客様も見込んでいるのかしら?と思ってみたり。

電卓と手帳を片手に悩みたいと思います(^^)。ちなみに、博多座には行く行かないではなく、いつ行くか?です。がんばれ、珠ちゃん。応援しないとね!

珠城りょうさん「グランドホテル」大劇場お茶会 明るく颯爽とはつらつとしたりょうさんでした、かわいいやん!

こんばんは。本日は宝塚ホテルで開催された宝塚歌劇団月組トップスター・珠城りょうさんのお茶会に参加してまいりましたよ。その感想をお届けしますね!

(こちらはりょうさんの席の装飾のお花。綺麗ですね。スタッフさんに確認の上、掲載しています。以下、りょうさんの発言の具体的内容には触れずにお届けいたします!)

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とっても楽しかったです!!

珠城りょうさんの充実が伝わってきました。伸び盛りの溌剌とした元気で明るいりょうさんを実感できて、本当に良かった!楽しいお茶会で、終始和やかに明るく、時に大笑いしながらきゃあきゃあとしたお茶会でした。

おばちゃんな、安心したわ。初めて参加した「NOBUNAGA」のお茶会では、ご本人が抱えておられるであろう戸惑いや葛藤、責任の重みが伝わるかのようで、真摯な姿勢に打たれるとともに、じぃやのように心配したものです。

でも、もう大丈夫!若く溌剌とした充実した珠城りょうさんから発せられる”良い気”が、会場を覆うかのようでした。彼女はトップスターの孤独というより、今はむしろ、周りの方々の支えをより一層強く感じておられるのではないかと思います。良かった。月組の皆さまに感謝です。りょうさん自身も感謝の言葉を述べられたように、日々の入り待ち、出待ちをしておられるファンの方々のお力も当然、大きいと思います。良かった!

 

最初、てっきり後ろの入り口からご登場かと思いきや、公演にちなんで赤い薔薇の花束を抱えて前方のドアから登場されたりょうさん。会場からはもちろん、「きゃぁーーーー!!」です。

シンプルな白いシャツに長めの黒のジャケット、黒のパンツ、前の方にスタッズのついたおしゃれな靴。とてもシンプルな服装なのに、りょうさん自身がきらきらしているからか、華やか!さすがお若いトップスターさんです。

色白の艶やかなお肌、くっきりと見事な二重の瞳、すっと長く細い脚、意外にきゃしゃな上半身です。肩幅はもちろんあるけれど(^^)。

 

りょうりょうはねぇ・・。ばん!!(ついに立ち上がるmiyakogu)

きらきらとした、いたずらっ子のような黒目で笑うんですよ、あの人!!

黒目がちな目の奥が、いたずらを思いついた子どものようにきらきらっと輝く。いきいきとした表情のりょうさんでした。かわいいいわねぇ。うんうん。(目を細めるmiyakogu)

 

楽しいゲームあり、握手あり。りょうさんがテーブルを移動しながらのゲームで、会場全体を歩いて移動されていくので、いろいろなテーブルからよく見えたと思います。

その移動のときに、あちこちを見ながら「あ、こんにちは」「こんばんは」とにこやかにごあいさつをされるりょうさん。その独特の間合いが何だかおかしくって、ついつい「ぷぷぷ」となりました。いちいち、かわいいわねぇ。うんうん。

 

てきぱきと、ぱぱぱとテンポ良く話されて、あっという間でした。

りょうさんが近くまで来て下さる工夫があって、ゲームが楽しかった!運営も司会の方もテンポ良く、気持ちのいいお茶会だったと思います。素のりょうさんの魅力がばりばりと伝わってきましたね。いたずらっ子のようなお茶目な面がすっと伝わって素敵です。

 

タカラヅカスペシャルの時、他のトップさんによくしていただいたお話や観劇に来られた際のお話も素敵でした。りょうさんも「まぁ様」って呼ばれるんですね。紅さんの優しさにもじーーん。

元気で明るい太陽のようにと思っておられるご様子。うん、大丈夫。初夏の太陽のように明るくて、きらきらと颯爽としていました。

 

あのね、ご本人は「かわいい」と言われるのは男役としておいやかもしれないけれど・・。ばん!!(再び立ち上がるmiyakogu)

あなた、かわいいんですってば!!!

おばちゃん、太鼓判を押すわ。駅のホームでも、「かわいいわぁ」と皆さん、つぶやかれまくっていました。

 

りょうさんへの「かわいい」は小さき者への可愛いではなく、「きゅんとする」「うっとり、ほっこりする」「ずっとにこにこと見ていたい」。そういうかわいさですから、ご本人にも自覚していただいて。

にっこにっこの、かわいいりょうさんの幸せなラブストーリーもいつか観てみたいと思いました。葛藤や苦悩は、ちょっぴりスパイスで入れていただいて、幸せそうに笑うかわいいりょうさんのハッピーなラブ・ストーリー。いつか拝見できるかな?と今後の楽しみにいたします。

そんな風に思えた、幸せな気に満ちたお茶会でした。どうもありがとうございました!

月組・グランドホテル 役替わりCパターン感想 たまちゃぴと月組さんの圧倒的なミュージカル 奔流する感情!

皆さま、こんばんは。お元気ですか?

さて、昨日は11時公演にて、Cパターンを観劇してきました。その感想をお届けします。

いやはや・・。トップになる人というのは、やはり違いますね。中盤から終盤へと向かいつつあるこの時期、仕上げてくるというか、そのように自分を持っていく力がおありになるのだろうと思います。素晴らしかった、たまちゃぴを筆頭に月組の皆さんが。

実は宝塚仲間さんに取っていただいたチケットは、大劇場のB席最後列センター付近。天井桟敷ってこんな感じかしら?と拝見しました。

時々、良席で観劇すると「席が良いから、感想も良くなるのかなぁ」という自分自身への懸念も若干持っていましたが、昨日は正真正銘。一番後ろの席にまで届いた珠城りょうさんの演技の表情、愛希れいかさんの迫力の歌、月組さんの見事な舞台でした。

 

1.珠城りょうさんの細かな演技の表情に注目

初日は男爵である自分を試すかのようだった演技だったと私は思います。昨日は男爵としての矜持、快楽とスリルをゲームのように楽しむ不遜さ、美しい女性にすぐ声をかける自信、恋をしたきらめきと浮つきと切なさ、お金がないみじめさ。すべての感情が目線の動き・表情・佇まいから奔流のように流れ、時ににじみ出るかのようでした。

珠ちゃんはねぇ。セリフの声がいいわ!

自然な感じで発声される理知的で明晰な男役さんとしてのセリフ。本日夜はお茶会ですが、素はほわっととした、少しいたずらっ子ぽい可愛らしい声になるのに、舞台の上ではお見事。

この人は役者さんだ!と昨日、改めて思いました。「激情」でおばちゃん、まんまとはまったのもしょうがないですわ。おばちゃんやってな、背中だけ観てるんとちゃうで!(^^)

 

昨日は、お財布をオットーに返す場面の表情の変化に注目いたしました。

・財布を拾ってオットーに渡そうとするが、これがあればと懐にしまう

・オットーが財布がないことに気づいて、取り繕うとする

・いや、やっぱりいけないことだと、口実を無理やりつけて、オットーに白々しく返す

・オットーも気づいている気まずい空気の中で、取り乱すようにシガレットケースを取り出す

・分け前をどうぞと言われ、いやそんなことと言いつつ、振り返ると意外な大金で息を呑む

・これで、ウィーンに行けるという全身から発せられる喜び

・運転手に取り上げられてしまう絶望

・運転手が向き直り、「チップを差し上げましょう」と言われた瞬間のぬか喜び

・ピストルを渡され、これしかないんだという覚悟が出たかのように走り去っていく姿

男爵は、プライジングともみあって撃たれる、運命の1点に追い込まれていくのです。冒頭での「時間がもうない」というセリフは、その運命を示唆しているかのよう。

様々な感情が奔流する時間の流れの中で、男爵がその1点にどんどん近づいていっているという切迫感を感じました。

そして、珠城りょうさんから流れ出る感情の奔流は、大劇場の最後列にまで流れ込み、確かに届きました。見事だったと思います。

 

2.愛希れいかさんの年齢を経た女性が歌う”女の子”

上手いなぁーー。グルーシンスカヤが歌う「ボンジュール アムール」は、中年に差しかかった女性でありながら、少女のような恋のときめきを弾けるように歌われます。

「ウキウキ 女の子に戻り
 Bonjour!
 クルクル 風に乗って踊り
 Bonjour! 」

出典:「Bonjour, Amour」訳詞:生田大和氏 

 

「女の子」なのです。心は。しかし、声は違うのです。やはりある程度以上の年齢の厚みを感じさせる声。「Puck」の時の少女の声ではないのですね。ぶりっ子ではなく、中年に差しかかった女性が少女の心を歌う、そういう歌唱なのです。素晴らしい!

ちゃぴちゃんは、なんで、おばちゃんのこと、わかるん?!

加えて、にこりともせず「死」のダンサーの役割に徹するかのような最後の「死のボレロ」。彼女が珠城りょうさんが横たわる長いすの向こうから身を起こすとき、最初に見えるのは黒のレースで覆われた背中です。

その背中から漂う「死」のダンサーの威厳。姿形はグルーシンスカヤですが、男爵に「生」の残り火を一瞬灯し、その火をきっぱりと消す「死」。表情を全く変えずに、運命を男爵に伝えにきた厳粛さをまとった「死」。

初日は、ダイナミックなリフトに気をとられていましたが、素晴らしいダンスでした。いや、リフトはほんとすごいんだけどね!

 

3.役替わりの方々の熱演

暁千星さんのラファエラは、エリザベッタを人生の荒波から守ってきたのは私だという矜持を感じさせました。もっと強く賢くなりたいのだろうな、という切なさがAパターンの時よりも、出ておられたと思います。彼女の背の高さが、ラファエラにマッチしていて、本当はもっと男性のように強くエリザベッタを守りたい、けれど届かない。その切なさを感じました。

朝美絢さんのエリックは、暁千星さんと比べると、初々しいパパの”柔らかさ”が出ていたと思います。優しいパパになるんだろうなという柔らかな表情。うっとりとヤング・ジュニアの輝く未来を夢見るかのような歌唱でした。

ただ、私は喜びを爆発させ、劇場一杯を「生」の喜びで塗り替えるような暁さんのエリックが好きで、丘の上のヴィラでいつかエリザベッタと二人で住むのだと憧れを持って夢見るかのように歌う朝美さんのラファエラが好きです。Dパターンに期待!

海乃美月さんのフラムシェンは、新人公演を経て、考えが浅いけれど強いという可愛いらしさがより前面に出てきていました。ただ、可愛いだけではなく、登場人物の中で、翌年に起こる大恐慌を一番強く生き抜くのは、おそらくフラムシェンではないか?と思わせる”生きる強さ”がありました。よく通る声とセリフもお強みです。

フラムシェンは”可愛い”だけではなく、ある意味力強さを感じさせる”可愛い炎”。

炎のような強さがより出ているのが海乃さん、キュートさがより出ているのが早乙女さんかな?と受け止めています。こちらもDパターンに期待!来週、観ます。

 

4.熱演の月組さんの掛け算の力

月組さん、素晴らしいわ! ショウはね、宙組さん。これは譲らん!

月組さんには何というかなぁ、組全体でお芝居を仕上げてくる、レベルを上げてくる強さを感じます。

いい意味で個々の方の主張はそれほど強くなくトップスターが際立ちつつ、 2番手の美弥るりかさんが絶妙な演技をされている上に、皆さまがそれぞれの役割に徹して全体を支え、主役との掛け算で一層盛り上げていくような力を感じました。

 

光月るうさん、綾月せりさんの掛け合い。マネージャーと興行主のお二人、いかにもありそう、いるわぁ、こういう人!と思わせます。

マダム・ピーピーの夏月都さん。モップ拭きながら舞台を横切ってエリックに肩ぽんするだけで、ほろっとさせるのですね。存在感があります。

運転手の宇月颯さん。登場シーンからして、グランド・ホテルに異質な存在なんだと思わせる歩き方。ついでに言うと、男爵の部屋でくつろぐ宇月さん、無駄にお色気満載。ファンサービスかしら?(^^)

 電話交換手のお姉さまたち。組んだ脚が美脚!横に縦に正確に歩きながら、舞台を進めていく方々です。最後に、男爵が亡くなった現場で駆けつけて泣いてくれて、ありがとうな!!おばちゃんも混ざりたかったわ。男爵、全員に声かけてた疑惑も濃厚です(^^)。

ベルボーイの皆さま。ハンスの貴千碧さんにエリザベッタが言う「ありがとうね、ハンス」が退団される方に光があたっていて良かった。貴千さんは、いつも珠ちゃんのことを可愛がってくださっているそうで、本当に、ずずず、ありがとうございます・・(涙)。

粋な身振りの綺麗な人がいる!と思うと蓮つかささん。にこにこと可愛い子がいる!と思うと佳城葵さん。ショウも含めて濃い人がいる!と思うと輝生かなでさんでした。

 

仕上がっています、月組ミュージカル。

ぜひご観劇ください。ただ、初見ではお話がわかりにくい方が多いご様子なのも事実です。昨日も、娘さんがお母さんに「なぜ誰が男爵を撃ったのか」「なぜフラムシェンはオットーとパリに行くことになったのか」と尋ねておられた場面に遭遇しました。

そりゃそうだ・・。おばちゃんになるとなぁ、わかるんだけどなぁ。特に後者・・。

 

本日は珠城りょうさんのお茶会です。舞台で見せてくださっている姿とはまた違う珠ちゃんの可愛らしい面をまた見られるかな?。ふふふ。

男爵、遠慮せずいただきました(*^^*)

皆さま、こんにちは。お元気ですか?明日から寒そうな地域に出張のmiyakoguです。

さて、昨日、偶然にも「男爵」を連れて帰ったmiyakogu。←”食パンを購入”ですってば。日本語は正確にね。

早速、「朝から遠慮せ~ず、召し上がったのねぇ~」です。ぽっ(*^^*)。←いや、何か違うでしょ?

 

まず、袋を止めている金色の帯の針金を、ゆっくり、くるくるとはずしますよ。

「ふっほっほっほぉっ、良いではないか、良いではないか

「あーれーー」回りながら身を包む帯がほどけてしまう男爵です。

↑ 食パンの袋開けるのに、悪代官みたいになってますよ?それに、方向性が何だか間違っていってますよ、miyakoguさん?

 

白い表面をゆっくりと押してみて、フレッシュな触感を確かめてみますよ。

「ほぅ、この輝くばかりの白さよのぅ」

↑ ますます、話がややこしくなってますよ。

 

オーブントースターに乗せてみます。

「ふっほっほっほぉっ、こうしてくれるわ!」

そして頃合に仕上がった男爵をじっくりと味わってみます。

「ほぅ、こ、この味わいは?これまた、何とも」

↑ 何だか違うお話になってきてますが、大丈夫ですか、miyakoguさん?

 

男爵、しっとりと甘く濃厚に来るかと思いきや、意外にさっぱりと癖のない味わい。

ふぅむ。予想外でした。男爵、意外とそうなのか・・、てっきりそうかと・・(*^^*) ←だーかーらー、何がどうっだっていうの?

 

そしてこちらがお召し上がり後の「男爵」。うん、心なしか乱れておいでですわ。

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以上、食パン「男爵」の食レポを終わります。

どうお読みになるかは、読んだ側の想像力次第、miyakoguのせいじゃないもーーん(^^)。さぁ、出張の準備をせねば!

それにしても、この記事の分類、「珠城りょうさん」でいいかしら??(^^)

男爵1つ、下さいな(^^)

皆さま、こんばんは。寒い日が続きますねぇ・・。体調管理に気をつけましょうね。

さて、本日、出先でパン屋さんの前を通りがかりまして。

「あ、そうだ、明日朝のパンがもうないわ」と思い出し、何気なく食パンを1袋購入いたしましたよ。結構売り切れていて、選択の余地がなかったので、たまたまです。

それがこちら(^^)。ご覧下さい。

 ↓

 ↓

 ↓

「男爵」

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男爵1つ、325円でございます」

おおおーーー?!

 

男爵・・・。「グランド・ホテル」で撃たれたと見せかけて、ここ日本で手広くお商売をされていたとは!!

というわけで、お一つ、身請けしてまいりました。←日本語の使い方がおかしいですよ、miyakoguさん・・?

明日の朝は、「男爵」を食べてしまうmiyakoguです。うふふ(^^)。

月組・カルーセル輪舞曲(ロンド) 感想 黒燕尾に思う、珠城りょうさんの真ん中の力 それは天命なのですね・・・

皆さま、こんばんは。懸案のお仕事がようやく終わりました。

実は・・。

日曜日の役替わりBパターンの観劇時、ショウ「カルーセル輪舞曲(ロンド)」を観劇していた時に、miyakogu、はたと思ったことがあるのです!これを書かかないとね。

 

1.もしかすると2階席の方がいいかも、この公演

今回、初めてお取次ぎいただいたチケットは2階の上手で、舞台が立体的にとてもよく見渡せました。実は前回はかなり前方のセンターブロックで拝見したのですが、珠ちゃんを間近で見たいという欲以外では、ショウもお芝居も2階の方がいいかもしれません。

「グランド・ホテル」では床の升目模様に沿った皆さまの正確な移動が、そして、舞台の奥で座っておられる方々が、とてもよく見えました。珠ちゃんが暗い中、後ろに座っておられる場面も拝見。

例の暗がりでのラブシーンもね!バレエシューズを脱ぐのを手伝い、珠ちゃんはね・・・。製作発表会でされていた首筋へのキス!!してはりましたでしょう?!

おばちゃんな、見たで!! ←落ち着いて、miyakoguさん。今日は真面目ターンの日だから。

 

・開演前

虹色の星のような照明が天井一杯に広がり、ミラーボールがくるくる周り、4頭の大きな回転木馬も周ります。回転木馬の大きさも2階席からよくみえ、劇場一杯に広がる光。美しい光景でした。

 

・S7B 祝祭(ブラジル)のサンバの華やかさ

華やか、賑やか、楽しい!花道から舞台の一番奥まで、ずらっと並ぶ月組の皆さま。まさか、サンバのカーニバルをこの真冬の宝塚で観られるとは、世間の皆さまはご存じないですよね。広めなくては!とても賑やかで、美しい色彩。2階席から拝見すると、美しく全体像が見えます。

 

・S9B 飛翔(インド洋)の翼のような隊形の美しさ

ここね、珠ちゃんを頂点に三角形から、翼を広げたような形になります。舞台の奥には回転木馬の一つが置かれ、左右に大きな翼が広がっています。

珠ちゃんの背中から、薄いモスグリーンの大きな翼が広がるかのような場面。これも2階席だからこその光景でした。

 

2.天命と思わせた、珠城りょうさんの真ん中力

1月12日付「ディリースポーツ」さんのオンラインニュースで、宝塚歌劇団 小川理事長へのインタビュー記事を拝読しました。お読みになった方も多いと思います。

そして、私はまだ観られていないのですが、珠城りょうさんが「ロングインタビュー」で語られた内容がtwitter経由で飛び込んできます。戸惑いも、上級生さんへの遠慮も、苦しさもある中で、その都度、立ち上がってこられたご様子・・。それは大きな試練だったでしょう。そして、今なお試練でしょう・・。

 

小川理事長が語っておられる「トップになるのはそれぞれの生徒のタイミングがあり、ある種の天命のようなもの。」という言葉に、私は舞台の不思議を感じると同時に、大きくうなづかされるものを感じました。

珠城りょうさんは、今、おそらくとても充実していて、同時に日々、試練に立ち向かっておられると思うのです。それは天命なのだと思います。

 

昨日、2階席から最後の「吾が巴里よ」の場面を拝見していたときのことです。

斜め後ろから見える大階段に立つ珠城りょうさんの黒燕尾の背中。そこから大きく伸びるかのような白い翼。美しくも試練を乗り越えようとする凛とした強さを感じた次の瞬間。珠ちゃんが故郷への思いを歌い始められたのですね。堂々と朗々と力に満ちて。

そしてたまちゃぴが二人になり、ちゃぴさんに続いて珠ちゃんが誇り高く歌われます。

 

「花が咲き香りて 月も誇り高く

 雪は清らに 星は永遠(とわ)に 宙に抱かれ」

出典:「愛する故郷」作詞・稲葉大地先生

 

稲葉先生の古風でありながら、5組のことを織り込んだストレートでいて美しい歌詞です。

花が咲き香りて・・、雪は清らに・・。

 

皆さまは最近、そのような言葉を、日々の暮らしの中で発したことがおありになりますか?

私は娘につきあって百人一首をする時以外、そのような美しい感性の日本語を使うことは、ほぼありません。仕事でお堅めの文語的表現をすることはあっても、美しさよりも、いかに正確に記述するが当然、優先されます。

ただ。宝塚歌劇団の公演を観て美しい人に出会った時にだけ、触発されるかのようにより感性的な文章を綴りたいと思うことがあります。

そして、珠城りょうさんはこういう美しい日本語を発するに、とても似つかわしい方だと昨日、腑に落ちました。

 

私は宝塚ファンになってまだ日が浅く、よくわかっていないところも多いとは思います。ただ、宝塚歌劇団のトップスターの方々を少しは拝見してきて、思ったことがあるのです。

私達はできれば清く正しく美しく生きたいと、そう願う心をそれぞれに少しは持っています。でも、忙しい日々の中で、流されるように忘れてしまったり、面倒くさいなと思ったり、むっとしたりして、決してそのようには生きられません。

 

しかし、宝塚歌劇団のトップスターさんには、その生き方をまっすぐ体現するかのように大階段に立っていただきたいという願いを、私達は心の中にいつしか持っているのではないかと思います。

自分達には無理なことを、「あの人なら」と託す。そしてその姿を実際に見せてくださる。そういうジェンヌさんに、大きく心を動かされるのではないかと。私はそう思います。

その願いに応えることができる人。それこそ、学年に関わらず天命のようにトップスターになられる方の重要な条件なのではないだろうか・・。

 

この人には、その力がある。

多くの人の願いを受け止め、美しい日本語を発し、その言葉に説得力を持たせる力がある。珠城りょうさんは、「清く正しく美しく」そこにいられる人。そう思いました。

トップスターさんそれぞれに受け止める願いは、少しずつ異なっているようにも思います。

ほの暗い情念を感じさせる耽美な美しさを持つ方、観るたびにその人生を初めて生きる演技を見せてくださる方、そこまで?と驚くほど芸を追及された方、清明な青空のような爽やかな明るさを感じさせる方。でも根底には共通して、観ている側の願いや希望を受け止める力があり、静謐な内省的な面を持っておられるように、私は思います。

不思議な場所です。宝塚歌劇団。ブログを書く中で、少しずつその謎を解くことこそ、私の喜びなのかもしれません。

 

あ、百人一首で旦那はんと戦っている娘に呼ばれました。参戦せよとのこと。

ほうぅぅーー。こういうのが幼少期よりとても得意な私、負けるわけにはいきません!参戦してきます! ←miyakoguさん、美しい古風な言葉ですよ、戦いじゃないですよ・・? ええと、まぁ、そういうのも喜びですね。うん(^^)。