代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組・神々の土地/クラシカル・ビジュー 稽古場風景への絶句、中学生娘による助言

皆さま、こんばんは。お盆休みの方も、そうでない方もお疲れ様です。私は本日は出勤、明日・明後日がんばって、土曜日に宙組トップスター 朝夏まなとさんの退団公演2日目を観にいきますよ・・(T-T)。

いや、ほんとにね。

つい先日まで、宝塚大劇場では月組さんによるさっそうと爽快な胸キュン王道ラブコメに癒されていたというのに、早くも金曜日にはまぁ様退団公演の初日

泣くやろ!!(T-T)

こちらは木槿の花。後ろの桜の木の葉が早くも、少し黄色になっているのをおわかりいただけるでしょうか?ほんの少し秋の気配が漂う晩夏、まぁ様の退団公演が始まってしまうのですね(涙)。

※芙蓉?と思いましたが木槿の花かなと思います。詳しい方がおられたら、またお教えくださいね(^^)

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しかし・・、感傷にひたってばかりもいられません!

タカラヅカ・スカイテージのニュースにおける稽古場風景の映像に、我々が好きそうな”まぁまか”が映っているらしいという情報を宙組ファンの方のtweetや、ヅカ仲間のSちゃんLINE経由のMさん情報でキャッチしたmiyakogu。

お昼に出た時、11:57に自宅にいる娘に指令を出したのです。お昼のスカステニュースを録画してー!とね。

そうしましたらね、直後に娘からも警告。「濃厚な絡みがありまつ・・」。

ほぅぅぅぅっ。

 

帰宅してTVの前に座り込み、見ました!!

黒のコートかな?劇中、走りこんで猟をしているらしいまぁ様

「僕はいつか忘れよう、この日々とあの恋を」と歌うまぁ様

花びらのようにスカートを広げた娘役さんを侍らすクラシカルな雰囲気のまぁ様

そして・・。

ガムランでしょうか?東南アジアの亜熱帯の狂おしく神秘的な夜を思わせる音楽の中、背後から真風さんの肩に手を置き、その手を胸に滑らせ体に添わせるまぁ様・・!

 

「あの人達は、何やってんの?!(・o・) 」

恒例、叫ぶmiyakogu。

娘から、すかさず冷静な助言。

  ↓

「考えたら負けやで」

考えたら負け、負け、負け・・。まぁまかにっ?!劇団に?!

 

そして、稽古場風景の映像が終わり、再び叫ぶmiyakogu。

リフトは?!リフトは映ってな、い、の?」

 

わっかりました。←腕組みで考え込むmiyakogu

だてにアラフィフまで生きてきたわけじゃなし。受けて立とうじゃないの、この勝負。

ざっぷーーーん!! 

 ↑ いつもの、荒波に漕ぎ出す船のへさきに立つmiyakoguってことでご理解ください。

 

しかし、ちょっと待てよ。←考え込むmiyakogu。学習したらしい。

毎回、勝負を挑んで、劇場でだいたい返り討ちやん?←だーかーらー、劇場で誰と何と、戦ってんのってば、miyakoguさん?

ここは中学生娘の助言に従って、当日まで「まぁ様がまかちゃんに、ぐふふ、えへへ、あ、じゅる」とか考えないようにしたいと思います。

考えたら負け。感じろ。そういうことのようですね、受けて立つわ!!(≧∇≦) ←ループしてますよ、miyakoguさん?

初日開けて2日め、劇場にて”まぁまか”衝撃波を受けて立つ所存にござります。

負ける予感しかございませんが、何とか記憶を保持すべく、アラフィフ兵卒、がんばりますわ!灰になってなかったら、皆さまにネタバレ回避で感想をお届けします(≧∇≦) 涙と共にね・・。

月組・All for One 感想5 珠城りょうさんが大きく見えたmy楽、中学生娘の感想もね(^^)

皆さま、こんばんは。西日本は暑い日が続きますね。本日8/11 11時公演の観劇がmy楽となりました。先日観劇した中学生娘の感想も合わせてお送りします。

実は今週、打ち合わせのため午後の外出が多く、危うく軽い熱中症になりかけたmiyakogu@アラフィフ(-.-)。

夜、頭を冷やしながら、これは何か“お薬”が必要では?と考えていたところ、思いがけずチケットが回ってきたら・・、そりゃあ、行くでしょう?!今でしょ?!帰省は半日ずらしてもらいましたよ✨

劇中、銃士隊が戦士の休息だと歌う「酒、歌、女」「酒、歌、ジェンヌさーーん」やん、全部、大劇場にあるやん!と、浮かれていただいた白ワインです(笑)。おばちゃんもな、「お仕事戦士女子(一応な!)」やねん。休息せんとな!

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1.ノリノリの月組さんと客席

もうね~、客席が待ってますね、盛り上がるシーンが来るのを!多分、反応から察するに初見の方も多いのです。でも、何というか、期待に満ちて待っておられるのですね(^^)

「ニューシネマパラダイス」という映画をご存知の方も多いと思います。映画に酔いしれた観客のように、夢中になって舞台を見つめ会場が沸く。そういう幸せな空気がありました✨

壁どーーんの場面、ある事態に慌てた珠ちゃんのかくかくした動き、愛希れいかさんの男役と娘役を行き来するような動き、美弥るりかさんの色気たっぷりのきざり、月城かなとさんの壁へのこだわり、バレエの振付師の佳城葵さんのとぼけた感じ。極めつけが沙央くらまさんのへこたれないモンパンシェ公爵夫人。

こまちゃんが出てこられると、何かやってくれそう!という期待が高まります。

アトスのとしさんは何をされてても格好いいし、ポルトスのありちゃんの回し蹴りは鮮やかだし、銃士隊にも護衛隊にもイケメンぞろぞろなんだもの!

マザランの姪っ子ちゃん達もかわいいし、剣戟一座の皆も、兵士も素敵な方が一杯。ロケットセンターの輝生かなでさんのきらきらにもぜひご注目を。月組、乗ってます‼

楽しいわー。小池先生、夏休みにファミリーが楽しめる演目として、ばっちりでございます!特に男性陣、男の子受けしているようにお見受けしました(^^)。

スピード感あふれる西洋チャンバラ劇でありながら、女性に受けるベタな王道の胸キュン❗専科の一樹さんと上級生の皆さまのお芝居により、ぐっと深みもある舞台です。

月組さん、盛り上がっています。オケも気のせいか、ノリノリの印象。

東宝でお待ちの皆さま、どうぞお楽しみに!

鋭い動きと対照的に、止ったときや静かな場面でのお顔や声の表情のわかりやすさや見事さ。一つ一つの演技、手や身体の動きに少しずつ観る度に新たな工夫が加えられているように思いました。めりはりがよりくっきり、はっきりと。観客がぎっしり入り沸くということが、舞台の上の皆さまにも素敵な影響をもたらしているように拝見。とても”幸福な舞台”です。

 

2.大きく見えた珠城りょうさん

実は本日、一番驚いたのは、フィナーレの珠城りょうさんがとても大きく見えたことでした。

まん中に座ってすくっと立ち、腕の筋肉を誇示するような振り付け。娘役さんの間を軽やかに愛を振りまくように触れて行く振り付け。こまちゃんがうっとりと珠ちゃんを見つめてくださる場面。

珠城りょうさんはこれまで以上に大きく、凛々しく見えたのです。少し痩せられたようなのに、です。

これは本来年上の男役でありながらも珠ちゃんを立ててくださっているこまさんを筆頭に、珠ちゃんを見つめる娘役さんのお力も大きいと思います。

同時に、周りの方々からうっとりとした目線を引き出しつつある珠ちゃん自身のお力も増しているように思いました。

トップ就任後の大劇場二作め。それは動員やご自身のあり方を含めて、きびしい面もあるかもしれないと、秘かな懸念を勝手にしておりました。

しかしながら、観るたびにぐんぐんと成長を遂げていかれる若きトップスター。さすがにその成長速度は素晴らしいものがあります。オーラがまばゆいばかりに輝きを増していっているように拝見。本当に良かった(涙)。じぃやも安心でござりますだーー。←勝手にじいやポジのmiyakoguです。

作品に恵まれるという言い方があります。

私はそれは、半分は運があり、半分はその人が引き寄せるだけの力があるかの勝負ではないかと考えています。その人にこういう作品を宛ててみたいと思わせるだけの潜在的な内面の力があるか否か。珠城りょうさんという若きトップスターにはその力がある。私はそう思います。

 

3.中学生娘の観劇感想

先日、一緒に観劇した中学生娘。初見でした。

壁どーーんは、お稽古場映像で観ていたので、「来るぞ、来るぞ」という感じで、肘でぐいぐい合図してきますが、予想を超えた「どーーーん」で大笑い。

二度目の珠タニアンとルイーズのキス場面でも肘をぐいぐい。←声無き萌えの合図だとご理解ください。後で聞きますと、「学園もので言うなら、珠ちゃんだけは”おくて”キャラだと信じてたのに、まさかの」とその「手の早さ」にびっくりだったようです。

ま、「手が早い」というより、「まっしぐら」なのですが(^^)。

月城かなとさんが目を大きく見開いた際の「白目」の迫力を見られて大満足。2回目の観劇で目線が合ったらしく(その線上にいたらしく)、うっきうっきです。

また、宇月颯さんのイケメンぶり、朗々たる歌声、回転の鋭いダンスにもノックアウトされていました。娘はかつて未涼亜希さんのファンだったのですが、少し面影が似ておられるように感じられる黒髪長髪が素敵なとしさんですものね!

「めっちゃおもしろかった、めっちゃ楽しい、めっちゃおもしろかった」と繰り返しておりました。

珠ちゃんのキスシーン連発については、「珠ちゃんはさぁ、キスの後、1.2秒後の顔がなんかエロいねん。伏せ目でうっとりと思い返して味わっているかのような表情が!」といっぱしの物言いです。

すみません、うちの中学生が生意気なことを・・(^^) ただ、あの伏せ目は確かにいけないですよね。

ばん!!りょうさん、何があったの、おばちゃんにも教えて!! と言いたくなります。←落ち着いて、miyakoguさん。

思春期まっただ中の娘も、多くの珠ちゃんファンもどっきどっきさせる珠城りょうさんの魅力あるキス後の伏せ目です。うふふ。

 

さて、お盆が終わると来週土曜日には、宝塚大劇場では宙組トップスター・朝夏まなとさんの退団公演が始まってしまいます・・。そのことが信じられないような、明るい雰囲気の大劇場でした。

来週以降は、タオル持参で号泣いたします・・。そこもまた宝塚の切なさです。

月組・All for One 珠城りょうさんお茶会感想 伸び伸びとした若さのきらめき

皆さま、こんばんは。今夜は宝塚歌劇団・月組「All for One」珠城りょうさんのお茶会があり、参加してまいりました。

※以下は宝塚でのお茶会の感想です。

確か、昨日の予報では最高気温の予想は34度だった大阪。でも、本日午後に最高気温は37度に。これは、おそらく、日本中から駆けつけてこられた珠城りょうさんファンの皆さまの熱気と鼻息(?)のためか思われますよ。心当たりの方、おられますでしょう?!そこのKさん?!

 

こちらは珠ちゃんのお席の装飾。白い百合と青い薔薇でしょうか、レイピアも飾られ、美しく気品ある配色です。綺麗ですね。

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(以下、珠城りょうさんがお話された具体的内容は避けて記載しています)

 

珠城りょうさんは2回公演の後ながら、つやつやとして、お元気そうで、今作品を演じるのがとても楽しそうで、伸び伸びときらめいておられましたよ!

緊張感が伝わってきたトップ就任前のお茶会とは、もう違うのです。

伸び伸びとリラックスして、自分も楽しもう、そして、来ているファンにも楽しんでもらおうというお気持ちが、これまで以上にストレートに伝わってきました。

さすがに真夏の公演で激しい立ち回りがある作品ですから、お顔もしゅっとなっておられます。握手の時は、くっきりとした二重のくりくりっとした黒目勝ちの瞳が優しげで、手はやっぱり大きく、腰は高く小顔で脚が長い珠ちゃんでした。

お茶会やスカステでの声は、舞台上の少し乾いた男性的な声と異なり、柔らかな女性みが増すのも、素顔の珠ちゃんの優しい品を感じます。

 

月城かなとさんや輝月ゆうまさんのことをお話しされる時の楽しそうな様子、霧矢大夢さんのことをお話しされる嬉しそうな様子、小池先生とのお稽古のエピソードもとっても楽しそう!

 

あ、そうなのかと思ったのは、クイズに答えていく際の珠ちゃんです。

感性で何となく選ぶというより、一つ一つに珠ちゃんなりの理由があるのをぱぱぱっと答えておられて、納得。

舞台の役もそういうふうに考えて深めていっておられるのか・・。

思考と躍動する身体を結びつける力が、珠ちゃんの強さであり、納得の舞台姿につながっているのですね。おばちゃん、納得したわ!(〃∇〃)

 

つーかね。

つやつやして、美人さんで、脚が長くて、にこにこなりょうちゃんを見られたら、もうそれでええわ!!

後ね、クイズの答えをテーブルで考える時、珠ちゃんはお一人じゃないですか?テーブルでの回答はお若い方にお任せし、にこにこと珠ちゃんを眺めていた”じぃや”ポジのmiyakogu。うつむいて、あれこれ考えておられる横顔が綺麗でした。

 

帰り道、「あ、満月かな?でも、少し細いかな?」というお月様が空に。調べてみると満月ではなく13番目のお月様でした。

満月まで後2日の月。輝きをさらに増そうとするその月は、今の珠城りょうさんのようです。その月が満ちるとき、珠城りょうさんは私達にどのような円熟の姿を見せてくださるでしょうか?

時が満つるのを待つ喜びが、改めて感じられる、そんなお茶会でした。

 

つーかさぁ・・。 ←ほぼ同じことを繰り返すmiyakogu。

りょうちゃんはさぁ、綺麗で可愛いくって脚長いやん?そういう人をただにこにこと観ている喜びっていうの?

宝塚のお茶会って、そういう場だという理解で良いですよね(〃∇〃)。細胞レベルで若返りそう。明朝、少しばかり、私のお肌もつやっとしていることを期待したいと思います。

真風さんとまどかちゃんお披露目公演は WEST SIDE STORY(〃∇〃)

皆さま、こんにちは。
さーて、本日、遂に真風涼帆さんと星風まどかさんの次期宙組トップコンビのお披露目公演演目が発表されましたね!

WEST SIDE STORY(〃∇〃)、キターーー!
涙出そう(T-T)

公式サイトはこちら
https://kageki.hankyu.co.jp/sp/news/20170803_004.html

真風さんの陰影のある色気、まどかちゃんの愛らしさと芯の強さ、長身イケメンの宙組さんのダンス。
期待しかない‼

しかも、「ウエスト・サイド・ストーリー」のそもそもの物語の大元はロミオとジュリエット。真風さんには縁の深い物語です。

なんか、涙出そう(T-T)
私は、初日開けてすぐの土曜日、必ずや観劇し、帰りの新幹線の中で感想を書いて書いて書きまくる所存にござりますだーー(〃∇〃)
歌劇団さん、ありがとう‼
愛月ひかるさんのDC東上主演「不滅の棘」の発表も本当に良かった。おめでとうございます。

https://kageki.hankyu.co.jp/sp/news/20170803_005.html

なんか、泣きそう・・。
こういうものなのですね(T-T)。
ありがとう、世界よ!

月組・All for One 感想4 守られる喜び、それは恋の始まり

皆さま、こんにちは。本日は日曜に宝塚大劇場にて観劇してまいりました月組「All for One」の感想をお届けします。

チケットを隠し持っていた「●列目いわゆる一つのどセンター席」で観劇したため、珠ちゃんのレイピアの剣先が襲ってくるわ、フィナーレではずんずん皆さんがこちらに向かって近づいてくるわ、銀橋で歌われる美貌の月城かなとさんの迫力にびびるやらで、まぁ、大変な観劇となりました。

珠ちゃんはずんずん近づいてこられるし、銀橋でマントの背中を間近で見てしまうし、みやるりさんには見つめられるし、れいこちゃんにはフィナーレ決めポーズで目合うし、ありちゃんにはばしっと目線をいただくしで、よくぞ無事に帰ったものですよ、いやほんまに・・。よろよろ・・。

本日は少しだけネタバレを進めつつも、肝心なことはできるだけ避けて書いてみます。一番書きたいのは「守られることの喜び」です。

 

1.珠城りょうさんダルタニアンが解き放つルイーズの中の乙女

王道の胸きゅんラブストーリーとして、仕上がっています!

コメディ要素満載なのですが、よりくっきりと珠タニアンとルイーズの恋が浮かび上がってきています。これは「彼に会いたい」と劇場一杯に歌声を響かせる愛希れいかさんの絶唱のお力も大きいと私は思います。

笑って楽しく観劇しているのに、ところどころ、なぜか泣きそうになるのです(涙)。

「もしも私が女の子ならば」と歌うちゃぴちゃん、ルイーズとして下町の酒場で珠タニアンに出会うちゃぴちゃん。

対立する銃士隊(珠ちゃんと三銃士側、青のデニム生地)と護衛隊(月城かなとさん隊長、服装が黒っぽくやや高級そう、多分、顔面接あり)が酒場で繰り広げる大騒動のさなか。珠ちゃんの背中にぶつかったルイーズは、珠タニアンと踊り、守られ、手をひかれて逃げるのです。

ルイーズが全く知らなかった下町の世界。粗野でありながらも、楽しそうな酒場。そこでダンスの手を取ってくれ、大騒動のさなかに自分を守ってくれた広い背中の強い人。

そんなもん・・・。

惚れてまうやろーーーー!!

 

ルイーズは再び彼を訪ねて、銃士隊の隠れ家になっている下町の酒場にやってきます。「会いたい」一心で。本当は来てはいけない身分なのに・・。あなた、遠征に来るファンですかっての?! ←落ち着いて、miyakoguさん。

「会いたい」一心で無茶な行動に出るルイーズ。彼女の中の乙女は、ある事情により長年封印されています。その乙女を解き放ったのが珠タニアンの広い背中だったのですね。また、珠ちゃんの背中がそれにふさわしい広さなのよ!!

 

皆さまは、男子にすっと前に立たれて自分を守ってもらったことがありませんか?男の子みたいだった私にも、わずかながらあります(苦笑)。

高校の文化祭の準備のとき、少し不良というか、おませなグループの子達と仲良くなり、こっそり喫茶店に行ったときのこと。先生に見つかって、「あれ?なぜ君まで?」という表情の先生に対して、リーダー格の男子がすっと私の前に立ち、「僕達が無理に誘ったんです」と守ってくれたことがあります。

その時、「ああ、男子に守ってもらうというのは、こんなにも胸きゅん・・?!」と驚きました。←miyakoguさん、それまでそういう経験がないって、どういう人生?そこも問題っすよ、気づいてます?

(あ、こほん、「心の疑問」はがん無視してと・・)

ルイーズのきゅんきゅんが、だからこそ、私にはよくわかるのです。

そんなもん・・。

惚れるに決まってるやろーーーー!!

やろー、やろー・・・(with エコー)

 

何より、飛びつきたくなる背中と包み込むような優しさの持ち主である珠城りょうさんだからこそ、このラブストーリーは見事に成立しているのですね。

いや、面白かったよーー、珠タニアンがブルボン王家をゆるがす秘密に気づいてしまうシーンのお二人の表情!間近でみるとよりあわわわと、くっきりと。

ロボット歩きの珠ちゃんの顔、気絶する珠ちゃんの大胆な男らしい倒れ方、お見事でした(ぷぷぷ)。

 

2.女性を守るナイト

実はこの作品には、複数の守り守られの関係があるのです。

こまちゃん演じるモンパンシェ公爵夫人を牢城から助け出すアラミスの美弥るりかさん。「女性の虐待を見過ごすわけにはいきません」とさらりと。ナイト!

そりゃぁ、後でモンパンシェ公爵夫人に追われるって!

それにしても、沙央くらまさんのモンパンシェ公爵夫人はお見事でした。見せ場である「私が女を教えてあげる」のシーンの見事なスターっぷり。脚を出されて歌う、踊る。かっこよく色っぽい!彼女の再登場シーンは、劇場から思わず拍手が起こったほどです。

王宮の大騒動のさなか、宇月颯さん演じるアトスは、憧花ゆりのさんが威厳を持って演じておられる摂政・アンヌ様を守ります。王族への忠誠心の現れですが、しかし、ほのかに恋の始まりのような空気感がお礼を言うアンヌ様にはありました。

一方、それまでアンヌ様とルイ14世、ひいてはブルボン王朝をずっと守ってきたのはマザラン枢機卿でした。その一族は権勢を誇り、いつしか権勢そのものが目的になっていたようにみえました。王宮の大騒動の中、マザランはイタリアに帰国し生き延びることを第一に考えます。彼はいざというとき、アンヌ様を「守ってくれなかった」のです。
その事実が、大騒動の終わったときに、アンヌ様が述べたマザランへの感謝と決別へとつながっていきます。

3度目の観劇で初めて気づいたのですが、王宮の大騒動のさなか、今回、重要な役を演じておられる風間柚乃さんのジョルジュは、へっぴり腰ながらも、海乃美月さん演じるスペイン王女マリア・テレサを守ります。ジョルジュは剣戟一座で、ありちゃん演じるポルトス先生から、剣術を学んでいったのかな?彼は何とかマリア・テレサを守り、その二人の間にも恋あるいは信頼が始まっていくかのようでした。

 

最初の方で、ルイ14世が銃士隊の解散をとどめようとする場面、ルイはこういいます。「銃士隊がいなければ、王宮を守るのは頼りない衛兵と護衛隊だけになります」と。
その場面の前後、舞台の左端と右端にいる4人の下級生さんの衛兵は実際に、居眠りしたり、びくっと起きたり、まあ頼りないこと!細かなお芝居にぷぷぷぷとなりました。ぜひご覧ください(マリア・テレサの肖像画が届く場面です)。

ルイ14世のブルボン王朝の危うさを象徴的に示すかのよう。ブルボン王朝にも、守ってくれる存在が必要なのです。

幼くして王となったルイ14世を守るのは母のアンヌ様であり、夏月都さんが愛情たっぷりに演じておられる乳母です。剣の稽古でも汗を拭いてあげる優しい乳母さんでした(^^)。

 

3.守り守られる喜び

珠ちゃん演じるダルタニアンと、月城かなとさん演じるベルナルトの間では、「自分こそがルイを守る、自分こそが守るだけの強さがあるのだ」という争いがあります。

(ネタバレ言及は避けますが、ルイーズちゃんのこともです)

守る側には我こそがという自負と、大切に思う人を守る喜びがある。

守られる側には広い背中に飛びつきたくなるような陶酔がある。


それは、とてもシンプルなラブストーリーの根源です。

わかりやすく明快で、笑えるコメディ要素満載の中で、物語の根底を貫くラブストーリーの真髄がこの作品にはあります。

王道の少女漫画のような、きゅんと来る切なさ。さすが、心の中に乙女が住む小池修一郎先生。皆さまもどうぞご観劇をお楽しみください。

ダルタニアンと三銃士、誰の背中にとびつきたいか、それは観る側の自由な妄想に委ねられていますよ!(^^) 

あ、じゅる(〃∇〃) ←miyakoguさん、落ち着いて・・。

 

さて現在、関西国際空港にて娘の帰国待ち中。娘を守る喜びは確かにあります。そして、ええと、これで我々のお気楽な日々が終了・・、という一抹の寂しさもちょっぴりあることは、娘には内緒にしておきましょう(^^)。飛行機は無事に到着したようです!

ハグロトンボを激写(^^)、京都もね!

皆さま、お元気ですか。暑い日が続きますねー。
さて、本日は京都でのお仕事から実家に移動して来ました。亡き父のお墓参りと母のご機嫌伺いです。

暑い京都の街中から、涼しい田園地帯に。爽やかです。

さて、ハグロトンボをご存知の方もおられると思います。比較的水が綺麗で緩やかな流れのところにいるようです。
黒の羽をひらひらひらとさせて、優雅に飛ぶトンボ。雄は体が青緑に光ってみえます。
「孔雀を知っているだろう?」というミュージカル「スカーレット・ピンパネール」の歌にある通り、雄は綺麗に見せるものなのかな?(^^)

ハグロトンボの雄です、静かに近づいて激写!
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4匹並んで激写!
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めっちゃ田んぼ!
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こういうレストランもあります。ただーし、合流した旦那はんがお店の庭を横切るタヌキを目撃!恐るべしです(^^)結構な観光地なのですが(*_*)
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実家に戻る前、今日の午前中は仕事で京都におりました。
その場所の一つがこちらです。学問の神様、北野天満宮さん、受験生さんは、はい、拝んでね(^^)
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何に驚いたって、菅原道真公が左遷され京を去る時に歌に詠まれた梅、その梅の実が境内に結界を張って干されていたこと。ご利益ありそうな梅干しです(^^)。一粒、下されーー(^_^)
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北野天満宮さんの近くには、お茶屋さんが今も残る上七軒のまちがあります。歌舞練場には、この時期、なんとビヤガーデンが。
その案内看板の中、すれ違った舞妓さん。涼やかな後ろ姿でした。素敵な京都の風景です。
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さーて、明日は宝塚大劇場にて、月組「All for one」の観劇です。たまたま前方席ですので、気合いを入れ、にっこにっこで客席からアピールしてみる所存なり(〃∇〃)。

まあでも、あわわ!だの、きゃぁ(//∇//)だので、あっさり戦いに負けそうな予感しかいたしません!
↑ いや、観劇なんで、miyakoguさん?

いざ、参らん‼

宙組本表紙のまぁ様と真風さん

そうか、宙組本の表紙が発表になっていたのですね・・。(正式には「ザ・タカラヅカ VII 宙組特集」)
気品あふれるまぁ様と、斜めからの視線が少し挑発的ながら粋な真風さん。

 

くっくっくっくっくっくっくっくっ(≧∀≦)

↑ 喜びで笑いが止らないらしい。

こういう時、萌え喜びをわかちあえる中学生娘が、ただ今海外で、ちょっとつまんないです・・。朝、めっちゃ楽だけど(^^)。

 

で、やっぱり、あれ?!

富豪海運一族の御曹司・まぁ様と、漁師出身だけれどお屋敷に呼ばれて、いい服着せたらやっぱり似合った真風さん、という理解で(妄想で)、いいですか?!

あ、それとも、ロシア貴族の現代の末裔、今日はサロンでティーパーティなんだ、僕達。ちょっとラフなパーティでね、って感じですか?!

 

 ※上記、海運一族と漁師さん妄想の背景は以前のこちらの記事ですな・・。(あほ)

mothercoenote.hatenablog.com

ああー、ロシア貴族の方の妄想パターンもあった!我ながら呆れる・・。

mothercoenote.hatenablog.com

 

本当に、こんなにも絵になる1、2のおられる宙組さん。素敵すぎ(≧∀≦)。

「神々の土地」、切なくも楽しみにお待ちしています。

あ、もうすこーーし、艶っぽくからんでいただいてもよろしかったのですが(本音)、清く正しく美しく、少しアダルティで品良くのまぁまかのお二人、楽しみです。

 

TCAさんのサイトはこちらです。

http://shop.tca-pictures.net/tcaonlineshop/goods/index.html;jsessionid=761FFE03AF748071AC9EAA82A1AE0B51.tcaonlineshop-e?cid=99999&ggcd=655299

KENTO MORI先生、妃南風さんご出演の桂由美先生のコレクション、圧倒的ダンスでした

皆さま、こんばんは。お元気でしたか?めちゃくちゃ蒸し暑かったですね。先日は、映画館でのちぎみゆのライブ・ビューイング、涙、涙で拝見しました。涙でひからびたので、感想は書けないかな?Kさん、個別にお送りしますね。

 

さて、本日は深夜3時半までお仕事してからの打合、名古屋で会議、新幹線の往復も全てお仕事というなかなかのハードスケジュールでしたが、とびっきりのお楽しみが夕方に!このために夜中、お仕事したもんね(^^)。

ザ・シンフォニーホールで開催されました桂由美先生のコレクションで、滋慶学園様がご協力されているショー「LOVE SONG   LOVE DANCE  LOVE FASHION」のご招待券をいただいていたため、拝見。今回のショーは若年層の結婚を後押ししたいという先生の思いから、お若い方向けという意味もあったようでダンス・パフォーマンスを取り入れられたそうです。ぺこ・りゅうちぇるさんもご参加。とってもキュートなカップルでした。

プロデューサーはKENTO MORI先生、演出は宝塚歌劇団より齋藤吉正先生。妃南風さん、月央和沙さん、華耀きらりさんがご出演された、ストーリー性のあるダンス・パフォーマンスとウェディング・ドレスのコレクションを兼ね合わせたユニークなショー。冒頭で朗読された方もOGさんではないかなと思います。

桂由美先生はこれだけの規模のショーをずっと続けて来られたのですね。継続されてきた強さ。尊敬します。

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ショーは2組の男女の物語が織り成されるような展開です。

古風に彦星、織姫をされたのが月央さんと華耀さんものすごいリフトを見せてくださいまして、驚きました。「みんな、ここ、拍手して、拍手!!それから、あの方、女子なんで、女子!」と”心の声”で叫んでおきました。

元宝塚の方って素晴らしいですね。きらりさんはお姫様、月央さんはお顔はお綺麗な女性なのですが、すっとした立ち姿がりりしく見えます。

 

現代版の男女をされたのが、KENTO MORI先生と風ちゃん。風ちゃんはデザイナーの設定かな。

離れ離れになった男女、その切なさを大人っぽい色気のある表情で表現される風ちゃん。あんな風ちゃん、初めて拝見したかもです。KENTO MORI先生と向き合って、先生の手が頬に添えられた瞬間、「あわわわ」となぜかおおいに焦るmiyakogu。素敵でした。風ちゃんは物語の進行役のようでもあり、セリフの声がとてもお綺麗です。歌声も少し。

 

圧巻はKENTO MORI先生のダンス・パフォーマンス。滋慶学園グループのスクールでの教え子さんなのか、大勢の若い方、お子さんも含めて踊られました。

皆さま、ものすごい迫力のダンスなのですが、先生は明らかに何かが違う!!素人なりにそれが何かを必死で観察。

一番わかりやすい手の動きに注目したのですが、素早すぎ。皆さま、お上手なのですが、KENTO MORI先生だけが、手の動いた軌跡が明らかに違う。指先や手首の角度、滑らかな曲線、曲げる角度が深く素早く。

 

踊って踊って踊ってからの終盤。

舞台で一人で一番激しいダンスをされたのですが、そこが圧巻でした!これだけ踊った後に、この激しい動きって・・・。驚くほどです。肩で息は全くされません。

ものすごいわ!!!KENT MORI先生、驚きのパフォーマンスです。なんというか、「ものすごいわ!!!」としか言えません・・。

軽々と踊り、空中からエネルギーを取り出し、エネルギーを止めて、放出する。そういう魔法をみているかのようでした。重力を感じさせないようなダンス。

 

終演後、アフターパーティがホールのホワイエのカフェであるのでどうぞ、とお誘いいただいていたので参加。

宙組ファンの皆さま、miyakogu@アラフィフ、がんばりました!

KENTO MORI先生に意を決して近づき、「私、宝塚ファンなんです。A Motionの振り付け、素敵でした。ありがとうございました。」とお礼を述べたところ、「光栄です」と握手の手を差し出してくださいましたよ。本当にありがとうございました(感涙)。

また、蘭寿とむさんのファンの皆さまにも身近に感じられる先生ですよね。twitterで教えてくださってありがとうございました。

たまたま近くにおられたため、華耀きらりさんとも少しお話。いや、ほんとにねぇ、宝塚の皆さまってすごい!優雅で美しい織姫様でした。

 

ウエディング・コレクションですから、女性をリードする男性モデルさんも。素晴らしい美形で抜群のスタイルの男性モデルさんを拝見して、うわっ、目の保養と楽しんでおりました。

が、KENTO MORI先生の圧倒的ダンスに釘付けになり、ショーが終わる頃の感想はこちらです。

 ↓

 ↓

「男性モデルは、な・ん・と、踊らない・・?」←いや、当たり前なんで、miyakoguさん?

「同じくらいのイケメンが、踊って歌ってお芝居して、目線をくれて、赤面セリフをしらっと言ってくれて、壁ドンしてくれるなんて・・。」

「宝塚、尊い・・・!」

 

本日、たどりついた結論は以上です(^^)。

あ、こちらはパーティで出された軽食のショット。さすがSNS映えするスタイルが人気のようです。

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月組・All for One 男性目線感想 辛口旦那さんも楽しんだ、宝塚版三銃士のスピード感

皆さま、こんにちは。本日はうちの辛口ヅカファンの旦那はんと一緒に、宝塚大劇場・月組さん「All for One」を観劇してまいりました。

オペラを握り締めたmiyakoguだと、「うっわ!壁どん?キスシーン、開襟、あごくぃに頭ぽんぽん?!」と珠城りょうさんへのロックオンに忙しいのですが、旦那はんは全体像を観ての感想です。(当ブログ内感想3です)

さて、オペランファンであり、ヅカファン(本人は認めておりませんが・・)のアラフィフ男性の感想とは・・?(^^)

本日が今作品初見の旦那はん、「壁どぉぉぉーーん」や、うっかりお触り場面、月城かなとさんの壁との戦いなど、隣で盛大に笑って楽しんで舞台のスピード感を絶賛。満足していました!ただ、ほんのちょっぴり、辛口感想もあります。

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最新感想はこちら。守り守られることの喜びが恋になること、「惚れてまうやろーー」の珠城りょうさんの背中についての記事です。よろしければ、どうぞ!(^^)

http://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2017/07/31/194337

1.楽しんだスピード感と”チーム・小池先生”のお力

1幕終了後すぐの発言は以下です。

「浪漫活劇(アクション・ロマネスク)でしょ? ちゃんばらはやっぱりこうでなくっちゃ。何よりスピード感が違う。」

「これは、S席8,300円払おうという価値があるよ。仕事がずっと忙しかったから、こうやって何も考えずに笑って楽しめる作品は助かる。さすが、小池修一郎先生だね。」

おおおーー、男性目線からも納得の剣さばき、舞台のスピード感に感心しきり!素晴らしい。

「音楽もいいし、舞台装置、音楽、衣装、振り付け、すべてをここまで仕上げてくるだけ、小池先生の周りにスタッフのチームがちゃんとあるんだろうね。そこがこの作品のいいところだと思うよ。」

「始まってまだ1週間少し?これでこの仕上がりというのは、月組さんというのは力のある組なんだね」

小池先生チームと月組さん、双方のチーム力を褒める旦那はんです。まさにAll for One, One for Allだったのでしょうね、作品づくりのプロセスそのものが。

ただの素人ですのに、若干上から目線な点はごめんなさい。主にオペラですが舞台が好きな人なので、どうぞご容赦ください。

 

2.主要登場人物への感想

以下、名前を聞いてきた=感心した方の順に感想を書きますね。珠城りょうさんの「体育会系力」「演技力」については、後ほど別立てでね。

 

・宇月颯さんのアトス

1幕終了後、開口一番が「アトスは誰?」でした。

なるほど、やっぱり、目をつけますねーー。私自身も思いましたが、初日開けてすぐより一層、三銃士の中での重厚さ、冷静さ、王族への静かで熱い忠誠心を感じさせる演技が随所で光る宇月さんです。宇月さんのマントがきれいに回るんだ、これがまた。

 

・愛希れいかさんのルイ14世/ルイーズ

「彼女は歌がうまくなったねぇ」と感心しきり。「グランド・ホテル」のグルーシンスカヤでやはり大きな飛躍を遂げられたのではないかと思います。

私も今日、二度目の観劇で思いましたが、笑いを取っていくのは実はちゃぴさんと珠ちゃん、ちゃぴさんと月城かなとさん、ちゃぴさんとこまちゃんの絡みなんですよね。もちろん、そういう役として描かれているからですが、ちゃぴさんのコメディ力が発揮され、間合いの”ため具合”もぐん!と良くなっている印象です。

くりくりの肩までの髪で出てこられる場面、ベルばら・オスカル様の少年時代実写版か?と思わせるような、かわいくてお美しい少年でした。

 

・月城かなとさんのベルナルド

「彼女は、自分らしい”あく”があるよね。そこがいい!」と絶賛。「るろうに剣心」蒼紫へのオマージュのような場面にも、気がついたようです。るろ剣の蒼紫+ジェラール山下のようなれいこさんのお役どころ。ぜひ、劇場でご確認ください。

パンフレットでれいこさんご本人も述べておられますが、イタリアから出てきてベルナルドは自身の正義のもと、がんばっているけれど、ダルタニアンにかなわない。その空回り感が「壁」とともに回っています。楽しいなぁ。

ベルナルドが歌う「本当の英雄」という歌詞には、次のようなフレーズがあります。

 太陽と土の匂いがする
 人気と名声を手にしていながら
 少しも気負わず
 迷いもない
 曇りないその瞳

(出典:本当の英雄(ヒーロー) 小池修一郎氏作詞)

いやぁ、ベルナルドさん、ダルタニアンへの恋ですか?!この歌い上げは?というフレーズ。気になる、ねたましい、まぶしい存在なのですね。まぁ、「今に思い知らせてやる」と続くのですが。ぷぷぷ。蒼紫、再びですよ。

 

・美弥るりかさんのアラミス

「色気があって、歌えて、お芝居もできて、何でもできる2番手さんだね」と感心しきり。若いトップの珠ちゃんに、美弥るりかさんがついていて下さると舞台が安定します。もてもてのシーンも「彼女らしさをよく出しておられるよね」と感心。マントと一緒に前髪もはらりと払うるりかさん。珠タニアンへの「やっとできた恋人だろ?行け」とおっしゃる優しい口ぶりも素敵でした。キザというより、紳士ゆえに女性に優しいるりかさんのアラミスです。

 

3.珠城りょうさんダルタニアンの「体育会系力」

珠城りょうさんのダルタニアンには、剣さばきのスピード感に感心しておりましたので、体育会系のトップさんであることを説明しておきました。

「グランド・ホテル」以来、珠ちゃんの演技力にはおおいに期待しているようで、私達の好きな演技をされる早霧せいなさんと朝夏まなとさんがご退団されてしまう後であれば、演技力では一番になるんじゃないのかな?」と推してくれていますよ。良かった!

ただ、発声がまだ十分ではないと、お歌には厳しめ・・。歌にうるさい旦那はんでごめんね、珠ちゃんファンの皆さま。

グラホでぐん!とお上手になられたなあと私は感動いたしましたが、主役としてどうしても求めてしまうレベルがあるようで、さらにお上手になられる余地があると、今後に期待を寄せているとご理解下さい。あれだけ体を動かして歌うのは難しいよねとの理解も示しておりました(^^)

また、2番手の経験が少ないまま若くしてトップになられた分、珠ちゃんの資質は十分に認めた上で、「厚み」がさらに出てくるはずとのこと。こちらもいろいろ事情があるんだろうなあと理解はしております(^^)

 

その上で最大級に褒めてくれたのが、以下です。

「彼女は、一所懸命なのが伝わってくるんだよね。」

「それが、舞台と組全体にいい影響を及ぼしていると思う。そういう立場に置かれたときに、やり切れるかどうか。それは誰でもできることじゃない。

「頭で考えすぎて小ざかしくなると、舞台がふらふらすると思うけれど、彼女はそうじゃないんだよ。すっと一所懸命になれる体育会系の強さがあり、そこに説得がある。」と。おおー、ありがとーーーー!!(感涙)

私も、全身の感性で受け取ったものをストレートに演技につなげられる珠ちゃんの優れた身体性は、彼女の大きな強みだと思います。←ちょっとは冷静にな!

 

4.miyakogu本日の注目ポイント

珠ちゃんがルイ14世に対して、膝を着く場面が何回かあるのですが、その度に「あっし、なっが!」ときゃぁーー(≧∀≦)となるmiyakoguです。衛兵になりすます珠タニアンの外はねヘアも可愛いわぁ。。。←本音を言うと、こちとら、開襟とかそういう細部しか観てねぇ!

私はすぐに泣くちょろい観客ですので、憧花ゆりのさんのアンヌ様とある方が対面を果たす場面では、お二人の交わす瞳に思わず涙です。←多分、誰も泣いてないとは思うのだけれど・・。

アンヌ様が一樹さん演じるマザランに決別を告げる場面、一樹さんが万感の思いを込めたかのように発しておられる「御意に」にも、お二人の歴史を感じました。(確か、マザラン卿はアンヌ様との間に関係がという噂もありましたよね)

実はmiyakoguが今日、何に感動したって言いますとね。剣戟一座PR場面のラップです(^^)。マイクを持ってリズミカルに歌う綾月せりさん(合ってます?間違っていたら教えてください)と白雪さち花さん。小池先生のラップへの執念がついに実現しましたね。「オーシャンズ11」のフィナーレではむむむ?となりましたが(へたれなライナス真風さんが懐かしい)、ようやくここに来てちゃんと!意表を付くおもしろい場面です(^^)。

マザランへの不満を述べる民衆を演じる皆さま。真ん中に輝城みつるさんと礼華はるさんがおられて胸熱。真ん中わけの黒ちぢれ髪が美しい酒場の主人(銃士でご登場される場面もあります)の輝城さん、素敵です。礼華はるさんは護衛隊でもご登場されますが、立ち姿、横顔が綺麗な方。

ルイ14世専属の振付師なのかな?佳城葵さんのリュリは「我らはマザラン一家」とマザラン一族が歌い上げる場面、一人だけ「いや、違うんで」とパントマイムのような動きがセリフを話しているかのようです。上手い!

スペイン兵の瑠皇りあさんも確認。私と娘はりあさんとほんの少しだけですが、接点があり注目。切れ長の目が印象的な方、今後を楽しみにしています。

既に以前の感想で書いた千海華蘭さん、輝月ゆうまさんに加えて、春海ゆうさん、漣つかささん、夢奈瑠音さん、輝生かなでさんも目を惹かれる存在でした。

また、珠タニアンの思い出の場面で、ダルタニアン父を演じておられる貴澄隼人さんのお髭がダンディー!イケダンです。少年ダルタニアンの彩音星凪さんは、「誰!あの美少年は!」となります。補正がないと、多分、ジェンヌさんってあんなきゃしゃで美しい体型なんだろうなあ。彩音さん、美少年でした。ぜひご注目を。

 

5.フィナーレ珠ちゃんに再度撃沈

そして、最後はもっちろん!撃沈のフィナーレね。がしっと長い脚を開いて大階段に座る珠ちゃん。黒の動きやすそうな細身のズボン(カルソンというのかな?)が、脚の長さを際立たせています。

あごくぃっというより、さらっと撫でるように娘役さんの頬からあごをさわり、こめかみから頭を撫でるようにぽんっとして、指にキスして投げ、右手で髪を撫で付ける珠ちゃん。挑発的な目線でもあり、余裕しゃくしゃくの優しい色男風でもあり・・。

先行でフィナーレ映像を配信・販売して下され!!(≧∀≦)

買うから!!!素敵すぎてうなされそう。じゅる。

月組・男役の皆さまには、これまで「端整」という印象を持っていました。しかし、熱がこもったかのような熱いセクシーさが今作品フィナーレには感じられます。おらおら、ぎらぎらと少し違う、発散される一歩手前の熱がうちにこもったセクシーさ。月城かなとさんの赤い唇を指でなぞってからのにやり、が忘れられません。

うなされそう。じゅる。

 

6.2幕

さて、ほんのちょっぴり。2度目の観劇の私と初見の旦那はんが一致したのが、1幕終わりの圧倒的な迫力後の2幕についてです。

ぎりぎりまで脚本が?と噂された今作品。大変楽しい「ザ・エンターテインメント」なのですが、1幕のどきどき・わくわくからの2幕が、ややざっくりと大味かなぁ。

旦那はんいわく、「All for One, One for Allとしての場面が、2幕にもう少しほしかったなぁ」とのこと。三銃士が、ダルタニアンやルイ14世をもう少しドラマティックに助ける展開を期待したようです。

ただし、これは1幕ラストの盛り上がりが素晴らしかったが故に、期待しすぎの観客の勝手な思いだろうと思います。すみません、勝手な期待を寄せてしまう私達で。

 

ただ今、うちの中学生娘は海外語学研修で不在。娘の観劇は少し先、8月に入ってからですので、娘の感想は改めてお届けしますね!

娘が帰国するまでのフリータイム。私は次は前方センターブロックで観劇予定なのですよ。くくく。ばんっ!(ついに立ち上がるmiyakogu)

フィナーレのセクシータイムがた・の・し・み過ぎ(≧∀≦)。

今日観たばかりなのに、わっくわっく、どっきどっき!また観たくなります。

 

どうぞ皆さまも、小池先生と月組の皆さまが創り上げておられる、とびっきり楽しい作品の観劇をお楽しみください。

男性陣にも、初宝塚の皆さまにも受けそうな、笑えてすかっとした爽快エンターテインメントであり、胸きゅんの王道ラブストーリー。どうぞご観劇ください。

父親を亡くしたすべての女子の皆さまへ 父が誇りに思っていてくれたこと

皆さま、こんばんは。お元気ですか?

明日は宙組・真風涼帆さんのお誕生日。ということは、今年も父の命日が巡ってまいりました。こちらは、娘が昨日のバレエのプチ発表会でいただいたお花です。父のお供えにさせてもらいましたよ(^^)。

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7回忌、13回忌と時が巡ると、不思議なことに父を想う気持ちが少しずつ、ふんわりと優しくなっていくように思えます。

 

最初の数年は、

・もっと早く、癌を発見する手立てがなかっただろうか?

・さらに良い治療方法があったのではないか?

・もっと父のお見舞いに行けたらよかったのに・・

そういう気持ちの方が圧倒的にありました。しかし、「時間のお薬」のおかげで、今ではようやく、ただただ懐かしく父のことを思い出せる。そういう優しい時間を持てるようになった気がいたします。

もしお読みいただいている皆さまの中に、今まさにその時間を必要とされている方がおられたら、ただ時間が過ぎるのをどうぞお待ちください・・。

振り返ってみると、わずか1ヶ月という余命を告げられた父自身が、「思い残すことは何もない」と、きっぱり言い切った人生であったというのは、やはり素晴らしいことだったのだと、今はそう思います。

 

ふっと何気なく思い出す父の思い出は、いろいろあり、それは思いがけない場所からつながっていくことがあります。

現在、宝塚大劇場で上演されている宝塚歌劇団・月組さんの公演「All for One」に関するインタビューの中で、トップスター・珠城りょうさんのことを体育会系の負けず嫌い魂を持ったトップと、書かれたものがありました。 

その記事を読んで、「そういえば・・」と思い出したことがあります。

私は中学から大学までずっと体育会のクラブに属し、真っ黒になって軟式テニスのボールを追って、練習に試合、そういう日々を送っていた時期があります。

高校は田舎の進学校だったため女子が少なく、県大会ではすぐに敗退することが恒例。クラブのメンバーも少なく、本来は弱小チームです。

しかし、私達の学年はどういわけか、たまたま数人、中学で強かったメンバーが集まりました。スコアブックを真剣に分析し、練習メニューを工夫し、ライバル高のレギュラーメンバーの引退時期に照準を合わせた結果、どういうわけか高校2年の秋に県大会で優勝を果たしたのです。(もちろん、大阪のような強豪校がある府県ではありません)

 

当時。父は「テニスになんか一生懸命になっても、何にもならない。ほどほどにして、そろそろ受験勉強に集中しなさい。」と、時々ですが言いました。そう言われると反発して、絶対にやめません。そういうものです、高校生女子なんてね。

そのことは、遠い記憶の片隅に大切な思い出として置いてはいましたが、社会人になってからはすっかり忘れていました。

 

田舎のプレッシャーで、お見合いを各方面から勧められていた時期のこと。父と二人で父の知人と食事をしたことがあります。良いお相手があればと、お願いする名目ですね。

父は、娘の良い点を述べなくてはと思ったのか、お見合い紹介を頼む相手への言葉とは思えないようなことを、娘の紹介として述べました。

この子はリーダーシップがありましてね。高校のときにクラブのキャプテンをしていて、県大会で優勝したんですよ。」

とっさに、「お父さん、それは今、自慢することじゃあ、ないのでは?」と噴き出しそうになったものの、ああ、父は私がそういう少女であったことを、実は誇りに思っていてくれたのか・・、と初めて知ったのでした。

 

そして、次にこうも言ってくれたのです。

「この子は優しい子でしてね。」

お?ナイス・フォロー??

「小学校の小さい頃に、障がいのある子を、毎日手をつないで家まで送っていったのです。」と。

 

それは、私自身がすっかり忘れていたことでした。

そう言われれば、確かに。小学校低学年の頃、障がいをお持ちだった同級生のおうちがたまたま自宅と小学校の途中にあり、しっかり者と思われていた私は、当時の先生に頼まれたのか、毎日、その子の手をひいて帰っていたのです。

父は覚えていてくれたのか・・。意外に思いました。

自分自身がすっかり忘れていたこと。おそらく、ただ先生に頼まれたから何となく続けていたこと。それを、父は大切に思っていてくれたのかと。

 

社会的な経歴ではなく、父が私を説明するために述べたのは、その2点だったのです。男親というのは不思議なものだと痛感しました。

自分自身が忘れている、しかし、確かに私が成したこと。

それを、本人よりちゃんと覚えていてくれる。いつ気に留めていたのか、こちらは全くわからなかったのに・・。ちゃんと見ていてくれていた父。

娘にとって男親というのは、そういう存在なのかもしれないと、改めて思います。そして、いわゆる社会的なことではなく、私が自分の人生で誇っていいのは、実は父が覚えていたようなことなのかもしれないと、今、思います。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

さて、そのお見合いはどうなったでしょう??(^^)

ご紹介いただいた方は立派な方でしたが、残念ながら家に入る話であり、お話は合わず。後に、旦那はんに拾ってもらうまで30代前半を独身で突っ走ることになるのでした。

くだんの旦那はんは、本日、買物をして夕食を用意、後片付けもして、娘の分の食事を取り分けてラップし、ただ今、塾のイベントで遅くなった娘をお迎えに行ってくれましたよ。病み上がりですからね、私は(^^)

「風邪の喉を冷やす必要があるからさぁ」とのんびりアイスを食べている私を見て、「ほんとに、君は何にもしないねぇ。でも不思議なんだけどさぁ、なぜか腹立たないんだよねぇ。」と呆れています。

ご結婚相手を探している皆さま、ええか?!大阪のおばちゃんから言うておく!世話好きの男性って少数だけれどいるからね。理系研究者の旦那はん、どうも実験対象のお世話をする感覚なのではないかと、若干疑ってもいます(^^)。

皆さまもうまいこと、がんばってね。うん。