代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組・シトラスの風 観劇感想 宙組20周年の気合、舞台からの熱く爽やかな風!

さて、初日開けて2回目の公演「シトラスの風」の感想に移りますね。こちらは公演オジリナルカクテル「赤い河」。真風さんファン仲間と幕間に乾杯です!

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1.岡田先生の気合の入ったご挨拶

「21世紀はレビューの時代!」と題されたパンフレットの岡田敬二先生の気合の入ったご挨拶。ぜひご一読ください。末尾に”宝塚発、東南アジアへ!”とございます。

うーん、東南アジアのある国でうかがったちょっとした噂話。もしかすると実現するのかな?もし、この「シトラスの風」がそうだとしたら・・。楽しみにお待ちいたしましょう!

 

2.爽やかなのに熱い!プロローグ

あ、そうか、今、書いていて気づきました。

爽やかさと熱さ。もしかしたら、今の真風さんと宙組さんはそれが特徴なのかもしれません。眠る時代を呼び起こす爽やかだけれど熱い風。ミラーボールが回って盛り上げる幕開け、舞台から新しい風が吹くかのようです!

最高ですやん、真風さん、キキちゃん、星条さん、愛ちゃんの4人並び。ゴージャスな夢・アモール!!

星組のちえさん、紅さん、真風さん、十輝さんの並びを思い出しました。見ごたえあるわぁ。

 

3.まどかちゃん激かわのステート・フェア

まどかちゃん白いふわふわのお衣装、赤いリボン、白い帽子。めっちゃかわいい!!お人形さんみたい。

途中、まどかちゃんの帽子が落ちてしまったのかな?(演出のようですね)、帽子を被り直されたときに、真風さんが、確か手を添えて顔を覗き込み励ますような笑顔をまどかちゃんに。

その瞬間、私の頭の中の何かが「きゅぽーーーん」と抜けましたね。月組さん「BADDY」の幕開けのように。萌えた!!!真風さんは育ちのいいアメリカ青年のイメージでした。爽やか!

 

4.Soul Spirits

寿つかささんが、かつての名ダンサー役で真ん中でうなだれておられるだけなのですが、独特の空気感があり、ドラマを感じさせました。うまい!

で、ここの場面の真風さんと愛ちゃん、りくさん、風馬さん、桜木さん、そらさん、るいまきさん、瑠風さん、優希さんがかっこよかったんです!

謝先生の振り付け。帽子を足でくるっと返す場面もありますが、皆様、成功されていました。今の宙組さんの粋を感じる場面です。朝夏まなとさんだったら、ここが茶目っけたっぷりになるところ、真風さんだと大人の粋や色気になるのかな。まぁ様を思い出しつつ、真風さんにきゃぁ!の場面でした。

 

5.アマポーラ

そうか、ついにあの謎の水玉衣装は・・。あの謎衣装の着こなしはほんっと難しかったですからね。耳なじみのいいアマポーラの歌とともに爽やかで賑やかな場面。

 

6.ノスタルジア

この場面の芹香斗亜さんの表情だけで見せるドラマが素晴らしかった。

軍服真風さんの登場に、一気に「フランツーーーー!」となる客席(主にmiyakoguが)。正確にはヴィットリオです・・。

ロイヤル澄輝さんの軍服が眼福でした。また、誰、あの美形?!となると必ず春瀬央希さん。宙組さんあるあるです。まぁ様に似た髪形の8頭身?!というのは美羚淳さんでした。

 

7.ロケット

ロケットは天彩峰里さんのくるくると変わる表情が激かわでした。気合の入った男役さんたちのウィンクも好きですが、かわいかったわぁ。ロックオンです。

優希しおんさんのばちこんウィンクにもどうぞご注目を!

 

8.明日へのエナジー

最高でした、ほんとに最高でした。

場面が変わって学ラン姿の真風さんの背中が浮かび上がり、歌い始めた瞬間に涙です。感動しました。真風さんがこの歌をセンターで歌われる日が来るなんて、本当に素敵でした。美風舞良さんの朗々たるゴスペルが素晴らしかったです。

いやぁ、名場面です。もう言葉にならない感じ。何度でもみたい!最後のコーラスの役力で鳥肌でした。

 

9.Sunrise

新しい場面。太陽のコロナを背に登場する真風さん。

ええ感じなのですが、ここがまだ正直、こなれていない場面でした。真風さんの新生宙組のサンライズのはずですが、ここが唯一、この名作ショーの最後に少しだけ惜しい場面です。

真風さんとまどかちゃんが銀橋を渡りながら二人で踊り、舞台に再び戻って一瞬のリフトを見せてくださいます。

私は浅いファンで本当はこのようなことを申し上げる立場にありませんが、シトラスの風は宝塚が到達したレビューの見事な完成形だと思います。

爽やかであり、同時に熱い。

王道正統派でありながら、あえて新たな場面をつくっていく。

時代に合わせた完成を目指そうとされている岡田先生と歌劇団の皆さまには心からの敬意を払いたいと思いますが、この場面が熟成されたときこそ、「シトラスの風 -Sunriseー」が完成されるはずだと、これからの進化を楽しみに拝見したいと思います。

 

シトラスの風、見事な王道のレビューでした。フィナーレで羽根扇を持ち、白とピンクで彩られた舞台を拝見すると、宝塚を見た!という高揚感がありました。

真風さんの白い大羽根と金色の長い羽根。真風さんはかなり早い時期から大きな羽根を背負ってこられたこともあり、真風さんにはその羽根はあまりにもしっくりきて、むしろ小さくみえたほどです。

 

充実したお芝居と正統派レビュー。皆様も、どうぞ観劇をお楽しみください。

真風涼帆さん、トップお披露目、おめでとうございます!

おばちゃんな、客席で泣いたわ!タオルハンカチ、うっかり1枚でしたので足りませんでした!次は2枚持っていきます。

宙組・天は赤い河のほとり 観劇感想2 宙組の皆さまの演技への情熱とビジュアル、素晴らしかった!

皆さま、宙組宝塚大劇場3月17日11時公演の観劇感想2をお届けいたします!

以下、ネタバレはできるだけ避けますが、どうしてもところどころネタバレしますので、お嫌な方は読まないでくださいね。 

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6.涙したお二人の演技

既に書いた方以外で涙しましたのは、桜木みなとさんと愛海ひかるさんの演技でした。

 

・桜木みなとさんのザナンザ

ヒッタイト皇国の第4皇子で、カイル皇子の母上の侍女を母とする異母弟です。

ザナンザがピンクのお衣装で優しくて可愛らしくてお兄さんであるカイル皇子を慕っていてくれるのです。

ザナンザは、カイル皇子とユーリを守って命を落とすのですが、何というか、一生懸命に慕って、兄の大事な人を守ってというのが伝わってきて涙、涙、涙でした。

 

・愛海ひかるさんのティト

泣いた、泣いた、泣きました!真風さんの付き人です。非常に重要な見せ場ですので詳しくは書きませんが、素晴らしかった。

真風さんのディナーショーにも出ておられ注目していましたが、確か、真風さんがニックネームをつけた方ではなかったでしょうか?とてもよく通るいい声。心のこもったお芝居でした。

佳城葵さんの「月雲の皇子」のティコに通じる何かを感じました。ぜひご注目ください。

 

7.印象に残った方々

・芹香斗亜さん

素敵でした。自信に満ちた挑発的な度胸のある若き将軍です。

すらっと脚が長く、明確なセリフ、歌える。お芝居もそうでしたが、ショー(後で書きます)のシチリアの場面で、目線と表情だけで伝わるものがありました。

2番手としてエジプトの将軍ラムセスを堂々と、ある種軽快に、しかし挑戦的に。存在感をうまく出しておられたと思います。ユーリを自分のもとに誘い込むような演技。

※ただ少--し、ラムセスとユーリの場面でまどかちゃんユーリがウキウキしすぎの演出だったかなぁ。カイル皇子のことはもうどうでもええんかい?!と突っ込みたくなる場面でした。真風さんやで!!それくらい、芹香ラムセスが魅力があるということでもあるのですが、小柳先生、一つよろしくお願いいたします。

 

・愛月ひかるさん

感想1で少し触れましたが、黒髪の長髪がかっこよく、黒いマントがかっこよく、姉であるネフェルティティとの思い出を話すときは切なげ。素敵でした。愛ちゃんにはぜひがんばってほしい!

 

・風馬翔さん

風馬さんはうまいなぁ。「神々の土地」の農夫役もお上手でしたが、今回も。カイル皇子が捕らえられた地下牢で出会うキーパーソンのお一人です。実は彼は・・。存在感を持った人物をうまく出しておられました。

ここの囚人の皆さまのダンス、のりのりです。いや、そういう場面ではないのですがちょっと楽しそうで、なぜか混ざりたくなりますね。

 

・凛城きらさん

語り部キックリ。りんきらさんのおかげで話がある程度、把握できていく重要なお役です。安心感があります。

 

・美月悠さん

神官かと思っていたら、元老院議長。なんとカイル皇子の乳兄弟だったのですね。今更ですみません。この人は裏切らない感が強く伝わってきました。

 

・カイルの部下

蒼羽りくさん、和希そらさん、留依蒔世さん、瑠風輝さん、優希しおんさん。カイルの部下、皆さんそれぞれにかっこいいのですが、実は・・。という場面があります。

おばちゃんな、ある人物が策略を耳打ちしたこの中の一人の顔がゆがむの、お祭りで楽しそうな場面やったけど、ちゃんと見てたで!(家政婦は見た、ならぬおばちゃんは見たで!)

後、りくさんのルサファが原作では葛藤が多いながら素敵なお役とのこと。幕間に教えていただきました。そこはすっと行ってしまっていたようです。

ショーで優希しおんさんのバチコンウィンク、今日も確認でき、宙組安泰です。

 

・ラムセスの屋敷のお姉さま方

楽しい場面です。エジプトのお衣装大活躍だったかな?(笑)ちょっとくすくすとなる楽しい時間を彩るのは、ラムセスの母の美風舞良さん、遥羽ららさんの娘役ちゃんズ。かわいかったなぁ、みんな。

 

・結乃かなりさん、朝央れんさん、潤奈すばるさん

ご退団の結乃さんはネビス、カイル皇子の姉です。最初はちゃんとわかっていなかったのですが、お衣装も綺麗で、すっと目立つ立ち姿でした。

朝央れんさんは、エジプトの将軍役。長身で目立ちます。パーシャルタイムトラベルでは目立つお役をされていました。

潤奈すばるさんはWSSでご活躍だったのでこれからかな?と思っていたら、まさかのご退団発表でしたね・・。自転車でさっそうと入り待ちのファンのところに来られるのを何回か拝見しています。

 

・天彩峰里さん

激かわのみねりさん。お歌も披露!ショーのロケットがこれまた激かわ!!の表情でした。

 

後、風色日向さんかなぁ?キックリが読む文書を渡しに来たり、レモンやリンゴを手に下手にいた白いお衣装の人。美形でした。

希峰かなたさんはユーリの元彼役。眼鏡の似合うイケメンさんでした。

 

というわけで、宙組の下級生さんの躍進が随所に。朝夏まなとさんが盛り上げてこられた宙組の気運が今、花開こうとしている感じを受けました。

まぁ様のトップ時代、私は壮さんトップ時代の雪組と同じ印象を持って拝見していました。いい組だなあ、いいお芝居だなぁ、もっといろいろな人に観てもらいたいなぁと思って観劇していたのですが、雪組さんは見事にちぎみゆ時代に大人気になられ、今に続いています。

同様に宙組さんの躍進が続きますように、心よりお祈り申し上げる次第です。

(次はショー!)

宙組・天は赤い河のほとり 観劇感想1 強く賢い皇子と闘う少女の物語、必死で生きた后のサイドストーリーに涙

皆さま!ばんっ!! ←立ち上がるmiyakogu。

宙組公演、観てきましたわ。宝塚大劇場3月17日11時公演、宙組・真風涼帆さん・星風まどかさんのトップお披露目初日開けて2回目の公演。感想をお届けします!

以下、ネタバレはできるだけ避けますが、どうしてもところどころネタバレしますので、お嫌な方は読まないでくださいね。

逆に、物語の構造に触れているので、観たけれどストーリーがわかりにくかったと思われた方の何かのご参考になれば幸いです。

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 原作を読んで舞台を振り返りました。よろしければどうぞ!

mothercoenote.hatenablog.com

1.王道の少女漫画ロマンと二人の后のサイドストーリーに涙

あのね、原作未読の皆さま、これ、少女漫画王道の胸キュンを小柳先生が「萌え公演」に仕上げてきたと予想してはりますでしょ?私もそうでした。

その要素は十二分にあるのですが、ちがーーーうのよ、これが!

強く賢く若くてイケメンのカイル皇子と、現代から古代ヒッタイト王国に引き込まれてしまった少女・ユーリの物語をメインの軸に据えながらも、

古代の王国の興亡の中で、小国から大国に嫁いだ二人の美しい后たちの物語がサイドストーリーとしてあるのです。

驚きました、その構図に。そして、泣きました、その物語に。

素晴らしかった。小柳先生、甘く予想していて失礼申し上げました!

ジェットコースターに乗るような気持ちで、展開していく古代王国の闘いと興亡の物語、どうぞご観劇をお楽しみください。

 

2.パンフレットの篠原千絵先生のお言葉に涙

篠原先生、ありがとうございますだーーー!(涙)なんという素晴らしい原作者でいらっしゃるのでしょうか?開演前に読んで涙目のmiyakoguでした。

一節を引用させていただきます。

「真風涼帆さま、星風まどかさま、そして宙組さまの今後とものご発展を確信し心よりお祈りいたします。」

(出典:宝塚歌劇団「天は赤い河のほとり/シトラスの風」公演パンフレット、篠原千絵様著)

「さまっ」て、「さまっ」て、「さまっ」て・・。宝塚ファンでもいらっしゃるとはいえ、原作者が演者に対してこのような表現をしてくださるなんて・・。ありがとうございますだーーー!(涙)

 

3.真風涼帆さんのカイル皇子

カイル皇子ーー!!!ついていくわ!

水色のお衣装がとっても素敵で、腰をとめる布ひもの位置がおかしくて脚が長い!知ってるけど!賢くて強くて優しくて国と民を思う立派な思慮深く強い皇子。お披露目にぴったりでした。本当にありがとうございます。

プロローグとラストで真ん中に立つ真風さんの輝き、堂々たるトップスターでした。

このプロローグとラストがいいんですよ、皆さん!ばんばんばん!!

プロローグで歌われる「赤い河の流れのよ・う・に」は「はいからさんがと・お・る」みがありましたが、テンポよく、音楽もとても素敵です。ゲーム音楽の作曲家でいらっしゃる下村陽子先生、ありがとうございました。切ない場面での音楽、ぴったりでした。ラストは宙組さんのものすごいコーラスで迫力満点です。

胸キュンポイントは一杯あるよ!カイル皇子はのっけっから呪いのいけにえ?のために現代から連れてこられたユーリを助けるため、いろいろ言います!

「続きは寝室で」って、あなた・・。(カイル皇子のとっさの演技なのですが)

それから、ハートマークの粘土板?板?ってあなた・・。(皆さま、ハートマーク見えました?ぷぷぷですよ、ラブレターかな・・)

あのね、真風さんについては萌えの洪水過ぎて、追いついておりませんです。これは何回か観た後「心の声シリーズ」で書く!(「車で待つ!」の語調でお願いします)

 

4.星風まどかさんのユーリ

ちょっと声がきゃんきゃんしちゃったかなぁ。でも、現代っ子が古代に迷い込んだらそうなるわねと理解。真風さんカイル皇子にまどかちゃんユーリが言う「変態、エッチ!」で吹き出しました。それに対して落ち着き払って真風さんが言う「そう喜ぶな」にも。ぷぷぷ。

一番良かったのは、彼女が「闘う少女」であったことです。終盤、エジプトとの攻防において真ん中で指揮を執ってほしいと請われ、ユーリがセンターを取る場面、オスカル様のようでした。

一番印象深くかつ涙しましたシーンのは、ユーリが現代にはもう「帰らないよ」と銀橋でカイル皇子に告げる場面です。私はここで大号泣。

カイル皇子はずっとユーリを現代に帰してあげようとしています。本当は手元に置いておきたいのに、それは愛ゆえに。

でも、ユーリはもう現代に「帰らないよ」と言う。それはものすごい決断です。

「王家に捧ぐ歌」の時に思った「地下牢から逃げて、生きて!」という思いは今作品において見事に成就しました。地下牢に閉じ込められてしまうカイル皇子。そこで出会うある人物。彼は生き延び、ユーリとともに生きるのです。

ユーリにはその強さがあるのです。闘う少女の強さが物語の根底にあるのですね。

 

5.ヒッタイト皇妃ナキアとネフェルティティ王太后のサイドストーリー

あのね、まさかこんな涙ものが仕込んであるとは!知りませんでした。

原作ファンの方はご存知だったのかしら?それとも、オリジナル・ストーリーなのでしょうか?(予想ではウルヒの話は原作にあるのかな?と思ったり)←両方とも原作にあるのですね、モモさん教えていただきありがとう!

純矢ちとせさん演じるナキアは弱小国(ですよね?)から年齢の離れたヒッタイト王に嫁がされた身。ある意味、人質のようなものだったのかもしれません。

ナキアに幼い頃からそば近く仕えてきたのが神官ウルヒ。星条海斗さんが一歩引いたもの静かな見事な演技を見せておられます。

この二人の間にあったつながり・・。これが泣かせました。

二人の少年少女時代を演じた華妃まいあさん、真名瀬みらさんの演技がとても良かったのです。真名瀬さんが発する「泣いていたの?」という一言の声だけで、2人の間に流れるものがあるとすっとわかりました。華妃さんの歌を含めてとても素晴らしかったと思います。

ナキアは自分の生んだ皇子こそを後継者にするために、人気のある秀でたカイル皇子を亡き者にしようとしているのです。ただ、その背景には彼女が必死でここまで生きてきた思いがあるのですね。カイル皇子は最終的にはある寛大な措置を取ります。カイル皇子、ついていくわ!!!

ネフェルティティ王太后のサイドストーリーもあります。

澄輝さやとさんが堂々とゴージャスに演じておられるエジプトの権力者。それほど強くなさそうなミタンニ王国からこちらもエジプトに嫁いできた身です。弟であるミタンニ王国の黒太子マッティワザを演じておられるのが愛月ひかるさん。黒髪の長髪に顔の傷、マントを翻しめちゃくちゃかっこいいのです!

で、その少年少女時代を演じるのが鷹翔千空さんと夢白あやさん(ミタンニ王国での名前はタトゥーキア)。この二人も切ないんですってば!おばちゃん、泣きそうになったわ。

ネフェルティティは国を守るために決意をもってエジプトの王に嫁ぐのです。別れの言葉をいう少年少女期の二人からは、もしかすると異母姉弟かな?恋に近い感覚があるのかな?という思慕を感じました。二人をつなぐ黒い石のイヤリング・・。

原作にあったエピソードならすみません。今に残るネフェルティティの有名な胸像の目に一つしか黒目の石が入っていないことから発想された小柳先生の創作だとしたら、そのあっぱれな創作に脱帽です。(原作にあったようですね!素晴らしい篠原先生の創作です)

というわけで、このサイドストーリー、后を巡る2組の幼少期のやりとりが「回想」だとわからないと、最初、話がちょっとわかりにくいかもしれません。

ただ、このサイドストーリーがあることが、この作品に何かひっかかる「もう一度見たい」と思わせるものをもたらしているのです。

2人の后は彼女たちの運命を必死で生きた。権力をほしいままにしたけれど、敗れ、幽閉される。

しかし、彼女たちの近くには、必死に生き闘ってきたことの意味をわかってくれる人がいるのです。ナキアにはウルヒが、ネフェルティティには彫像作家のトトメスが。トトメスは松風輝さんが暖かみのある演技で支えておられます。

この二人の后を巡る物語も必見。

この作品には、皇子と闘う少女、必死で生き闘った二人の女性達の物語の流れがあります。

(感想2に続きます)

Marisol2018年2月号の真風さんインタビューに寄せる記事を書きました。よろしければどうぞ!

mothercoenote.hatenablog.com

迷いのない目 真風涼帆さんトップお披露目直前の稽古場映像に寄せて

皆さま、こんばんは。私は今、とても忙しいのです。こんなことをしている場合では正直、ないのです。

しかし・・。

知ってた?!人は書かずにはいられないことに出会う時があるのですよ!今ですよ、なうなんですよ! ←miyakogu錯乱中。

 

ばんっ!ばんばんばんっ!!

(注 立ち上がるmiyakogu、ついでに机もたたく)

 

皆さま、スカイステージ・タカラヅカニュースにおける宙組稽古場風景の映像、見てくれはりました?!

私は死にました・・。さようなら・・。

(むくっ)

死んでる場合じゃないわーーーーー!!!

今週末、宝塚に、宝塚大劇場に行かねば!

(注 手には宙組チケット数枚。初日は仕事で行けないのが微妙、しかし土曜公演のチケットはある)

 

私は見たのです。(スカステニュース、リピート中)

本来、ゆったりとしたダンスにねっとりとした色気を漂わせる人外感半端ない真風さんが、真ん中で「明日へのエナジー」のアップテンポな楽曲に乗せて激しい切れのある動きをされているのを。

その時の何かに挑むような強い目を。

 

夢・アモールを。

星条さん、キキちゃん、愛ちゃんという170センチ以上3人衆と一緒に、長身4人で歌っておられる堂々たる姿を。

まどかちゃんに優しい目をなげかけて包み込むように抱き上げる二人のダンスを。

走り寄るまどかちゃんの嬉しそうな愛らしいほほえみを

 

あ、だめだ・・。泣けてきた。もう絶対に劇場で泣くわ。←基本ものすごい涙もろい。

 

中でも一番私が驚いたのは、真風さんの堂々たる迷いのなさです。

彼女は肚が座っている。自分がトップであることに対して。

その強い目に感じたのは、自分の宙組をつくるという強い意志。

まっすぐで強くて大胆不敵な挑む目。

 

危うさや青臭さはそこにはありませんでした。

もちろん、ほんわりゆりかさんの一面もお持ちの方ではありますが、私は真風さんの強いプロ意識と大胆に攻め込もうとする強い意志を感じました。

真風さんは私たちの想像を超えて大胆なチャレンジを見せてくれるのではないかと、清々しい風が吹くような稽古場を拝見して私は思います。

朝夏まなとさんがそうであったように、宙組の皆さまは伸び伸びと、思い思いの花を大胆にそれぞれにチャレンジングに咲かせられるのではないかと、大きな期待を感じます。とてもいい風が吹く稽古場映像でした。

 

星組で柚希礼音さんというお客様思いの徹底したプロ意識が極めて高いトップさんのもとで過ごした年月、宙組で朝夏まなとさんという黒燕尾を極めることへの強い意志を持ったトップさんのもとで過ごした2番手の年月。

時間。その人がどう生きようとしたかの時間は、舞台の上で嘘をつかないだろうと、私はおおいに期待します。

2日早いけれど、真風涼帆さん、宝塚大劇場トップお披露目、おめでとうございます。大劇場でだぁだぁと滂沱の涙を流して拝見させていただきます!

私、生きるわ!!!

おばちゃんかて、負けへんで。

月組・カンパニー/BADDY 楽しかった!月組ショーの圧倒的熱量と珠城りょうさんのセクシー、お芝居本音も少し(^^)

皆さま、こんばんは。お元気でしたか?東日本大震災7年目の本日、千秋楽を明日に控えた宝塚大劇場です。今日は暖かな一日となりました。

さて、本日は私は中学生娘と一緒に日曜午前公演を観劇してまいりました。そのmy楽感想をお届けします。

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1.月組ショーの圧倒的熱量

楽しかった!かっこ良かった!勢いがあった! 特にショー!

私は初日開けてすぐ2回目の公演を拝見しています。その時点では演じる側の戸惑いや、このショーは受け入れられるだろうか?という手探り感を感じました。一言でいえば、演者側からの確信が伝わってきたわけではなかったということです。

しかし、おそらくは後半になるにつれ、平日を含めて埋まっていったと推察される客席の反応から、月組の皆さまは「確信」を得られたのだと想像します。今、自分達は新しいショーを成功させつつあるのだという自信を本日、舞台から感じました。

お芝居でもショーでも一番変わられたのは、もしかすると主演の珠城りょうさんだったかもしれません。お芝居の誠実な暖かみのある声と演技、ショーでのふっきったバッディのなりきりぶり。その対比が見事でした。

 

2.珠城りょうさんのセクシー

本日、珠城りょうさんの魅力について改めて感じたことがあります。特にショー。

お芝居では珠城さんはサラリーマンに徹しておられます。その中で見せる感情の揺れ動きは、はっきりと言葉に出す高野悠の人物像に比べてややわかりにくい面があります。

しかし、アクシデントにより舞台が止まりそうな窮地をブレイクスルーしたいと、銀橋で歌い、舞台で踊るちゃぴさんの美波へと手を伸ばす青柳さん。背景の濃い青、その前で踊る美しい白鳥、そこに手を伸ばすスーツ姿の珠城りょうさんのシーンは、とても美しいものでした。

そして、ショー。S7の「ビッグシアターバンク式典舞踏会」。オールバックで胸に赤い薔薇をさし、たばこをふかしながら堂々と渡ってくる珠城さん。この場面で私が注目したのは珠城さんの目です。

「月雲の皇子」「激情」、珠城りょうさんの魅力が炸裂した演目と共通したところがある目。

珠城りょうさんは、それが無理でもいけないことでも、どうしようもなく「手に入れたいもの」がある時、目に「欲望」が宿る。男性の欲望を感じさせる目。切なさ、欲望、手に入れてやるという気概が入り混じった目。

そういうものが特別なセクシーとなって目に現れる方だと私は思います。

女性である珠城さんが、なぜそのような「男」としての欲望を品を保ったセクシーさとともに出すことができるのか、それはまだわかりません。ただ、このショーがトーリー仕立てになっているからこそ、ぴたりとはまったのではないかと思います。役者・珠城りょうさんが持つ強みが最大限に発揮された場面だったと拝見いたしました。

 

3.お芝居本音感想を少しだけ

このお芝居は傑作や良作とまではいかなくても、しみじみ・ほっこりとした味わいのある佳品だと私は思います。

驚いたのは早乙女わかばさんの見事な演技です。原作にもありますが、早乙女わかばさんが語り始める「私は!・・、白鳥なのよ」の印象的なセリフ。彼女が着ておられる白いお衣装もあいまって、内からにじみ出る強いプライドが感じられ、本当に素晴らしかった!

原作では舞台以上にどきっとさせるセリフを平然と言ってのけるお嬢様ですが、原作の紗良は「王者の才能」が自分にないことを、バレエへの強い愛ゆえに悟っているキャラです。絶対王者の感がある高野の遺伝子が欲しいという背景には、王者の才能への苦しい憧れがあります。

原作で感じたそのバレエへの愛、プライドが早乙女わかばさんのセリフからは伝わってきました。

降板し、車椅子のまま那由多にかける言葉と行動は、この作品の一つのクライマックス、客席がずずずっと泣くシーンです(主にmiyakoguが)。巡りあわせもあったでしょう、あまりお得意ではない面を抱えておられたこともあったかもしれません。しかし、この作品で名演を見せてくださいました。早乙女わかばさんの”花火”、お見事でした。

 

最後に私と中学生娘の本音を少しだけ

私は原作をおもしろく、かつじーーんと読みましたが、遺伝子のこと、チケットと主役のこと、「てめえが。。」のセリフ(口には出さず心の中でつぶやきます)など、割とリアルな話が直截的に原作には出てきます。

ですので、「あ・・・」というセリフのすべてが石田先生のオリジナルではないのです。

石田先生のオリジナルなセリフ(私の覚えている範囲で恐縮ですが)のありがちなうんちく話については、やっぱり酒席で酔ったおっさんから聞かされている感はややございます。(ごめんなさい・・)

それを置いておくとしても、私と娘がいやだなと思ったのは以下の点でした。

高野のセリフとして「ネットのことなど気にするな、ファンもアンチも一緒、かまってちゃんだ」という趣旨の内容があります。これにより、初期、ネットの意見はわりと抑え込まれた傾向があったのではないかと私は推察します。「あ、かまってちゃんだ」と思われるのは嫌ですからね(^^) 。

でも、おばちゃんはちょっとだけ書いちゃうよ。だって、大阪のアラフィフおばちゃんだもの。うふふ。そんな自意識は、とうの昔になくしてますねん、あはは(^^) 。

 

・第10場 ライバルは幽霊

同じ場面が気になる皆さま、残念ながらこのようにパンフレットにくっきりとシーンの名前が書かれている以上、こりゃ、だめですわ(^^) 。東京千秋楽までこれですね。

2年前に奥様をがんで亡くした青柳さん。美波さんがライバルは「幽霊」だと言う場面があります。ただ残念ながら、2年で「幽霊」という存在になるとはとても思えないのです。「幽霊」ではなく、声が聞こえるかのような、あたかも実体のある存在。

美波さんの側から見れば、ライバルは「幽霊」なのかもしれないと理解はしております。が、私は亡くなった父のことを幽霊と思ったことは一度もありません。むしろ、姿が見えないけれど「そこに気配としている」存在、そこに「感じることができるなら、いてほしい気配」です。

ちゃんと舞台に、亡くなった奥様の声を登場させておられるのになぁ・・。いいセリフでいい場面なのになぁ・・。少々、残念なり。

※原作は青柳さんは一方的に離婚を突き付けられます。

 

・第13場B 対決、高野VS水上

高野さんはバレエ作品へのアイドル起用に怒ります。彼はバーバリアンを尊重しつつ、でも、自分が命を賭けた場に入ってきてほしくないと言います。高野のプライドを感じさせると同時に、相手へのリスペクトも欠かさない素晴らしいセリフでした。

が、「友情や絆が大事だとおっしゃったじゃないですか」(という趣旨)と伝え、何とか舞台を続けてもらおうと懸命な青柳さんに、「絆?縁切寺には縁を切ろうとする人間がひっきりなしに訪れているというのに」という趣旨のことを高野は言います。

ここが、前回、前方席で観劇していた際に、おそらくは5~6列目センター付近からはっきりと「なんで、そんなこと言うの?」と聞こえた場面でした。ひょっとすると、舞台にまで聞こえたかもしれないとどきっとするほど・・。雪組前トップさんへの皮肉にも聞こえかねないセリフ。こちらも少々残念なり・・。ちぎみゆのお芝居が好きだった方で月組を観るようになった方も結構おられるのでは?と思うからです。

 

・娘が気になったのは美波さんのお衣装

ピンクのとてもかわいらしいお衣装にリボン。ちゃぴさんのかわいい面がすっと出ているのですが、抜群の実力を持ち、コンビニでバイトをしながらいっときは世界を目指したバレリーナにはなかなか・・。もちろん、その精神の幼さを出したものという意図があったかもしれませんし、ちゃぴさんのキュートさが引き立っておられたのですが。

本格的ではないとはいえ、3歳からずっとバレエが好きで続けてきた中学生娘の目からみると、仮にレッスン着だとして、一時は海外に留学していたようなレベルの人が、こんなの選ぶかな?という疑問があったそう・・。

もちろん、我々の好みの問題だけかもしれませんし、そこはごめんなさい。

ただ、可愛らしい反面、精神的に幼い女性に見え、内にシンプルな強さを持った女性として描いてほしかったなぁという思いを娘と共有いたしました。

 

というわけです(^^) 。ごめんなさい・・💦💦

早乙女わかばさんの演技に泣ける場面もあり、何と言っても珠城りょうさんがスーツを脱いでレッスンしたり、石田先生オリジナルで入れられた浴衣姿のデートありで、もうそんなん、オペラでがん見しますやん?!石田先生、心からありがとうですやん?!という場面もちゃんとあるのです。

ですので、素敵な側面もいっぱいあるほっこり・しみじみとした佳品というのが、トータルでの感想でございます。一度だけ観た旦那はんもとても楽しみましたし。

ネットで書いちゃった。ごめんよ、意見の違う方!(^^)

あと、もう少し!宙組観ながら、ちょっぴり まぁ様妄想にも励まされながら、がんばりまーーす

皆さま、お元気ですか?

miyakoguはねぇ、忙しくて弱ってまーーす!

(注 やけくそ気味のmiyakoguでお送りしています) 

先週は1週間でこれだけの仕事をしてたの?!と我ながら驚くほどでした。宝塚のニュースも盛りだくさんでしたね。

正直大変でしたが、でもお客様から「この件はmiyakoguさんに任せているから安心」と言っていただくと、とっても嬉しくなります。関係者の方に喜んでもらえると嬉しいなぁ。

さて、あともう少しだけがんばらないと!という案件があるため、本日もリビングでブルーレイ上演(音は小さくね)しながらのお仕事です。えいえいおーー!

今、宝塚大劇場では珠城りょうさんは銀橋で前代未聞の「がびーん」顔を披露され、ちゃぴさんは「怒りのロケット」をセンターで踊り、真風さんは来るお披露目公演に向けて毎日お稽古されているのかと思うと、おばちゃんもがんばる!となります。「怒りのロケット」最高ですよ、観てね!

さて、朝から「神々の土地」「王妃の館」と上映中なのですが、本当に朝夏まなとさんって優雅に踊られるんだなぁと改めて感嘆しております。柔らかくて美しいダンス。

ちょうど今、「王妃の館」上映中ですが、まぁまかって本当に美しくもかっこいい素敵なコンビでしたね・・(涙)。

私はこの「王妃の館」の楽曲と歌詞が好きで、のびやかに歌うまぁ様の高音の声が好きでした。まぁ様の真風さんとの対談の中でも、印象に残る楽しかった公演とあげられていました。多くの方がそれぞれに個性的に活躍されていて楽しかったなぁ。

 

さて、中学生娘は卒業式で送辞を読む役を承ったとのこと。おおー、それはがんばらないとね!ただ、「でもなぁ、体育会系のクラブやってないから、先輩の引退とかあんまりぴんと来ないねん」と言います。

 

ばんっ!(立ち上がるmiyakogu)

「あんた、何言うてんの!まぁ様が退団される時に送辞を読むと思えば、いくらでも書けるでしょうが?!」と提案しておきました。娘も納得です。

さて、そこからばばばーーと膨らむ妄想・・、妄想で既に涙です(注 あほ)。

 

母「考えてもみ?絶対、中学校でまぁ様に憧れていた男子とか、後輩女子とかいてはったって。先輩にまぁ様がいて、宝塚に行ってしまわれるんやで?書けるやろ?」

娘「わかる!あー。そういうことなら、書けるわ。」

母「そうやろ?!国立中学でそのまま上の高校に一緒に上がれると思ってたのに、あすか先輩、宝塚に行くって。。。もう、その後輩の気持ちを考えただけで涙ですよ」

 

切ない、これは切ないです!

中学卒業後、遠くに、しかも宝塚に行ってしまう美しくもかっこいい素敵な女子の先輩・・。桜ふぶきの中を颯爽と旅立つ手足が長く瞳の大きな美しい少女。

「イ・ケ・ル!」

というわけで、娘よ、送辞を書き上げなさいね。お母さんもがんばるからさぁ。

 

春の日差しがうららかな今日このころ、皆さまもいろいろな別れあり、出会いありですね。

では、後もう少しがんばって、来週末は月組、その次の週末はいよいよ真風さんお披露目観劇です!うん、がんばれるわぁ。

こちらは12月に満開だった冬の桜。今週、一足先に葉桜でした。春ですね!

(12月に満開でした)

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(2月末はこんな風に)

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月組・カンパニー/BADDY感想 真ん中が見えずラジオ朗読劇のような観劇に・・、そこから見えたものもね!

皆さま、こんにちは~。

金曜日に真風さんと幻のすれ違い月組観劇となったのを乗り越え、昨日、観劇してまいりましたよ、阪急交通社貸切公演。

午前中、お仕事が少しあったのですが旦那はんと一路、宝塚へ!「くすのき」でおいしい和食のお弁当をいただき、ついでにあんみつセットもシェアして、オリンピックの男子フィギュア金銀の偉業も確認でき、いざ観劇です。

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ランチ付きの少し前方席ですので、そりゃぁ、期待も大ですよね、わっはっは、ぐふふ、あれ、あれ、あれ・・?

 

背の高い方、こんなこと言って本当にごめんね!

背が高く、背筋を美しく伸ばしたすっとした姿勢の美しい方が前の席におられ、ご本人はお気づきではないでしょうし、これは姿勢が良い故なのですが、背もたれとお背中には若干の隙間が・・。「あの、前傾になっておられるので」とお願いするほどの隙間ではないのです・・。

少しボリューミィな髪形ともあいまって、舞台センターが見事にその方の頭とかぶさっておりますた~~。

miyakogu、本日も敗れたり!無念なり!

 

このため、お芝居はほぼほぼラジオ朗読劇です。うーーーん。

しかし、オリンピック男子フィギュア、これが飛べれば金メダルか?というジャンプでこけかけて「笑えてきた」という宇野昌磨さんの精神に見習わねばと、気を取り直してっと。

 

実況お芝居を生音で、これはなかなか貴重な経験です。 ←開き直るmiyakogu

声だけで綴られる真ん中お芝居。

もちろん、センター以外は見えてますし、少し前方端でしたので、紫門ゆりやさんと輝月ゆうまさんのイケメンサラリーマンを間近で観られるというメリットもありました。ある意味、新鮮な観劇です。

 

声に集中しての観劇で気づいたのは、以下の点でした。

早乙女わかばさんの紗良がとてもとても素敵。感情の流れも、紗良の令嬢らしさもプリマらしさも、暖かさも、プライドもセリフからとても伝わってきました。素晴らしかった。見た目の美しさ、可憐さも含めてこのお芝居のMVPだと思います。

・美弥るりかさんの高野の低音の落ち着いたセリフが、舞台に落ち着きと大人っぽさ、アーティストとしてのプライドをもたらしてます。

・珠城りょうさんのサラリーマンは、全体的にとても控え目なのですが、縁の下の力持ちだとよくわかる暖かみのある声。ハプニング続きの最終公演を何とかしたいという彼の強い気持ちが一気にあふれ出る銀橋の場面。声だけで「あ、青柳さんは今、ブレイクスルーしたんだ」というのが伝わってきました。

・ちゃぴさんは、最初から珠ちゃん青柳に惹かれていて、うきうきしたり、積極的だったんだなというのも、よりくっきりわかりました。

 

ふぅぅむ。なかなか新鮮な観劇体験となりました。まったくお勧めではないですが、人生にも、観劇にもそういうハプニングはつきものですね。貴重な観劇体験となりました。(注 若干、負け惜しみ)

辛口旦那はんは、この「カンパニー」の話が好きで、原作読んでみようかなと思ったよ、とのこと。「誠実で好青年の青柳は珠ちゃんにぴったり」と、お芝居を楽しんでおります。

ショー・BADDYは2回目となると、案外、観る側もこなれてきました。

昭和の香りがどこか漂い、若干はちゃめちゃだけれど、スカステで時々見る昔のショーのテイストも感じてきました。「斬新でありながらレトロ」という不思議な感覚があります。

皆様も、どうぞご観劇くださいませ。次は良く見えるといいなぁ・・・。

 

さて、明日は宙組20周年イベントですね。残念ながら私はお仕事優先ですが、長年のファンのヅカ仲間はOGさん目当てで行かれます。皆さま、どうぞお楽しみください。まぁ様が明日、宝塚におられるというだけでも、テンションあがりますね!

真風さんの月組観劇という幻・・

どっよーーーん・・、皆さま、金曜夜、お元気でじだが〰〰。

今日、真風さんが宝塚大劇場の月組公演を3列目でご観劇と聞きますた・・。
先日、その本日5列目のお席が私を経由して、ヅカ仲間からヅカ仲間へとお譲りされたっていう話、今からしていいですか?!😂

つい二日前のことじゃった。(始めるmiyakogu)
真風さんが3列目で観劇されたという同じ日時の5列目のお席について、「急用で観られなくなった方がいて」と、ヅカ仲間の先輩様からmiyakoguにお問い合わせがあったのじゃ。

miyakogu、真風さんのことはもちろん、なぁんにも知らんかったがのぅ、珠ちゃんBaddy、前方席で観たら、そりゃ楽しかろうと思ったのじゃ。
それでもな、「私、働くおかあさんだから」と思い直しての(注 全く関係ない。アポ有り)、ヅカ仲間に何人か聞いて見たところ、大したもんじゃのぅ、ヅカヲタは。
「他で有給使ってるけど、やっぱり行きます!」という方が現れての、チケットは無事に流れていったのじゃ。どんぶらこ~。
貴重なお席が空席にならず、めでたしめでたし。

で終わるお話だったんですよ、本来は!(T-T)
しかし、もし私が観劇することができていたなら・・・

ステージ0番、センターに立つ珠城さん
3列センターの客席から見上げる真風さん
少し斜め後方からがん見するmiyakogu

ま・ぼ・ろ・しーーー!!!
冬のお空に幻の大三角形が作れたんですよ!
中学生娘に言われなくても、miyakogu星は7等星くらいの、よわーーい光ってもちろん知ってますよ、でも、心意気ってもんでしょう?!

不肖miyakogu、アラフィフワーキングマザーヅカファンの星(注 7等星くらいでお願いいたします)ぐらいなら、いいでしょうか?!
見えないものでもあるんだよーー(泣)。

とにかく。
何が言いたいかって、真風さん&珠城さん二人のファンである私にとって、そんな「奇跡の配置」が起こり得るとは予想だにしていなかったのです(T-T)。
ヅカファン歴浅し、miyakogu敗れたり!

ふぅぅ。
羽生結弦選手がオリンピックで見事な復帰を見せておられるというのに、このようなことで泣きを見せてちゃ、ダメだわ!まだまだだわ。頑張れ、私。

ふぅむ。うん、確実にそういう状況に遭遇できるというのは、あの時しかないですね。お二人が同時にトップでおられる間にチケットが取れますように。
冬のお空のどこかにひっそり輝くmiyakogu星(見えない)に祈ってみようと思いますわ(^^)。

中学生娘のハッピー・バレンタインと最低賃金・・? 絶賛、子育て間違え中!(^^)

皆さま、こんばんは。お元気ですか?

今日はハッピー・バレンタイン・ディ。中学生娘はしこたまキットカットを購入し、クラス全員に配布。代わりにクラスの女子から山のように「手づくり」のクッキーとカップケーキ、マフィンを頂戴してきました。

「これでしばらくはおやつに困らないぜ!」喜ぶ母娘です(^^)。

 

「あんなぁ、自分、わかってる?」

え?

「これ、ほぼ手作りやで」

え?!

 

娘が手に取り見せてくれたのは、美しく焼かれたクッキー、素敵なラッピングもされています。

はなから、「手作り」という思想がなかったmiyakogu&中学生娘・・。世の中ってそういうもんなん?!

ごめん、お母さん、そんなこと、つゆとも考えず、あなたにバレンタイン・ディを迎えさせてしまったわ・・!私、おかあさんなのに・・(^^)。

 

すると、娘がこう続けました。

「私もキットカットいっぱい買ったから、結構お金使ったけどな。みんな、「材料費〇〇円かかっちゃった」とか言うねん」

そうやねぇ、手作りって意外と、うんうん。←なんとなく知ってるふりのmiyakogu(^^)。

そして、たたみかけるように・・

 

「みんななぁ、自分の人件費のことを考えてないねん!

「あなた、ラッピングを含めて3時間、これに費やしましたよね?」

「今、大阪府の最低賃金、いくらになったかご存知ですかっての?!

 909円ですよ、あーた。材料費にそのコストを足さなあかんやん?!」

 

皆さま・・。

私miyakogu、女子のお母さんとして、大幅に絶賛子育て間違え中!!!のようでございますわーーー!(^^) わっはははーーー。

 

聞いてみると、今時のバレンタインは、女子が女子はもちろん、男子が手作りのお菓子を男子にというパターンも結構あるそう。日頃、お世話になっているからとかで。

本日、その男子が男子に上げるパターンに遭遇した娘目をきらーーんとさせて、「ほら、このテープあげるからさぁ(※字が書ける)、何かメッセージ書いて渡したら?」とあおったそうです(^^)。

ちょっとどきどきしながら、友人男子にメッセージを書いて渡す機会をうかがうちょっと美形男子の様子を見つめる中学生娘の感想がこちらです!

「いやぁ、いい時代になったもんですよ。ちょっと美形が美少年にどきどきしながら渡す!腐女子、歓喜ですよ!!」

 

以上、今時中学生娘のハッピー・バレンタイン・ディでした!

とっても楽しそうで、ハッピーそうで何よりです(^^) 

 

あ、とどめの決めセリフがこちらです。

「あ、これは市販品やから、後で食べよ。やっぱり、日持ちは既製品やね!

 多分、いろいろ間違っているmiyakogu家からは以上です・・。

月組・カンパニー/BADDY 感想2 歩き始めた青柳さんと仲間(カンパニー)の物語、観客もその一員です

皆さま、こんばんは。ショー「BADDY」の感想に引き続き、お芝居「カンパニー」の感想をお届けします。今日はこれを書き上げないとね!

三連休の最後、2月12日には辛口旦那はん&中学生娘も一緒に観劇予定です。男性目線と現代を生きる中学生女子。さあ、どのような感想をもつでしょう?楽しみです。こちらは改めてお送りしますね。

ノンアルコールの「パワー・ウイング」にも心惹かれつつ、土曜日午後のお楽しみ、オリジナルカクテル「白鳥」をいただきました。

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 1.青柳さんはなんと10段!

珠城りょうさん演じる青柳誠二さんは柔道、空手、書道の有段を合わせて十段。どんな数え方やねん!と紹介していた早乙女わかばさん演じる紗良につっこみそうになりますが、青柳さんはそういうちゃんとした日本男児なのです。

彼は2年前(だったかな?)に妻を癌で亡くしています・・。そこで止ってしまった彼の時間。それでも誠実に生きてきた青柳さん。亡くなった奥様は紗良さんとは同級生だった方ですので、紗良さんや社長との接点も何かとある青柳さんです。

この物語はそんな青柳さんが、所属する有明製薬から同社社長令嬢・紗良がプリマをつとめるバレエ団の敷島バレエ団に出向するところから始まります。原作の小説では妻とは離婚した設定で、彼のやさぐれた生活が少しずつ動き出す時間がゆっくりと描かれいますが、宝塚の舞台では青柳さんは出向先でがんばってみようという段階にいるため、あまり葛藤があるわけではありません。

そこはばっさりとうまく処理された分、やや青柳さんの物語としては薄まっていますが、バレエ団で彼が見つけた「カンパニー」に焦点を絞っているとも言えます。

 

2.こんなサラリーマン、おらんわ!

その青柳さん、登場場面からして王子様というか、こんなサラリーマン、おらんわ!

少し光る茶色の素材のコートを品よく着こなし、もっとかわいくなるかと思ったのですが、リュックをしょってても、かっこいいですやんか?!珠ちゃんは!

スーツは2、3種類あったと思います。青に白い線の入ったスーツ、一ミリもしわもなく、姿勢よく。スーツのモデルでしょう?!

皆さん、ご覧になりはりました?!

珠ちゃんの襟を直すちゃぴさんと、そこでどぎまぎする珠ちゃんを。

何が「月が綺麗ですね」なんですかっての?!の浴衣姿の珠城さんを?!これがまた似合うんですよ、珠ちゃんは。あなた、サラリーマンじゃないでしょ、男性服モデルでしょ?!青い道着も着ておられました。珠城りょうさんコスプレ祭りともいえます!

お召替え、ウエーールカーーーム!!! ←注 miyakogu萌えの叫び

 

3.こんなコンビニ店員いたら、大人気になるわ!

愛希れいかさんは、敷島バレエ団随一の実力を持つ高崎美波を演じておられます。

彼女は原作で繰り返し出てくるのですが、本当は実力があるのに、いざという時に一歩踏み出せない苦しさを抱えています。←大丈夫、グッディになったら怒りが炸裂するから。あ、それはまた別のお話か・・。

希望の光を美波の踊りに見出す珠城・誠二さん。

原作と比べると、ここが少し弱かったかな。誠二さんは誠二さんの苦しさ、闇の中にいる。だからこそ、美波が踊ることでつくりだす光に希望を見出し、世界に彼女を送り出そうとする。もちろん、1時間半の限られた時間の舞台の中で、うまく処理されていたとは思います、誠二さんのセリフによって。

原作にはなかった誠二さんのある行動への萌えもあります!珠ちゃんの暖かみのある包容力が生きた場面でした。

舞台でしかできない演出もあります。誠二さんが銀橋で歌い、ちゃぴさんが白鳥を踊り、盆が回る場面。美しかったです。オープニングのバレエシーンも美しかったなぁ。

原作を読んで頭の中で物語を補完しているため、要所要所で涙するmiyakoguでした。

で、その美波ちゃんなのですが、コンビニの制服にハイソックス、スニーカーのメガネっ娘。いや、こんな娘、いたらそのコンビニ、大人気になるんとちゃう?!

 

4.全体的にビジュアルがどうかしてる!月組の皆さまは!

珠ちゃんの青柳誠二さんがイケメン過ぎるリーマンなら、世界の恋人・高野悠を演じる美弥るりかさんは色気があり、エレガントな男性バレエダンサーを見事に。

小説では想像で思うしかなかった高野の姿を黒髪の長髪、いかにも東洋人のバレエダンサーらしい小柄でありながら大きく見える魅力で見せておられたと思います。さすが、入団前に本格的にバレエにチャレンジされた過去をお持ちの方、お見事!

宇月颯さんの演じる阿久津、月城かなとさん演じる水上那由多のことも、楽しみにしていました。宇月さんに加えて退団を発表されている貴澄隼人さんもバーバリアンのメンバーです。

劇中、掲示されているこのバーバリアンメンバーが入ったポスターが劇的にかっこいい!!!夢奈瑠音さん、蓮つかささん、輝生かなでさん、英かおとさんもメンバーで、ポスターに入っておられます。

あのポスターを売らないなんて、どうかしている!!!今すぐ、ご発売をお願いします。絶対売れるから。特に宇月さん、月城さんのファンと、お二人のファン=うちの中学生娘に。いやもう、受注生産でもいいから、ぜひぜひぜひ!

紗良お嬢様の早乙女わかばさんは、原作よりもかわいらしい雰囲気。トレーナーである瀬川を演じる海乃美月さんは美人。海乃さんは体育会系のさっぱりと、少し武骨な熱血女子を好演されています。お綺麗になられたような印象がありますよ。

敷島バレエ団の団員で、美波の後輩である長谷山蒼太は暁千星さん。バレエの見せ場がばんばんあります!暁さんのバレエがいっぱい拝見できるなんて、素敵なお得感がありました。

敷島バレエ団の代表である敷島瑞穂を演じる京三紗さんは品のある年配の女性。「私はギャンブラーでもあるの」という場面、なんとも言えないおかしみで受けます。

有明製薬の社長はご退団者のお一人である綾月せりさんが、娘を思うお父さんらしさと人が良さそうに見えてちゃんと部下を見抜いている人柄を出されています。有明製薬での青柳さんの仲間が、紫門ゆりやさんの大塚部長と、輝月ゆうまさんの山田。お二人ともスーツ姿が見事に美しい!

フラッシュモブが始まる前、盆踊りのメンバーに「黒髪の美形がいる!」と私の美形センサーが働いたのは瑠皇りあさんでした。

大真面目にお芝居に取り組んでおられて、狙った場面もあれば、そうでない場面もあると思うのですが、くすくすと沸く観客席。ほっこりと楽しいお芝居でした。

 

5.紗良お嬢様・わかばさんの魔法のキスと月城かなとさん

原作でも私が好きなキャラだったのですが、今回のお芝居で一番素敵だったお役の一つが早乙女わかばさんの紗良でした。お見事だったと思います。

原作よりも可愛らしく、原作どおりにバレエに強い誇りを持ち、自分の実力を見極める力があり、原作よりも美波や皆に優しい。

一番のシーンとなったのが、あることで踊れなくなった彼女に責任を感じる那由多を励ます場面です。

原作よりも優しく美しく、わかばさんのお人柄が伝わるようで泣けました。素敵でした。ぜひ、劇場でご覧下さい。

そのことで、トイレにこもる月城・那由多が、ちょっとばかりおもしろいんですけれどね・・。ぷぷぷ。劇場からも思わず笑いが起こるかわいいかなとさんです。

かなとさんはねぇ、アイドルぽいつんつんさせた髪形で、めっちゃかっこよくて、かわいいから。彼はアイドルと言われながら、バレエのレッスンに励む一本筋が通ったところがあるのです。とにかく観て!!!

武道館ライブのお衣装や、Forever Loveでのお衣装など、ところどころ見覚えのあるお衣装が活用されていましたよ。

 

6.かわいい佳品だと思います

全体を通して、可愛らしくほっこり、宝塚ぽさもある佳品だったと思います。ちょいちょい挟まれる石田先生特有の雑学は相変わらずですが、まあオッケーレベル。

それにしても、ヴァンパイア・サクセションではブログを、今作品ではtwitterを。石田先生、お嫌いですね(^^)  

※ネットの反応については原作でも言及がありますが、舞台ではさらに強い言葉で高野が。ちょっとくすっとなりました。

 

その中で、お、ええこと言うてくれますやん!となったのは、美弥さん演じる高野と、確かわかばちゃん演じる紗良も言う「お客様もカンパニー」というセリフです。

観客がいるからこそ成立する、観客もその作品をつくる仲間、カンバニーの一員だというセリフはじぃぃぃんと来ました。どうもありがとうございます!

手堅くまとめられた可愛らしくほっこりと、少しほろりと来る佳品。いい味があります。

何といってもその後のショー「BADDY」が刺激的なジェットコースター、テーマパークのライド物のような勢いがありますので、お芝居はこのほっこり感がいい感じ。

最後、青柳が美波の手を取って二人ではけていくハッピーエンド。ぜひ劇場で美しいバレエシーン、バーバリアンの素敵なダンスとともにお楽しみください。