代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

月組・エリザベート感想1 端整な舞台と歌唱、愛希れいかさんシシィの気迫と見つめるトート

皆さま、こんにちは。昨日、宝塚大劇場で開幕して1週間たった月組「エリザベート」を観劇してきましたので、その感想をお届けしますね(^^)。

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1.完成度の高いプロフェッショナルな舞台

総論を申し上げますと、月組さんらしい完成度が高いプロフェッショナルな舞台でした。SNS、ネット、取材記事、観劇された方からの生の声。前評判から少し懸念していた何人かの演者の歌唱とビジュアルも、高音面での課題は少し残っていたものの、皆さまがそれぞれの役割をしっかりと果たしておられた舞台だったと思います。

プロフェッショナルな端整さ。今まで劇場や映像で観てきた宝塚の「エリザベート」の中で一番、外部ミュージカルを観ているようだと思った”きちんとした舞台”でした。場面場面の歌唱を集めたガラ・コンサートのような面も感じられました。それくらいお一人お一人の歌がうまく、ちゃんとしていたということです。

ただ、その分、今後の進化への期待を込めてですが、何かが一点不足しているようにも思えました。あくまでこの日の印象ですが、それが何かは感想3で書きました。

(感想3はこちらです)

 http://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2018/09/01/151450

2.愛希れいかさんの歌唱

タイトルロールを演じてる愛希れいかさんの退団公演である本公演。

少女時代の発声が安定して”少女”の歌唱でした。かわいらしい声なのにきっぱりとしていて。澄んだかわいい声というより、強い意思を感じさせる少女のよく通る声。外部のミュージカルのヒロインで聴く声に似ていて、この舞台を私が外部公演のようだと思った一つの要因がちゃぴさんの素晴らしい歌だったかもしれません。あ、もしかすると今後の準備をされているのかな?とも思いました。

年齢を経ての変化も出ていて、長身の愛希れいかさんが主役の「エリザベート」コンサートのような素晴らしさだったと思います。史実のシシィも長身。ハンガリー帝国で「エーヤン、エリザベート」と叫ばれるにふさわし堂々たる強いシシィ。「私だけに」も立ち上がる強さが前面に出た歌唱でした。

トップ娘役7年の集大成。どうぞ期待満々でご観劇ください。

 

3.見つめる珠城トート

なるほど!というトートでした。パンフレット「スペシャル・ポート」1枚目見開きの珠城りょうさんのトート。胸に手を置き、目を閉じて上を見上げる珠ちゃんの写真がめちゃくちゃ素敵で綺麗なので、ぜひチェックしてくださいね!(≧∇≦) 珠ちゃんの伏せ目、美しいですわぁ。

珠ちゃんのトート閣下は、もっと俺様で死の世界にシシィを力ずくで引きずり込もうとするトートになるかと思っていました。もちろん、ミルク、最後のダンス等での迫力は強いものがあります。

ただ、今回の役づくりだと思うのですが、白く塗った顔が舞台に浮遊するように見え、カフェで握手をする場面の手がぎょっとするほど冷たいことを伝えてくる”この世ならざるもの感”がありました。

浮遊感のある珠城トートはシシィの無意識の中で生まれたばかりのトートで、自分が今感じているものが「恋」なのか何なのか、自覚しきれていないトートに見えたのです。

そんな感情を知らずにあの世とこの世の間を浮遊してきたトート。ただ、シシィと出会って以来、ちくっとした胸の痛みがあって、それが何かを自問自答しているトート。

そのため、シシィに拒否されると少しむっとした拗ねたような顔をしてその場を去り、何か舞台で次の動きが始まると「何だろう」とじぃっと見つめる。

大人たちの世界を、静かに怜悧に観ている大柄な無口な少年のようでもありました。おっきいのに、がらが悪そうな外見なのにピュア

ばんっ!!(立ち上がるmiyakogu)

そういう少年、漫画にいますよね!ばんばんばんっ。←落ち着いて、miyakoguさん。

自分でもこの生まれつつある感情が何かわからない。でも少しずつ気づいていく。そしてこの感情が何かわからなくても、シシィだけはずっと追い続けてしまうトート。

思春期の無口なぶっきらぼうな少年の中に渦巻く熱情。時折、それがゆらめくように見えるトート。私が最初「かわいい」と思ったのはそこか?!と先ほど気づきました。twitterでもお見かけしたのですが、ある種、瑞々しいトートだったのではないかと思います。

感想2に続きますね。

mothercoenote.hatenablog.com

正直に語る 月組・エリザベートについて思っていたこと。そして期待。

※実際に観劇した感想はこちらです。感想1をまずは書きました。

mothercoenote.hatenablog.com

皆さま、こんばんは。お元気でしたか?今日は台風の大阪です。電車が止まるといけないのでと家族全員、いつもより早めに帰宅し、リビングでそれぞれに仕事、勉強のmiyakogu一家です(^^)。

さて、昨日、月組「エリザベート」の稽古場映像がスカイステージのニュースで流れましたね。その時のmiyakogu感想は以下のとおり(^^)。

 珠城りょうさん、鼻たっかーー!(〃∇〃)

 目力、つっよーー!(〃∇〃)

 スターブーツ、似合う!脚なっが!(〃∇〃)

 短髪、かっこいい!(〃∇〃)

珠城りょうさんの目は、手に入れたいけれど手に入らない女性を強く求める男性的な表現にとても適した目。

その目が生かされた切なくも強く純粋な欲望がにじみ出るトートになるのではないかとおおいに期待しています。

ちゃぴちゃんの集大成の演技も、美弥さんのロイヤルで優しげなフランツも、月城さんの色気のあるルキーニも、儚げなありちゃんとおだちんのルドルフも、とても楽しみです。ただし、残念ながら今週末は仕事があり、観劇は来週。また感想を書いてみますね(^^)。

 

さて、昨日、タカラヅカニュースで見るまで、私は月組・エリザベート関連の映像を一切見ていませんでした。一度もです。

なぜだと思います?

そーーれーーはーー。うん、えっとね。すっきりと観劇を迎えるために書いておきたいと思います。

月組「エリザベート」の発表があったとき、「あー、これはちゃぴちゃんを世に送り出すために、花總まりさんの役を少しでも多くということなのかな?」とは思いました。カルメン、鳳凰伝のトゥーランドット、エリザベート。うん、完璧です。

それはいいのです。ちゃぴさんには退団された後も、おおいに活躍していただきたいから。

ただ、ロミジュリの「死」で真風さんと出会って宝塚ファンになったmiyakoguとしまして、正直、劇団の中でもっともトートが期待される一人の真風さんが、トートをされない・・・。その前に、珠ちゃんが演じてしまう・・。そうか・・・。

と、むむむむむーーとなったのですね。もちろん、宙組で「エリザベート」を上演されたところであり、そう回ってこないだろうことも、真風さんのフランツがとても素敵だったことも、実際のところ「エリザベート」ってストーリーはそれほど素敵じゃないかも?という小さな疑問も、いろいろわかった上で、です。

ま、正直に言いますと、まぁ、歌劇団さん、おふざけになって、いやですわ、おほほ(^^)となったわけです。(意訳:劇団さんよぉーー、ざっけんじゃねーーー!!)

生徒さんには、もちろん1ミリも何の責任もありません。ごめんね、珠ちゃんと珠ちゃんファンの皆さま・・。あくまで「そう思っていた」という過去のことやから、お許しくださいね(^^)。

 

そのもやっとした想いは、梅田芸術劇場で宙組「ウエストサイドストーリー」の真風さんトニーが、マリーアの死を告げられて「えっ・・?」とカバンを落とした瞬間にどこかに吹き飛びました。

ああ、真風さんはロミジュリの「死」に続いて、それを越えて今の真風さんにふさわしい新しい当たり役に出会われたのだと思ったからです。

恋に浮き足立つ微笑ましくてかわいいトニー。

ドクに甘えて、ドクのために看板を塗る健気なトニー。

マリーアと結婚式ごっこをする可憐なトニー。

絶望するトニー、チノに俺を撃てと叫ぶトニー。

真風さんのトニーは、恋の喜びと哀しみと絶望を、大きな身体一杯で伝えてきたトニーでした。

ロミジュリの「死」があるから、「トート」も当たり役だと期待するのはむしろ失礼かもしれないなと思ったのです(^^)。真風さんはもっともっといろいろな役を、いろいろな表現をできる、そういう方になられのだと嬉しく思う気持ちの方が強くなりました。嬉しいことに。

明日から始まる月組「エリザベート」をすっきりと観ることができる心情になれて良かったと思います。明日の初日、どうぞ素晴らしい舞台になりますように。すばらしいトートに、シシィに出会えますように。

がんばれ、珠ちゃん! 楽しみに観劇の日を待ってますね(^^)。

ミュージカル「Gohst」&TDRからオーシャンズ8まで、コンテンツ一杯のお盆休み(^^)

少しばかり秋の気配が漂う日となりましたね。皆さま、お元気でしたか?(^^)

miyakoguは先週末後、出張と出勤をはさんで今週水曜から明日までがお盆休み。ミュージカル「ゴースト」、東京ディズニーランドから映画「オーシャンズ8」までコンテンツ一杯のお休みを過ごしています。明日は花組「メサイア」観劇で締めますよー。

TDLは35周年のお祝い中ですね。

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1.奈良三輪山の大神神社からスタート

先週土曜日は奈良・三輪山をご神体とする大和「一の宮」である大神神社さんへお参りに。こちらは月組「月雲の皇子」で重要なモチーフとなった笹百合の里。以前、このブログで取り上げた際、コメントでSophieさんに教えていただきたましたが、月組「春の雪」の原作シリーズである三島由紀夫氏「豊穣の海」の第2巻『奔馬』にも笹百合のお祭り・三枝祭が出てきます。

こちらは三島由紀夫氏が大神神社に参篭された際の文字から取られた記念碑です。

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文学的な話はさておき。

女性起業家の指導で有名な三根早苗さんから教えていただいた「あのね、miyakoguさん、大神(おおみわ)さんにお参りしている企業は倒産しないんですって。」という耳寄り情報に基づき、現世的な利益を求めてお参りです!(^^) 

※三根さんのサイトはこちら。起業をお考えの方はどうぞ。まぁ様と同じ佐賀出資のとっても素敵なお姉さまです。

wakrak.com

うちの周年が無事に迎えられることを祈念して、巫女さんによるお神楽も奉納、玉串も捧げるmiyakogu。

同行の旦那はんは神妙に後ろで付き添い、前に座るのは私。そういうのがさらっとできる旦那はん、自分に自信がある男性はそうなのかな?と思います(^^)。ありがたいですね。

 

2.お次はシアタークリエ「Gohst」と東京ディズニーリゾートへ

そして、私の首都圏出張がきっかけとなり、夏休みに入っていた旦那はんが中学生娘と「どっか一緒に行きたい」との企画で始まったのが東京観劇&TDR家族旅行です。

咲妃みゆさんのLINEに参加している中学生娘と旦那はん。旦那はんは日ごろから「俺はヅカオタじゃねえ!」と頑なですが、雪組さん時代の「ローマの休日」のみゆちゃんが見たいがために一人観劇もデビュー済みです。

「Gohst」は冒頭、咲妃みゆさんの現代っ子らしい演技が新鮮で、男性俳優さんと抱き合うたびに「ひぇーー」となり、いつ早霧さんがあのドアからばーーーん!と登場するのではないかというあほな心配をしていたのですが、浦井健治さんとのハーモニー、二人の間の切なさ、みゆちゃんのいじらしさに心打たれ、森公美子さんの迫力の歌とコミカルな演技に笑っているうちに、最後は旅立ってしまうサムへのモリーの思いに涙、涙、涙でした。みゆちゃん、歌がさらにお上手になっておられて、癒しの歌声でした。

観劇後はTDLに。夕方からのチケットで入園して、ライドものに少し乗り、パレードで大満足!

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すごいなぁと思ったのが、ピーターパンの船の帆です。LEDの小さな粒をつなげているかと思うのですが、帆を波打つスクリーンのようにしてあり、次々と変わっていく映像が綺麗でした。シンデレラ城のプロジェクションマッピングも美しく。さすが夢の国ですね。

ショーレストランは直前に出るキャンセル狙いで、滑り込み。ミッキーやクラリスとハイタッチしまくるmiyakogu一家(^^)。トップ様=ミッキーの客席降り!と俄然やる気です。めっちゃ楽しかった!あのね、案外、ショーレストランは直前にキャンセルが出ますから、予約が満席でもこまめにチェックしてみてくださいね。

翌日、私はもちろん出張先へ。旦那はんと中学生娘はディズニーシーへ。朝食会場で固めのジャケット&ワンピースで浮くmiyakoguです。ま、ええか。

妻・母の出張についてやってくる夫と娘。うん、これもいい感じですね(^^)。

 

3.実家帰省へ

そして東京から帰った翌日夜から旦那はん実家へ帰省です。義理の母は、料理が上手で、木彫りもされて、”手仕事”がお好き。プチ収集品をいろいろ見せてもらうのが楽しみです。

こちらはその一部で、山岳民族を中心とする東南アジアの布です。おそらくは布を丈夫にする効果もあると思うのですが、なぜ人は美しい装飾をほどこそうとするのだろうと?と不思議に思える細かなステッチ、模様はすべて刺繍です。

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東京国立博物館で開催中の特別展「縄文―1万年の美の鼓動」の報道で見た出展品の一つ、重要文化財の土製耳飾の装飾もそうです。なぜ、こういう装飾を人間はほどこすのか?という点に不思議さを覚えます。やはり「美しい何か」への憧れや創り出したいという動機は時代や場所に関係なく人間が持っているものなのかもしれません

※土製耳飾はこちら中ほどにお写真があります。ぜひご覧ください。

www.tnm.jp

 

4.オーシャンズ8

帰省中、空いてそうな地方都市の映画館でお次は映画「オーシャンズ8」を。宝塚の舞台「オーシャンズ11」で、リュックをぎゅっとした頼り無さそうなライナスをかわいらしく演じておられた真風さんが思い出されます!(^^) 

イオン系列の映画館ですが、カップルのどちらかが50歳以上だとなんと!1800円が1100円になるサービスを提供しているのも初めて知りました。お得ですねえ。

映画「オーシャンズ8」は、メトロポリタン美術館で開催される「METガラ」を舞台にしたゴージャスな衣装と女優陣が話題の映画。ファショナブルでクールで小粋な映画で、ファッションがお好きな方は楽しめると思います。ストーリーに感動というよりは、ゴージャスでクールな世界を一緒にのぞいているようなわくわく感があるかな?

中でも、主人公の相棒役のケイト・ブランシェットさんが最高っに!かっこいい!これは女性が惚れてしまうタイプのかっこよさです。クールな目線とバイクが似合うんだなぁ・・。映画もどうぞお楽しみください。

さて、明日は休日の締め、明日は花組さん観劇です。初見の中学生娘の感想はどうなるでしょうね?楽しみです(^^)。

最後にちょっとした白状を(^^)。私がブログを書く時間がなく沈黙している時は、基本的には仕事多忙が理由ですが、何か新しい扉を開けたときもそう。うん、そうかぁ、ここにも才能が結集していたのか・・、という領域のコンテンツをだだだーーと集中して拝見中。えへへ。まだまだ秘密です(^^)。

宙組バウ・ハッスルメイツ 感想 和希そらさんのエネルギーに満ちた声、宙組コーラスの迫力

 

皆さま、こんにちは。日曜昼下がり、お元気ですか?昨日はバウホールにて、宙組・和希そらさん主演「ハッスルメイツ!」を観劇してきましたので、その感想をお届けします。

 

1.和希そらさんのセクシーさ、声の魅力

前から思っていたのですが、和希そらさんの歩き方、脚の出し方、肩の入れ方、斜めから上を挑発的に見る目がめちゃくちゃ”粋”なんですよね。あの方は独特のセクシーさがあると思います。

彼女は元気一杯で、おもしろくて、いつもころころ笑っているような方だと思っていましたが、ちょっと違う。

国際フォーラムの「WSS」のアニータの際にばんっと出してこられたような土の匂いと花の香、その中にほんの少し熟れた香りと哀愁がにじむようなセクシーさ。

熱帯の夜、あるいはポルトガルのファドが響くようなセクシーさを、はつらつとした笑顔の中にスパイスのように併せ持っている方だと今公演を観て思いました。

一番の魅力はなんといっても声!!!

これだけ低く厚みのある声を、これだけの声量を持って劇場に響かせることができる方は、ちょっと今の劇団の中でもおそらく1、2を争うレベルではないかと思います。特に低音の声。

耳に心地よく響く、太くて低い声。

「エリザベート」から出演者全員が、娘役さんは「私だけに」、男役さんは「最後のダンス」を歌われました。その場面で、誰一人として「あ?」と思う方がおられず、今の宙組さんの歌の層の厚さに驚かされました。

瑠風輝さん、鷹翔千空さんの長身で歌がお上手なお二人が歌った最後に、「締め」で登場する和希そらさん。

そらさんは男役さんとしては少しばかり小柄な方です。基本的に私は自分が背が低いこともあって背の高い男役さんが好きなのですが、この場面、和希そらさんは声量と歌に込めた迫力で、大きく見えました。背の高さなんてどうでもよくさせる圧倒的な力がありました。

加えて、2幕、はだしでお一人で踊られた場面は、一転、繊細でしなやかな美しさ。

2幕の「雨のコーナー」でのプチお芝居での歌も素敵でした。そらさんは器用に上手に歌われるだけの方ではなく、お芝居の中での抑揚、強弱をもって歌で表現できる方だと改めて思いました。WSSのアニータ、本当に素晴らしかったんです。

輝くような笑顔で、はつらつとして、粋で、セクシーで観ているだけでこちらが嬉しくなってしまうような強い光を放つ生命のエネルギーを舞台から受け止めたように思います。

この方は、きらめく”生”のエネルギーを劇場一杯に放つことができる方だと思うのですね。ちょっと、柚希礼音さんを思い出させるような面がおありになるのではないかな?

私が観た回は、劇場内にいつもよりも男性ファンが多いように思いました。すっきりと歌に迫力のあるスターさんの公演は男性ファンが増えるように思います。

歌、ダンスの実力がぴか一で、すかっとするような生命そのもののような輝きを放つ和希そらさん。今後のさらなるご活躍を期待したいと思います。というか、真ん中でイ・ケ・ル!と思いました、正直。楽しみに応援いたします。

 

2.宙組の皆さま

いや、ほんまに皆さん、歌上手いわ!!抜群の上質なエンタメでした。ハッスルメイツというタイトルとは裏腹に、まあ、少しだけ「石田先生・・・(苦笑)」という場面もありましたが、宙組20年をダイジェストで振り返るきわめてオーソドックスなショー。本当に楽しかったです。印象に残ったシーンを挙げますね。

 

・1幕 アマポーラ

抜群だったのは1幕のアカペラによる「アマポーラ」。穂稀せりさんが指揮を取る形で、澄風なぎさん、鷹翔千空さん、なつ颯都さん、華妃まいあさん、湖々さくらさんが6名で歌われたシーン。これは名場面、素晴らしい歌声でした。

穂稀せりさん、笑顔の可愛い方だなと拝見しておりましたが、あの方の声は「宝」ですね。素晴らしかったです。

 

・2幕 雨のコーナー

小さなお芝居仕立てのコーナーです。コートを着て傘を持って(てるてる坊主がついてます)歌う松風輝さんが素敵でした。

ずっと聞いていたくなるような心地よい優しい声。お芝居の表現。一気に劇場の空気をお芝居に引き込む素晴らしさ。さすが上級生さんです。

 

・2幕 和物メドレー

瑠風輝さんと鷹翔千空さんが左右で踊る場面、背の高く歌えるお二人がシンメで踊ると迫力がありました。澄風なぎさん、花咲あいりさん、華妃まいあさんもお美しく。

ただ、ここでも和希そらさんが堂々と最後に出てきて歌われると、「ラスボス、来たわ!」感が満載。すごいね、そらさんは。声量の迫力が違います。

 

・2幕 あなたの空を翔びたい

天彩峰里さんの歌が素晴らしかったです。彼女は何というか、女の子も愛くるしく演技できる方でしょうが、「女性」の強さや意思を表現できるタイプの娘役さんではないかとこの方も今後に期待です。

  

・明日へのエナジー、大漁ソーラン

前奏だけでテンションあがります。大劇場公演と同様、美風舞良さんの迫力ある美声が心地よく響きました。

大漁ソーランの和希そらさんが、またかっこいいんだわ!高校で学年に一人いる、体育祭の応援合戦できゃぁきゃぁ言われてしまうようなちょっとやんちゃで色気が妙にある男子。そういう感じでした。色っぽいんですよね、あの人。

また、私的には品のあるこってぃ(鷹翔千空さん)がソーランの恰好でがんばってるのが、何となくかわいらしくて微笑んでしまいました。こってぃさんは、お顔がちょっと龍真咲さんに似てらっしゃいますよね。

 

・2幕 もし私がベルだったら

英語で歌い切った瀬戸花まりさん、生き生きとして素敵でした。こういうのをきちんと歌いこなせる娘役さんに一場面があるというのも、嬉しい場面でした。


・全編を通じて

なつ颯都さんは何でもできそうな長身の方、笑顔が素敵でした。
亜音有音さんはまぁ様と同じ佐賀県出身の美形さん。注目の方でしたが、長身で小顔で立ち姿が綺麗で、ぴっかぴっかの激かわでした。劇場でもお名前があがっていましたよ。多分、勘違いでなければオペグラ越しに目があったはず! ←miyakoguさん、それ多分、勘違い・・。。下級生さんもきざってこられる面もおありになるようで、どきどきです。

華妃まいあさんは本当に美脚。ダンスもかっこよくて、歌声も綺麗。これからどんどん活躍されるだろうと、おおいに期待しています。

 

というわけで、何が言いたいかっていうとね・・。

和希そらちゃん、すごいわ!!!

ということです。うーーん、一行で済みましたね、感想。あはは(^^)。では、自宅でお仕事少しして、梅芸・WSSのmy楽に行ってまいります!

梅芸・宙組WSS 中学生娘と辛口夫の感想 真風さんが体現する憧れ、星風まどかさんの叫び、オケの迫力

和希そらさんのアニータは東京でのWSSでしたね。和希アニータの感想記事はこちらです。

https://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2018/01/12/235301


皆さま、こんばんは。台風の週末、お元気でしたか?私と娘は実家に行っていたのですが、夜中に直撃。ものすごい風でした。

さて、プチ帰省の前に梅田で観劇した宙組WSS(ウエストサイドストーリー)。初見のうちのばっさり中学生娘、辛口無自覚ヅカファンの夫3人揃っての観劇です。

 

私は作品を冷静に分析・考察していると見せかけて(?)、その実、真風さんの耳から顎のラインとか、まっすぐで長い脚とか、腕まくりのシャツから覗くほっそりとした手首と指とか、そういうものをオペグラでがん見しております。ええ、宝塚ファンってそんなもんでしょ?!(注 miyakogu心の声、開き直っている)

だって、だって、ばん!真風さんの手首、ほっそりときゃしゃなんですよ?

全体的に細身の男性に見える立ち姿なのに、手首だけほっそりときゃしゃって。萌えるでしょーがっ?! ←落ち着いて、miyakoguさん。

しかし、うちの家族は作品を楽しみに来ています。二人にはどう映ったでしょうか?

 

一幕終了後の幕間。

娘いわく「暗いなぁ。ちょっとわからないなぁ」といきなりばっさり・・。あ、すみませんね。ええと、まぁそういう作品なんで・・。

「チケット取りなさいよー」と何かと詰め寄ってくる割には「俺はヅカファンじゃねぇ」とかたくなな夫は、「うーん、やっぱり、このダンスは男性の筋肉で観たいかな」と二人ともやや否定的でした。

ところがどっこい!さあ、大変、どんぐりこですよ。

↑ miyakoguさん、なぜいつも慌てていると「どんぐりこ」になるのです?そもそも歌では単にどんぐりですよ? ええと、ま、ええか。話を続けます。

 

物語の終盤、真風さんトニーがマリーアが亡くなったと告げられてから、まちにさまよい出て「チノ、どこだ」と叫ぶ場面から、星風まどかさんマリーアがトニーの亡骸に「触らないで!」と叫ぶまでの緊迫の場面。一瞬だけSomewhereのメロディが流れる以外、それまでずっと流れていた音楽はないまま二人の演技が続き、劇場は静かな緊張感に包まれます。

この場面の真風さんとまどかさんが抜群でした!

終演後、辛口夫は「あのトップ娘役ちゃん、確変したな!」と驚き、娘も「ちょっと咲妃みゆちゃんを思い出した、憑依型の演技だった」と二人揃って感嘆。お茶会がいくつかあった日だったこともあり、宙組の皆さまの迫力もいつも以上だったのかもしれません。

加えて、娘が「真風さんは恋する青年の普遍的な何かを表現していたと思う」と言い出し、三人で食事を取りながらわぁわぁと大議論です。

私は初見時から「真風さんは愛への憧れを体現している」と思っていました。特にSomewhereで空を見上げる場面です。

初めて知った人生の決定的な恋。そこから何かが始まるという夢。これから始まる愛に満ちた人生への憧れ。

そこを真風さんは今作品において体現されていると思います。でもその夢は実現されることはなく、わずか2日間で終わってしまう・・。その切なさも含めての憧れ。

恋、それも人生を大きく変えてしまうほどの相手と出会った時の普遍的な憧れを真風さんは体現されているのだと思うのですね。真風さんとまどかさん、二人の響き合う演技がそこを生み出していると思うのです。相手役さんを含めて好きになれるというのは、とても幸運なことだと改めて思いました。

舞台設定は私たちとは遠い世界のアメリカのダウンタウンですが、伝わってくるものには普遍性がある。それは作品として素晴らしいことだと思います。

純度の高い憧れを美しく見せることができる容姿。それはやはり、真風さんが磨かれてきたものだなと。

 

二人が感激したのは、オーケストラに対してもでした。音合わせの段階からの気合が違うと夫も期待していましたが、最初に観た時よりもオケも何となく張り切っていたような印象を私は持ちました。今、舞台が乗っているんだと思います。

ただ、娘は「この作品は素晴らしいけれど、ずっとこういうものだったら、やっぱり宝塚としては嫌かな」と。普遍的な何かを伝えてくる優れた作品とゴージャスで華麗な宝塚ならではの舞台。どちらも見たいですね。私たちは欲張りなファンですから。

 

さて、来週末は和希そらさん主演のバウ「ハッスル・メイツ!」へ。充実の宙組。観劇感想はまたレポいたしますね。

梅芸・宙組WSS 感想2 真風さんがかっこいい!愛ちゃんベルナルドの色気と桜木さんのいい女っぷり

皆さま、こんばんは。正直、miyakogu@アラフィフおばちゃんは今、とっても眠い!しかし、感想2を書いてからでないと寝られないので、がんばる!!

※感想1はこちら

mothercoenote.hatenablog.com

 

3.とにかく真風さんがかっこいい!

ここはね、miyakogu心の声で行くわ、ばんっ!(注 立ち上がっている)

真風さんがとにかくかっこいい!!!!!そしてかわいい!!!

なーーにが、「ドク、俺、恋してるんだよ」ですかっての、ばんばんばんばん!

私が一番好きな真風さんは、「戦争」の打ち合わせをしているジェッツ団にやってくる際のブルーのシャツに緩めたネクタイ、濃紺おズボンのシーンです。

下町の青年ちゃうやん、エリートリーマンやん!脚が長すぎるやん、完璧な後ろ姿やん。うん、もうそれでいいの、宝塚だから、そしてかっこいいから。

その真風さんが金髪の前髪を横に流しておられるのですが、左からみた横顔がツボすぎて泣きそう。

どこに立っていてもぴっかぴっかと輝いて、あーもう、宝塚の男役トップスターですわ!!!という完璧な舞台姿。驚くほどです。主役の人なんだなぁ、やっぱり。

「Somewhere」のシーンでの憧れに満ちて空を見上げるような真風さん。夢見るような姿は美しい説得力がありました。

後ね、皆様、これだけは言うておく!ばんばんばんっ!

25ans 宝塚宙組Special Editionの真風さん表紙がね、プログラムの中に宣伝かねて入っているから!お得やから!

 

4.愛月ひかるさんのベルナルド

濃厚な色気ぷんぷんの色黒で黒髪のベルナルドでした。さすが愛ちゃんです。

登場シーンの迫力とまぁ、脚が長いこと!立っているだけで「こいつはヤバい!」というのが伝わってくる迫力があります。

ききちゃんのベルナルドはどこかやさぐれていて、目がヤバいベルナルドでした。

愛ちゃんのベルナルドは色気むんむんで、プエルト・リコのおそらくは男性優位な社会を象徴するかのようなベルナルドでした。ただ、だからこそマリーアを守るのは兄である自分の役目だと強く信じているのが伝わります。

家父長的な世界観を示すような目と立ち姿。お見事でした。

 

5.桜木みなとさんのアニータ

なるほど、と感心いたしました。

まかまどのお芝居がぐんっと良くなっているのもあるのですが、桜木みなとさんのアニータは主役をサポートするアニータ、からっと明るくセクシーでマリーアを妹のようにかわいがっていて、米国に馴染んだ(つもりの)アニータでした。

からっと明るいいい女。家族の中にこういう女性がいると、風通しがいいだろうと思わせる魅力的なずんちゃんのアニータ。

米国社会に来て第二世代の移民のように思えました。プエルト・リコより米国にもう重心が移っているアニータです。

和希そらさんのアニータはもっと土の匂いがするような肉感的な魅力があり、第一世代の移民で、プエルト・リコに心を残したアニータだったと思います。そらちゃんは声がセクシーなのですね。そもそも。

一方、桜木みなとさんは私にとっては不思議なジェンヌさんで、映像でみた時、より一層ぴかぴかと輝くような魅力のある方です。

そう、ずんちゃんは光の要素が強いのです。そらさんのアニータはもっと土の要素が強いアニータで、どちらも魅力的なアニータでした。

歌・演技・ダンス、両者劣らず。

ダンスの切れの違いではそらさんかな?と思いますし、重要な脇役として少し控えた演技という意味ではずんちゃんかなと思いました。

明るくてきっぷの良いいい女のずんちゃんアニータだからこそ、より一層、ジェッツ団のたまり場であるドクの店に行った際に乱暴を受けてしまうシーンの憎しみ、哀しみが伝わってきます。そのシーンはうん、あまり見たくないものですが、ちょっと短くなってかな・・。物語において重要なシーンだともちろん理解しております。

 

6.澄輝さやとさんのリフ

金髪でめっっちゃかっこいい、めっちゃ綺麗なあっきーさん。

パーティのシーンで、水色のジャケットを着ておられるのですが、似合い過ぎてどこの王子のお忍びシーンですかっての?という感じです。

ただ、目が憎しみの強い思いに満ちる時、ロイヤルあっきーさんが不思議と下町に生きる鬱屈した思いを抱える少年に見えました。

彼女自身が持つ品と、憎しみに満ちた強い目。それが宝塚歌劇団というこの作品からは遠い世界とジェッツ団が生きる社会をつないでるように思えました。

国際フォーラムでずんちゃんがリードして歌う「Cool」は、クールであることを楽しんでいるようでした。それに対して、澄輝さやとさんが歌う「Cool」は憎しみを押さえようとする自制の意志が強く感じられた「Cool」でした。

 

7.蒼羽りくさんのチノ

もうね、私miyakoguはですね、カミングアウトしますとね。

蒼羽りくさんが好きなんですよーーーーー!!!(miyakogu心の声、若干気は多いのは確か)

私は背が高くて、ダンスが綺麗で、暖かみを感じさせる演技と声の人が好きなんですが、蒼羽りくちゃんはその通りなんです。「相続人の肖像」の白いフロックコート、ちぢれ毛前髪、その時に発した「ねえさん、踊ろっ」時代からずっと注目していて、群舞の時は真風さんとりくちゃんを観ているのですだーーー!

チノ、ええわぁ。

マリーアをダンスパーティに連れていって楽しそうに二人で話し、大事そうに見守っているチノ。

それまでベルナルドの死を告げることをためらっていたのに、マリーアをトニーに取られたことがわかったとたん、マリーアの上着を奪い取り、マリーアに兄・ベルナルドの死とトニーが刺したことを告げる怒りに満ちた声。

フィナーレでセンターで踊る蒼羽りくさん。

うん、いい!! ←miyakoguさん、眠いんですね?語彙力が急激に低下していますよ?

でもいいの、いいもんはいい!

 

以上、感想をお届けしました。週末に家族でもう一度観ますので、改めて感想はお届けしますね。ふうぅ、おやすみなさい!

梅芸・宙組WSS 感想1 真風さんとまどかちゃんの化学反応、響き合う音楽と宙組ダンス

皆さま、こんばんは。本日は調整していた東京出張が無くなり、替わりに梅芸メインホールに出張。宙組新キャストによるWSS(ウエストサイドストーリー)を観劇してきましたので、感想をお届けします!

 

1.真風さんとまどかちゃんの化学反応

梅芸DC「ヴァンパイア・サクセション」で初めて真風さんと星風まどかさんのコンビを観たとき、あーー・・・と思ったものです。あまり良くない意味で、です。(ごめんなさい。でもあれは人物設定の問題だったとは思います・・)

しかし、「天は赤い河のほとり」のライブビューイングを観た時、驚きました。真風さんの優しい目、まどかちゃんの演技の充実ぶり。ああ、大劇場と東京宝塚劇場のほぼ3か月を経て、おそらくは東京のどこかでお二人は飛躍されたのだと。

そのまかまどの化学反応を今公演で確信しました。お二人の芝居が飛躍的に良くなっておられると思います。

国際フォーラムで観たトップコンビお披露目公演は、今から振り返って正直に申し上げますと、「和希そらちゃんアニータのWSS」でした。

当時、私はトップコンビと作品に敬意を払いつつ、そらさんについて大変熱く語る記事を書いています。ただ、和希そらさんの圧巻の演技と歌の一方で、まかまどの熱演と歯車が回り始めている手ごたえはありました。

※こちらは当時の記事です。

mothercoenote.hatenablog.com

 

そこが今回の公演では、「まかまどのWSS」として見事に化学反応を起こしていると思います。二人の声の相性の良さは当時から感じたのですが、今はおそらくお互いの演技が響き合っている実感をお持ちなのではないでしょうか?

国際フォーラムでの初見時、私は2幕で真風さんが「チノ、どこにいるんだ、俺を撃ってくれ」という演技から泣きました。

本日は、マリーアは亡くなったと真風さん演じるトニーがドクに告げられ、カバンを落としたシーンから泣けました。

最初はぼんやりとしか事実を受け止められず、衝撃を受け、まちに駆け出して撃ってくれという真風さんの演技。そこから星風まどかさんがトニーの死に衝撃を受けて叫ぶような演技を一人で続けるシーンまで。圧巻でした。

星風まどかさんはとても勘のいい方なのだろうと思います。

 

このミュージカルはずっとバーンスタイン氏による様々な調の音楽が鳴り響き、ダンスとともに物語を語っています。

しかし、真風さんのシーンからまどかちゃんのラストまで。ほぼほぼ音楽はないのですね。二人の間で時が止ってしまったかのように。

時が止ってしまったかのような空間。その時空を埋める迫真のお二人の演技。おそらくお一人ずつで演じる以上に、化学反応のように想いが溶け合い一つになる様があたかも「見える」そういう演技だったと思います。

それは、「星逢一夜」でちぎみゆの間に青く光る天の川のような想いが見えたようだった演技と共通していると思います。ここまでのお二人の演技になるとは予測以上でした。

 

2.響き合う音楽とダンス

各国からの移民の第一、第二世代が集まっていたであろう当時の米国社会において、「〇〇系」というのは社会階層の中の位置を示すものだったと思います。私もかつて少しだけ働いていた英国で、民族に関するジョークめいたきわどい発言をいくつか聞きました。本で読んで知っていたとしても、実際に日本人が聞くとどきっとするものでした。

ただ、その中でも米国におけるプレルト・リコへの蔑視は相当厳しいものがあったようだなと、小説や映画を見る中で気づきました。

そういう社会の階層の中でのさらなる争い、更生を必要とする少年たちの行き場のない怒り。物語としてはわかります。音楽も美しい。けれど、私自身の体験に響く要素はあまりない物語です。

ただ、大人になることに伴う痛み、知らなくてよかったこと、経験したくなかったことを知ってしまう痛み。そこは自分自身に響くものがあったかもしれません。

そういう中で、このミュージカルをまた観たい!と思わせる最も強い要素は、響き合う音楽とダンスの見事さ、中でもダンスの素晴らしい振り付けにあると本日、気づきました。

緊張を示す音楽、とても美しいメロディ、クールな音楽。その音楽の多様性は舞台となっている当時の米国社会の複雑な構成を示すようです。また、少年少女から大人へとなっていく登場人物たちが揺らぎながら成長し同時に傷ついていく様を示しているようです。

オペラが、人の声を楽器のように一緒に演奏していくものであるとしたら、このミュージカルは音楽とダンスの交響楽のように思えました。ダンスがすごい!

劇中、ダンスはずっとずっと続きます。そして、宙組さんはそのダンスをずっとずっと見事に踊っておられます。

体育館でのパーティシーンのにぎやかな迫力、クールに踊るジェッツ団、Somewhereへの憧れを歌う場面、このダンスシーンはぜひご覧ください。素晴らしい振り付けと、そこを見事に見せてくる宙組のダンスです。

美しい回転を見せる愛月ひかるさん、切れのあるダンスの桜木みなとさん、とびっきりのアメリカン・ガールを演じる綾瀬あきなさん、しなやかに美しい蒼羽りくさん、迫力のある留依蒔世さん、高いジャンプの優希しおんさん、力強い風馬翔さん、綺麗に踊る秋音光さんが印象に残りました。

国際フォーラムで最初、ジーンズにシャツで登場したジェンヌさんを観たときは何となく違和感がありました。でも今日は違和感が払拭されていて、宙組の皆さんは少年であり青年になっていたと思います。

宝塚とこの舞台をつなぐ大きな役割を担われたのは、実は澄輝さやとさんではないかと本日思いました。下町の社会で生きる少年の中にあって、リーダー格のリフはどこか品があり美しく、しかし怒りに満ちた目をしておられます。

(印象に残った新キャストについては、その2に続きます)

お誕生日おめでとうございます、真風涼帆さん!

皆さま、こんばんは。暑い一日でした。でもそんな日こそ、できるだけ涼やかに(^^)。

今日はそんなホット&クールな宙組トップスター・真風涼帆さんのお誕生日であり、私の父親の命日(私にとってのです。

実は、本当は父の命日は17日です。けれど、父はきっぱりと「ご先祖さんが7月18日にお迎えに来ると言いはったから、7月18日に行く」と言って亡くなりました。

そのため、私の中で父の命日は18日なのです。そして、だからこそ、私は父の旅立ちに“間に合った”ことに自分の中でなっているのです。

ちょっとかっこ悪いけれど、それが私の信じたい真実です。

そして、私の後半生の人生を大きく変えた宝塚との出会い。その最大のきっかけとなった真風涼帆さんのお誕生日の今日。

ある意味、一年のうちで一番大切な日の一つです。

 

私が宝塚に出会って5年。

真風さんが3番手として降りてくる姿を見て「この人にトップになってほしいと望むなら、自分も逃げちゃだめだ」と、親族でなく、かつまだまだ子育てもあるけれど後継となることを決めて4年。

そしてこのブログを始めて3年。

この間、いくつかの沼にさらにうっかりはまったり。思えば遠くまで来たものです。

うん、つーか・・。なんでこんなところまで来てんのぉーーーー?!自分?

(注 miyakogu渾身の心の叫び)

 

あ、こほん。

真面目に言うなら、真風さんの存在は私の心の中の大きな樹のようなものだと思います。

あの人が一番前で戦っているのに、自分も負けちゃだめだというような。

涼やかな外見とともに、内面からは穏やかでほっこりとした大きさを感じさせるトップスターさん。サンライズのコロナ(?)を背負って、宙組20周年を飾るトップスターとしての堂々としたすくっとした立ち姿は、ずっとずっと覚えておきたいすっきりとしたおおらかさに満ちていました。

振り返ってみると、私は小さい頃から大きな樹が好きでした。見上げるような存在が好きでした。

こちらは実家近くにある神社の大木の一つです。

真風さんは見上げたいような、そっと耳を寄せれば暖かさを分けてもらえそうな、風にそよぐ葉ずれの音をずっと聞いていたいような、そういう存在なのかもしれません。

真風さんは大きな大きな人だなぁ。お誕生日、おめでとうございます。

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・・・・・・・・・・・・・

えーー、さて。ここで終わらないのがこのブログの特色ですよね。ええ。

先日のこと。うちの中学生娘にあることで褒めてもらいました。何だと思います?

「そんなことでは、大成せんぞ」と諭されたのはおよそ3年前。

そこから月日を重ねて、ついにこう言ってもらいましたよーー!(^^)

 ↓

 ↓

「自分なぁ、うん。なんか最近ふてぶてしくなってきたで。」

貫禄が出てきたっていうか、ええ感じやで。」

 

そうですか・・・。ええと、まぁ、お褒めの言葉ということで、どうもありがとう!(^^) 明日からも心の中の大きな樹とともに、がんばりたいと思います。

花組・メサイア感想2 繊細さと静かな迫力、鮮やかな演技を見せる花組 柚香光さん、水美舞斗さん  

花組・メサイアの感想2をお届けしますね。

 

※感想1はこちらです。

mothercoenote.hatenablog.com

私は宝塚にはまったのもこのブログを始めたのも、すべて真風さんが始まりです。宙組に異動されてきた「メランコリック・ジゴロ」での朝夏まなとさんと真風涼帆さんの見事なコンビネーション。全国にうちの脚長トップ、2番手をみせびらかしにいった素晴らしい公演。

それを全国ツアーで花組95期のお若い二人が演じる?とな?はぁん?

発表があった日には、やれるかしらね?見せてもらいまひょか?あーーん?と上から目線でした。(本来は花組さんの演目ですよね、すみません・・)

が、今回の花組公演を観劇し、うーん、この二人、柚香光さんと水美舞斗さんなら違う形で絶妙のメラコリを創り上げるかもしれない、梅芸はチケット取れるの?!とショーでロケットボーイをものすごいジャンプでつとめるマイティを見ながら思ったのは事実です。

あのね!水美舞斗さんの伊豆守(松平信綱、老中)が良かったんやって!!!終演後、同様の声があちらこちらでも。やっぱりぃ?というわけで、れいまいを中心に感想2をおばちゃん、書くわね!

 

1.仙名彩世さんの流雨

恐縮ですが、私は彼女のセリフのお声は、あまり好きなタイプではありません。しかし、彼女の澄んだ声量のある歌声が好きです。また、みりおさんにそっと寄り添うように少し控え目なトップ娘役を全うされている姿に見事なプロ根性を感じ敬意を払っています。ショーでご自身がセンターの場面は一転、かっこよく踊られますよね。

湯島で神にささげるように歌われた場面、暗めの背景の中で響くその声は、聖歌の趣があり素晴らしい声量でした。この作品に宗教的な趣を添えるとても重要な歌になっていたと思います。さすが!

 

2.柚香光さんの絵師・リノ

柚香光さんは「はいからさんが通る」の時に思ったのですが、演じることの楽しさを探求心を持って今、感じておられるのではないかと思います。確か、小劇場を含めて演劇を観に行っておられるとインタビューで拝見した記憶があります。

光さんは、お肉が大好きでやんちゃで元気な素顔と裏腹に、容姿を含めて「切なさ」をまとえる役者さんだと私は思います。

容姿だけではないのですが、容姿を含めての存在と演技にただよう切なさ。特にうつむき加減の目、伏せたまつげが落とす影の崇高なほどの美しさ。彼女自身が宗教画のようです。

歌唱はおお、上達された!という場面とそうでない場面がありました。

ただ、私は光さんの歌唱にはセリフのように思いを伝えてくる力はあると思います。

容姿、演技、歌唱。それらすべてがぴたりと合う方がいて、その上で物語に心を揺さぶられる。そういうのはやはりとても難しく稀なことだと、昨日、梅芸で「モーツァルト」を観劇しても思いました。過去にオペラを見ても思いました。

ヒロインに思いを寄せ、絵に対する崇高な情熱を持ち、一人だけ島原の乱の語り部として江戸で生きたリノ。

原城を救うためには、天草四郎を討つ必要があったのに、それが言い出せなかったリノ。

恋の相手であり、絵師としてマリアの絵に思いを込めていた流雨の心を持っていかれてしまったリノ。

うつむき気味なリノの姿は切なくて、苦しそうで、涙が出ました。一人だけ生き残り、乱の意味を後世に伝える役割を担う切ない語り部。

一人残されたリノの人生に流れた時間を想うと、泣けました。お芝居にはないその時間を観ている側に思わせたということは、それだけの演技をされたということです。

抑えた中に切なさを伝えてきた彼女の演技は素晴らしかったと思います。

冒頭とラスト、リノが物語を伝える徳川家綱は聖乃あすかさん。美形on美形の場面ですね。オペグラ、割れるわ! ←落ち着いて、miyakoguさん。

 

3.水美舞斗さんの伊豆守

劇中、「伊豆守(いずのかみ)」と呼ばれる松平信綱のマイティが良かった!

徳川家光は紅羽真希さん、マイティの部下の鈴木重成は綺城ひか理さん。

徳川幕府の良心的な役割をまず鈴木が担い、いったんその意見を抑え込んだものの、島原の異変の真の意味に気づき、四郎を討つことを命じつつ民を助けようとするマイティ。幕府重臣としての迷い、深慮、思い。それらが静かな中にぐっと伝わる迫力がありました。老いた後の場面も素晴らしかった。

役を感じるだけではできない演技だと思います。それはバウで主演され、次に全国ツアーを2番手として回るという使命に直面しているマイティご本人の覚悟とリンクしているようにも見えました。その迫力が見事でした。

綺城ひか理さんの何が正義を見ようとする演技も良かった。すらりとした立ち姿に低音ボイス。楽しみな方のお一人だと思います。

 

4.充実したお芝居

私は、花組さんについてはとびっきり華やかなショーにお強い組だと思っていたのですが、この作品は2日目とは思えない素晴らしい仕上がりでした。芝居の月組出身の明日海りおさんにとって会心の今公演ではないでしょうか。

印象に残った方を挙げます。

 

・一樹千尋さん

外部のミュージカルを観たとき、「うん?あれ。これ一樹さんの方がうまく演じられるのでは?」と思うことが時々あります。信仰の中心にいる静かなカリスマ性のある人物を好演されています。

 

・鞠花ゆめさん

ヒロイン・流雨のお付きの方です。少しの演技の差が、物語全体の流れを良くしたり悪くしたりすると思うのですが、「はいからさんが通る」の時の鞠花さんや天真さんの演技は、自然で自分が仕える人への暖かさを感じさせるような演技をされていると思います。「はいからさん」に続き、印象に残りました。天真さんはショーのタンバリン、エトワールが印象的でした。

 

・瀬戸かずやさん、鳳月杏さん

瀬戸さんは前藩主の遺臣、鳳月さんはわっるーーい藩主役、それぞれ的確に演じておられました。お二方ともショーがかっこよかったです!特に瀬戸さんの前髪。

鳳月さんの役は史実とおりの悪役を発揮されすぎると、観ている側もげんなりしてしまうでしょうし、これくらいでと言う感じでしょうか。本来の力量に比べて少し役不足の感もあったかなぁと思いましたね、少し。あかねさす、月雲の皇子のようにお芝居でいろいろなお役を観たいですね。

 

・桜咲彩花さん

四郎を引き取る一樹さんの長女で、瀬戸さんの妻のお役。品がある声が素敵。私はべーちゃんの声が好きなんですね。島原の隠れキリシタンの方々の清らかな信仰を思わせる声でした。

 

・波の精

冒頭で出てこられる花野じゅりささん率いる娘役さんのダンスでの波。青いお衣装が綺麗でした。

 

・和海しょうさん

スカステの番組でスキマスイッチさんの「全力少年」を自転車に乗って歌っておられたのを偶然見て以来、ずっと注目しています。ヒロイン・流雨の兄の浪人役。ショーでもソロがあり嬉しく拝見しました。

 

後ね、島原やら天草の方々がみなさま、美形!うーん、早霧せいなさんを産んだ長崎やもんなぁ、全員美形やわなぁと観劇中、一人で納得です。

最後に。

れいちゃん&マイティ。おばちゃんな、梅芸で全ツのメラコリ、待っておくわね!まぁまかファンがうーーん、参った!となる舞台を期待しています。もともとは花組さんの演目ですものね。

真風さんより先に94期でトップになるとはこれいかに?!どんなもんか見せてもらいしょ?!と梅芸で珠城りょうさんの「激情」初日を迎え撃ち、見事に返り討ちにあった=うっかり沼にはまった前科がありますので、ほんまに期待していま~す。

みんな、他人事やと思ってるでしょうけど、ほんまに沼って突然、いろんなところにあるから気を付けてね!miyakoguがはまりやすいのは事実だけどね!

花組・メサイア感想1 明日海りおさんの力強いカリスマ、原田先生が創る小宇宙の見事さ

皆さま、こんにちは。昨日、初日を迎えて2日目の15時、宝塚大劇場花組公演「MESSIAH(メサイア)/BEATUTIFUL GARDENSー百花繚乱ー」を観劇してきましたので、お芝居から感想をお届けします。

 

一部ネタバレもしますので、これから観劇予定のある方やネタバレがお嫌な方はお読みにならないでくださいね。

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1.「こことは違うどこか」からきたカリスマ

素晴らしかったです。

特に天草四郎が「メサイア」として圧政に苦しむ天草の人々からたたえられる場面の迫力と、ラストシーンの宗教画のような美しさが素晴らしかった。これはぜひご観劇ください。

倭寇の頭領であった明日海りおさん演じる夜叉王丸は、この天草、日本だけでなく遥か遠くに広がる「こことは違うどこか」をリアルに知っている強い青年です。航海技術に長け、天気を読むことができ、闘いにも強い。

厳しすぎる現実の中で、概念としての「ここではないどこか」=「神の国(パライソ)」で救われることこそ、信仰の対象となっていた天草の人々にとって、遥か遠くに広がる世界を現実のものとして知っている夜叉王丸=天草四郎は、そこに連れていってくれる救世主に見えただろうと、その設定に説得力がありました。

そして、何もしてくれない神への疑問だけでなく、だから「神はあなた方の中にある」と力強くきっぱりと言う四郎に寄せられる多くの期待と憧憬。それらをすべて受け止められる人物を説得力を持って演じることができる明日海りおさんの力強いカリスマ性。

本当に見事でした。

「メサイア」を歌い上げるシーンでは、「レ・ミゼラブル」をロンドンの劇場で初めて観たときのことを思い出しました。「One day more」と人々が立ち上がる場面の力強い圧倒されるような迫力とコーラス。そこに匹敵するかのような「メサイア」の場面の湧き上がるような力強さ。求心力を持って真ん中に立つみりおさんのカリスマ性。これはもう、ぜひ劇場で確認ください。

また、ラストシーンの宗教画のような構図も特筆すべきものがあります。ぱっと内側の幕が開いたとき、「あっ」と息をのみました。美しくて。

そして、中心に明日海さんと仙名さんが出てこられて、中心に向かって色とりどりの服を着た天草、島原の人々が立ち歌う場面。見事な宗教画のような色彩の配置で、これは偶然ではなく、立つ場所もおそらくは人々の高低も、そして何よりも配置された衣装の色が見事に計算されたものだと直観的に思います。それほど見事な場面でした。

 

2.明日海りおさんというカリスマ

見事でした。

明日海りおさんは、美しく中性的で妖しい美を持ちつつ、内面にものすごく骨太の強い何か、演じることと宝塚への狂気めいた愛をお持ちの方なのではないかと拝見しておりました。時にこれはみりおさんの内面に比べると役不足?なのではないかという演目もあったかと思います。

しかし、月組さん時代の傑作「春の雪」に続き、「ポーの一族」の妖しい美、私は1パターン観ただけなので恐縮ですが「あかねさす紫の花」の迫真の演技。それらを経ての今作品での円熟期にふさわしい力強い骨太の男役さん像、お見事でした。

「私が神」だというのでなく、自身の神への信仰でもなく、天草の人々とその魂を守ろうとする天草四郎像。それはあたかも明日海りおさんが魅入られた宝塚を守ろうとするみりおさんご自身の力強さのようで、四郎としての声が彼女自身の内なるものから出たのだと、はっきりと伝わるまっすぐな迷いのない強さがあったと思います。

そう、迷いがなかったのです、この舞台は。2日目にして。素晴らしかった!

フェアリータイプのジェンヌさんにはまったく興味を示さないうちの辛口夫ですが、今作品のみりおさんは「王道スター」と納得です。

 

3.原田先生の創る小宇宙

原田先生は前に花組さんのショー「雪華抄」を観劇したときも思いましたが、原田先生は舞台上に小宇宙を生み出すことができる演出家だと思います。残念ながら私は原田先生の作品をあまり見ておらず、良い面とそうでない面があるらしいということは伝聞が主になります。

私は上橋菜穂子先生の『精霊の守り人』シリーズが好きで全巻繰り返し読んだ時期があります。守り人シリーズについては既にいろいろなところで語られていますが、上橋先生の頭の中に3次元ではっきりとした映像で動く世界があって、それを上橋先生が書き留めておられる感覚があります。国には地図があり、物語の中の道具や食事のメニューにいたるまでくっきりと完結した一つの世界なのですね。

原田先生にも同じものを感じるのです。物語はもちろんなのですが、セリフや歌詞が美しいとか切ないという以上に人物の絡まり方や物語の設定、見せ方の構図に見事さを感じるのです。歌詞の美しさでは、私は意外に思われるかもしれませんが、実は田渕先生が一番好きです。

例えて言えば、今作品は一つの美しい聖堂があって、そこに天草四郎と天草の人が生きていて、その世界から外に出たときに幕府や藩の人間と対峙していたような感覚です。実際には聖堂ではなく、村や島の一角や立てこもった原城なのですが、四郎のいるところが聖堂であると伝わるかのような。原田先生は美しい建築作品のように舞台を創りあげる方なのではないかと思います。

そういうことができるクリエイターは限られると思います。そして、そうできるのは実は何回かに1回だということも、何らかの創作に関わる人はおわりになると思います。でも黙々と創り続ける中でしか、そういう瞬間はないということも。

「メサイア」ではその小宇宙が舞台上に創出されていると私は思います。

 

それにしても明日海りおさんという美しいジェンヌさんの存在は、舞台を創る側の創作欲をかきたてる方だなと改めて。

春の雪、ポーの一族、そして今作品。

我がままで自分勝手だけれどそれが許されることを知っている究極の美しい少年。

永遠の命にいらだちながらも旅を続ける孤独な美しい青い瞳の青年。

日に焼けた肌が健康的で強く、人々の心を惹きつける言葉を発する力強い青年。

美しいタイプの異なるカリスマを演じきった明日海りおさん、彼女はやはり稀代のジェンヌさんのお一人なのだと感嘆いたしました。ぜひご観劇をお楽しみください。

また、今作品で一番の飛躍を感じたのは水美舞斗さんでした。感想2で書いてみますね。

(感想2へ続きます)書きました!

mothercoenote.hatenablog.com