代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組博多座・黒い瞳/VIVA! FESTA! 観劇感想2 ソーラン宙組とハネウマライダー真風さんを観る幸せ!

はいはい!引き続き、行くよ!宙組・博多座、2/2の初日感想、今度はショー「VIVA! FESTA! in HAKATA」編なっ!!!ばんばんばんっ!(≧▽≦)

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1.脚が長いプロローグの白真風さん

うん。脚が長い!(≧▽≦)

この公演の最大のキーワード、それは真風さんの脚が長いこと。ばんばんばんっ。

(注 観劇時に理性を失いがちなmiyakoguでお送りしています)

いや、知ってたよ、前任の朝夏まなとさんが脚が長くてこの白い衣装がお似合いだったことは、よぉく。けれど、まぁ様に劣らず、真風さんも脚が長い!

というか、脚長まぁまかコンビが男役1、2だった宙組って、本当にゴージャスだったんですね・・。今更ながら。

ただーーし、愛ちゃんも脚が長い!ので、無問題ではあります。うん!(注 観劇時の良い笑顔のmiyakogu&中学生娘でお送りしています)

 

2.ヴァルプルギスの夜

今回、開始早々にフェスタに疲れるのは桜木みなとさん。でも、ずんちゃんはまだまだお祭りにいける感じで、まどかちゃんを救いに行きますよ。

ずんちゃんとまどかちゃんはバウでとてもいいコンビネーションを組んでおられたお人形さんコンビのような素敵さ。眼福です。

ただ、この場面、魔女の女王の寿つかさんと、魔女Aの美風舞良さん、純矢ちとせさんがノリノリで楽しそうで、観ている側もうっかり魔女側に肩入れしてしまいそう。お祭りで浮かれている魔女チーム、楽しそうでした!

 

3.サン・ホセの火祭り

サンホセの火祭り、宝塚の舞台ではよく出てきますねーー。ふふふ。

ここは、役名が「牛」から「魔物の王」に変更となった愛月ひかるさんと真風さん、そして新たに加わった魔物に操られるかのように踊る蒼羽りくさん、3名の見せ場です。

真風さんは長い手足を使った伸びやかなダンス、愛月ひかるさんは切れのある男性的なダンス、蒼羽りくさんはしなやかな美しいダンスと三者三様の魅力があり、見ごたえがありました。りくちゃんの最後まで綺麗に形をとどめる手の動きが美しい!

 

4.Be Mine

ここはもう!和希そらさんセンターを観る喜びが炸裂です。ひゅっぅと声を上げたくなるかっこ良さ。ええわぁ。そらさん。

粋で色気があって切れのあるダンスに低音が響く太さもある歌声のそらちゃん。歌う青年の七生さん、秋音さん、優希さん、琥南さん、湖風さん、亜音さんと新顔にも注目の場面です。

優希しおんさんのダンスは本当に綺麗で、しなやかでいて、そのしなりの角度が他の方より少しずつ深いんですね。また、亜音さんが可愛らしさだけでなく、ちょっと悪い目線も繰り出されていて華やかさもあり、まぁ様ゆかりの佐賀ジェンヌ。注目です!

 

5.YOSAKOIソーラン

俺は、こ・れ・を・観にきたんだよーーーー!

博多までーーーー!!!(感涙)

もちろん、まぁ様がきりっとしたお顔で歌われるソーランがめっちゃ好きでした。でも、まぁ様が舞台女優さんとして着々とご活躍だからこそ、心置きなく新たなソーランを楽しめました。本当にありがとう、宙組の皆様&まぁ様(≧▽≦)。

めちゃくちゃ楽しそうに張り切る宙組の皆さま。私はこういう場面できりっとした横顔を見せてこられる星吹彩翔さんと、心底楽しそうな松風輝さんが好きなんですよ。上級生さんがぐっと盛り上げようとされるお姿、しかと拝見しました。

加えて今回は、上手前方で客席を煽る桜木みなとさんのお姿も。組を盛り上げるよ!という心意気が伝わってきて頼もしい。そして、星風まどかさんの男前なソーラン!

頼もしさと熱さが増している宙組さんです。ばんばんばんばんっ!!

ソーラン・リプライズで、再び客席に大漁をしかける真風さん、漁師の若頭ですか?!という迫力。いやぁ、大漁やわぁ。釣られるわぁ。はいはい!です。(注 観劇時に盛り上がるmiyakoguで合いの手を再生しています)

 

6.誇りと野心の大地

この場面は、愛月ひかるさんがまぁ様の役で出てこられて歌い始めるところが感動的。送り出そうとする演出家の中村暁先生の暖かさを感じました。ありがとうございます。

場面に込められたストーリーが変わっていました。トップになって自制心が増した野心の男Sの真風さん。ナイフが似合うのは相変わらずですが、なんと今回は刺さない!(確か、そうだったはず)

成長したんやね、野心の男さんよぉ・・(涙) ←落ち着いて、miyakoguさん

最後のコーラスの圧がすごかったのです。いや、ほんとにね、コーラスの美しさと力強さは宙組さんが歌劇団内随一だと思います。ストーリーは今一つ良くわからないままですが、良かったね、真風さん、更正できて(?)。

で、感動していたらロケットが始まってフィナーレ。あら?という体感時間の短さでした。で、肝心の場面は次に書くから!

 

7.ハネウマライダーー!

新しく加わった真風さんの見せ場が「第3場」。きらびやかな蝶のような羽をゆっさゆっさと背負って歌われるポルノグラフティさんの「ハネウマライダー」です。

ふっ・・。あのさぁ、歌詞、聴きはりました?

「ゴージャスな風に行き先任せ」ですよ。

ゴージャスな風 って、真風さんのことでしょ?!

そいで、「Hey you このBIG MACHINEに乗ってけよ」って言ってくれるんですよ、乗るでしょう?!

と、中学生娘に熱く語っておりましたところ、「お母さん、このくだり、多分100回くらい既に言ってるし、この先、1万回くらい言い続ける予感しかない」と冷静に述べられましたね・・。

いいの!語らせて!ばんばんばんっ!(注 立ち上がるmiyakogu)

そいで、自分の歯車が「たとえば君と」噛み合ったとき、時間を刻むんですよ!

泣くでしょう?!

真風さんのかっこよさに周囲が吸い寄せられ、あるいは盛り上がる中、一人だけ涙ぽろぽろになって、まぁ、かっこ悪かったっす。てへっ(≧▽≦)。

でも、いいの!感動したから。いやもうね、息も絶え絶えになるわ、真風さんのかっこよさを伝えようとすると。はいはい!(注 ソーランの合いの手でお願いします)

 

8.オペラ越しのりくちゃんウインク!

勘違いでいい、はいはい!(注 ソーランの合いの手・・、以下略)

2階前方席で観劇。確か最初の方で全員が舞台に上がっておられる時、真風さんをもちろん見つつ、りくちゃんが素敵な笑顔だったのでオペラで注目していましたところ、ちょうどりくちゃんの立ち位置の上で勘違い目線が来まして、ばっちーーん!とウインク&笑顔でとどめをさして去っていかれたわけです。はいはい!(注 略)

ばれたのかしら、りくちゃんに?! ←落ち着いて、miyakoguさん。そのあたり一帯の方全員、同じこと思ってはるから。

いいの!勘違いでも。宙組さんが熱くなってきているのがわかったから。

 

9.美しい黒燕尾からデュエダンへ

Mを描くセンターの頂点に愛月ひかるさんがすくっと立ち始まる黒燕尾からデュエダン。ここの真風さん、愛ちゃんの立ち姿が美しく、デュエダンのまどかちゃんは愛らしく。

このあたりになってきますと、もうキャパオーバーで口開けて両手を組んでただただ観てましたので、感想は次回持ち越しで書きますね。うふふ。←もう一回行くらしい。

 

真風さんとともに星組→宙組へと移ってきたmiyakogu。当初は、みなさんスタイリュッシュで爽やかだけれど、ちょぉーっとおとなしめかな?と思っていたのですね。宙組さんのショー。

でも、何というか、スタイリッシュな良さや伸びやかで素直そうな雰囲気はそのままに、とても前向きな明るく熱いエネルギーが感じられる舞台になってきているように思います。

バウも梅芸DCも、それぞれにご活躍の方のお名前が聞こえてくる宙組さんの熱さ。

すかっと爽やかな熱さがある宙組の舞台。どうぞ、ご観劇をお楽しみください。

宙組博多座・黒い瞳/VIVA! FESTA! 観劇感想1 美しいお芝居を観る喜び、白軍服真風さんを見る喜び

皆さま、こんにちは、お元気でしたか?今日はねぇ、宙組博多座の観劇感想を書くよ!!今日こそ、その日ですよ! ←miyakoguさん、落ち着いて・・。

思えば苦節1ヶ月・・。唇をかみ締めるmiyakogu・・。(注 たかだか1ヶ月)

不可抗力のある事情でずーーーーっと働き続けておりまして、本日、ようやくブログ更新となりました。ふうぅっ。旦那はんに、「いや、それはこういう事情でって話した方がいいよ」と助言を受け、本当は何があっても涼しい顔でお仕事したかったんですが、少しずつお客様にも事情をお話しすると、皆さま、優しくって涙出そう・・。日ごろがんばっておいて良かったのかなぁ。ありがたいです。

んじゃ、行くよ!宙組・博多座、2/2の初日感想なっ!!!ばんばんばんっ!(≧▽≦) 

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1.美しいお芝居「黒い瞳」

宝塚ファン歴6年のmiyakogu&中学生娘。柴田先生の作品をいくつか、映像でなく劇場でみるたびに、美しい挿絵の厚めの本を、聴き語りで見ている感覚になると気づきました。

ロシア、あるいはスペインの遠い国のお話。語り部的存在に引き込まれ、舞台上で進む美しい絵の中の人生に引き込まれていく。そういう感覚があります。

柴田先生の美しい物語に、謝先生の物語を進める意味のあるダンス、加藤真美さんの美しい衣装、國包洋子さんのシンプルでいて不思議な空間を作り出している装置。文学的な香りが舞台から確かに伝わる、素晴らしい作品だったと思います。

コサックと帝政ロシアを巡る物語の異空間に私達も引きこまれていく。非日常の時間に引き込まれ体験するという物語を見る喜びがありました。素晴らしかったと思います。

 

2.真風さんのニコライ

脚が長いっ! 白軍服が似合う! そしてイケメンで 脚が長いっ!

ばんばんばんっ!(≧▽≦)

いやぁ、白軍服のスターブーツの脚の長さ、皆さん、ご覧になりました?!

そいで、まどかちゃんマーシャが地元に戻ってお墓の前で祈りを捧げているところに現れる訳ですよ!金髪白軍服の真風さんニコライが!

で、皆さん、ご覧になりました?あの時、両手を横に広げるんですよ、マーシャに向かって。白軍服で両手を広げる あの後ろ姿!!!(≧▽≦)

そんなもん、走ってくるわ、マーシャも。つーか、あの場面の真風さんニコライを、頼むから、まどかちゃん目線で映して!グラフのステージサイドショットで。頼んます。

あ?ちょっと取り乱しましたね(^^)。筆致を戻したいと思います。こほん。

 

あーーー!そうそう。

腕に怪我をしてさぁ、マーシャに看病してもらうねんけど、その時に全身オフホワイトでベッドに横たわってはるわけですよ、ニコライ真風さんが!ばんばんばんっ(≧▽≦)。

その時、割と開襟されてるから!がん見ですよ!「日のあたる方へ」パジャマ真風に続くベッド横たわりな。うん! ←筆致が戻ってませんよ?miyakoguさん。

あ、真面目な話に戻します。こほん。(注 今度こそ)

 

ニコライ坊ちゃんは、従僕のサヴェーリィチとともに任地に赴くわけですが、本当は宮廷の近衛連隊に任官したかったなぁと残念がる、世間知らずで甘甘で育ったと思われる若者です。ただ、愛されて素直に育った白樺の若木のようなまっすぐな柔らかさがあります。

彼はマーシャと出会い、コサックの首領のプガチョフと出会い、不思議な友情を育み、帝政ロシアがきしむ中で、まっすぐさな柔らかさを勇敢さに変え、運命のほろ苦さも知って変わっていきます。若者に深みが増していく様が真風さんの演技からは感じられました。

ニコライはマーシャを救い、そしてマーシャに救われます。

二人の行動と愛、その清らかさが舞台から流れ出るように思えた真風さんと星風まどかちゃんの演技。これは善き宝塚だと心底、感じられる清らかさがあります。

ただ、ニコライはプガチョフを救うことはできません。彼は処刑に向かうプガチョフをただ見送ります。一瞬だけ交錯する視線、そこに込められた友情。

立場が180度違うのに惹かれあう男同士の不思議な友愛。プガチョフを見送るニコライの背中は切なかったと思います。

 

3.星風まどかさんのマーシャ

あの子、お人形さんなの?!くるくるとした髪型で白やピンクの衣装で激かわ!(≧▽≦)

冒頭の雪の少女のダンスは、映像で観た舞羽美海さんにはさすがに及んでなかったと思います。初演の風花舞さんがさらにダンスが抜群にお上手だった方とうかがっていますが、その方のために振付られた場面ですものね。

ただ、まどかちゃんはニコライを、そして普段も真風さんをお慕いしていますという純真な可愛らしさが全身から小花が舞うように伝わってくるトップ娘役さん。マーシャがエカテリーナ二世に訴える必死さが切々と伝わってきました。

トップコンビを観る喜びを、我々にもたらしてくれるまどかちゃん。ありがとう!

 

4.愛月ひかるさんのプガチョフ

一緒に遠征した中学生娘は未涼亜希さんのファンということもあり、「黒い瞳」を劇場で観られる時点で既に感動です。

プガチョフは多分、出あった男性が肩入れしてしまいたくなるような、女性達も魅入られてしまうような抗えない色気と男くささがだだ漏れのとても魅力的な人なんだろうと思います。将になる器もある、自分こそ皇帝だと名乗ってしまう権力欲もある、人民のことも考えている、卑怯なことは嫌い、けれど残虐さもある。

そういう複雑で魅力的な男性像を愛月ひかるさんは秀逸に伝えておられたと思います。

男役として恵まれた容姿に加えて、内面の熱さを感じさせる男くさい魅力。特に宴席の場面での色気。

ただ、ニコライに話しかけるときの「よう、先生」というのは、何となくはにかみも少し含んでいるかのようで、「あ、嬉しいんだな、この人に会えて」と思わせる可愛らしささえありました。愛月さん、プガチョフ役に真っ向勝負を賭けるような清々しい覚悟が見えて、素敵でした。これは専科に行かれた後、必ず良い方向に働くお役だったと思います。

 

5.印象に残った方々

・シヴァーブリンの桜木みなとさん

ずんちゃんは気のいい弟キャラがぴったりな方ですが、今回はいろいろな恨みを溜め込んできたんだろうと思わせる陰キャラ。とても上手く演じておられましたが、何を考えているか分からない不気味さというのは、これからだったかと思います。

ただ、お芝居以上に、ショーのソーラン宙組の場面、上手で客席を盛り上げるきらきらと力強さは本当に素晴らしかった!かっこよかったよ!

 

・エカテリーナ二世の純矢ちとせさん

完璧な迫力と押し出し、女帝でした。純矢さんのような上級生さんがおられると本当にお芝居が締まりますね。初日に限って言えば、お歌は少しだけ苦戦されている場面もまだあったかと思います。おそらく日ごとに進化されているだろうとこちらも次回観劇に期待!

 

・愛、勇気、祈りのトリオ

和希そらさん、秋音光さん、優希しおんさんの3人は絶妙でした!声の通りが良く、明確に物語を進める語り部の役割を、抜群のダンスとともに担っておられたと思います。

この3人のセリフの声とダンスのレベルの高さが、舞台のクオリティをぐっと上げていたと思います。和希そらさんを筆頭に今後、何を見せてくれだろう?と楽しみな方々です。

 

・蒼羽りくさんのマクシームィチ

りくちゃんのお芝居、好きです! 中学生娘いわく、「この人が一番、このお芝居における理想を体現しているんだろうと思った」とのこと。

確かに。ニコライに対する尊敬、コサックとしての理想、恋。ニコライが体現する帝政ロシアとプガチョフが体現する人々の苦しみ。その間で揺れ動きながら自分の運命を全うしようとしつつ、出会った人間には立場を越えて誠実に向かい合おうとする・・。

そういった誠実さが、りくちゃんからは感じられるんですね。

りくちゃん、多分、めちゃくちゃいい人なんだと思うんですよ。過去のお役をみていても。主役の友人役の際、語りかける優しさが好きです。

 

・プガチョフ側近の澄輝さやとさんと春瀬央季さん

お二人ともまぁ、スマートなイケメンさんなんですよ。いやはや。

愛ちゃんプガチョフ、側近顔採用説が出るのも止むを得ない感じですね。プガチョフ近衛隊ですね。

澄輝さんのお芝居からは、情勢次第ではどちらにもついてしまいそうな、この戦いを楽しんでいるかのような参謀らしい冷静さも感じられました。さすがです。

 

総論として申し上げると、全体を通して、きゅっと引き締まった、どこか不思議な風情があり、ぐぐぐっと物語に引き込まれるお芝居

「ミュージカル・プレイ」とのことですが、「ダンスが効果的に物語を進める質の高い演劇を観た」という満足感があります。

熱い熱いソーラン宙組の「VIVA! FESTA!」とあわせて、「ええもん観たわぁ、今日は元取ったわ!」という満足感が高い舞台。どうぞご観劇をお楽しみください(^^) 

感想2はこちらです。よろしければどうぞ(^^)

宙組博多座・黒い瞳/VIVA! FESTA! 観劇感想2 ソーラン宙組とハネウマライダー真風さんを観る幸せ! - 代取マザー、時々おとめ

宙組・異人たちのルネサンスLV 感想と考察 「異人」の意味と真風さんの中の少女

皆さま、こんばんは。年の瀬、いかがお過ごしですか?私は一昨日は忘年会で大阪、今日は娘を連れて雪の舞う実家です。温度差およそ4度、振り幅もおっきい日々です。

こちらは忘年会の会場、ミライザ大阪の建物の館内。旧陸軍の建物がリニューアルされて今ではレストランやカフェの複合施設となっています。メディチ家じゃないよ(^^)。機会があればぜひどうぞ!

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さて、一昨日の夜、梅田に出かけ「白鷺の城/異人たちのルネサンス」ブルーレイを購入。年末年始のお楽しみにと思っていたのですが、実家はDVDのみの再生プレイヤーと発覚、しょんぼりです・・(T-T)。

しかーーーし!そんなくらいでへこたれるmiyakoguではないのですだ!大阪のおばちゃんやから!書くから!そのためにLV、お芝居から駆けつけたから!

ばんばんばん!(注 実家のコタツ机を叩く)

※その後、ヅカファン母子の落ち込みを哀れんだ近所の姉一家よりブルーレイ・レコーダーが貸与されることになりました(^^)。

1.「異人」の意味

パンフレットの田渕大輔先生のご挨拶にありますとおり、このお芝居はレオナルド・ダ・ヴィンチと宙組トップスター・真風涼帆さんが「常人には知り得ない苦悩に輝いていることを田渕先生が描き出そうとされた作品です。真風さんと入団同期だという先生にとって、特別な意味がある「異人」だったのだと今回LVを観て把握しました。

パンフレトットの文字ミスではありません。「苦悩に輝いている」トップスター。苦しんでいるだけではなく、苦悩に輝いているのです。

レオナルドとしての真風さんはもう一度、自分の心の人にしたいというカテリーナへの苦悩と、天才として自分の限界を超えたいという苦悩と、その二つの苦悩の中でもがき輝いたと、そう見えました。

冒頭、グイド司教はレオナルドの描いた肖像画を教皇に贈ります。彼は最後、倒れる時に「解き放て」と言い残します。私はこのお芝居において、グイド司教は最初からレオナルドの才能を誰よりも理解し、彼の才能が彼自身を超えていくのを待っていたようにも思えました。カゴに閉じ込められた鳥とはカテリーナでもあり、自身の才能と戦うレオナルドでもあるように思えたのです。

レオナルドとしてのお芝居での苦悩と輝きに加えて、宙組トップスターとしての真風さんもまた「異人」だととらえた田渕先生のパンフレットの言葉。

路線、御曹司という言葉には、抜擢を良いことととらえる面があります。ただ、その期待に応え続けること、自分の弱点をさらけ出してなお舞台に立ち続け、いつしか成長した姿を当たり前のように見せること。

その裏には、当然ながら常人には計り知れない苦悩と努力がある。田渕先生は入団同期として真風さんの姿をずっとそばで見てこられたのだろうと思います。

「常ではない苦悩を乗り越えて、輝く人」。それこそが、このお芝居のタイトル「常なる人とは異なる人=異人」に込められた意味であり、入団同期の真風さんに贈られた田渕先生なりのエールだったのではないかと思います。

ありがとうございます・・・(涙)。

 

2.二人きりの客間の緊迫感

宝塚大劇場で観劇したとき、私はこのお芝居は美しい言葉が随所にみられる「詩」のようだと思いました。余白が多く、その詩情が美しく奏でられた日は秋の夕暮れのような透明な哀しみが伝わる美しい佳作に思える。けれど、詩情がきらめかなかった日には、人数が少なく静かで照明が暗めの場面が続き、正直眠くなる・・。

田渕先生の前作「王妃の館」と比べるとトップコンビ以外のメンバーの出番が少なく、その点で不満をお持ちだったファンも当然おられたでしょう。ただ、東京に行ってからは、皆さまのtweetを拝見していると詩情がきらめく日がどんどん増えていったように思えたのですね。

今回、LVでトップコンビのお芝居を拝見してその確信を得た場面が2つあります。

1つめはレオナルドがカテリーナをモデルに絵を描くと言いつつ、二人きりで話をしたかっただろうと思わせる場面です。LVで真風さんの手元から、おそらくは構図を決めるために直線を引く音が「シャッ。シャッ」と鋭く響く場面。ここの緊迫感が素晴らしかった!LVにおいて、私は固唾を呑んで見守りました。

言葉少ない場面です。けれど、レオナルドの苦悩、焼け付くような嫉妬、カテリーナの心を自分に向けてほしいというまっすぐな恋と欲情。それらが押し黙った真風さんの全身からカテリーナに向かって次々と矢が放たれるように、はっきりと見えるように感じられたのですね。

寂しかった子ども時代、お互いにとって唯一の暖かな存在であった二人の間に放たれた矢のような鋭く熱く想い。カテリーナにとってはおびえでもあったでしょう。それはレオナルドの手を取ってしまいそうな悦びへのおびえでもあったと私は思います。そのしぃんと静かな緊迫した場面は、梅芸・WSSでの真風さんと星風まどかちゃんの二人の演技を思い出させました。

そして2つめの場面、工房の親方・松風輝さんとのお芝居も見事でした。親方に声をかけられ、右後ろを一瞬振り返り右手で涙をすっとぬぐうようだったあのお芝居。その一瞬のやり取りからは、親方とレオナルドがこれまでの暖かな関係性がぐっと感じられ泣けました。松風さんのお芝居は心を揺り動かすものがあります。

 

3.男役の完成と真風さんの中の少女

このフィナーレでは黒まか、白まか、青まかが登場するわけです。白まか=デュエダンのプリンスとチャーミングな星風まどかさんとの間で日々高まっていく幸福感。ご利益がありそうなデュエダンでした(^^)。

ばん!!!ありがたやーーー。(注 拝むmiyakogu)←落ち着いて、miyakoguさん?

デュエダンが始まると、並んで翼を広げるように、軽やかに雲の上を飛ぶようにダンスをして、楽しそうに真風さんが斜め下を見下ろして、まどかちゃんが嬉しそうに見上げる。幸せを劇場の最後列まで確実に届け、LVの映像でも小花がきらきらと舞うように見えた幸せなデュエダンでした。素晴らしかった!

ただ、私はその時に考えたのです。なぜ、この二人のデュエダンには、このような多幸感があるのだろう?

少し前に、私は真風さんは何かをピュアに夢見るように見上げているように思うと書きました。

千秋楽のデュエダンを通じて私が感じたのは、「真風さんの中の少女」の解放です。

愛、幸せ、清らかさといった宝塚歌劇団のデュエダンにしかない“善きもの”への憧れ。

真風さんは、ご自身の中に夢見るように大切にその憧れをお持ちだからこそ、その表現ができるのではないか?と。

真風さんは男役さんとして、初見の方がほぼほぼ男性に見間違えほど長身で骨を感じさせるシャープな容姿をお持ちです。一方、私たちファンは、割烹着を着た真風さんのたおやかな母性や、両手をかわいらしく胸の前でぺちぺちと叩く姿や、出待ちのお写真で羽を持ってきゃっとされている姿も見知っています。

それなのに、舞台に出るときりっと堂々と立ち、背負った羽根を豪快に揺らし舞台上を歩かれます。

今作品、真風さんの中にある夢見るような憧れが真風さんの全身からあふれて、観ている側の心にその繊細な震えが直に伝わってきたように思えたお芝居。拝見していて、真風さんはご自身が納得できる男役のスタイルにたどり着かれたのではないかと思いました。

男役として「これが私です」と自信を持ち、男役としての輪郭がはっきりした今こそ、真風さんの中にある少女は解放されたのではないかと。

もちろん、私のいつもの勝手な推察です。けれど、今作品のお芝居とデュエダンにおいて、真風さんの全身から感じられた「宝塚の善きことへのピュアな憧れと夢」には、真風さんの心の奥から出たものだと思わせる強さがありました。

男役トップスターの中にある少女の憧れ。私はそれは、宝塚歌劇団特有の重要な魅力の一つだと思います。

お二人のデュエダンからは少女の含羞すら感じました。人生においてそのような「善きもの」に私達が出会ったとき、駆け寄って抱きしめたくなるような”はにかみ”。美しくうっとりと清らかに爽やかに甘い。

そんな魅力をトップコンビがデュエダンで見せてくれるのだとしたら・・・。


ばん!!!(注 立ち上がるmiyakogu。今日はコタツ)

そんなもん!観に行くやんか、博多座までーーー!!(withエコー) ←落ち着いて、miyakoguさん?

博多座「黒い瞳」の後、次は宝塚大劇場「オーシャンズ11」で大人のダニーを見せてくれるだろう真風さん。おそらく、憎らしい程の大人の男と粋さとかっこよさを見せてくれるでしょう。でもその合間に、真剣に恋をする大人の男の可愛さやいじらしさがきらめくように見えるのであれば?

そんなん、萌えるやーーーーん?!(withエコー)

 

個人年賀状も出した(大掃除はスルーで)、実家のおせちも買ってきた(ちょっとはつくる)、これで私の年の瀬は終わりました!

皆さま、今年一年、ブログとtwitterも含めていいねやコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。このブログを通じて、私が何か一つでも宝塚歌劇団と人生の「善きこと」を皆さまにお伝えできていたら嬉しく思います(^^)。

来年もどうぞよろしく!おばちゃんも、がんばるわね(^^)。

働き女子の皆さまへ 眠られぬ夜のために、改善策になったのは・・(^^)

皆さま、こんばんは。クリスマス・イブ前夜の今夜、いかがお過ごしですか?お若い方は浮き浮きと、小さいお子さんのおられるお母様方はプレゼントをサンタにお願いし、独りの方はしっとりとお過ごしとと思います。今夜は満月、月を見上げてみるのもいいですね(^^)

こちらは月夜のウォーキングで見つけた落ち葉の紅葉。雨上がりですので、雨の粒もキラキラ光って綺麗でした。お月様とともにどうぞ!

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1.眠られぬ夏の夜

さて、皆さまはカール・ヒルティの「眠られぬ夜のために」というタイトルに聞き覚えがあると思います。miyakoguも若き頃、読んだ記憶がうっすらと。

私自身は睡眠を何よりも大切に、睡眠不足と思われがちなのですが、実は割と寝ています。というか、そうじゃないと持たないんですね。子育てで働き方をシフトダウンした頃から、娘と一緒にまぁ、よう寝てました!(^^)

睡眠が足りているせいか、久しぶりにお偉い年上のおじ様にお会いすると、だいたいこう言われます。

「いつ見ても元気やなぁ・・・。」(だいたいため息)

若干、羨ましがられているのか、呆れられているのか、まぁそのどちらか、多分後者(^^)。悪いことではないか・・と受け止めております。

このブログも基本はクールに客観的に静かなパッションとともに控え目に宝塚の観劇感想を綴っているわけですが(ものすごく嘘くさい・・)、コメント等はどういうわけか、miyakoguさんのハイテンションなどと書いていただいています。いやぁ、不思議ですね(白々しく・・)

 

さて、以下は同じような症状にお悩みの方のために、また、将来、万一そうなられた場合にうっすらと思い出していただければという内容です。私のような人間でも、なる時はなる。人間だもの(by miyakogu)。

先日、M-1でも一騒動になりました「更年期症状」のどうやら軽めのやつになってそうと気づいたのが、今年の夏です。該当する年齢層は一般的には45〜55歳頃とのこと。ふぅむ。ばっちりやんか?!

ホットラッシュで汗が急にとまではいかなかったのですが、これまでむしろ低血圧で困っていたのに高血圧傾向、そして一番参ったのが夏にmiyakoguを襲った不眠傾向です。

寝付きは大丈夫ですが、深夜2時半頃に目が覚めてそのまま朝まで眠れないのですね。最初は今年の夏の猛暑のせいかなと冷房を例年より低めに設定、冷えを防ぐためにお布団をかけて寝ていたのですが、それでも目が覚めてしまう・・。

そんな日が続くと当然ながらいらいらが増え、判断が遅くなる、記憶が弱くなる等、様々な症状が出ます。私のような職種には致命的。

ただ、人前でほぼ怒ったことがなかった私が、宝塚月組「BADDY」の怒りのロケットのように少しばかり怒るようになったのは、はっきり言って「活性化!」したのかもしれません。怒るのも悪くはないよね(^^)。

そして、睡眠不足が続いたある朝、起き上がろうとして人生初のめまいに襲われまして、くらくらとする中、さすがにこれはまっずいなぁとぼーと考えておりました。一応、見習い丁稚的とは言え代表(注 本人も忘れがち)、私の健康リスクは経営リスクにもなってしまいます。

そこで!私が何をしたと思います??うふふ。今日はその秘密を開示しちゃうよ!

ただ、おそらく割と軽めの症状だったので、もっと重めの方は遠慮なく婦人科に行ってね!

 

2.不眠傾向の改善策

 改善策になったのは以下の2つです。

1.命の母A

2.夜のウォーキング

いやぁ、すごいわ、小林製薬様の「命の母A」。漢方とビタミン剤を詰め込んだ錠剤。いえね、前にちらっとtwitterで見かけた記憶があって、だめもとで始めてみたのですが。

小林製薬様のサイトはこちらね。100年以上続く伝統の漢方錠剤。※あくまで私が勝手に宣伝しております(^^) 広告料につながるような設定は当ブログではしておりません。

更年期障害・更年期症状でお悩みの方に|命の母A|小林製薬

のみ始めて1-2週間、中学生娘から「命の母 飲むようになってから、お母さん、元気やもん」との指摘を受けるほどに明らかに効果があったようです。

 

そいで、ウォーキングね!

肩こりのたびにお世話になっている整体の先生に「ウォーキング始めようかと思いまして、せめて週末に1回からでも」とお話したところ、厳しいっすね。

「だめです!少なくも週3は歩いてください」と厳しいご指導が入り・・。

むむむ。このくっそ忙しい日常、どうやって歩けっての?!と思いましたが、私の信条の一つに、「人間は行動を変えない限り、何も変わらない」というのがございまして・・。

いろいろやってみた結果、以下の術を編み出したました。以下は娘が中学3年生で手が離れてきたからこそ、だとは思います。

・歩くのは徒歩圏内にある学園のキャンパスおよびその周辺

・時間帯は夕食後(ただ、このためブログを書く時間はなくなりました)

・歩きやすい服なら特段着替えずに、普通の格好でもとりあえず出発

・BTS(防弾少年団)のアップテンポの曲に乗って

・帰ってきたらそのままお風呂に直行し、汗を冷やさない

・買ったのはウォーキング用スニーカーのみ

たまたまその学園の法人様と私が仕事でつきあいがあり、地域住民が歩くのを許しておられることを知っていたのも幸いしました。学生さんは夜遅くまで結構な数の方が行き来されていて、建物に電気がついていて、警備員さんが定期的に回っておられるという防犯上のメリットがあります。

ちょうど秋で暑からず寒からずというのもやりやすかったようで、もともと観察しながらの散歩が好きなせいもあって、週3から4で歩くようになったのですね。

すると、お月様の満ち欠けに気づいたり、木々が色づくのに気づいたり、花が咲くのを知ったり、夜遅くにはオリオン座が見えると気づいたり、月夜には案外、空は深い紺色をしていて雲がくっきりと白く見えるとわかったり。新たな発見が一杯ありました。

独りでいる時間があること、空を見上げるという時間があること。

これも精神的にも非常にプラスに働いたと思います。体を動かすため朝までぐっすり、起きることなく連続して寝られるようになりました(^^)。

夜空って綺麗なんですよ。雲が早く流れて、お月様が顔を出すだけで何だか嬉しくなってしまったり(^^)。ちょっと得した気分になるのですね。

お月様ってすごいなぁ。と思うと、ああ、月組さんだものなぁ、でも星も見えるから星組さんだし、そもそも空は宙組かと、思うのは宝塚のことだったりもします(^^)。

というわけで、私のようにため息をつかれるほど元気そうに見えるアラフィフでもこうなるし、対処方法もまぁ何とかあったのよ、ということをお伝えしておきたいと思います。

 

3.いつだって迷ってます

後もう一つ、お若い方々、あるいは同世代の皆さまのために。

私は割とぱりぱりと仕事をして、しゃきしゃきと判断して、だだだっと行動しているように見えるようです。迷いもなく、ぱぱぱっとね。

実際、他の方よりは素早いようなのですが、実はかなり揺れ動いています。いつだって。

若い頃、仕事での転居やプライベートでの住み替えも多かったため、一つところにとどまるのが苦手で飽きやすく、こんなに長く続いているのはお仕事と子育て、趣味としては読書と舞台観劇のみ。

揺ぎ無いどころか、海外でもう一回働いてみたいなぁとか、穏やかそうな地方都市で暮らしてみたいなぁとか、割と変化を好む性質と放浪願望が根っこにはあります。今手にしているもの(ように見えるもの)にあまり固執しないし、そもそも、そんな大したもんじゃないわね、という冷静さもあります、アラフィフだもの。

そして、古くからの友人知人やかつての同期が活躍していると、いやぁ、やっぱりあっちの道の方が良かったよなぁと迷ったりするのですね。案外と(^^)。特に東京に行ったときがそうです。東京で一時的にでも働いてみるのも良かったなぁとか。

正直、東京の通勤ラッシュはまったくもってご遠慮したいのは事実なのです。ただ、研修等で一定期間滞在したけれど、結局、このまちとは勝負しなかったな、勝負を避けたんだな、と思ってしまうところがあります。

常に迷ったり、羨ましがったり、割とばかみたいですね。えへへ。

どうやら脳が考えることはめちゃくちゃ多様であるらしいと、何となくですが読書から理解もしたのですが、私があちらの芝生の方が良さげだなぁと指をくわえて見ていることを正直に話せる相手が二人いることが幸いしました。

大学時代からの旧友と中学生ばっさり娘。大学教授になっている旧友(女性、かっこいいですよね!)は東京にいるのですが関西の良いところや大学の中の実情ってこんなもんよと話してくれたり、中学生娘は結局、お母さんはそっちの道を選んだとしてもあれ嫌、これ嫌ってなって今の選択に戻るんやからと、ばっさばっさと斬り捨ててくれるのですね。

いやぁ、はっはっはっはっ。立派な娘に育ったわぁ・・・。ありがとう、友人&娘。

迷い、あるいは体調不良のまっただ中におられるかもしれない同世代の皆さま&お若い働き女子の皆さま。

みんな、いろいろあるんだって!安心して(^^)

大阪のおばちゃん@アラフィフ長年働き女子&ワーキングマザーからは以上です!

花組全ツ・メランコリックジゴロ感想 柚香光さんのやるせなさの魅力

皆さま、お元気でしたか?本日の仕事を先ほど終えましたので、日曜日に観劇した花組全国ツアーのお芝居「メランコリック・ジゴロ」について感想を書いておきたいと思います。

私は新米宝塚ファンですので、前回の2015年の宙組全国ツアーとのみ比較しながら拝見しました。以下はあくまで、私が柚香光さんのお芝居をそのように受け止めたという内容であり、演出側の意図を分析しようとするものではありません。

こちらは阪急インターナショナルの前のクリスマスツリー。毎年綺麗ですね✨

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1.2015年宙組・まぁまかの爆笑スタイリッシュ・コメディ

今作品は、パンフレットの小川理事長の文章にあるとおり「名作コメディ」。

前回、宙組さんの「全国脚長見せびらかしツアー」で観劇した時、爆笑し少し泣き、朝夏まなとさんの「お前が好きだ!」にどっひゃーーーん?!(≧∇≦)と赤面した遠い日の思ひ出・・・。

本当に楽しくって少しほろっと来てハッピーになった演目でした。コメディセンスのある真風さんの間合いが素晴らしく、みりおんちゃんの天然っぷりと微妙なテンポのずれがなんともおかしく傑作だなと思ったのを覚えています。

1920年代のヨーロッパを舞台にした作品。第一次大戦後、戦争の傷は大人世代には色濃く感じられるものの、人々が未来に向かって立ち上がっていった時代だと思われます。そう、まぁまかのメラコリは、笑いとペーソスで言えば、笑い>ペーソスの舞台でした。

※その時の感想はこちらです。よろしければどうぞ。

mothercoenote.hatenablog.com

 

2.れいまいのメラコリ、ペーソス>笑い

さすがれいまい、同期なだけありました。

1つか2つ年齢差があるかな?というまぁ様ダニエルと真風さんスタンの関係性以上に、テンポ良く丁々発止で進む前半。気持ちがいいリズム感と遠慮のない青年どおしの関係性がありました。

ただ、途中からあれ?おかしいな?これ、ハッピーコメディのはずだったよね?と思い始めたのですね。(ご安心を。あくまでいい意味で、です)

柚香光さんのダニエルはまぁ様とは違う。何だろう?と思い始めてまもなく、私が好きだった場面の一つにさしかかりました。

フェリシアと一緒にホテルの一室に閉じ込められたダニエルが、ぐずで学校の給食の時間が嫌いだったというフェリシアに、同じような子だった自分の子ども時代の同級生が先生になっていること、その子の教室ではゆっくりご飯を食べるんだというセリフのところです。

「嫌な目にあったやつは、他人の気持ちがよくわかる」と言う場面。

まぁ様ダニエルは、だから大丈夫だよとフェリシアを勇気付けるように優しく、かみしめるよう。ダニエルの優しさがフェリシアに染み、観ている側のささくれた心にも優しく染みこんでいくような名場面です。※主に仕事に疲れたアラフィフのおばちゃんとかにな!うんうん。

ところが・・。

そう、光ちゃんのダニエルはフェリシアにも伝えようとはしていたのですが、むしろ自分自身にも言い聞かせるようで・・。

「ごめんって、癖か?」の言い方も、まぁ様のフェリシアに一歩近づき解きほぐしていくような言い方ではなく、少し遠慮がちな感じの距離感。

この瞬間、れいまいのお二人は、この一見コメディに見えるお芝居に対してまぁまかとは異なるアプローチをしているのではないかな?と、miyakogu、はっと座り直したのです。

光ちゃんのダニエルは心のどこかに大きな傷を抱えていて、誰かの光による救いを求める気持ちを心に秘めた青年と感じられたのですね。

まぁまかのお二人が28、27歳くらいとしたら、れいまいのお二人は20-22歳くらいの同級生、まだ少年ぽさを残した青年初期に見えました。

 

3.柚香光さんのやるせなさの魅力

皆さまは高校時代に、制服を少し着崩して男の子どおしつるんでいてお肉とお米はよく食べて、授業中はちょっとかったるそうにしていたり寝てたりしているんだけれど、笑うとかわいくて、よく見ると相当な美少年で、少し陰があって雨の日に仔犬を拾って帰る。そういう同級生がいませんでしたか?

そんなん、恋するしかないやんか?!放っておけるの?そんな美少年がいたら?!(miyakogu、心の叫び)

ええと、漫画だったかな・・? ※注 半分、miyakoguの妄想入ってます(^^)。

れいちゃん、あの子はそういうやるせない面があるんだってば!ばんばんばんばん!少し複雑な事情があって、それが陰になっているような少年特有の!

おばちゃんな、わかってんよ。

 

最後のあの名場面、「おまえが好きだ!」の赤面シーン。

朝夏まなとさんのあのセリフは、全客席をなぎ倒していって「まぁ様に言ってほしい!俺も嫁にいく!」と妄想と願望をたぎらせたよね? ←落ち着いて、miyakoguさん。まぁ様はもう立派なミュージカル女優さんなんで・・。

れいちゃんの「おまえが好きだ」は、フェリシアという光を見つけたダニエルが必死でその光を引きとめようとしている「必死な健気さ」が感じられ、不思議な説得力がありました。

※「はいからさんが通る」でも感じたれいちゃんの魅力についてはこちらの記事。よろしければどうぞ。

mothercoenote.hatenablog.com

 

4.舞空瞳さんフェリシアの清らかな光による救い

まぁ様のダニエルは、寄る辺のないみりおんちゃんフェリシアを救うかのようでした。世間慣れしていて、このダニエルなら何とか切り抜けてフェリシアを優しく守ってくれる、俺もついでに頼む!と客席も言いたくなるような。←落ち着いて、miyakoguさんってば(^^)。

でも、れいちゃんダニエルはどこか放っておけない危うさがあり、舞空瞳さんフェリシアの優しく清らかな光によって救われた印象だったのです。良かったね、ダニエル、幸せになるんやでーーー!(涙)的な。舞空さんはダンスがうまく、お歌も上手く、可憐で可愛くて、よくぞ宝塚に入ってくださった!!

 

5.戦争の傷

メランコリック・ジゴロは、戦争から帰ってきて心に傷を負った人物が登場する正塚先生のお芝居あるあるで、それはフェリシアの父であるノルベール・サーダとフォンダリの世代に特有でした。前回の宙組さんでは。

仮に、まぁ様ダニエルが戦争で父を失ったものの、貧しい中でも快活で美しい母に育てられ故郷を離れた青年であるとしたら、れいちゃんダニエルは相当小さい頃におそらくは戦争によって両親を失った寄る辺のない子どもに見えたのです。

「ダニエルのテーマ」を歌うとき、まぁ様ダニエルには遠いまちが見えるようでした。一方、れいちゃんのダニエルは「そのまち」に永遠の別れを告げてきたようであり、もう帰る場所がないように見えたのですね。

その切なさ、やるせなさ、行き場のない思い、憂い・・。

大人の哀愁ではなく、少年の持つ不安定な憂い。美少年がそのよう憂いを帯びている。そして、フェリシアとの出会いによって帰る場所を見つけたのだとしたら・・。

そんなもん、魅力的に決まってますやんかーーー?!(with エコー)

なるほどなぁ、と納得いたしました。

そのように考えられた上でのアプローチだったのか、元かられいちゃんが持っておられる資質が自ずとそうさせたのか、それはわかりません。でも、そのように大阪のアラフィフおばちゃんの心に届いた演技と存在感でした。

 

考えてみれば、このサスペンス・コメディのもう一組の主役はノルベール・サーダとフォンダリです。この二人も若い頃はおそらく他のメンバーも含めて絶妙のチームワークを組んでいたのかもしれない、けれど別れてしまった。

戦後のインフレの影響により盗んだお金の価値が暴落していると気づいた時のフォンダリの絶望、しかし案外さっぱりと立ち上がった姿には、戦争の前後の人々の変化を見るようでした。羽立光希さんが相当ながんばりで演じておられましたね。素晴らしかったのですが、ペーソスはちょっとやっぱり難しかったかな。でも大健闘でしたね(^^)。

 

6.水美舞斗さんのスタン

水美舞斗さんのスタンには驚かされました。明晰な口跡と力強い演技に。

マイティーのスタンは、どこか寂しげなれいちゃんのダニエルを口うるさく構いながら「守っている」ように見えました。憎まれ口をききながらも同級生を気遣うように。

それはお芝居でもあり、この全ツでのマイティーの役割でもあったのだろうと感じました。

ショー「EXCITER!! 2018」で1階席一番後ろまで、一人で走っていかれた水美さんの風を感じたとき。ああ、この人はこうやって全国を回ってこられたのだろう、ツアーを主演で回る同期を必死で守り支えてきたんだろう、そう感じさせる気概が水美舞斗さんからは伝わってきました。

二人で必死だっただろう、でも楽しくもあっただろうなと。

マイティーのスタンにはダニエルとは違い、戦争の傷は感じませんでした。戦争の傷は何らかの事情でダニエルにはあり、スタンにはなかった、そういう二人の関係性に見えたのです。

 

7.戦争から帰ってきた祖父を思い出した光ちゃんの演技

以前にも書いたことがありますが私の叔父はサラリーマン生活を全うしつつ、詩人として数冊の詩集を出してきた人です。その叔父の詩集に繰り返し登場するのが彼の父、すなわち私の祖父。

私自身はまったく覚えていないその祖父は、戦争に行き、帰ってきた人でした。

祖父は普段は寡黙ながらお話を聞かせるのがとても上手な人だったらしく、冬の夜、子どもたちはわくわくと物語をせがんだそうです。

ただ、戦争から帰ったきた祖父は戦地でのことを何一つ語らず、一層寡黙な人となってこの世を去ったそう・・。戦争後、何も語らなかった祖父のことを、叔父は詩に書き続けてきました。

祖父の背中に向かって放たれた叔父の言葉。詩となったその言葉には冬の夕暮れのような切なさがあります。

私は、柚香光さんのダニエルから叔父の詩のことを思い出しました。そういう切なさを秘めた彼女の演技だったのだと思います。

不思議な方ですね。おにぎりとお肉が似合うのに。

いたずらっ子のような確信犯的な「にやっ」を客席に放てるはずの人なのに。

なぜ、切なさとやるせなさを纏っているのだろう、れいちゃんは??

その不思議さを感じ取ってしまった人は、ただひたすらにあの綺麗な横顔を見つめるしかないのだろうと思います。気になってしかたがない。

今後、さらなるご成長を楽しみにお待ちしながら、これからの舞台も拝見したいと思います。

 

ショー「EXCITER!! 2018」は、これはお若い方々中心だった花組全ツチームには、ゴージャスな大人の音楽にやや力負けだったかな??(^^)。

れいまいと下級生さんのキザリも、私の目には「まぁ、お若い方ががんばって、微笑ましいわぁ」という微笑を誘うもので、ホストのようなファンサとは思いませんでした(^^)。

大阪のおばちゃんな、それくらいではびくともせんで!ま、実のところ、客席降りから列が離れてたんよ、通路側やったけどな!(miyakogu、心の声の強がり)

三分割の花組さん、全ツチームはお若いメンバー中心にご健闘されていたと思います

お疲れ様でしたね。次は大劇場で一段階段を上がった姿を見せてくださると期待しています!(^^)

今週の出会いと舞台の立ち姿 真風さんレオナルドに感じる新しい風

皆さま、こんばんは。お元気でしたか?

私miyakogu、アラフィフとしては多忙な日々。福岡と福井に出張し、神戸、京都とあちこちでいろいろお仕事があり移動多めな日々。ちょっと弱ってました。

アラフィフだし。うん、ダイエットも保留ね保留!←というか、放棄では?miyakoguさん・・。栗のロールケーキ、食べてましたよね?!

ええと(目をそらしながら)、スーパーで切り花を買っただけですが、お花を飾る心の余裕もようやく出てきました(^^)。

ちなみに後ろの扇は、うちの創業会長(奇才)のバングラデシュ土産。小さなおりんは富山県高岡の小泉製作所さんのもの、小さな仏様は以前からご紹介しているとおり高山の仏師・高田慈圓様のもの、お線香立てはラオスで購入したもの、ぐいのみは宝塚歌劇団のもの、仏様にかけてある数珠は娘のてづくり、下に敷いてある布は義母のコレクション。この1枚の写真だけでも出会いが満載です。

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1.あるアントレプレナーとの出会い

いろいろ出かけるということは、多くの人と出会うということでもあります。

不思議と、どこの地にも必ず素晴らしい方がおられるのですね。いつも、どこかに必ず。その中で、ある分野でご活躍の方との出会いがとても印象的でした。

40代前半の男性、自信と確信、自負に満ちたある業界の変革者。

え?というような一流の方々の出資を受けておられるアントレプレナー。目がきらきらと輝いておられ、美形というより男前、独特の魅力があり男性がほれ込むような魅力がある方。

その方は、うちの創業会長(奇才)が最初に出会って、私を連れて行ってくれたのですが、事前にどういう方なんですか?と尋ねたところ、にやっと笑って「顔がええねん」と言うのですね。

整った顔をされているのですが、美形というより「ええ顔」。信念が全身から溢れていて、明るい中に静謐で真摯で落ち着いた雰囲気をまとった方で、一流の識者や経営者をひきつける方って確かにおられるんだと思いました。

 

2.舞台に見え隠れする演者の心との共鳴

その人と出会って思い出したのは、宝塚歌劇団の様々なスターの皆さんのことです。

ファンの好みはそれぞれで、ファンへの入り口(=沼への落とし穴(^^))は容姿・歌声・ダンス・演技とそれぞれです。入り口はそれぞれなのですが、舞台を観ていてその人の「生の心」と奥に見え隠れする人間性に触れたとき、「あ!」と一瞬にして引き込まれるのではないかと思います。

生の舞台は怖い。編集もエフェクトも効かない、演者がまとう空気感も、役を通してこぼれ落ちるようなその人自身の感情を含めてすべてその場で伝わってしまいます。すっきりとした立ち姿、迷いのある立ち姿、何かがどうしても伝わってしまうように思います。

そして、役の奥にあるその人の「生の感情」や個人的体験に触れたように思うとき、私達は心を揺さぶられ、あたかもその人と心を通わせたように思うのではないかと、最近思います。

自分の中にある「生の心」を見せるのは、怖いことです。

できればあまり知られたくない。私達は普通はそういったものを隠したり、オブラートに包んだり、時間の経過の中に紛らわせたりします。私は以前に詩作を学んだ時に感情を表出する難しさを痛感したことがあります。

でも、演者はあくまで役を通してですが自分の中に閉じ込めてある感情や個人的体験を舞台やドラマの中に解き放ちます。時に激烈に熱く、時に繊細に静かに。自分の身を文字通り投げ出すように。

その人が感情を解き放った心の震えを舞台やドラマで見せてくれたとき、観ている側にも同調して何かが起こる。

自分の心の奥に折りたたんでしまいこんでいた恋の記憶、憧れ、人生の哀しみ、悔しさ、喜び、追憶。心の奥の奥にしまいこんで、本人すら気づかないようにしていた大切な何か。

演者の心と私達の心が共鳴した時、観ている側の中に隠れていた感情と記憶が、文字通りぶわっと時の流れを一瞬で超え、瞬時に湧き出て解き放たれる。

物語に感動するとは、そういうことではないかと私は思うのです。宝塚大劇場でぽろぽろと泣いた多くの経験から。最近では、たとえばTVドラマ「おっさんずLOVE」で拝見した林遣都さんの演技もまさにそうでした。

 

3.宙組・真風涼帆さんの新しい風

最近、メディアに掲載された記事や宝塚ファンの皆さんのtweetの内容から、宝塚歌劇団・宙組に新しい風が吹いているように感じるのですね。真風さんと星風さんの二人のトップスターの響きあう演技によって吹いている”風”。

真風涼帆さんは品のある色気を備えた長身の美しい男役さんとして、立っているだけで漂う真ん中力で注目されてきた方でした。実力はさておいて、という印象はあったと思います。

しかし、WSSと今作品からは「真風さんの繊細な演技」という感想が増えているように思うのです。やや意外そうな印象も含めて。

もとからの真風さんファンは、「はぁーーん、しとっらすのかぜーー」という独特の歌いまわしを含めて、真風さんの外見も声も癖もただひたすらに愛でてきました。

私めなどは、長身、長い綺麗な脚、切れ長の目というわかりやすい魅力に加えて、真風さんの左側耳の下から顎のライン、流れる髪の綺麗な毛筋、小ぶりな耳、小粒に揃った歯、ほっそりとした手首と、まぁ、多少変態ちっくに真風さんのパーツにいたるまでガン見しているわけです。ええ(真顔)。

↑ そこまで書いて大丈夫、miyakoguさん?!うん、もういいの、アラフィフの大阪のおばちゃんだから・・。ダイエットも放棄しているし・・(どさくさにまぎれて告白)

 

私はずっと待っていたのですよ!!

星組「ロミオとジュリエット」で「死」を見事に踊ってみせた真風さんが、何かを突き抜けていかれるのを。あの衝撃的なアーティスティックな「死」を踊られた方が、これくらいで終わるはずはないと、ずっと。こちとら、だてにアラフィフまであちこちでいろいろな出会いにもまれてきた訳じゃないんですよ。ええ!机ばんばん叩くわ!

最初に大きな変化を感じたのは以前に書きましたとおり、DSで「希望という名の光」を歌われた時でした。

朗々と正確に歌われる方は他にも大勢おられるでしょう。でも、故郷・熊本の震災を「自分ごと」として経験された真風さんにしか歌えない表現だったのですね。

そして次はWSSのトニー、今作品のレオナルド。

男役として恵まれた容姿からは悪役やきざな役をこなせる雰囲気一杯なのに、どういうわけか意外にもいわゆる白い役、ピュアな役がお似合いになる真風さん。王国でも下町でも工房であっても。実は真風さんのスタイリッシュな男性的容姿に少し甘やかな王子様的な雰囲気を加えているのは、真風さんの声ではないかと思います。

そして、真風さんの表現に甘やかな要素を含んだピュアさを感じるのは、真風さんの内面にとてもピュアな何かを一途に求める真摯さがあるからだと私は推察しています。

静かだけれども熱い求道者のようなピュアさ。でも、観ている側を萎縮させるものではない甘やかな夢見るようなピュアさ

真風さんが夢見るように見上げる先に何があるのか、一緒に夢を見たくなるようなピュアさ。

三番手以上になられてからの柚希礼音さんと朝夏まなとさんというお二人のトップスターの元での経験、様々な先輩からの影響、震災のご経験、そこに加わった星風まどかさんとの出会いの影響は大きいだろうと思います。私は星風まどかさんからも舞台での表現を細やかに追求する一途な真摯さを感じます。

二人の一途な真摯さが共鳴し、宙組に今、新しい「風」が吹いていると思うのですね。ただ、その共鳴や出力はまだやや不安定で、日によって突き抜ける時もあれば、やや緩慢になることがあるようにもお見受けしています。

千秋楽LVではどのようなレオナルドを見せてくださるでしょうか?宝塚大劇場で何回か見る中で、私がはっと座り直した「寂しかった少年と寂しかった少女のピュアなラブストーリー」を最後にもう一度拝見できるのではないかと楽しみにお待ちしております!

夜中にあっつく長いメッセージを送ってくださったomamesan、これで良かった?!(^^) 夜中にどうしても誰かに語りくなるほどの演技をされた真風さんへの思い、しかと受け止めましたよ!(^^)

久しぶりの3連休 ファントム観劇からの、今日はライブへ!

皆さま、お元気でしたか?私は、ここのところ、松山、京都、東京と出張続き。さらにとても難しい原稿書きなどがあり、大層弱っておりました・・。でも、おばちゃんな、そんな合間でも夜のウォーキングをしたり、おじ様方との懇親会に出たり、道後温泉に8分つかったり(道後温泉本館の滞在トータルはおよそ15分)、松山空港で蛇口から出るオレンジジュースを飲んだりと濃い日々を過ごしております。

それにしても、アラフィフ・ダイエット、いったん減ったもののずーーっと進展ないです!最近では、自分の脂肪の辛抱強さ、居残りを決め込んだふてぶてしさに「そちもなかなかやるのぉ」感すら出てきました(^^)

ただ、平日2回、週末2回の50分から1時間15分くらいの夜のウォーキング。これはなかなか気に入ってます。月の満ち欠けや遅い時間のオリオン座、夜でもくっきりと見える白い雲、紅葉、小さな花、そういったものに気づく時間があるのは素敵なことかなと。

こちらは昨夜の満月(ほぼ)です。

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そんな中、ようやく訪れたこの3連休。何も仕事の予定がない久しぶりの週末に浮かれておりますよーー!(^^)

 

1.宝塚大劇場で雪組「ファントム」を

素晴らしかった雪組の皆さま

昨日は宝塚大劇場にて雪組「ファントム」をうちの旦那はんと二人で観劇。

素晴らしい海外ミュージカルの大作、歌うまトップコンビということで期待大。一方、観る側の基準もぐんとあがりました。

結論としては、トップコンビのお二人の声と歌はとってもよかった。パンフレットも豪華で、望海さんの様々な仮面のショットが贅沢に美しく、中でも絶望を歌う望海さんの身を投げ出しての表現、またエピローグで白いドレスを着て銀橋をわたり舞台に戻る際の真彩さんの歌での表現は素晴らしかった!

それぞれの役の哀しみの頂点を表現するとき、お二人の歌声には美しい結晶のような透明感がありました。素晴らしかったと思います。ブラーボー!

彩風咲奈さんのキャリエールの哀しみに満ちた背中のどうしようもなさも泣けるものがありました。彩凪翔さんの支配人も軽やかで上手く、朝美さんのシャンドン伯爵も青年らしい夢見るような正義感といったものが感じられ、さらに特筆すべきはなんといっても舞咲りんさんのカルロッタ。上手いなぁ。

と、このように雪組の皆さまは本当に良くぞ!という仕上がりでさすがでした。チケットはなかなか厳しいようですが、皆さまもぜひご観劇をお楽しみください。

比較の罠

ただ、今作品を観るとき、ガストン・ルルーによる原作を同じくするアンドリュー・ロイド=ウェバー氏の「オペラ座の怪人」が頭にあり、その25周年記念公演のDVDが白眉だったせいもあり、どうしても作品自体を比較してしまうというのが難点でした。本当に申し訳ないです。(当公演のDVD等はAmazon等でお安く手に入りますのでよければ一度ぜひ) 

ロンドンでの25周年の特別公演ですから、比較してしまうなんて無粋だとわかっているのですが。

しかしながら、これは宝塚歌劇団が素晴らしい既出の海外ミュージカルをとアプローチすればするほど、ぶつからざるをえない本質的なパラドックスではないかと、私は以前から考えています。

迫力のあるミュージカルの舞台になればなるほど、いや、それならこれ、男性ミュージカル歌手だったらどうだろう?と比較してしまうのですね。ついつい。

「オペラ座の怪人」の25周年記念ロンドン公演では冒頭、バレエシーンを踊るのは英国ロイヤルバレエ団で当時プリンシパルだった男性バレエダンサー。驚きの肉体美と素晴らしい跳躍でした。

もちろん、男性ばかりで演じる歌舞伎には歌舞伎の良さがあり、女性ばかりで演じる宝塚には宝塚にしかない素晴らしさがあります。だいきほのお二人は現在の宝塚でできる最上のミュージカルをみせてくださっていて、それは本当に素晴らしいものであり、とても美しい声でした。作品を比較する罠にはまってしまって、本当に申し訳ない気分です。私は若い頃にロンドンで何度か「オペラ座の怪人」を観ているため、余計にそう感じてしまったのだと思います。

宝塚初演の宝塚発のオリジナル・ミュージカルであれば、そう思わなかったと思います。その意味では、「ファントム」という作品が「オペラ座の怪人」と原作を同じくしつつ、別の形で世に送り出されたものからくる宿命があるのかもしれません。

 

2.京セラドーム大阪でBTSのライブへ

で、3連休中日の本日。今日は京セラドーム大阪のBTS(防弾少年団)のライブに行ってくるのです。残念ながらいろいろ物議を醸し出してしまった韓国のアイドルグループ、事務所のリスク管理が甘かったなと思います。

もともと娘の友人が大ファンで、娘経由で私もライブ映像を拝見。気合の入ったパフォーマンスにふぅむ、なるほど!と注目しています。

彼らは、自分たちがアイドルであることを受け入れつつ、作詞・作曲をプロと一緒にチームで手がけ、アイドルに対する目線を跳ね返すような歌詞を書くおもしろい人たち。SNSを通じて世界に拡散していった手法も含めて、純粋にアーティストとして注目しています。

私がBTSの曲に関心を持つようになったきっかけの一つが「Whalien 52」。youtubeで和訳をつけたものが出ています。

日本語字幕 【 Whalien 52 】 BTS 防弾少年団 - YouTube

BTSは複数の人が作詞作曲に関わるスタイルのようなのですが、おそらくはメンバーの一人のSugaがリードしたもののよう。「ひねくれた天才」とプロデューサーから評されている方です。

関連するトピックスを目にされた方もおられると思うのですが、通常のヘルツ(シロナガスクジラは10-39ヘルツ、またはナガスクジラは20ヘルツとのこと)と異なる52ヘルツの鳴き声が観測されている鯨がいます。他の鯨とは通じ合わないヘルツ。

「世界で一番孤独な鯨」と言われている個体。

広い海の中、誰にも届かない歌を歌いながら一人で泳ぐ鯨。

誰にも届かないヘルツで、周囲にクジラがいても誰とも通じない。

そういう鯨がいると知ったとき、あ・・、と胸を衝かれる思いがしました。皆さまは、どう思われるでしょうか?普通はなんて孤独な鯨、可哀想に・・と思うところです。

でも、この曲の創り手は「自分が」その鯨と同じだ、世界で自分が一人しかいないような深い海の孤独の中で、届かない歌をそれでも歌うと。そう語るのです。叫ぶように。

あ・・、と今度は別の意味で胸を衝かれました。かつて、そう思った思春期の自分がいたようにも思えたからです。

そして、自分は孤独な鯨側だと発想するSugaという繊細そうなその人は、他にも自分の心の苦しみを赤裸々に語る歌を書いていて、触れたら切れそうな才能の持ち主を内に抱えながらアイドルとしても活動してきたBTSというグループに関心を持ったのですね。

BTSは当時の韓国芸能界を仕切る大手グループが大々的に売り出したグループではなかったようです。その中でここまでやってきたグループがどのようなパフォーマンスを舞台上で見えてくれるのか、本日、楽しみに拝見したいと思います。

うん、かなり年齢層若いやろなぁ(^^)

おばちゃん、スニーカーで行けばいいの?!たちっぱなの?!ライトは持ったわ!(他の人と同期して光るもの)と、若干、慣れない体験に戸惑い中のアラフィフ@連休中日からは以上です!(^^)

宙組トップコンビ 博多座写真のまかまどがもたらす萌えと喜びとドリームの爆発!

皆さま・・。ふぅ。本日、twitterで気づいた博多座様のまかまどの取材記事、ご覧になりました?!

我らが宙組トップコンビ真風涼帆さんと星風まどかさんの萌え写真のオンパレード

あ、もうだめ・・。

(注 倒れるアラフィフ@めまいと動悸、絶賛ダイエット失敗中)

 

ばんっ!!

あのお二人は我々を息絶えさせるおつもりなの?!ばんばんばんばん!(≧∇≦)

これこそが、死に至る病 by キルケゴールなの?!(注 本来は絶望の方)

↑ miyakoguさん、いったん落ち着いて、いろいろ何か混じっておかしくなってるから・・。

 

ふぅ。息を整えて。ひっひふぅーーっと。出産時の呼吸法がこんな時に役に立つなんて・・。←ばか。

では、博多座お写真2点を目にしたときのmiyakoguで以下、お送りします。

 

うっわ、何かもう訳わからんわっ! 意訳:真風さんがイケメン過ぎて笑える。

実際に梅田駅でぷはっと笑いました。どんぴしゃなんです、私の好みに!

そのお写真がこちら。ご査収ください。(出典:博多座様公式twitter)

博多座(公式) on Twitter: "来年2月上演の『宝塚歌劇宙組公演』 #真風涼帆 さん と #星風まどか さんに昨日ご来福いただき、取材会を実施しました!真風さん九州におかえりなさい♪11/19の『バリはやッ!(FBS)』、11/23の『カンゲキ!博多座(KBC)』でも放送予定。その他メディア情報は改めてお知らせします!お楽しみに📺… https://t.co/lx6Bx3P5e3"

 

そして、博多座様と地元メディア様と真風さん&まどかちゃんにとどめを刺されるmiyakogu@アラフィフ。

刺客?! まかまどは刺客なの?! ←miyakoguさん、落ち着いて、ジェンヌさんなんで・・。

ふひゃーーー!!(注 変な声)

もう、見ているこちらがこそばいというか、こっぱずかしいというか、萌えるというか、可愛いというか、真風さんの目が優しいというか(≧∇≦)。

もうもうもうもう! 帰る、もうビール飲んで帰る!

そして、実際に残っていた役員を誘ってビール一杯、30分だけ飲んで帰りました、娘迎えに。(注 真面目に仕事の話もした)

そのお写真がこちら。ご査収ください。(出典:博多経済新聞様)

hakata.keizai.biz

見詰め合ってる、まどかちゃんがかわい過ぎる、真風さんの目が優しい・・。

あーーー、もうもうもう!!

(注 抑えきれないmiyakoguの萌えとともにお送りしています)

※ちょっと時間を置いて少しクールダウンしたmiyakogu。書き足しました。

twitterでomamesan(鍵付きの方ですね)と語り合って気づいたのですが、二人の間にある優しい信頼感なのかもしれません。人と人、血のつながりもない。たまたま同じ場所にたどり着き、生まれた場所も年代も違うのに出会った二人の間にある優しい信頼感。人と人のつながりをもう一度信じていいのだと、この世にそういう出会いがあるのだと優しく嬉しく思わせる力がお二人の間にはあるのかもしれないと思います。

 

ばんっ! わっかりました!

私miyakogu、だてに長年、大阪で仕事してきたわけじゃなし。狭い大阪経済界、歌劇団運営母体企業様のさる方にお目にかかる機会がある今週。(注 飲み会付き)

こんこんと切々と訴えようじゃありませんか、この爆発する萌えと喜びとまかまどのもたらす宝塚ドリームを!

素敵な王子様の真風さんとチャーミングなまどかちゃんの王道デュエダンを!

きっらきらの美しい光の中で踊る二人の爽やかにも甘く優しい宝塚の夢を!

宝塚にしかない夢を体現できる宙組トップコンビの魅力を!

 

と、夕食の中華レストランで娘の酢豚のお肉を一切れもらいながら、中学生娘に熱っぽく語っておりましたところ、こう助言をもらいましたね、ええ(^^)。

「あんまり語り過ぎるとうざいかもやで? うざくならん程度に控え目に、でもポイントは押さえて。気ぃつけや。」

あ、はい・・・。うん・・(-.-)。

中学生娘の助言のもと、お役に立つか立たないかわかりませんが、歌劇団運営企業様に聞こえてくるであろう様々なお声の中の極めてぽっちりとした一つ、そう、大海の中の一滴のかけらのかけらの一つに過ぎませんが、ひとまずお伝えしてくる所存にございます(^^)。控え目にね!気をつけるね!(^^)

宙組・まかまどのデュエダンは宝塚のドリーム -星風まどかさんのお誕生日に寄せて

皆さま、こんばんは。晴れた秋の一日、いかがお過ごしですか?

宝塚大劇場では雪組さんの「ファントム」が幕を明け、今週日曜には東京宝塚劇場で月組「エリザベート」の終演、ちゃぴさんのラスト・・。いつも何かドラマティックなコトが起こっている宝塚です。

こちらは夕方のウォーキングで見つけた身近な紅葉です。夕方の紺青の空も綺麗でした。

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1.星風まどかさんの強さと愛らしさ

さて、twitter情報で知ったのですが、本日は宙組トップ娘役・星風まどかさんのお誕生日とのこと!おめでとうございます、まどかちゃん。

最初、シアタードラマシティで「ヴァンパイア・サクセション」を観劇したとき、私は真風さんとまどかちゃんのコンビネーションには非常ーーーーに、懐疑的でした。

当時言われた幼女的というのではなく、どうみても、19歳のちゃっかりと少し強引な歯科大生の設定が彼女に合ってないなぁと思ったのです。その後の演目を含め、バウ「相続人の肖像」、「パーシャル・タイムトラベル」、「エリザベート」新人公演を拝見して一層そう思います。

星風まどかさんは確かにかわいらしくて、やや幼げできゃぴっとした役を宛てたくなるのもわからないでもない。でも、彼女の持ち味はもっとクラシカルで芯が強く、きらめくような生命力を感じさせる少女特有の強さにあるように思うのです。

特に「相続人の肖像」のデュエダンでのまどかちゃんは、きらきらと輝く光の粒でつくった小花を舞台に撒いているように見えたのですね。その時のお相手は桜木みなとさんでした。

天河でも原作のユーリの現代っ子としての戸惑いがきゃぴっと出る演技に、うーんとなりながら、「私、帰らないよ」に込められた強さに涙したりして、徐々にまどかちゃんが素敵なトップ娘役さんになられるのを楽しみに拝見していました。

これは、あくまで私が思うだけですが、真風さんも待っておられるように感じたのですね。学年の浅い若い後輩が必死でついていこうとされるのを、少し前で優しく気長に。

驚かされたのは梅芸での「ウエストサイドストーリー」のマリーアでした。

白人側にも家父長的な空気の強いプエルトリコ側にもほぼ全員自分より年上の人々に「触らないで!」と命じるように叫んだマリーアの哀しみの発露と強さ。そこに、まさにマリーアとしての心の叫びを感じました。

真風さんのトニーがマリーアに動かされているようだった点も印象的でした。男の子達の中ではリーダー格なのに、好きになってしまった女の子には受け身。そんなピュアな青年。

二人が手をつないで夢見るように歌う「サムウエア」は本当に美しかったのです。

 

2.まかまどのデュエダン

私は今作品「白鷺の城/異人たちのルネサンス」のフィナーレで見せておられるデュエットダンスに、お二人のコンビネーションの一つの完成を感じました。

男役さん達が去った後、大階段に白いドレスのまどかちゃんが現れ、聖母の微笑みと輝きを優しく舞台に放ちます。下手で顔を伏せて座り込む真風さんを優しく起こすような手の動きと微笑み。

真風さんはその微笑で目を覚まし、二人の間の距離を縮めるように銀橋を通って舞台に戻り、二人は優しく優しく踊るのです。そう、とても優しく爽やかに甘く。べたべたでなく、あくまで爽やかな品のある甘さ。

私は6回観たので多分合っていると思うのですが、中央よりやや下手で真風さんが右に立つまどかちゃんを優しく斜めに見下ろし、まどかちゃんは嬉しそうに見上げて、二人で左右に足を動かしながら、前にステップを踏まれる場面があります。

私はその時の真風さんが斜めに見下ろす優しい優しい目がとても好きなのです。社交界にデビューする若き乙女が、憧れのお兄様にダンスを教えてもらうようで。

柔らかな優しい白い光に包まれるような二人のデュエダン。穏やかで優しくて甘くてとても幸せで。しかも、踊る二人は夢のようなプリンスとチャーミングな乙女。

それは、宝塚歌劇団が見せてくれるとびっきりの”夢”だと思います。品のある甘い夢。

その夢を舞台一杯に、劇場一杯に届けることができるトップコンビまかまど。

初期のディズニー映画のようで、この時代にあってこのような優しく穏やかな甘い夢を見せてくれる存在は他にはないように私は思います。

雪組の前トップコンビ「ちぎみゆ」は、オルゴールに飾っておきたいような一対の美しくかわいらしいコンビでした。「まかまど」は金髪長身のプリンスが出会ったチャーミングなお姫様。妖精が森に隠していたけれど、二人は出会ってしまうような雰囲気の。

まかまどは、到底手が届かない大人の美男美女でなく、もしかしたら自分もと一瞬、夢を見られるような親しみやすい愛らしさがどこかあるのですね。

私達はまどかちゃんがとびっきり可憐でかわいい方だともちろん知っていますし、自分たちが絶対になれないような素敵女子だともわかっている。けれど、ほんの少しだけ、自分が真風さんの相手役に一瞬代わってもらえるようなかすかな親近感があるように思います、まどかちゃんには。

阪急沿線のある駅で、おそらく何かのお稽古に行かれる星風まどかさんとばったりすれ違ったことがあります。淡い綺麗な色彩の洋服に身を包み、口角を上げて穏やかな落ち着いた雰囲気が印象的でした。驚いたのは、まどかさんは結構背が高いということ。素敵な女の子だなぁとしみじみ思ったことを覚えています。

 

3.出会いは幸せのわらしべ長者なのかな?

それにしても、「出会い」というものは不思議ですね(^^)。

最初は星組の真風涼帆さんのファンになって。

真風さんの組替えで知っている人の少なかった宙組のファンになって、気がついたらまぁまかのファンになって、朝夏まなとさんのファンにもなって。

そして今では、真風さんとまどかちゃんのコンビごと好きになって。

こういうの、ちょっとした「幸せのわらしべ長者」のようなものかしら?と思います(^^)。

星風まどかさん、これからのご活躍を引き続き楽しみに拝見させていただきますね。

東宝組の皆さま、どうぞお楽しみに!(^^)

宙組 白鷺の城/異人たちのルネサンス 辛口旦那とばっさり中学生娘の初見、正直感想

皆さま、秋の週末、いかがお過ごしですか?

miyakoguは昨日が宝塚大劇場の宙組公演「白鷺の城/異人たちのルネサンス」のmy楽。うちの辛口旦那はんとばっさり中学生娘と家族そろっての観劇でした。旦那はんと中学生娘は初見の舞台。さぁ彼らの感想は正直なところ、いかに・・?!私のような真風さんバイアスがかかっていない率直な感想ですね。

ということでお届けします(^^)。

こちらは京都の清明神社。先日、京都での休日仕事の帰りに宙組さんの舞台の成功を安部清明公にお祈りしておきました。清明公の六代後の陰陽師が真風さん演じる安部泰成ですね。

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1.辛口旦那とばっさり娘の正直感想 ショー編

ショーは好評でした!綺麗で華やかでストーリー性もあって「斬新」「さすが大野先生」と幕間、わぁわぁ語り合う三人家族です。

陰陽師・安部泰成と九尾の狐の化身・玉藻前の輪廻転生をテーマにしつつ、めぐり合い、離れ、再び巡りあうストーリーと、その背景にある歴史や古典。知的面でも刺激的で、構成が斬新だと好評でした!

これなら、少し解説を加えたら海外に持っていけるショーではないかと意見は一致しました。

音楽にうるさい旦那はんとしては、幻想的なゲーム音楽ぽいのがあるとさらに良かったなぁ、ちょっと音楽はべたの宝塚かな?とのこと。私はこのアップテンポの音楽が好きですが、もう少しだけこうと言われると、確かにという面も。天河の音楽、良かったですものね。

娘は松本先生の日本舞踊に感動。手の動きが本当にお綺麗ですし微妙に顔を傾けるだけなのに心情が伝わる不思議さでした。

「松本先生は人間国宝なんでしょ?その踊りを8000円ちょいで見られるってお得じゃない?」と盛り上がってました。うちは和ものが好きなので余計に(^^)。

ご利益を感じられる踊りだったそうで、松本先生の踊りなら、確かに真風とまどかちゃんが生き返って結ばれるという説得力がある!ご利益がある!と幕間にわぁわぁ盛り上がるmiyakogu一家です。

旦那はんはだいたいは辛口なのですが、終演後、お芝居を含めて「真風さんの動きは他のジェンヌさんと違って男性的なキレがある。筋肉がそういうつき方しているのかな?歩き方とか西洋人の男性っぽい。真ん中でどーーんとしてて、トップさんらしいトップやね」と褒めてくれ、私は大満足でっさぁ!(^^)、親方!(←誰?!)

ただ、中学生娘に「宙組さん、日本もの、がんばってたやろ?」とmiyakoguがどや顔をしたところ、「うーーん」という反応・・。雪組を一番観ているので、そこはやっぱり雪組さんの踊りが綺麗だなと。まぁ確かに。

ただ、斬新な和ものへの挑戦は宙組さんだからこそだと思います。良かった、良かった。

 ※私が最初に観た時の記事はこちらです。よろしければどうぞ!(^^)

http://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2018/10/07/232724

2.辛口旦那とばっさり娘の正直感想 お芝居編

うん、やっぱり、そうなるか・・。となったのがお芝居の方です。演じている宙組の皆さまは、ご自分の役なりに何とかしようと熱演されていたと思います。以下は、田渕先生の脚本に対してですね、主として。

私はまかまどの美しいラブストーリーの展開と繊細な歌詞に注目していますので、何とかなったのですが・・。(というか、真風さんしか観ていない)

※ラブストーリーにきゅんとした!という記事はこちらです。よろしければどうぞ!

http://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2018/10/14/121624

二人から出た意見は、特にカテリーナとサライのあり方がよくわからない、彼らの抱えている葛藤が何なのかが伝わらない、よくわからないと手厳しく。確かになぁ・・・。加えてレオナルドもロレンツォもグイドも、もう少し描き方があったのでは?とのことでした・・。ジュリアーノが聖職者を目指していた?というのもあれれ?と混乱したらしく。

いや、ごめん。代わりに謝る。ほぼ主要なメンバー全員やんか?(^^)

その中にあって、メディチ家の当主妻を演じた純矢ちとせさんは葛藤が伝わってきたように思います。

サライはお金がなければ生きてこれなかった人生をもう少し観ている側がわかったら、感じるところがあったかもと。

確かに、え?サライ、「あんたの役に立ちたかったんだ」という割にはあっさりレオナルドとカテリーナの約束をばらすし、その後、教会にやってきて後悔している風情やけど、いや、あんたがお金に目がくらんだせいやし、カテリーナが亡くなっているのに工房仲間もサライに優しくすんじぇねぇ!!!となりましたよね、正直には。ごめんね、みねりちゃん。あなたの演技のためではありません。

総論として、中学生娘からは

「駄作ではない。いいところもある。」

ただ、駄作に片足突っ込んでる。」

(片足突っ込んでる・・、突っ込んでいる、以下リフレイン with エコー)

とばっさりです!言ってくれるわねぇ・・。宙組ファンのみんな、ごめんね!

 

冒頭、枢機卿メンバーと法王が話す場面、流れるグレゴリオ聖歌(かな?)が宙組さんのコーラスで美しく、色合いも見事で何かが始まる!と思わせる重厚さがあり、私は好きですが、娘は「ええっと、今、何の誰の話やった?」と整理するのに時間がかかったそう。

私が最初、登場人物の関係を伝えておいたのですが、イモラという耳慣れない地名やパッツイ家、グイド等の人名、教皇、枢機卿、司教、フィレンツェとメディチ家の関係性。「桶狭間の戦い」とかとは訳が違うわ!田渕先生、中世お好きやと思うんですが、そういうことみたいですよーー。全部わからなくてもいいんです、ただええもん観た!というカタルシスがほしい。

旦那はんも中学生娘も場面場面に美しく印象的なシーンがあるのは認めてくれていて、結局のところ、美しい画集、あるいはヨーロッパの小説に時折挟み込まれる美しい絵を見ているような印象だったようです。

中学生娘は、「多分、田渕先生の頭の中で、はっきり見えているんだろうなというシーンがいくつかあって、そのシーンは美しいねん。だけど、間がつながってなくて物語が立体的に見えてこないように思う」とまたばっさりです。言ってくれるわねぇ・・。

私は登場人物が一人か二人で、メディチ家内での場面ではうつらうつらきたこともある!とまぁ、告白しておきましょう。

 

3.真風さん史上最高のフィナーレ

ただ、そんなばっさり中学生娘も、フィナーレの”黒まか”にはハートを射抜かれたらしく、「真風さん史上、最高に美しい!」と大興奮でした。いやぁ、良かった、良かった。8300円の元は取れると。いや、娘、それ、お母さんのお金から出てるから・・。

終演後、辛口旦那はん(みゆちゃんファン、ヅカファンの自覚はない)が「めっちゃ可愛い子、いたやん?スタイル抜群の!」というので娘と特徴や出番を確認、華妃まいあさんでした。目線をもらったと激しく主張しております(^^)。

あれ、俺やって」とのこと。←あなた、それヅカファンが言いそうなセリフ(^^)・・

中学生娘と私の間では、花道におられた優希しおんさんのにっこり笑顔、パレードで舞台に帰る澄輝さやとさんからの目線をもらったのはどっちか争いが勃発しました。

まぁ、こっち方面を見ておられたというだけなんですが(^^)。いいの!ファンはそういうものなの。

三人揃って「おぬし、なかなかやるなぁ」となったのは留依蒔世さんのフィナーレ銀橋でのにやっと笑ってからのねっとりウィンク。そういうのに興味のない旦那はんも「なかなか彼女はやるね」と注目。娘は銀橋を渡る瑠風輝さんのながーーーい脚と抜群のスタイルに改めてびっくりでした。

私は真風さんが出ておられない場面はひたすら風馬翔さんの抜群のダンスと、蒼羽りくちゃんの笑顔とふぁさーとなる前髪を観ていました。

娘はフィナーレで「目が足りない!」と混乱したそうです(^^)。トップコンビを筆頭に、黒髪縮れ毛を垂らした芹香斗亜さん、斜めの前髪がかっこいい!愛月ひかるさん、美しい澄輝さやとさん、暖かなお芝居が素敵なりくちゃん、ずんちゃんにそらさん個性の異なる素敵なスターさんが充実する宙組です。

 

という訳で、東京でお待ちの皆さま。

総括しますと、ショーは斬新で見ごたえあり、お芝居は駄作ではないが駄作に片足つっこみかけ、しかしフィナーレですべて吹っ飛ぶ!となります。

明日の千秋楽および東京でのご観劇をどうぞお楽しみください。

元は取れる!、フィナーレで!(^^)。

※多幸感があると噂のデュエダンについては、下記の記事を書きました。よろしければどうぞ!

mothercoenote.hatenablog.com