代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。時々呟きます。@miyakogu5

【宝塚歌劇団】スターによる救いと朝夏さんの光

本日は再び、宝塚大劇場「王家に捧ぐ歌」の観劇であーる(浮かれている)。前回は真風さんの出番を追うのに必死だったが、今日は落ち着いて観劇したい。まぁ、真風さんがフィナーレに登場したら全てがふっとびそうだけど。鼻血を出さないようにだけ気をつけたい・・。

観劇前の落ち着いたひととき、本日は宝塚歌劇団のトップスターについて書いてみたい。

 

1.トップスターは分社社長

各組のトップスターは歌劇団の中の分社化された子会社の社長のようなものだと思っている。

子会社社長には生え抜きが就任することもあれば、よその分社から引っ張ってくることもある。ホールディングスの専門家集団(専科)から、人材が送り込まれることもある。社長が交代すると、変わらないものを承継しながら社風も変わっていく。

子会社社長であるトップスターは女性80名の組織のリーダーであり、看板である。管理職は各組におられ(組長、副組長)るし、演目に応じて、ホールディングスから助っ人専門家もお越しになるが、トップスターが常に一番目立つポジションを与えられる。その重圧はははかりしれないと思う。

舞台全体の勢いがリーダーの心持ち一つで大きく変わりえるだろうし、端っこの方で悩んでいたり不満がある組子がいるかもしれない。

自分の実力発揮を一番に考えている間は、まだ何とかなるように思う。しかし、トップスターさんは組織の構成員全体のエネルギーを引き出しつつ、自分自身が一番高いエネルギーを放出する。それはとても厳しいことだ。

100周年のトップ・オブ・トップ柚希礼音さんも「自分を認め信じなければ、誰も信じてくれないことを知りました。」と退団挨拶で語られた。

多くの方も同様に感じておられたと思うが、彼女(彼?)の放出するエネルギーは大劇場の一番後ろの席、左右の一番端の席にまで届いていた。何か目に見えるかのような「気」があった。そんな柚希さんほどの方ですら、様々な苦悩の果てに素晴らしいトップ像にたどりつかれたのだ。まだ代取見習いのぺえぺえの私が、弱音を吐いている場合ではない。

 

2.スターさんによる救いと観客席のドラマ

リアル男子とは異なるイケメンさ、色気、スマートさ、歌、お芝居。宝塚ファンへの入り口は様々だと思う。しかし、宝塚を観劇していると、トップスターさんや自分の好きなスターさんに救ってもらうことが実はとても多い。

私自身、真風さんの舞台を観劇に行く時だけは、前日にパックをし、ネイルを塗り替え、休日には決して履かないハイヒールを履く。まるで「禊」である。

そして、舞台で光輝く人を観て、自分も負けずにがんばるぞーこんなんで弱音を吐いている場合じゃないわ、と深く心に刻み自己の甘さを省りみ、「明日へのエナジー」につなげるのだ。

以前、大劇場のフェリエで注文したアップルパイをきっかけに、隣に座っておられた60代の女性に話しかけられたことがある。その方はお若いときに宝塚ファンで、素晴らしい男性にめぐり合い地方にお嫁に行かれて、長らく宝塚とは離れておられた。

旦那さんが60歳少し前に急逝され、ご自身も毎日死にたいくらいに思い詰めておられたころ、心配した娘さんが「お母さん、博多座に宝塚が来ているから、観て来たら」とチケットを取ってくれた。そして、再び出会った宝塚、柚希礼音さん率いる星組「ロミオとジュリエット」博多座公演で、息を吹き返されたのだ。

そのことを、ものすごい勢いで、私の旦那はんがトイレに行っている間に語って下さった。旦那はんは、びっくりしたと思う。トイレから戻ったら、涙を拭きながら私が隣の見知らぬ女性とわぁわぁ語り合っているのだもの。

 

多くの方が、多くの事情を背景に、宝塚を観るそして、思いがけず何かを得て、明日からを生き直す。そういった小さなドラマが、毎日、観客席側で起きている。インタビュー記事でも語っておられるが、柚希さんはその点をとてもよく分かってくださっていたトップスターさんだったと思う。

 

3.宙組・新トップスター 朝夏まなとさんの光

さて、昨夜放映された「王家に捧ぐ歌」Now on Stageである。宙組・新トップスターの朝夏まなとさん。真風さんをよろしくお願いいたします。

少し前の花組のDVDを拝見していると、お芝居にしろショウにしろ、背の高いすらっとした下級生さんが一場面を与えられていて、その方が朝夏さんだった。

朝夏さんをみていると、邪なことを考えたことのない、白金の珠のような方に思う。さらっと(ちゃらっと?)しているようでいて、同時に「王家に捧ぐ歌」のラダメスのような真摯な力強さを発揮される。

真風さんは森の奥深い湖の淵でしか会えない大型の美しい生き物で、朝夏さんはその森全体を包んでいる白金の光を発する珠のように思う。光は強く同時に優しく、ぼぅと森全体を包み込み浮かび上がらせる。そんな光のような、まぁ様

 

4.「王家に捧ぐ歌」の鼻血ものフィナーレと朝夏さんの不思議な色気

そして、「王家に捧ぐ歌」の鼻血ものフィナーレ

黒燕尾の場面で、真風さんが一瞬、朝夏さんを後ろから抱きしめる、例のあの場面。「宝塚ファンの皆様が・・、おおって思って下さる」ではなく、ほんとは「萌えまくる」と言いたかったんですよね、真風さん・・。

不思議なことに、背が高くリフトを軽々とやってのける王子様の朝夏さんが、真風さんの腕の中で一瞬だけ華奢に女性的に見え、清廉な色気を放つ。あの瞬間に周囲の空気を捕獲して分析したら、何かが検出されるはず。ぜひ歌劇団にはお願いしたい。

実は、私の周囲の男性陣に、朝夏さんは人気が高い。年配のある方も朝夏さんのスカーレットを絶賛されていた。先日観劇された理系男性も、朝夏さんの演技に思いがけず涙を流されたと報告があった。旦那はんも若い頃からのオペラファンであれこれうるさいが、朝夏さんについては常に褒める。男性陣は何かを無意識にキャッチしているのではないか。

 

というわけで、観劇後は再び、きゃーーー!!なので、今のうちに落ち着いて書いておきたい。朝5時頃、カラスの集会らしきものが開かれて目が覚めたからだけど・・。

※結局、「王家に捧ぐ歌」について19個もの記事を書いていて自分に呆れました。よろしければご覧下さい(^-^)。

mothercoenote.hatenablog.com