代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

NHK助けて!きわめびと「時間が足りない」を観て その3 ワーキングマザーの罪悪感と実母

ふぅ。遅いお昼休みのmiyakoguです。皆様、お仕事がんばってはりますかぁ?(ご家庭での家事・育児・介護もお仕事とmiyakoguは考えております)。

さて、本日はワーキングマザーのもやっとした罪悪感、その原因となりがちな実母との比較という点について書いてみたいと思います。

 

1.典型的な罪悪感のエピソード

後輩女子のお一人で、大学院を修了し勤務後、育児に専念されていた女性の方がおられました。その方はあるプログラムに参加して短時間勤務中。お仕事への本格的復帰を目指して活動中で、その最中にmiyakoguと関わりがあったのです。とても綺麗な方でした。

ある時、たまたま電車で一緒に遠方に行った帰り、比較的長くお話をする機会があったのですがその時、「母が完璧な専業主婦だったので、仕事をしているのに、どうしても比較して自分はだめだと思ってしまうんです」と悩みを打ち明けてくださったのです。

ええっーーーー?!あなたが??というような、とても優秀でお綺麗な方です。なんでまた・・。

そして、miyakoguはもう一つの理由でも驚いたのです。自分はその感覚がゼロであることに・・。ごめんよ、miyakogu母。

そして、私がいかにいい加減な家事しかしていないかを縷々ご説明申し上げ、私の開き直りぶりに、「そ、それでいいんですかっ?!」と非常に安心されたのです。完璧なお母様以外、身近なモデルがおられなかったのですね、きっと。

いや、こういうことがよくあるのです。あのねぇ、これだけ仕事していて、何でもできるわけないでしょうが。
今気づいたのですが、もしかするとmiyakoguは、そもそも罪悪感があまりない→悩みがあまりない→悩みがないということは何でもできている、というような感じを与えているのかもしれません。

 

2.比較対象として実母ってどうなのかな?

時代も女性を取り巻く環境も、実母・姑世代とは全く異なる現在のワーキングマザー。miyakoguは大阪の立派なおばちゃん世代ですので、今悩んでおられるでであろうワーキングマザー達よりは実母・姑世代がやや年上だと思います。

miyakoguの実母・姑世代は、たとえ女子が能力があっても、上の学校に行くのは兄弟が優先されていた世代。優秀な方ほど、大学に行きたかったという思いをもっておられる方がおられるようです。

miyakoguの義母がまさにそう。
で、自分ができなかったことをやっている(ように見える)miyakoguが痛快らしく、完璧な主婦で料理もプロ級の方なのですが、帰省すると「あなたは何もしなくていいわよ」と言ってくださるのです。

そして、多分、集めておられる素敵なお皿をいかにも割りそうな粗雑なmiyakoguを警戒して(笑)、食器洗いは旦那はんと義母がしておられます。あはは。ありがたいですねぇ。私はご家族の交流に一役かっているわけです。

そう、私の義母は大変割り切った方な上に、自分とmiyakoguは全く違う人という出発点からスタートされているため、「家事をろくすっぽしないmiyakoguさん→だめなお母さん」とは思われないのです。
仕事と育児をしているだけで、しかもとりあえず毎日、娘のお世話=栄養ある食事、ほどほどの清潔、睡眠、学業に支障はきたしてないというだけで、既に高評価を下さっているのです。

このように、本来は、あなたの実母のなさっている家事のこなしぶりと、あなた自身を比べる必要はないのではないかと思います。

しかーーし、実母と娘、実はこちらの方が関係は結構、こんがらがりがち!というのも、よぉくわかりますとも!!

腹立つときは超頭にきますよね。似ているだけに。多分、似ている嫌なところが見えてしまうのが嫌なんだと思います。

 

3.「もひとつのお母さん」こそ、次世代の星!

miyakoguの実母は、今から考えると実はワーキングマザーだったのです。関西の歴史の古い地方部で先祖伝来の田畑を守るための兼業農家。誰が担い手かというと、女性か高齢者しかおりません。なので、立派なワーキングマザーだったのですね。

そして、家事はほんとに苦手というか嫌いというか。実はお料理も上手だし、今もお花は必ず活けていますし、家事能力がないわけではないのです。しかし、文学を愛しており、本を読むのが唯一の生きがいになっていて、家事は二の次。それでまぁ、家事、子育ては本当に適当で、一番苦手なのが整理整頓、お片付けという人です。

しかーーし、よぉく考えてみると、その効用は実に大きいのです。
おかげで姉と私は完璧な専業主婦像に悩まされることがなく「お母さんのようになってはいけない」と 最低限の整理整頓と子育てに励み、弟はまぁ、姉も含めて家族の女性を見て「世の中の女性はこんなのじゃないはず」との信念を持ち、とてもお料理上手で、おしとやかな、女性らしい方と早くに結婚しております。いやはや、良かった良かった。

そうなのです! 「もひとつのお母さん」は、次世代を苦しめる要素がないのです!! どうですか、この屁理屈めいた論理づけ?!

我ながら、これは我が国における女性の今後を考える上で、非常に重要な発見だと思います。ですので、ワーキングマザーは完璧である必要は全くございません。

出産後、女優さんやモデルさんのように、すぐにスリムになってはいけないのです。「戻れへんわぁ」「いや、私も」「そんなもんやねぇ」とお互いにお腹をさすりながら、労わりあってこそなんぼ。

女性が輝く社会を目指そうという今、次世代に「あれくらいでええんやなぁと安心していただけるモデルこそ、求められているのです!

安部総理にメールしたいくらいですね!

 

その1とその2はこちらです。


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