皆様、宝塚大劇場から観劇帰りのmiyakoguです。今日は私と旦那はんとで月組さんの「舞音/Golden Jazz」を観劇。意外や意外の、男性目線の感想をお届けします。
いや、ほんとにびっくりしました。幕間のことです。ラウンジで旦那はんに感想を尋ねてみると、「これ、おっさん受けするで」と断言する旦那はん。いつもかなりの辛口なのですが、若干鼻の下を伸ばし気味の満足気です。あれれれ?しかも、演出家は女性だとは思わず、てっきり男性演出の作品だと思ったらしい。聞いてみると・・。
これは男性、しかも結婚10年、20年くらいの中年男性の見果てぬ夢だというのです。どういうことか、おわかりになりますか?
「男ってのは、これくらいの愛に突き進んでみたい、それくらいの女性に出会ってみたい、そういう願望がある」と言い切るのです。
「結局、男ってのは、ばかなんだよ」と言う旦那はん。「はぁっ?!」さっぱりわからないmiyakogu@アラフィフの大阪のおばちゃん+超現実主義です。
「どこが男性目線でみると、一番ぐっと来るかわかる?最後に、マノンが自分の本当の名前を言うところ。」
どういうことでしょうか??
「そこまで自分を賭けた女性の真実に、たどり着いたということ?」と尋ねてみると、
「そうや!それに感動するねん」とどや顔です。
「自分がじゃぁ、そんなふうに実際に突き進むかというと、決してそうじゃない。だけど、男性にはわかる話やで。それほどの女性に出会ってみたいという願望はあると思う。これは、中年のおっさんに受ける!」と断言してくる旦那はんです。
皆様、少なくともうちの旦那はんはそういうご意見でした。
少し地味で物語の盛り上がりに若干欠けるという感想は予想通りだったのですが、このお話は彼らの夢だというのです。私も驚きの結果でした。大変に美しい舞台美術には娘と私同様に、いたく感銘を受けておりました。
もしかすると「舞音」、男性の方が受けるのかもしれません。また、「あの人、誰?」と聞いてきた(=関心を示した)のは、ショウのミラージの場面で黒いドレスに身を包んで歌う憧花ゆりのさんでした。
そういえば、最初の方で観劇したとき、奥様に連れてこられたらしき男性が「いやぁ、良かったなぁ。月組だっけ?他にもあるの?」と非常に感心して聞いておられたのですが、宝塚歌劇そのものもそうですが、ひょっとして「舞音」のストーリーが何か男性をひどくひきつけるものがあったのかもしれません。
大変に意外でした。そうか、男性には分かる話だったのか。ファム・ファタール。ごめん、大阪の超現実的アラフィフおばちゃんの私にはさっぱり「自分の物語」としては響かなかってん。もちろん、女性でも自分が「ファム・ファタール」として、愛に突き進みたいという秘めた願望をお持ちの方もおられるかもしれませんね。
宝塚歌劇団様、月組ファンの皆様。これは女性がうっとりと舞台の美しさを堪能する美しき悲恋ものかと思っていました。男性向けに広報なさった方がよろしいかもしれません。東宝でのチケット販売促進にいかがでしょうか?
気づくのが遅くて、すいませんでした!