読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

宙組・シェイクスピア/Hot Eyes!! 感想5 お芝居の進化と生田先生のミュージカル才能への期待

皆様!!!!こんばんは。今日午後公演を観劇、しつこく、宙組「シェイクスピア/Hot Eyes!!」の観劇感想をお届けするmiyakoguです。くくくく、ちゅーーほっほっほっほっ!!!(≧▽≦)

娘&旦那はんと晩御飯のために合流したところ、ものすごくうざがられましたよ。娘に聞いてみました。

私「あのさぁ、普段のお母さんのうざさを指数100としたら、今、どれくらい?」

娘「普段の大阪のおばちゃん言動のうざさが100やったら、今はなぁーーーー!!、”5万うざ”くらいっ!!」

あはは、すいませんでしたーー!!(^^)。お互い、それぞれの贔屓組は特別扱いです。でも、もうあなたの受験が終わるまで観劇しないから、どうぞお許しを!

本日、私がどれくらい浮かれているかというと、帰りの乗り換え駅でながーーい階段をエスカレータを使わず上ったくらいに、かつ乗り換えを間違えたくらいには浮かれていますよ。さぁ、感想、いってみますよ!!(≧▽≦)

浮かれの原因である「真風さん目線=撃沈」については、多分、今日はたどり着けそうにないので、改めて書くとしてまずはお芝居の感想からです。

 

1.生田先生ミュージカルへの期待

宝塚歌劇わずか2年半の新米ファン意見で大変恐縮なのですが、この作品は宝塚歌劇団オリジナルの「ミュージカル」として非常によくできていると私は思います。

少なくとも現在ご活躍の若手・中堅演出家の皆様の中で、海外ものの翻案ではなく、オリジナルのミュージカル作品を創造できる可能性を一番感じさせる方は生田先生ではないかと、私は思います。

私とミュージカルの出会いは今からかなーーり前になりますがロンドンにて。それ以来、日本でミュージカルを観る気にはまったくなれず、子育て期間のブランクを経て、バレエを再度観はじめ、その後、宝塚歌劇団と出会ったわけです。

あくまで私が宝塚歌劇を観るようになった最近2年半のお話で大変恐縮ですが、小池先生が見事に翻案された「海外ミュージカル」以外で宝塚歌劇の作品について、「おお、これはミュージカルらしい作品だな」と思ったのは映像で観たものも含めて「オーシャンズ11」「Puck」「王家に捧ぐ歌」くらいしかありません。(オーシャンズ11は元が映画ですので、ミュージカルとしてはオリジナルと見ております)

これは、他作品が素晴らしくないということでは決してなく、私にとって宝塚歌劇はよくできた「劇」の中で、主人公や敵役が歌で心情を表現する「歌付の劇」なのです。そして、ショウと共に上演されるこの「劇」は宝塚歌劇の重要な魅力だと思っています。

その中で、「劇」として素晴らしかった作品がもちろんあり、私自身が好きな作品は、宝塚オリジナルの劇作品の中では「星逢一夜」「Shall we dance?」(原作映画はありますが翻案として)「若き日の歌は忘れじ」「メランコリック・ジゴロ」「春の雪」「クラシコ・イタリアーノ」「めぐりあいは再び」等、またオペレッタの原作はありますが「メリー・ウィドゥ」です。 ※文学作品が原作のものを含みます。

(皆様は皆様のお好きな作品がそれぞれに多々おありになると思います。あくまで新米ファンが観た最近の作品ということで、どうしても組に偏りがある点をお許しください。また私が一番好きな「ロミオとジュリエット」等の海外ミュージカル作品の翻案は除いています。)

 

往年の名演出家の方以外になりますが、若手・中堅の演出家の皆様の中では、

上田久美子先生は新作歌舞伎か?と思うような日本人の琴線に触れる情念の世界を見事に描き出され、

小柳奈穂子先生は手堅く、観客のツボを計算し尽くしたような宝塚らしい夢を「お祭り」として提示してこられ、

齋藤吉正先生は最初は「はぁっ?」と思わせつつ、「結局なんだか癖になる作品」を見せてくださり、

植田景子先生は暗めの照明の中で秘めた情熱を感じさせる隅々まで美しい舞台を創出されてきます。(植田景子先生はうっとりとした恋愛ものよりも、ご自身を投影したかのような何かを作る人、あるいは何かに賭けた男性を描く方がお上手なのではないかと思っております)

※植田景子先生はもはや中堅ではないと思うのですが、比較上、記載をお許しください。

 

そういった中で、今回の生田先生の「シェイクスピア」は、ロンドンの下町に生きる人々の歌唱と群舞を悲しげな歌から一転、下町に生きる人々の辛さを笑いとばすかのような歌を入れ、舞台にみりおんさん演じるアン・ハサウェイと息子ハムネットを登場させたかと思うと、劇中劇「ロミオとジュリエット」をシェイクスピアとアンに重ね合わせ、ストラトフォード・アポン・エイヴォンの村に切り替えていく。なかなか見事なプロローグでした。

 

生田先生の何が上手いかというと、群舞とコーラスを使われるのが非常に巧みだと感じています。主な役の数人のみが心情を示すための歌を交代で歌うだけではなく、そういう場面を取り込んだ上での群舞とコーラス。

私自身も常に観ているわけではないので恐縮ですが、コール・ド・バレエ(群舞の方々)がお上手でないと、中心でいかに優れたソリストが踊ったとしても舞台全体の印象やレベルは下がってしまうものではないかと、私は感じています。

生田先生の群舞の使い方の背景には、ご自身がかなり本格的に取り組んでおられたと聞くバレエの素養がおありになるのではないか。私はそう考えています。

 

そして、主人公がからむ二人だけのシーン、少人数のシーン、中心的な人物を芯とする多人数のシーン、そして主役を立てつつ舞台になじむ群舞(※)とコーラスのシーン。これらが織り交ぜられ、音楽と劇がからみあうかのようなミュージカルらしい作品。もちろん群舞はこれまでの宝塚歌劇の作品でも使われてきましたが、主人公の歌のシーンと群舞シーンがそれぞれにあるという感じでの活用だったかと思います。

※ここの部分の描写はmiyakogu娘の表現です。結構、言いますよね。

限られたメンバーが歌唱で心情を示すことで場面を一つ一つ区切っていくような手法と異なり、歌唱・群舞が重なり合うかのように場面がつながれ、流れが見えるのです。これが今回の「シェイクスピア」の優れた点であり、宝塚歌劇に吹く新しい「ミュージカル」の才能の風を感じさせる舞台ではないかと、私は思います。もちろん、完璧な大傑作というわけではないでしょう。しかし早い場面転換の割に、メッセージは明確に届く良作ではないかと思います。

 

幕間にラウンジや客席で聞こえてきた皆様の声を拾ってみましょう。(すいません、miyakoguは聞き耳マックスで皆様のご意見を拝聴しておりました)

メッセージがはっきりしている」

リズムが良かった」

衣装も含めてお芝居の世界が合っている」

「おもしろかった、とにかく綺麗」

一方、辛口のご意見としては「音楽がもう一つで、音楽が残らなかった」というご意見も聞こえましたよ。

ただ、これはメインテーマがこれ!と分かりやすく1つか2つかしかない場合はその楽曲が記憶に残りますが、要所要所でお芝居の流れに沿った音楽が挿入され、流れがスムーズだったからではないかと思います。私は今回の楽曲はかなり好きです。そういう意味では、たとえば「ベルサイユのばら フェルゼン編」のような記憶に残るナンバーが必ずあるような、これまでの宝塚歌劇の舞台とは少し異なっていると思います。

 

2.進化するまぁ様とこまさんのお芝居

本日午後公演でもっとも、1週間前の観劇時より変わっていたと感じたのは、終盤の少し前の場面。沙央くらまさん演じる看板役者リチャードと朝夏ウィル(シェイクスピア)のやり取りです。

リチャードの問いかけにより、ウィルは言葉を取り返せるかやってみると動かされるのですが、二人のやり取りでまぁ様が答えを返すために置く間合い沙央さんの語りかけの熱さ、ここがより切々としたものになっていたと思います。沙央さんは本日は涙まじりの声ではなかったでしょうか。

miyakoguはちょろい観客ですからすぐほろほろと泣きますが、宝塚初観劇らしきお隣の方、後ろの男性客もずびずび、ぐずぐず。まぁ、この場面には泣かされました。お隣の方は終演後もハンカチを目にあてておられた程です。うんうん、良かったです。ファンになってくださいね!!

 

3.松風輝さんの演じるシェイクスピア父の演技

それにしても、シェイクスピアの父を演じておられる松風輝さん、めちゃくちゃ上手いですね。歌唱はなかったと思いますが、セリフはもちろん、目線一つで感情を示される力に驚きました。

今まで真風さんにいつも目を奪われていて気づいてなかったのですが、最後の場面で彼の夢である「紋章」を手にシェイクスピア母の美風舞良さんと抱き合っておられ、観ている方も感無量です。「うんうん、良かったね、夢がかなって」とじーんと来たmiyakoguです。

相当難しい役だと思うのです。文字がおそらく読めない恥ずかしさを怒りにすりかえてウィルの劇作を止める演技、媚と恥ずかしさを混ぜながらもウィルにお金をもらいにやってくる演技、ウィルが心を失いながら名声と欲に溺れるのをそっと見ているかのような演技、そしてウィルの息子(孫)の死を告げにくる時のウィルの父、ハムネットの祖父としての演技・・。小物感や俗物性を感じさせながらも、家族の愛を感じさせる難しい役。

素敵な演技を見せてくださったと思います。

 

その他で印象に残ったのは、1週間前よりも愛月ひかるさんが笑いを取られるようになってきたこと。その日の観客によって笑いのツボが異なるのかもしれませんが、ちょっとした仕草が俄然、お上手になっておられ、何かをふっきられたのではないでしょうか?特に女装の場面・・(^^)。

では本日はここまで。改めて、超うざいショウの感想をまたアップしたいと存じますよーーー。くくくくく!!(≧▽≦)