代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

雪組・るろうに剣心 原作を全く知らずに公式サイト「3分でわかる『るろうに剣心』」で理解可能か?考えてみた(^^)

皆様、こんにちは。宝塚大劇場で雪組さんが渾身の殺陣を繰り広げられている「るろうに剣心」、チケットもすべて売り切れ、大盛況ですね。素晴らしいです!

さて、宝塚歌劇団の公式サイトにて「3分でわかる『るろうに剣心』」というページがございます。私&小学高学年娘のような原作を全く知らずに観劇に行く層のために、簡潔に解説して下さっています。

こちらのサイトがそうです。

kageki.hankyu.co.jp

 

こちらのサイトで剣心がどのように幕末を生き、そして今は「るろうに」として生きている、その姿をある程度、把握することが可能です。なるほど!「3分でわかる」、ありがとうさんですね(^^)。

 

ただ、実はこのサイトだけでは、永久輝せあさんが身のこなしも鋭く軽く、素晴らしく上手に演じておられる剣心の影=「人斬り抜刀斎」時代の剣心にどのような出会いと別れがあったのかは、なかなかわかりません。

舞台ではもちろん、小池先生がそのあたり、大変巧みにコンパクトに、早霧せいなさんの歌の歌詞と背景で繰り広げられる剣心の影と巴(星乃あんりさん)による萌えシーンにて伝えてくださっていますので、初見でもすっと理解できますのでご安心を!

 

「るろうに剣心」の宝塚歌劇団による舞台化が話題になった時、いろいろな方のtwitterやブログで書かれていたのが、「追憶編」だったらいいな!というものでした。そして、「京都編」、「東京編」と、原作を知らない身には謎のキーワードが暗号のように飛び交っており・・。いや、おばちゃん、全然わからへんわ!(^^)となっておりました。

宝塚大劇場の観客層は、私と同世代や少し上の方々も多いと思われます。余計なお世話ですが、少しだけざっと調べたところをお伝えしますと、オリジナルビデオアニメ(OVA)「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編」なる作品が、1999年に発売されているようです。

この作品がリアリティを追求した(それ故残酷なシーンも多い)、映像が美しい本格的時代劇アニメとして人気を博したとのこと。ギャグシーンなどが一切ない、シリアスな作品だったようです。画像を見る限りにおいても大人っぽい絵柄に切なげな表情です。

そして、幕末に出会った剣心と巴の恋が描かれており・・。

ここは舞台でも上手く説明されていましたが、剣心は巴の許婚であった清里を斬り(多分、任務なのでしょう)、剣心はそれと知らずに巴と恋に落ちてしまいます。

清里を斬った時、清里によって頬につけられた一つ目の斜めの傷、その上に傷を付けたのが実は巴。剣心をかばって斬られた巴が二つ目の斜めの傷をつけるのです(原作はわざとではないようです)。

その巴の行動が、清里を斬った剣心への復讐と許しであったのか、それでも愛してしまった剣心への思いをどのように込めた行動なのか、多くは語られず、ファンの方々の論議を呼んだとても切なく美しい場面であったようです・・(涙)。

 

その切なさを背景に明治維新後、表舞台から姿を消し、「不殺」の誓いを立て、誰もが幸せに生きられる社会をつくるためになら、剣心は「逆刃刀」※をふるう。そういうことであってますでしょうか?

※さかばとう:刃が逆向きについているため切れない刀

維新後を生きる剣心、その早霧せいなさんの明るく穏やかな声が、剣心が生来持っている素直で明るく透明感のある心を私達に伝えてくるようです。彼は過去から解放されていくのですね、徐々に。それにしても、ちぎさんの声の演技は変幻自在で毎回、驚かされます。

 

以上、原作を全く知らないのですが、ある程度調べてみてざっくりと把握した背景でした。思い違いもあると思います。どうぞまた教えてやってください(^-^)。

さて、今週末はうちの旦那はん、そして「宝塚を全く知らずに観てみる原作ファン」のおじ様をお一人お連れいたしますので、男性目線からの感想もまたお届けしたいと思います!