代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

働き女子の皆さまへ ワーキングマザーと小1の壁、実は小3の壁

皆さま、こんばんは。

今日は久しぶりにワーキングマザーについて考えてみたいと思います。でないと、タイトルの「時々おとめ」が「すっかりおとめ」になってしまいますからね!(^^) 

先日のことです。オフィスで後輩のワーキングマザーに「小1の壁ってやっぱりあるんでしょうか?」と尋ねられました。彼女のお子さんが来年度は保育園最後の年だねというお話をしていたところから、ぽろっと出されたクエスチョンです。

心配になりますよね、そりゃぁ・・。

 

1.ワーキングマザーの不都合な真実とは?

あのね、これはmiyakoguにとってそうだったという前提ですが、一番大きな問題は何か正直に言いますね。

それはね・・。保育園育ちのあなたのお子様が気づいてしまうことなんです。不都合な真実に。ずばり、言いましょう!!

「世の中には、どうも、ずっと家にいるお母さんがいるらしい

ということにです(--,)。

どうです、気づいてほしくない不都合な真実でしょう?!でも気づかれちゃうんですよ、あの方達に。ここだけの話(ひそひそ)。

何も知らずに、鼻たらして、ぼーっとした顔でおまるに座ったり、くかーとよだれたらして保育園で昼寝をしている時代はいいんですよ、あの方達。それほど、推理能力がなさそうだから。肌感覚で物事をキャッチする能力はその代わり、大人よりずっとあって怖いくらいだけど。お母さんが久々に出張をたくらんでいたりすると熱を出したりしてね・・。(遠い目)

そして、比較を始めるんですよ!!

保育園の時はね、周りが全員、お母さんが夕方から夜にお迎えにくるから、時間差こそあれ、日中は一緒、差異はないわけです。

他人との比較は不幸の始まり、とか説得したって無理ですしね。そもそも我々女性陣がそういうのの塊みたいな思考回路ですものね(^^)

ただ、皆さま、この点についてはどうぞご安心を。アラフィフにまで至りますとね、そういうの、さっぱりなくなりますから!「俺は俺の道を行くぜ!」ってなってきて、他人のことなんて気にもかけずに好き勝手生きていくようになりますから。ええ。

あら?大阪のおばちゃんだけかしら? ま、ええわ。

 

2.学童保育について

今、「日本死ね!」という記事が話題になっていますが、働く女性が増えている中、大都市圏においては保育園への入園が非常に厳しくなっています。

※上記問題に加えて、子ども達を取り巻く貧困の問題もあります。これらは別の大きなテーマですので、この記事内では置いておきます。

ただし、保育園は4歳児、5歳児クラスになってくると入りやすくなるのも事実です。幼稚園に通うという選択肢も出てきますのと、枠が増えますので。

これはmiyakogu一家居住の市の保育が素晴らしかったせいもありますが、保育園というのは確かにちゃんとしているのです。おやつ、給食、すべて手づくり。規則正しい生活、日本の四季に合わせた伝統行事の数々。本当にありがとうございます。

しかし、学童保育に入ると一変しました。

私はお世話になった学童の先生方のご尽力は大変ありがたく思っておりますが、制度やしくみとして、そうならざるを得ない、そういう状況でもあろうかと思います。

おやつは袋菓子、夏休みの昼寝は狭いところに子ども達がぎっしりです。

私達一家は学童のことがまったくわかっていない新米ですから、「miyakoguさんが見たら、ええ?!って感じだと思いますよ」と事前にやんわりと先輩プロママに情報を入れてもらいましたよ。確かにインフルエンザをはじめとする感染症にもなりやすそうな環境です。

もちろん、先生方はきちんと気をつけてくださり、時にはみんなの昼食を先導して一緒に手作りという楽しい企画もたくさんありましたが、なかなか個人のご尽力に期待しているだけでは当然、難しいものです。

その中で、小学3年生の一番上の子ども達が下の子の面倒をみたり、行事をリードしたりすることが増えます。それは少子化の時代にあって非常に貴重な機会です。しかし、同時に学校の放課後に自由な時間がない、子どもなのにお仕事的な役割が増える、そういうことにもなりかねないのです。

 

3.で、両者を合わせるとどうなるか? →「小3の壁」の出来上がりです

ではここで、上記の1+2で何が起こるか考えてみたいと存じます。

予測されますとおり、当然、子ども 達が「○○ちゃんはいいなぁ」「学童行くの、いや」となるわけですね・・。そこでママの心が大きく揺れ動くわけです。

私のせいで、この子に無理させているのではないかしら?」

私のせいで、この子に良い教育環境を用意できていないのではないかしら?」

と思うわけです。

はい、この思い。ある意味、勝手な親の想像上の迷いこそが「小1の壁」であり、実はリアルに出てくるのが「小3の壁」なのです。

 

4.当のご本人にインタビューをしてみましょう

ではここで小学高学年娘にインタビューしてみましょう!(^^) 

「小学1年、2年の時はそれなりに楽しかった」

「あのな、小学1年・2年の時はまだ自立してないやん。一人で絶対家にいるのいややと思ってたし。でもな、3年になってからは自立してくるやん。だから何で家に帰ったらあかんのやろ?と思ってた。小3はほんまに嫌やった。

夏休みは?という問いかけにも「いや、別に」とのこと。

ふぅむ。貴重なご意見です。夏休みまで学校行くの、嫌やろしなぁというのは大人の勝手な思い込みなのかもしれません。

もしかしすると、本当は「小3の壁」?!

はい、実際にこの「小3の壁」はあるのだと、私は周りのご家庭をみていても思います。学童がいやとの理由で学童を撤退し、家にいたり習い事で埋めたり、友人宅にお邪魔したり。そういうことが始まるのが、実は小3なのでした。ご存知でしたか?(^^)

 

5.具体策はどのように?

・習い事で解放する

私自身もそうでしたし、周りもそうでしたが、小3になると友達と一緒に習い事に出かけたりができるようになりますので、具体的には週1の習い事を始めたりして「毎日学童に行かない」ようにしていきます。全くないのも困るのですが毎日学童も困るのです。

もちろん、祖父母が近居でいらっしゃったり、兄姉がおられる家はご自宅で過ごすという手もあります。

そうでない場合は、習い事で週1、2回埋め初めていくと飽きないといいますか、学童で皆と一緒もまた楽し、となります。だって、だらだらと学校に残って遊んでいるようなもんですからね。宿題もちゃんとやって。

・宿題はチェックが必要です

ただ、早く遊びたい一心でお友達と一緒に宿題をするので、適当だったりするのも事実。毎日でなくてもいいので、抜き打ちチェックなさってくださいね。

・感染症について

保育園卒業者は幼少期からたくさんの風邪と感染症を乗り越えてきており、実は結構丈夫なのです。既にある程度、終わっておりますので、どうぞご安心を。

狭いところでぎっちりと汗だくでの昼寝。私達は一瞬、え?と思いますが、子どもってそんなもんですものね、よく考えたら。

いつも思うのですが、原始時代、洞窟で過ごしても生き延びてきた人類。現代日本なんて、全く快適で衛生的です。大丈夫、大丈夫(^^)。

ただ、もちろんお子様の性格として「学童がどうしてもいやだ」という方もおられると思うのです。集団生活があまり好きではないタイプの子がいて当然です。その場合はまた別の対策をお子様と一緒にお考え下さい。

 

6.お勉強について

ここで、皆さまが気になるであろうお勉強について少し。

皆さま、「時間がないから勉強をみてあげられない」のでは?というご心配もお持ちだと思います。

miyakogu一家のことが果たして参考になるかどうかはわかりませんが、私の場合はあくまでおもしろいストーリー仕立てでお風呂やお迎えの帰り道に教えていました。お風呂場の蒸気で曇った鏡が黒板代わりです。

後はもちろん、塾=専門家にお任せです。ただ、結構一緒に勉強はしました。「問題出して」というのも、娘にとっては母との接点の一つだったのかなぁと思います。

 

7.本当につきっきりだといいのでしょうか?

ではここで、娘のお友達のご意見も聞いてみましょう。おっとりと優しい専業主婦のママがいつもおうちにいらっしゃるご家庭です。うちの子も大変お世話になっており、本当にありがたいご一家です。妹ちゃんがおられて、基本は仲良しさんですが、結構喧嘩もされているご様子。

その娘ちゃんいわく、「○○ちゃんはいいなぁ、静かで誰にも邪魔されなくて

そうなのです、年齢がどうであれ、隣の芝生は青いのですよ、奥さま!

彼女はうちの家のように、自由で静かな環境に憧れがあります。そしてうちの娘は当然ながら「○○ちゃんちはいいなぁ、お母さんがいて」と言うのです。

では「いつもお母さんが毎日家にいて、勉強を監視したろか?」と言うと、それも「絶対いや」なのです。

さらに、自分が子どもの割には宝塚歌劇を結構、観に行けるのはお母さんが働いているからともわかっているのです。お父さんがそのあたりを差配していると、お父さんにお願いしたり交渉したりしなくてはいけませんが、うちの場合、母娘は結託していますからね!話が早いのです。

 

8.手作り弁当でなくても受かりますのでご安心を

さて、うちの小学高学年娘。教室のおちびちゃん達の面倒を割とよくみているため、バレエの先生に「何を食べさせたら、こんな子になるのでしょう?」と聞かれたことがあります。

「ええと、丸美屋のマーボー豆腐、カレーマルシェの中辛でしょうか」

そう、うちにはこれらの食品と最低限のお豆腐と納豆等の食材とちんご飯が常備してあります。その他はすっきり爽やかな冷蔵庫です(=何もない)。※念のため、娘の空腹に備えてです。一応ご飯はそれなりに・・のはず・・。

すると、先生は全く悪気なく、こうおっとりと感心しておっしゃいましたよ!

「そういえば、○○ちゃんはレトルト食品でこれがおいしいって詳しいですものねぇ」(嫌味ではなく、感心しておられるのです)

非常に重要な能力!(^^)

後ね、娘の要請がなかったため、塾のお弁当は本当に全く一度もつくりませんでした。必ずしも、手作り=愛情=合格、というわけではない事例として、またご自身を安心させる材料として、皆さま、どうぞお使いくださいね。

あ、あと掃除は、週1でね!(^^) 情けない事例はいくらでもお出しすることができますよ!はい。

 

9.視野はできれば、広く長く

私は常に思うのです。

原始時代の人類は果たして洞窟の中でこれをしただろうか?と。

良妻賢母というのは誰がどう決めたのだろうか?と。

本当にブラジルでも同じことがあるのだろうか?と。

皆さま、メディアとか、年配のおじ様とか、義母に実母や、周囲の「かわいそうだわ」とか、彼らの言う「普通は」とかにだまされちゃだめですよ。

一番大事なのは、メディアや周囲や、あるいは自分が勝手につくりあげた「壁」じゃなくて、お子さんの気持ちだと私は思います。

かくいうmiyakogu、もしも娘に何か一大事があれば、いつでもお仕事を辞める覚悟があるのです。私にとって一番大事なのは娘、何があろうと娘。これだけは絶対の線。

が、多分、我が家の場合、おそらく娘が飽きるだろうと予測できますし、娘もわかっているので、最終的に「お仕事、辞めて」とはならなかったのです。

さて、皆さまにとって一番大切な人はどなたですか?その人の心と生命の安全(衣食住)を守れたら、後のことは案外、どうでもいいのかもしれませんね。

どうぞ、後輩マザーの皆さま、がんばりすぎずに粘ってねじわじわと長期戦でゆっくりと前へ進む。その中で、壁に思えたものが低くなったり、思いがけない方向に壁が出てくることもあります。

全てを予定調和的に準備するのは不可能だと思うのです。「壁」があると思い込む前に、少しずつでも手探りでも後戻りしたり、壁を迂回したりちょっと崩したりして、前に進んでみるのはいかがでしょうか?

あくまで一つの考え方ではございますが、そのようにご提案申し上げたいと思います(^^)。

 

高学年になった娘のリアルな意見はこちらです。

mothercoenote.hatenablog.com