皆さま、こんにちは。お元気ですか？
昨日は東日本大震災発生からちょうど5年の日でした・・。今なお、行方不明の方が多い大震災、阪神淡路大震災以上の大震災があのような形で起こるとは予想もしないことでした。お身内や身近で様々なご不幸があった皆さまにお悔やみ申し上げますとともに、その中からの、ご関係の皆様の復興へのご尽力に敬意を表したいと存じます。
さて、先日、私が関与していたあるお仕事の打ち上げパーティ的なものがあり、その席に北新地で最も格式が高いクラブの一つとうかがっている老舗の有名ママさんがおみえでした。
ご本人が既にいろいろな記事でお話されていますが、そのママさんは24歳でスカウトでこの世界に入られ、その後何と56年、北新地でお仕事をされてきた方です。
56年って、あなた・・・。
そう、御年80歳！！現役の北新地一流クラブのママさん！！
びっくりしますよ。
くっきりとした、しかし品のいい紫の地に古風な屏風絵が散らしてあるかのようなお着物、銀色の混じった少しクリーム色がかった白い帯。そして、一番素敵だったのが、銀色がかった白髪を美しくボリュームアップされていたヘアスタイルです。
見た目のご年齢でいくと、おそらく60代前半にしか見えないと思います。
立食パーティで椅子も用意してありましたが、会の最中、一度もお座りになられず姿勢良くずっと立っておられました。時々、さりげなく隅の方の男性にお食事を運ばれるのですが、後はずっと立ち微笑を浮かべながら男性陣のお話を聴いておられました。こういう時、姿勢って大事なんですねぇ・・。
インタビューも事前に実施していたので、話を向けられればとてもよくお話になる方だというのはわかっていたのですが、こういう場ではやはり「聴く側」に回られるのだなと拝見いたしました。皆さま、男性陣は自分の話を興味を持って聴いてくれて感心して「すごいですね」「頭がいいですね」って言ってくれる女性、そしてさりげなく通な質問をしてくれる聞き上手の女性がお好きなことが多いですよね。これからご結婚されようというご希望のある方はメモしといてね！(^^)
パーティでマイクを向けた際におっしゃったことがとても印象に残りました。
小林一三先生のＮＨＫドラマをご覧になった方は風景を想像いただけると思うのですが、戦後の北新地には御茶屋さんがまだ残っており、平日昼間から大店の旦那衆や企業の方々の会合で宴会が持たれていたとのこと。
それが、徐々に昼間や週末のゴルフ会場へとビジネスの接待の場が移っていき、夜のまちへと北新地が変化を遂げていったとのこと。
そして、大阪万博の頃に大阪の社交場であるクラブ文化が栄え、その後、バブルを迎え、バブルがはじけ・・。
その中で様々な出来事があったであろう中、一貫してご自分の店を経営されてきたのです。その方がおっしゃったのが表題の言葉です。
「変わらないものってないんだなと思いますね」と。
北新地で様々な栄枯盛衰を見てこられた方が、御年80歳になってしみじみと語られたことだけに、何気ないおっしゃり方でしたが、重みがありました。
私達は時に「変わりたい」と熱望しながら、実際にそういうチャンスがくると「自分には無理だわ」と案外、しり込みしたり戸惑ったりして、そしてそのチャンスを逸します。そして不思議なことに、やや安堵もします。そういうこと、ありませんでしたか？
「変化がない」ということは、安心することでもあります。安定を望む気持ち。当然です。
しかし時代の変遷の中で変わらざるを得ない、そういうこともあります。その時に流れに思い切って、あるいはしなやかにすっと乗れるかいなか。
関西本社のある有名和菓子屋さんの若社長に教えていただことがあります。頑固に伝統を守っているようにみえる定番商品。その中に入れるあんこの甘さや量は時代に合わせて実は微妙に調整されてきたそうです。甘く量を多くの時代から、砂糖の量を少なく小豆のほのかな甘さの重視へ。同じように見えて、中身は全く異なっていると。驚きでした。宝塚歌劇団もそうかもしれませんね｡
皆さまは、「変わりたい」と思っておられることが何か、おありになりますか？
この春、新しい何かにチャレンジされる、それもいい季節かもしれません。 ええと、miyakoguの場合はついに初参加の真風さんお茶会に向けて、やっぱりダイエットでしょうか？？(^^)｡チャレンジして少し成功して再び戻ると…｡ 確かに！ダイエット成功後に常に変化を遂げております！(^^)
