皆さま、こんにちは。お元気ですか?
今日はいよいよ、梅芸「ヴァンパイア・サクセション」千秋楽です。宙組梅芸チームの皆様、お疲れ様でした。残念ながら私は急なお仕事のため観劇できず、初見の友人が代わりに観に行ってくれています。親子二代の宝塚ファンの彼女の感想も楽しみです。
もう立派な2番手さんの真風さん。さすがにもう、うつむいて泣かれないかな?(^^) ご出身の熊本が震災の被害にあわれ、いろいろご心労も多いだろうと察しますに、今作品がコメディであったのが、真風さんにとって良き方向に働くといいなぁと思います。とりあえずスイカとミニトマトとか、熊本産を買おうと思います。
さて、なんと劇場で観るのは20年以上前のロンドンぶりという宝塚大劇場での「ME AND MY GIRL」。いろいろ当時のことが思い起こされました。
まず、ウエストエンドの劇場街に通って、いろいろミュージカルを見たにも関わらず、実は「ミーマイ」のことはほとんど覚えていないということです。
当時のロンドン・ミュージカル界は、「オペラ座の怪人」「キャッツ」「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」と盛りだくさん。それらをリピートし合間にバレエ、クラシック、オペラと観劇していると、リバイバル作品だった「ミーマイ」を何度も観ようとは思わなかったのかもしれません。「ミーマイ」は当時から、ややクラシックなイメージのミュージカルでした。
でも、テニスラケットやクリケットの道具を手に、若い男女がぴちぴちと踊っておられる場面をスカイステージの映像で観たとき、はっ!と思い出しました。群舞が好きなので覚えていたのだと思います。
どちらかというと、ロマンティックなイメージはなく、階級社会を吹き飛ばす痛快な演目。芸達者な演者の技を楽しみ、最後に少しほろり、そういうお話だったような印象がうっすらあります。そう考えると、よりロマンティックにラブ・ファンタジーに仕上がっている花組さんの今回のミーマイ、宝塚らしい作品だなぁと演出に感心いたします。
さて、そんなミーマイを観て思い出したもう一つのこと。
これは、おそらくはある程度以上の階級ご出身のおば様にこそこそっと秘密めいて教えていただいたことであり、何人もの方に教えていただいたことではないので、真偽はわからないのですが・・。
それは・・。
「英国ではね、えてして男性よりも少し上の階級の女性が、一段下の階級の男性と結ばれることが多いのよ」ということでした。(彼女も実際にそういうご結婚だという話の流れで)
聞いたときは「え、それってまさに『チャタレイ夫人の恋人』のことですか? 上流階級の男子は映画『モーリス』や『アナザー・カントリー』のように、そっち方向に走るから男女のバランスが悪いってことですか?!(ぜひモーリス系のお話を詳しく!!)」と思いましたが、彼女の秘密めいた口調にそれ以上は返せず・・。正確には小説の原題が英語ではわからなかったため、それ以上聞けなかったのですが(^^)。
ふぅむ。階級社会を「恋」は乗り越えるのですねぇ。男女逆パターンですが、「ミーマイ」におけるビルのお父さんとお母さんのように。
やはり、同じ階級の人間にはない魅力、すなわち異なる種類の美しさであったり、セクシーさであったり、生命のきらめきであったり、さりげない優しさであったり、暖かな心のまっすぐさであったり、いろいろ見慣れない何かに遭遇した時に、雷に打たれたかのように惹かれるのかもしれません。そして障壁があった方が余計に燃え上がると・・。なるほど。
そう考えると、「ミーマイ」においてマリアおば様やジョン卿がビルに心を許していくのも何となくわかる気がするのです。ビルは生き生きとしていて、遠慮がなくて無邪気で奔放だけれど可愛らしく、家と家の都合なんて関係ない、サリーへの愛を貫きとおそうとする頑固さ、純粋さにゆらぎはありません。でも、もともとの血筋からくる品も垣間見えてくる。
余計な遠慮がない、あったかいまっすぐな愛情表現が行動にそのまま出る、その強さ。ええとね、働き女子でばりばりやっておられる方ほど、えてして隠してしまいがちな面ではないかと、miyakoguは思うのです。
そんな魅力的なビルを生き生きと演じておられる明日海りおさんの「ミーマイ」。どうぞご観劇をお楽しみください。Bパターンも観るよ、ちなつさんの脚を見ないと終わらないよ!
そして、明日はいよいよ、珠城りょうさんのファーストフォトブックの発売日です。
同じことをしている方が多分、おられると思いますが、私も先ほどキャトルレーヴにお電話して、「明日が発売日とはよくわかっているのですが、ひょっとして本日から発売とかないでしょうか?」と聞きましたよ(^^)。そして、おねえさんに「明日発売です」ときっぱり言われましたよ。
絶対に誰か、同じことお電話しておられるでしょう?!「また来たわ」的なニュアンスでした・・(^^)。