代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

月組・NOBUNAGA(信長)/Forever LOVE!! 感想 ショウ編:月組さんのダイナミックで端整なショウの美しさ

皆さま、こんにちは。おばちゃんな、続けて書くわ、感想をだだだっと。このショウ、私はとても好きです。繰り返し観たい。というか観る!で、こちらも以下、思い切りネタバレしてますので、お嫌な方はお読みにならないで下さいね

 (7/16 11時公演の感想はこちらです。よろしければどうぞ。)

mothercoenote.hatenablog.com

1.第1場から第2場 華やかなピンクで幕開け

ピンクの濃い衣装の方を中心に、薄いピンクの衣装の男役さんがずらっと並んでぱっと明るくなって幕開けです。娘役さんは後から出てこられたか、最初からおられたか、ちょっと記憶が曖昧ですが、とても華やかなピンクの世界で、「わぁっ」と観客席からも声が上がります。

愛希れいかさんがダルマ姿にわっかのスカート(お花の飾りつき)で登場されます。

 

2.第3場から第4、5場 龍真咲さんのステージに懸ける思い

ここで真咲さんが「Forever LOVE!!」を歌われます。

「バレエは苦手 でも大好きさ」

「ステージこそ夢 ステージこそ命、ステージこそ愛」

バレエは苦手という一節はタカラヅカ・スペシャルで歌われた「モーツアルト」から「僕こそミュージック」の「詞は書けない」に通じているように思いました。真咲さんにとってはやはり音楽なのだと思います。ステージにかけてこられた宝塚での日々を思わせ、とても素敵な歌詞でした。(最初の感想にもう少し詳しく書いております)

真咲さんが一人で歌われる場面では、後ろの鏡を使っておられるため、舞台美術が2倍の奥行きで見えてとても美しい光景です。

 

3.第6場、第7場 不思議な三角関係の茶目っ気

真咲さんが服を着替え、宇月颯さん、紫門ゆりやさん、朝美絢さん、暁千星さんと一緒に5人でかっこよく踊られます。

続いて、真咲さんが残り、愛希れいかさんと珠城りょうさんがご登場。最初の感想で書きましたとおり、ちゃぴさんが真咲さんに「大好き」と歌い、真咲さんが応え、珠城りょうさんが「僕も入れて」とやってきて、三人で腕を組んでおられたかな?「不思議な三角関係」と歌われる場面です。←少し変わった関係だけど、でしたっけ。そういう感じとご理解くださいね。

前方席で少しだけですが、客席降りがあり、みんな真咲さんが大好きなのはわかるけれど、珠城りょうさんが「たまにはたまきも」とおっしゃる話題になっている場面です。珠ちゃん、かわいいわぁ(^^)。

茶目っ気がある可愛らしい場面。今回の真咲さんのトップ単独退団にはいろいろ思うところがおありになる方も多いとは存じますが、舞台では三人が楽しく歌っておられますよ。

 

4.第8場から第10場、第11場 真咲さんを取り合う男役さんとロケット

凪七瑠海さん、美弥るりかさん、沙央くらまさんが女装でご登場、真咲さんとからむシーンです。最後は真咲さんを中心に銀橋で3人が真咲さんの取り合いっこぽい、くすっとなるシーンです。凪子さん、かわいいわぁ。

そして退団される萌花ゆりあさんが「キュート・ドールS」としてロケットに参加されます。最初ロケットの皆さまが出てこられて、お一人だけ後姿でご登場され、どなたかしら?と思っていたら、萌花さんでこちらまで嬉しくなりました。かわいい笑顔、キュートなしぐさ。素敵なロケットでした。

 

5.第12場 Fresh LOVE 珠ちゃんの前髪はらり

ジャズの名曲「 L-O-V-E」をちゃぴさんと珠ちゃんを中心に歌われる場面。朝美絢さん、暁千星さんと、早乙女わかばさん、海乃美月さんがカップルです。確か、ここかな?珠ちゃんがわかばさんと美月さんを両方に抱えておられたのは。

フレッシュなメンバーで、素敵に小粋に音楽に乗って歌われます。フレッシュ・ガイとして千海さん、貴澄さん、輝月さん、優ひかるさん、夢奈瑠音さん、蓮つかささん、フレッシュ・ドールとして楓ゆきさん、茜小夏さん、叶羽時さん、桜奈あいさん、麗泉里さん、紫乃小雪さんが出ておられます。

ここのね、青いスーツだったと思うのですが、珠ちゃんが前髪はらりなの。前方席やや上手に座っていたmiyakogu、斜めに左目にかかる前髪を拝見して、一気に心拍数が上がります。手もね、胸の前で組んだ状態ですね。漫画にもあったけれど、あれ、心臓を守ってるのかしら?(^^)

さぁ、ここからがね、怒涛の展開やねん!来るで!!

 

6.第13場から第15場 これはもう、めっちゃかっこいい!!

第13場はその前の場面に出ていた珠ちゃん若手チーム以外全員かな?男役さんが黒燕尾を少し着崩した感じで踊るのですよ!

こまちゃんがEXILEの曲(ですよね)を歌い、皆さんがセクシーに踊る、超絶かっこいい場面!続いて、今度は憧花ゆりのさんが歌い、真咲さんがお着替えして娘役さん達と踊る場面です。迫力ある流れです。

そして第15場では、龍さんとセクシーダンサーが登場。ここで、珠城りょうさんはじめ主要な皆さんが登場されますが、白ベストなんですよ!

※あまりにテンションがあがっていたので、場面を間違えていたらごめんなさい。確かここのはず。

ジャンプしかっこよく踊る珠ちゃんと皆さま。ここでmiyakoguの心拍数は急上昇、手は胸の前で拝む形、息を止め、頬に血が昇っています。鼻血を出さなかった自分、グッジョブです。

 

7.第16場、17場 ちゃぴちゃんが踊る迫力の場面からスタイリッシュへ

太鼓がてけてけてけてーーん!となる中、ちゃぴさんが踊る、ジャンプする、回る。ダンスで一場面がつくれる娘役さんって、ほんっとに貴重ですよね。見せ場です。お芝居での歌を聞き、ショウでのダンスを観ていると、お若い珠城りょうさんを思い切ってトップにとされた劇団の決断の背景に、ちゃぴさんへの信頼があると良く分かります。

第17場は真咲さんを中心に、夏月都さんと白雪さち花のお二人の姐さんが、セクシーいけいけお衣装で脚をばーんと出しておられる場面です。豹柄でした。

 

8.第18場から一気にラストへ ダイナミックな美しさ

凪七さんと美弥さんのお二人が退団者に歌を送られます。ご退団の皆さまは真咲さん以外、旅行カバンを持って登場されます。

そしていよいよ、圧巻の場面へ。

皆さま、白いターバンというかスカーフをかぶり、左側に金色でお月様を形どった飾りを付けておられます。真ん中の方々に向かって、左右両方の袖からボレロに少し似たようなリズムの音楽に乗り、皆さまが一歩ずつ歩いて出てこられるのですが、これがとても美しい行進なのです。この場面を観ていて、何だかよく訳のわからない涙が出ました。

美し過ぎて哀しくなるような、宝塚歌劇団特有の繰り返される退団の痛みを思うような。この場面の最後、真咲さんは一人だけ階段を上に上がっていかれます。

その後、真咲さん以外の全員が揃って歌われた場面では、白一色の中に飾りの月がきらめく舞台から、今、この瞬間を必死で生きるジェンヌさんたちの心が伝わってくるかのような見事な場面でした。

第23場は黒燕尾に赤い花を一輪つけた真咲さんが歌い、白い衣装のちゃぴさん、珠ちゃん、こまちゃん、凪七さん、美弥さんが踊られます。一人ずつ抜けていき、最後にちゃぴさんが残り、真咲さんが一人になられ、銀橋へ。最後に銀橋でぐぐっと頭を下げて片方の手を後ろにあげた礼をされる真咲さん。しんみりとしていた客席が笑顔になるような茶目っ気でした。

歌われる「永遠」には一筋の龍が地に降り、そして天に還るという歌詞があります。そして

「龍はひたすらに愛という種を蒔いた 龍はひたすらに愛という水を注いだ 時には厳しく愛を叱り・・」

というフレーズがあります。(作詞:藤井大介)公演パンフレットより引用。

これって、龍さんと愛希れいかさんの関係のことでもあるのかしら?と思わせる内容でした。私は新米ファンなので詳しくは存じ上げませんが、男役さんだった愛希さんが娘役さんになり、若くしてトップに就任し、真咲さんがとても可愛がって育ててこられたように読んだことがあります。

見事な退団公演のショウだったと、私は思いました。ダイナミックで端整な美しさのある月組さんのショウ、どうぞご観劇ください。

実はショウはダブル観劇のはずが1回しか観られませんでした。なぜかって言うとね・・。午後公演のチケットとお財布を忘れて、取りに帰ってたから!!(泣)。

以上でご報告を終わります。記憶を振り絞って、やり遂げて満足いたしました。