代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

宙組・エリザベート新人公演 感想2 見事な歌唱力とコーラス、宙組下級生の皆様を褒め称える

引き続き、書くわ! 

(感想1はこちらです。よろしければどうぞ!)

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5.1幕を引っ張ったゾフィーと重臣達

ゾフィー役の瀬戸花まりさん。本役さんの純矢ちとせさんがぐんぐん迫力を増しておられるだけに、どうだろうと思っておりましたが、なかなかお見事に特に1幕をぐいぐいと引っ張っておられました。

若干惜しかったのは、2幕のサロンの場面で、ほんの少し本役さんに比べて間が早くなることだったかと思います。もう1呼吸ためていただき、ほんの少しだけコミカルなスパイスが加わると完璧だったかと。

ゾフィーと重臣達は「エリザベート」の中で、若干の笑いの担当でもあります。ただ普通の笑いではなく、重厚な雰囲気を保ちつつ、コミカルなスパイスが要求されるかと思います。その軽味を出すには、少し弱かったかもしれません。しかし、迫力は十分!「エリザベート」は「来たわーーー、ゾフィー!!こぇぇ!!」という迫力がないと、お芝居が立体的になりませんからね!

重臣達の中で、「ん?これどなたかしら?」と思ったのが寿組長さんのグリュンネ伯爵。秋音光さんでした。よく通るセリフに、一番お上手にコミカルさを出しておられたと思います。

 

6.星風まどかさんのエリザベート

鏡の間での登場くらいから、晩年にかけてとても良い箇所がいくつもあり、感心いたしました。星風まどかさんは実は不思議な方なのではないかと、少しわかってきました。

可愛らしいキュートな容姿をされているのに、大人の思慮深い女性の声の方がしっくりくるように思うのです。実は、「ヴァンパイア・サクセション」も最初に年老いた姿で出てこられた場面、とてもお上手だったのですね。

もしかしたら、本質的な部分で考え方がかなり大人な方なのかもしれません。「王家に捧ぐ歌」の新人公演も素晴らしかったと聞いております。

彼女がしっくり来るだろうと思っていた少女時代よりも、むしろ、留依蒔世さんとお二人で歌われる「夜のボート」や、ルドルフの棺に向かって歌う「死の嘆き」の方がしっくりくるのです。聴いていて、切なくなる歌唱でした。人生の哀歓を歌う方が合う方なのかもしれないと、驚きをもって聴きました。

まだわかりませんが、もしかしたら、彼女は大人のお役をされた方が観客からの共感を得られるタイプの娘役さんなのかもしれません。これからの成長を楽しみに拝見したいと思います。

 

7.留依蒔世さんのフランツ

よく響く素晴らしい声の留依蒔世さんのフランツ。難しい曲が多いはずですが、見事に歌いこなしておられ、さすがでした。中でもまどかさんとお二人で歌われる「夜のボート」。劇場にお二人の声が響きます。

ただ、フランツは難しい歌が多いのに、歌だけではなかなか表現できない難しい役なのだとも痛感しました。本役さんが今、真風さんだから余計なのかもしれません。また、私が真風さんビジュアルが好き過ぎて、どうしてもそういう見方になっている面があると思います。先に謝っておく!

真風さんのフランツは、美しいビジュアルに優しげな声とゆったりとした風情のある若くてハンサムで、少し気弱な皇帝。シシィとの恋も伝わります。「なんで、エリザベート?!このイケメン旦那やし、もうええやん。扉を開けたって!」と観客席を味方につけるのです。

まぁ様との相性がいいだけに、長身の二人が向かい合い、シシィを巡って争う物語が明確に見えてきます。もちろん、新人公演は最終答弁他、いろいろカットされているため、一概には比較できません。

それは重々承知ながら、留依蒔世さんのフランツは繊細な丁寧な歌唱なのに、お一人でも大丈夫そうに見えたのです。留依さんが持っておられる優れた点が裏目に出ているかのようで、書いていて本当に申し訳ないのですが・・。

それくらい歌が上手くて、お一人で自己完結できてしまうということだとご理解ください。ただ、「夜のボート」はシシィとのすれ違いが切なく表現されていたと思います。

バウの「シンギング・ワークショップ」で、物語を感じさせる歌唱を聴かせてくださった留依さん。東京での新人公演での進化に、おおいに期待いたします。

 (バウ シンギング・ワークショップについて書いた感想はこちらです)

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8.素晴らしかったコーラスをはじめ、下級生の皆様

何が驚いたって、コーラスな!!カフェ、ミルクの場面。人数少ないのに迫力満点でした。さすが宙組さんです。人数が少なくても下級生さんしかいなくてもこの迫力。おばちゃん、心底、感心したわ。

革命家の3人衆は、ビジュアルはとても美しいのですが、セリフの声がまだ少し弱かったかなぁ。コーラスの歌はとても良かったのですが。

黒天使の皆様は、ごめん!そこまで見られなかったです。ほんとにすいません。本役さんの切れがすごいということはよくわかりました。

「この方はどなただろう?」と注目したマックス公爵の穂稀せりさん、いい声でした。専科さんのお役を上手に演じておられて感心しました。

エリザベートの母役の里咲しぐれさん。がんばっていい味を出しておられました。が、さすがに本役の美風舞良さんは上手いんだなと改めて認識。ツェップスの凛城きらさんもそうなのですが、お芝居上手な方が随所を固めることで、お芝居の立体感、奥行きが出るのだと改めて感じ入りました。

 

全体としてはとてもよくできていた新人公演である、ただ期待が高すぎた面が少しあったかもしれない、そして意外な発見があった方もいた。そういう新人公演でした。

書ききったから、おばちゃんな、寝るわ!夏ばてになったら困るし。

いよいよ2週間後の「エリザベート」はAパターン。観終わったら全3パターン+新人公演のルドルフで比較してみたいと思います。この夏の最大の野望であり、ミッションです。←ばか(^^)。