代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

星組・桜華に舞え/ロマンス!! 感想3 ブラボー!と立ち上がりたかった「第6章 友情」 扉から「Go!!」の迫力

さて、いよいよ、宝塚大劇場 星組さんのロマンチック・レビュー「ロマンス!!」の感想にたどり着きました。

 

1.岡田先生のレビュー創作50年に脱帽

岡田先生のパンフレットのご挨拶を拝読。レビューを創り続けて50年・・、50年って先生、宝塚の歴史の半分ですやん?!

今作品は、岡田先生のロマンチック・レビューの集大成のような作品なのでしょうか?美しいショウでした。

「第1場 物語の少女」で妃南風さんがかぶっておられる帽子。プロローグで少しオレンジがかったピンク、薄紫、緑がかった水色のお衣装で登場される娘役さん達の帽子。美しいです。お写真でいつも素敵に帽子をかぶっておられる岡田先生。帽子には強い美意識を持っておられるのだろうと拝見しました。

途中、ゆったりとした場面が続く箇所があり、うちの中学生娘とそのお友達の宝塚ファンの間では、少し退屈だったようです。しかし長年のファンの皆様、ゆったりと美しいレビューを好まれる方には、ノスタルジアを感じられる作品ではないかと思います。

その中で、「第6章 友情」の場面(扉から「Go!!」)の迫力が素晴らしく、終わった瞬間に私の周囲からも「すごい!」との小さな声があがり、わっと拍手が起こりました。

こういう時、少し残念なのが、宝塚歌劇団では「ひゅぅっ」というかけ声を事実上、かけられないこと。暗黙の了解かな?と思いますが、本来は素晴らしい舞台には、声をかけ、拍手を送り、立ち上がりたいようにも思います。しょうがないのかな、トップスターさんだとファンにとっては、どの場面もそうなってしまう可能性もありますよね・・。

 

2.「第6章 友情」の場面の扉から「Go!!」の迫力

とにかくここを書かねば。素晴らしい場面でした。ぜひご覧下さい。

扉から出ると新しい風が吹き、新しい時代になるのだという趣旨の場面。

星組の男役の皆さんが北翔さんを送り出す場面であり、風ちゃんが紅一点で男前なダンスを披露されておられます。北翔さんを送り出すのと同時に、北翔さんが星組の皆さんへ、新しいチャレンジを怖れるな、新しい扉を開くんだというメッセージを残していかれる場面のようにも感じました。

「友情」というタイトルのとおり、「未来に輝くあの星へ」「僕らをつなげるあの星へ」と歌われるドラマチックな楽曲。玉麻尚一先生の作曲、謝玉栄先生の振り付けの場面です。

入れ替わるメンバーが次から次へと扉を破るかのように飛び出してきて、最後に大きなエネルギーを真ん中に集め、北翔さんが皆にそのエネルギーをさらに大きくして返しておられるかのようです。

ここの場面の北翔さんの歌とダンス。全身から発せられる素晴らしいエネルギーに圧倒されました。ぜひ劇場にて実感ください。

 

3.印象に残った場面

「第4章 ロックン・ロール・エイジ」で踊り狂う皆様

ここはねぇ、ぶんぶん長髪を振って踊る如月漣さんでしょう。なんか左端の方で、ぶんぶん踊っている人がいる!とすぐに気づき、オペラでロックオンでした。

また、超キュートなローラースケートギャルは天華えまさんと夕渚りょうさんです。天華えまさんは、星組さんの「パッショネイト宝塚!」で真風さんと一緒に踊っておられたのを観たとき、その色気に驚いたことがあります。いよいよ、新人公演主演。今後が楽しみな方のお一人です。

 

「第5章 裸足の伯爵夫人のボレロ」

この美人さん、星組にどなたかおられましたっけ?と見とれていたのが、七海ひろきさんのドレス姿。お綺麗でした。

 

もちろん「第8章 私の世界(イル・モンド)」の北翔さんの歌唱

黒燕尾で最後に「明日へ」と高らかに、朗々と、全身で劇場の一番後ろまでまっすぐに届く声で歌われる北翔さんです。

私は宝塚歌劇の新米ファンに過ぎませんが、少なくもこれまで劇場で拝見した中では、柚希礼音さんの全身から発せられる迫力は劇場の一番後ろにまで、まっすぐに届くものでした。強い思いがそこには込められたいたと思います。

北翔さんの歌も同様の強さを感じます。劇場の一番後ろの席まで届き、劇場を歌声で満たし、観客の心に染込んでくるかのような彼女の想い。素晴らしい歌唱でした。そしてとても大切な宝物を扱うかのような風ちゃんとのダンス。美しい場面でした。

 

「第7章 ザ・ロケット」

ロケットのセンター左の方、一列に並んだときは一番左端に来られる方は、咲城けいさんでしょうか? →極美慎さんだとわかりました。お教えいただいたタラさん、ありがとうございます。

凪七瑠海さんに少し似た面差しで、スタイルが良く、明るいオーラを放つにこにことしたえくぼがチャーミングな方で、目がひきつけられました。もしお分かりになる方がおられたら、また教えてやってください。

 

4.公演パンフレットの北翔海莉さん

公演パンフレットの北翔さんは見開きのお芝居のお写真も、後ろのスペシャル・ポートもめちゃくちゃかっこいいですよ。髪型も素敵で、セピア色を基調としたスペシャル・ポート見開きの北翔さんのタキシード姿。ぜひ公演パンフレットでご確認ください。白い花を髪に飾った風ちゃんも夢見る乙女のようです。

 

5.岡田先生が描かれる少女達

岡田先生のロマンチック・レビューに登場する少女達は、あわあわとした色彩の中で、恥ずかしそうに微笑む、初めての恋に胸をときめかす存在です。

最早、現実世界にはいない、けれど夢の世界にはいる。そういう少女達への美しい夢。岡田先生の描かれる世界はそういうものではないかと、本日思いました。

私のようなおばちゃん世代が最早、忘れ去った何か。しかし、ほんのかけらは心のどこかに持っている夢。そこをゆっくりと微笑みながら刺激してくるかのような少女達なのです。うっとりとみっちゃんに寄り添う風ちゃん、紅さんに可憐に寄り添う綺咲愛里さんのように、宝塚の娘役さんであれば、そこにはめ込めるような・・。というか、宝塚の娘役さん以外に誰が?という世界。

ええとね、miyakoguにはそのかけらがあるかも、かなり疑問ではありますが(よりはっきりした意訳: 俺にはもうかけらも残ってねぇ)。

 

岡田先生が見ておられる世界には、そういう少女達がパステルカラーの服に身を包み、つばの広い帽子をかぶり、小さな日傘を持ってくるくると踊っておられるのです。はにかみながら、初恋に胸をときめかせながら。

なんというロマンティスト!!その世界観で完結されたロマンチック・レビュー。どうぞご観劇ください。忘れ去った何かを思い出せるかもしれません。そういう意味では、今をまさに生きている少女達世代よりも、私達のような大人世代こそ楽しめる作品なのかもしれませんね。

 

西郷先生に人生を学び、岡田先生に心のどこかに残っているかもしれない少女性を刺激される、北翔さんと風ちゃんの退団公演。どうぞご観劇ください。

ふぅぅ。やりとげたわ!!寝るわ!!