代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

働き女子(ヅカファン)の休日 三輪山・大神神社で出会った珠城りょうさん「月雲の皇子」の笹ゆり 

皆さま、こんにちは。連休最後の日、いかがお過ごしですか?

さて、私は金曜日に、ある打合せでご一緒した女性経営者の方に耳寄りなお話を聞いたのです。

「miyakoguさん、あのね、三輪山の大神神社(おおみわじんじゃ)にお参りしている会社は絶対につぶれないって聞いたんですよ。だから、私、すぐ行きましたよ。」

ほぅっ。我が国最古と言われる大神神社さん。開運の神様とは聞いておりましたが、「私も行きます、行きます、すぐ行ってきます」となりました。

ここのところ、ずっと忙しかったため、週末は半日は仕事をしていたのですが、幸い、3連休。今週末は2日びしっと休もうと固く決めていたので、日曜日に早速行ってまいりました。バウホールの珠城りょうさん主演「月雲の皇子」において、咲妃みゆさんが演じられた衣通姫が三輪山に仕えた巫女であることをすっぽり忘れて。

やっぱり現世の利でしょう?! ←いや、落ち着いて。単にすっぽり落ちていただけでしょう・・。

 

台風の合間、雨が止んだひと時を縫って奈良県桜井市までプチ旅行です。娘は宝塚でお友達と長話、旦那はんはテニス。ワーキングマザー束の間の休日です。仕事ではない少しだけ遠方の一人でのお出かけ。浮き浮きと近鉄特急に乗るmiyakoguです。←急行で十分行けますが、特急に乗りたい若干の鉄子(^^)。

 

そして。

何という緑!こちらが大神神社の入り口です。三輪山そのものを拝する大神神社ならではの鳥居、滴る緑の中の厳かで静かでどっしりとした静謐な神社です。うん?誰かに似ている?

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もう少し近づいてみます。参道を歩いていくと、両側を背の高い木に囲まれ、神秘的な緑のトンネルを歩いていきます。雨上がりの静謐な美しい緑。美しい中に、長く自然のままに守られてきたであろう野生の荒々しさも感じさせる強い緑です。うん?誰かに似ている?

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お参りに行くと、ご祈祷を受け付けておられました。ふぅむ、ここは一つ、会社の存続繁栄のためにお参りしましょう。かしこみ、かしこみ。

そして、祈祷の前に参集殿にて順番を待っている間、はたと気がついたのです。「笹ゆり」の絵に。あれ?ここって?ちょっと待ったーーーー!!!

 

月組バウホール公演「月雲の皇子」にて、主演の珠城りょうさんが「美しい」ということを教えるためにティコに示した花であり、衣通姫の寝室を訪ねた際に持っていて、そして、みゆちゃんを後ろからがしっと抱きしめた時、ばさっと落ちた、その花ではないですかぁーーー?!

(ただいま、ちょうどティコとの場面を上演中)

慌てるmiyakogu。笹ゆりと大神神社のゆかりを説明した資料があるはずです。大慌てで周辺を探すと、すぐにビンゴ!みっつけましたぁーー!!(こういう能力は異常にあります)

ちょ、待って。大宝令(701年)に国家の祭祀として定められ、疫病除けのお祭りとして、奈良市内の率川神社で営まれている「ゆり祭り(三枝祭)」。そのお祭の際に、三輪山に咲き誇る笹ゆりを運ぶと・・。「月雲の皇子」の世界ですやん、まさに。

慌てている中、ご祈祷の順番が来ました。落ち着かねば。

 

ラッキーにも、お神楽の奉納をしてくださった方がグループの中におられ、ご祈祷の後、かんざしをつけた巫女さんが鈴を鳴らして踊ってくださいました。

太鼓、笛、涼やかに鳴る鈴。かんざし、五色の布。透き通った薄絹に浮き彫りのように織られた文様、袴の衣擦れ。

どこかの時代に迷い込んだかのような厳かな雰囲気がありました。

(ああーー、ただいま、まさに寝室の場面。笹ゆりがばさっと落ちました!これ、バウで観劇していたらmiyakogu、叫び声をあげた可能性大。ご観劇された方、大丈夫でした?)

 

そして。

奈良にお住まいの宝塚仲間から雪組さん新人公演の配役についてメールがあり、「今、三輪山です」と返信すると、おいしい最中のお店がありますと教えていただき、速攻、向かいました。

白玉屋榮壽さんの「みむろ」。とてもおいしい最中で、冷たいお抹茶とともに、おいしくいただきました。ふと気づくと、テーブルにはこちらの桔梗。わぁーー、これは「星逢一夜」の桔梗・・。

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そういえば、桔梗もばさっと落ちましたね、ちぎさん演じる晴興がみゆちゃんの手をがしっと取った時。

がしっとされて、はっとなって手にしていた花を落とす。うーん、これぞ宝塚の娘役さんです。そういうシチュエーションに合う娘役さんが、物語のインスピレーションを与えられるのではないかと思います。

(あわわーー、ただいま、「あなたをお慕いしております」と叫んだみゆちゃんの頬にそっと触れ、しかしさっと踵を返して去っていく珠ちゃんの場面。ストーリーは知っているのに崩れ落ちる娘と私です)

 

それにしても、全く予想外に、上田久美子先生の物語をたどったかのようなプチ旅行となりました。束の間の休日、結局、どこまでも宝塚でしたね!(^^)