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代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

雪組・新人公演「ケイレブ・ハント」感想3 橘幸さん、叶ゆうりさん、大健闘だった雪組下級生さんのお芝居に拍手!

雪組さん「ケイレブ・ハント」新人公演の感想3をお送りします。ここで完成させたい!

感想1、2はこちらです。よろしければどうぞ!

mothercoenote.hatenablog.com

 

6.マフィアの坊ちゃんのようだった橘幸さんのマクシミリアンの品

長の期を代表する橘幸さんのとてもしっかりとしたご挨拶が印象的でした。本役を月城かなとさんが演じておられるマクシミリアン。橘さんは、代々続くマフィアの坊ちゃんのような品を持って演じておられたように、私は思いました。

月城かなとさんは、触れれば切れるような美を武器に、貧しい環境からのし上がってきたマフィアに見えたのですが、橘さんは身内には優しいマフィアのお坊ちゃんのように感じました。独特の品のある方です。でも怒ると怖い。その二面性を上手く演じておられ、雪組さんのお芝居の層の厚さを感じました。

 

7.難役に挑戦、叶ゆうりさんの陰のある凄み

黒塗りで黒髪。本役で真地佑果さんと共に演じておっれるマクシミリアンのボディガードもとても印象的な叶ゆうりさんですが、非常に難しいお役である戦争の生き残りの凄腕スナイパーであるナイジェルを好演されていて、暗さを感じさせる目からは凄みも出ていたと感心いたしました。

私どもは新米ファンですので、まだ十分にわかっていないことをお許しいただきたいのですが、正塚先生のお芝居には「ああ・・」「うん・・」の一言に多重の意味が込められているように感じるやりとりがあります。

その「ああ・・」は、実は本当に難しいのだろうと思うのですね。言外に含めた意味。それを伝えなければならない「ああ・・」。叶ゆうりさんは、陰のあるビジュアルとともに、かっこよく上手く演じておられたと思います。

ただ、本役の香綾しずるさんって、本当に上手いですね!このあたり。いや、ほんと、がおちゃん、すごいわ!!となりました。叶ゆうりさんがどうというのではなく、香綾さんがこれは上手い!ということです。「ドン・ジュアン」の亡霊、「星逢一夜」の鈴虫。香綾さんの演技は期待を裏切らないですね。

 

8.大健闘の雪組下級生さんのお芝居に拍手

ここまでで少し書いた下級生さんを含めて、印象に残ったのは以下の方々です。

 

・ハリエットの妃華ゆきのさん

さすがにさりげなくお上手。ルパン3世でも不二子ちゃーんを好演されていましたよね。今回のハリエットは、しっとりとした優しい友達思いの女性のお役。蘭の花を気にかけるところに優しさが出ているお役ですが、落ち着いたセリフに安心感がありました。

 

・アデルの有沙瞳さん

お金も出して欲しかっただろうし、マクシミリアンのことが好きなんだと伝わってくる演技でした。「今日はもう帰れ」とマクシミリアンからお金を受け取って帰るときの不安そうな表情。さすがに上手いですね!本役でノリノリで演じておられる歌手役・ポーリーンの歌、大好きですよ。

 

・レイラの彩みちるさん

可愛かったですね。少し甘えんぼだけれど、優しい真地ジムのことが大好き、そこが伝わってきて、カップル感が爽やかでした。素敵。

 

・ダドリーの陽向春輝さん

本役の真那春人さんがお上手に出されている生真面目なおじ様より、年下の可愛さを出しておられたように思います。「ジム」とファーストネームで呼ぶときの嬉しそうな表情。全身で表現される豊かな表情が魅力的な方ですね。

 

・電器屋の眞ノ宮るいさん

コーヒーサーバの新品を勧めるにあたって、「お好みですからぁーーー」とせり下がっていかれたと記憶しています(間違っていたら、ごめんなさい)。伸ばした「らぁーー」」で笑いを取る眞ノ宮さん、だぼっとしたつなぎが可愛いかったなぁ。

 

・コートニーの野々花ひまりさん

最初、愛すみれさんかと思ったのです(愛さんはとっくに新公ご卒業済み)。私は達者な娘役さんがいると、すぐに愛すみれさんかな?と思うところがあるのですが、違うやん!と気づきました。探偵事務所役の人間模様を彩る重要なお役ですよね、実は。そこを上手に演じておられ、ダドリー、トレバー(彩海せらさん)と一緒に「こういうの、あるよねぇ」というリアル感を出されていました。

 

・若手刑事ライアンの星加梨杏さん

腕まくりして、袖口を折ってあげているスーツ姿が今時の若者っぽく、すらっと立ち姿が美しい星加さんです。こういう若者もいるよなぁとちょっとくすっとなるお役。本役の永久輝せあさんは、さりげなくお上手ですが、そこについて行こうとされていたと思います。

 

・歌手・ポーリーンの羽織夕夏さん

本役の有沙瞳ちゃんはノリノリで、本当に気持ち良さそうに歌っておられて、クラブのシーンは楽しいですよね。羽織さんもあの難しそうな早口の英語の歌を、迫力とノリで歌いきっておられました。拍手です。

 

・アパート管理人の沙羅アンナさん

舞咲りんさんが、これまた「いるいる、こういう女の人」(あ、miyakogu世代か)というのをおもしろく、お上手に演じておられますが、沙羅アンナさんもご健闘です。「聞こえてますよ」と戻ってくるあたりから、観客席もくすくす。短い出番ながら、笑いをきっちり取り、印象づけておられて、あっぱれです。

 

・エリアス・ソリアーノ(アデルの父)の真條まからさん

真條まからさんの退団発表は、雪組ファンの皆様に大ショックだったと思います。「心中・恋の大和路」の「しじみ売り」の美声で名を馳せられたと思っていたのですが、ご退団の発表・・。うーーん。ご実家が熊本県で、真風さんと共通している点から勝手な親近感を持っておりました。震災後、思うところがおありになったのかな・・・。

千秋楽まで、きらめきの日々をどうぞ健やかに過ごされますように。

 

ふぅ。書ききったわ、書けなかった下級生さん、ごめんね!

でも、おばちゃんな、ほんまに感動したで! 正塚先生の「ケイレブ・ハント」が、何だかほっこりとしたハート・ウォーミングな舞台に見えた新人公演でした。

とてもおもしろかったです!! お疲れ様でした、ありがとうね!!