読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

梅芸DC・月組「アーサー王伝説」感想2 少女が大人になる時期の残酷さ グィネヴィアの恋と美しい朝美さんのランスロット

(感想1はこちらです)

mothercoenote.hatenablog.com

 

3.水色と金色の妖精・愛希れいかさんのグィネヴィアの恋

ちゃぴさんは長く垂らした金髪、編みこんだ水色のリボン、薄い水色やピンクのお衣装で、アーサー王にも、ランスロットにも、メリアグランスからも恋をされます。

メリアグランスは、婚約破棄の腹いせにグィネヴィアが王女であるカリメルド国に攻め入り、アーサー王に征圧された後、悪魔と取引をしてまで、グィネヴィアを手に入れようとする。グィネヴィアは執着されるほどの美の持ち主なのです。うつくひい・・

ただ・・。

ごめんなさい。これはちゃぴさんのせいではなく、脚本と演出のせいだと思います。

アーサー王との出会いに浮き浮きしたり、ランスロットの登場にそわそわしたり。グィネヴィアは一国の王女というよりは、小規模な領土の領主の娘さん、世間知らずの少女が外の世界に接して、イケメンにそわそわしているように見えました。無邪気で好奇心が強いお嬢ちゃん・・。

もちろん、それでもいいのです。私達宝塚ファンは、ほぼ全員そんなところなんで!(切れるmiyakogu、落ち着いて)。

少女が大人になる時期のある種の純粋で清らかな残酷さ。外見だけでぽーっと恋をし、移り気で、ある日突然、好きだった人から心変わり。女性であれば、心当たりがあると思います。

純粋故に、嘘をつけず、その純粋さが人を傷つける。嘘で柔らかくくるんでいないため余計に、相手に与える喜びも、そして傷も大きい。

そのような時期の描き方には、宝塚であれば、高貴さにもつながる透明な清らかさがあってほしいと、私は思いました。まして、誰もがうっとりと恋をしてしまう王女から王妃になる人物。

清らかな残酷さ、ある日、何の前触れもなく少女から大人の女性へと変わってしまうような急激な変化。そこに理由はなく、突然の恋の嵐があるだけです。その描き方は「心は乙女」とファンの間で言われている小池修一郎先生が一番、お上手なように私は感じています。

「ヴァンパイア・サクセション」と「アーサー王伝説」と、たまたま石田先生の作品をDCで続けて観て、フィナーレをはじめ、男役さんや準主役の癖のある女性はとてもお上手に描かれるのに、若いヒロインの女性はなぜか上手く描ききれていないのかしら?と私は思いました。フィナーレとか、めちゃくちゃかっこいいのになぁ。

フィナーレの珠城りょうさんと愛希れいかさんのデュエットダンスは、心が洗われるような清らかな美しさでした。柔らかく微笑みあい、お互いの心をつなぐ美しいリボンが見えるかのような幸福感に満ちたダンス。素晴らしかったと思います。

大柄でがっしりとした珠城りょうさんと、背が高いちゃぴさんならではのダイナミックでありながら幸福感に満ちた清らかなデュエットダンス。劇場中、うっとりです。デュエダンが好きな方はぜひ!

 

4.超絶イケメンのランスロット

朝美絢さんは登場してきた時点で、「あーー、イケメン来たわーーー!!」という喜びをもたらしてくれます。白味がかった金髪、彫りの深い顔、憂いを帯びた眼差し。

「NOBUNAGA」での妻木は歌の多いお役でしたが、その成果なのか、とてもお歌がお上手になられていて、超絶イケメンのビジュアルとあわせて、「うーーん、これは!」と納得感がありました。

彼女のお芝居が、私は好きなんですね。「舞音」から、「あれ?」と思って注目しています。

今公演も、アーサー王とグィネヴィアの結婚式の場面での、彼の葛藤。心酔するアーサー王への忠誠と、それでも愛してしまったグィネヴィアへの思い。あーさーのランスロット(ちょっとややこしいですね)は、乱れた心を表現するかのような揺れ動く眼差しから、その葛藤がとても伝わってくる演技だったのです。

月組を応援する立場からは、朝美絢さんと月城かなとさんがお二人とも月組なら、さぞかしお美しいだろうと超欲張りな想像をしてしまいます。でも、雪組を応援する立場からは、繊細なお芝居をされる方であるため、すっとなじまれるだろうと期待しています。

何といっても、美しい!! ←これ、大事。

(感想3に続きます。明日かな?)