代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

宙組・全国ツアー梅芸 バレンシアの熱い花/HOT EYES!! 感想1 パンフレットのまぁまか、美しい大型絵本のような物語の余韻

皆さま、こんにちは。本日は梅田芸術劇場メインホールにて、宝塚歌劇団宙組さんの全国ツアー「バレンシアの熱い花/HOT EYES!!」を観劇してきました。その感想を、まずはパンフレットとまぁ様の足かけのご紹介、お芝居感想からお送りします!

 

1.パンフレットのまぁまか二人映り

パンフレットのまぁまか二人映りって、どゆこと?!(注 喜んでいる)あのお二人は全国で萌えを撒き散らし、健全な女子を落とそうとしているの?!

↑ 宝塚歌劇の正しい普及方法なので、落ち着いて、miyakoguさん。

うちの中学生娘が事前に「全国ツアーはさぁ、絶対に真風さんがまぁ様の相手役なんやって」と断言しておりましたが、それに近い何かを感じます。

指輪も形は違うけれど、素材やイメージが同じで、「何なん?一緒に作りました感、半端ないけど!」と、娘がただいま叫んでおります。

「宙組、新体制はこれやで!!」とのこと。←まぁ、落ち着け、娘よ・・。

 

2.まぁ様の脚!!

皆さまぁ~~、こちらをご覧下さ~~い。

こちらが本日、ショウの最中に朝夏まなと様が片足をぐぃっとおかけになった、梅田芸術劇場メインホール上手の階段でございま~~す。

あ、もっちろん、一番下の赤いところから舞台まで、でございますよ。

脚、なっが!!!知ってたけど、なっが!!「きゃぁーーー!」と喜びの悲鳴が上がる上手側です。

miyakogu(意外と小柄)の胃のあたりまでありましたね、高さは。おばちゃんな、ちょっとやってみようとしたけど、2段目くらい・・?

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3.美しい外国の大型絵本のような物語

新米宝塚ファンのmiyakogu。ちえさんの退団公演であった「黒豹の如く」、凰稀かなめさんの「うたかたの恋」、花組さんの「新源氏物語」、博多座で観た「星影の人」、梅芸で観た「激情」、さらに今作品を観て、なぜ、柴田侑宏先生の作品に熱烈なファンがおられるのか、私なりに一定、わかったように思います(映像では「アルジェの男」、「黒い瞳」も拝見しました)。

柴田先生の作品、中でも外国を舞台にした作品は、外国の美しい大型の大人向けの絵本のようだと思ったのです。登場人物は美しい青年であり、若い女性であり、少女であり、印象的な悪役であり、小粋な青年であり、複数の恋愛物語と人生がからみあいながら進んでいく。黙読するよりも誰か美しい声の人に読み聞かせてほしいような美しい文章、印象に残る美しい挿絵。

皆さまはそういう厚めで、大人向けの大型絵本を読んだことがないでしょうか?

「そして、もう二度とその不思議な竜に少女は出会うことはありませんでした」(例文です)というような終わり方をして、不思議な余韻がしぃんと胸に残るような。

読み終わってから、わぁわぁと誰かに語るのではなく、胸の中にそっとしまっておきたいような。

あの後、物語はどうなったのだろうと登場人物のその後の人生に、時折、思いをはせてしまうような。

「バレンシアの熱い花」は、私にとってそういう作品でした。

 

主人公達は遠い国の美しい人々。侯爵の息子、悪役の現領主、退役した将軍、貴族達。その一方での下町の酒場のいなせなお兄さん、とびっきり美しい魅力的で気風の良さそうなおねえさん。美しい未亡人の前領主の奥方、将軍の孫娘の砂糖菓子のような美しく健気な少女。暗躍する貴族たちに近衛兵、泥棒貴族のような青年。

今の宙組さんでなら、貴族の子弟や権力欲のおじさまから可憐な少女、下町のいなせなあんちゃんまで、多様な役をぴたりとはめこむことができるのだと大変感心いたしました。

特に、寿つかささん、凛城きらさん、松風輝さん、純矢ちとせさん。こういう方々がおられるからこそ、真ん中の演技が輝くのだと思うのです。宙組さんのお芝居の力が、エリザベートを経て、一段と増しているような印象を持ちました。

 

4.3組の恋と別れの物語

朝夏まなとさん演じる前領主の息子・フェルナンド、真風涼帆さん演じるまちの酒場で踊るいなせなおにいちゃん・ラモン、澄輝さやとさんが演じるロイヤル感半端ない現領主の甥・ロドリーゴの男性3人。

一方、女性陣は輝くような美貌の伶美うららさんが演じる美しい酒場の踊り子・イサベラ、星風まどかさんが演じる可憐な将軍の孫・マルガリータ、遥羽ららさんが演じるロドリーゴと愛し合っていたにも関わらず現領主の妻・シルヴィア。まどかさんは可憐に、ららさんは切なく、それぞれがぴたりとはまっていたと思います。遥羽ららさんのお芝居の声が私は好きなんですね。ぐっと伸びていってほしい方です。

この3組の愛の物語がそれぞれに進みます。正確には朝夏さんのフェルナンド、イサベラとマルガリータから愛され、真風さんはイザベラに振られつつ見守り、ロドリーゴとシルヴィアは愛し合っているけれど、今は伯父の妻と義理の甥。

まかちゃんだけ、ちょっとおかわいそう・・。

 

男性陣3人がね・・。黒づくめで仮面をつけていて、帽子を斜めにかぶって。まぁ様・真風さん・澄輝さんのトリオって・・。

かっこよすぎるやんかぁーーー!!

(実録 miyakogu心の叫び in 梅芸)

先日まで皇帝・フランツをやっていた真風さん。少しカールのある前髪をたらして、「だんなぁ」とか言っておられると、妙なおかしみが・・。くすっとさせる間を絶妙にとられる真風さんです。かわいいわぁ。(注 真風さんには盲目)

 

5.朝夏まなとさんと伶美うららさんの別れ

真風さんと伶美うららさんが酒場で踊る場面、美しすぎて、もういやっ!てなりますよ。どうぞお気をつけて。

そのお二人の並びとはまた違うまぁ様とうららさんのカップル。まぁ様は栗色の髪で青、白、黒の衣装を着こなし、貴公子感半端ないのですね。あの方は。

そのまぁ様だからこそ、美貌こそあれ身分がないイサベラの伶美うららちゃんが、「世界が違う」と言うとき、とても説得力があるのです。

うららちゃんのイサベラが「辛いよ」と涙をこらえきれずにラモンに言うとき、そして最後の場面で、まぁ様フェルナンドの元から去って行く時・・。こちらも泣きました。

うららちゃんのイサベラは同じ柴田作品である「激情」のカルメンとは違うのです。彼女は大人の分別があり、人間として賢い。フェルナンドが仇をあざむくために装っている裏の顔=遊び好きの貴族の子弟の役目が終わったとき、自分とのつながりは消えるのだと予想している。そして、そのとおりだと去っていくのです。

フェルナンドもイザベラを心底、愛している。しかし、装っていた裏の顔がもう必要ないとわかったとき、白く輝く世界に戻っていくのです。彼は「激情」のホセとはもちろん身分も違いますが、そういう自制心があります。

しかし、たとえ自制心があったとしても、激しさは異なるとしても、朝夏フェルナンドがイサベラを愛した心の深さは「激情」のホセと同じものがあるのだろうと思わせます。そんなまぁ様とうららさんの最後の場面の演技でした。

舞台がスペインということもあり、「激情」と比較しながら見ると興味深いものがありました。

そして、最後にロドリーゴの声が、取り戻したはずのシルヴィアが亡くなっていたことを告げます。

復讐は果たされた。しかし、彼らの恋と青春は終わってしまった。ラモンもまた、妹の仇を討ちましたが、哀しみを秘めたイサベラをそばで見守るしかないであろう心の痛みを抱えていくのです。

彼らは人生の激しい季節を過ごし、そして、全てが終わった今、少しばかり年を取ったのだろうと私は思いました。そのような寂しさを残して舞台は幕を閉じます。

柴田先生は公演パンフレットのご挨拶で「この甘酸っぱい恋の残像」と語っておられます。

その言葉に、少し言葉を足させていただくなら、甘酸っぱく苦い青春と恋の残像。その運命のうねりと別れ、そして余韻。大型の美しい外国の絵本のような物語、どうぞ全国でご観劇をお楽しみください。

(ショウ感想、二度目の観劇感想は以下です。よろしければどうぞ! また、そろそろいいかとシルヴィアの死についてネタバレっぽい推察をしております。一番下の記事です。)

mothercoenote.hatenablog.com

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