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代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

月組・グランドホテル 初日感想2 美弥るりかさんの全身全霊のオットー!

皆さま、こんばんは。旦那はん実家で晩ごはんとシャンパンをいただき、いい感じで酔っ払っておりますので、この勢いで書く!宝塚歌劇団・月組「グランド・ホテル」の感想を。それと、珠ちゃん「心の声」シリーズは最後に書くから、ちょっとお待ちくださいね ←いつものあほな例のやつね。

 (初日感想 その1はこちらです)

mothercoenote.hatenablog.com

3.美弥るりかさんの全身全霊のオットー!

美弥るりかさんは、重病を患っている簿記係のオットー・クリンゲラインを全身全霊で演じておられたと思います。素晴らしかった。120%ではなく、200%の力を出し切られたのではないかと思う熱演。ぜひ、劇場でご確認ください。あのオットーを見ないと損をされると思います。

Twitterで拝見しただけの伝聞ですが、涼風真世さんのファンクラブに入られていたとのこと。その方の退団公演のお役を、憧れの涼風さんの前で演じる。私達は今日、宝塚に憧れた少女の夢が実現するさまを見届けた目撃者となったのです。なんという幸福な同時代性でしょうか・・!(涙)

この「グランド・ホテル」。私はブロードウェイ版のCDを聞き、トニー賞授賞式でのパフォーマンスをYoutubeで拝見しただけで観劇いたしました。どうしても比べてしまいます。しかもブロードウェイ版のオットーはトニー賞を受賞されているのですから。宝塚初演の涼風さんとも多分、比較されて当然だと思います。

ただ、美弥さんのオットーはご自分のものになっておられたと思います。しかも、少女の憧れが実現するという夢が乗っているのです。素晴らしくないはずがないでしょう?!

 

私は本日、美弥るりかさんのオットーに2度泣かされました。

一度目はご登場されて間もない場面での「At The Grand Hotel」。

「殻を捨てて 飛びたい
 この グランド・ホテル
 この グランド・ホテル」
(訳詞/岩谷時子)※著作者の表記は宝塚歌劇団の公演パンフレットの記載に従っています。

登場した場面から、力のない猫背の顔色が悪そうなオットー。しかし、彼は最後の生きる希望を賭けてこのホテルに来たのだということが、全身から伝わる美弥さんの演技です。

ホテル支配人(輝月ゆうまさんが長身を活かした堂々たる演技をされています)から満室だと冷たく断られるのですが、男爵が口添え(ちょっと微妙ですが)をしてくれて、憧れのグランド・ホテルに泊まるオットー。その切ない喜び。

 

もう一度は、男爵に頼まれたフラムシェンからダンスに誘われて、フラムシェンとおずおずと踊り始める場面です。

オットーは「殻を捨てて飛びたい」とグランド・ホテルにやってきた。しかし、彼は男爵とフラムシェンのダンスを見て、「美しいお二人にカクテルを差し上げたい」と言うのみで自分は踊ろうとはしません。見ているだけの傍観者に依然として、とどまろうとするのですね。

しかし、男爵は違うのです。彼は人生の快楽のプロ。でもお金はない・・。

米国の株式取引がある男爵は、フラムシェンにオットーと踊ってあげてほしいと頼むのです。いいわと引き受け、ダンスに誘うフラムシェン。ええ子なんやって、この子も!

私はブロードウェイ版CDで聞いたこのフラムシェンの楽曲がいずれも好きなのですが、こちらは早乙女わかばちゃんがこれまた熱演!わかばちゃんについては、これまた熱演の暁千星さんと一緒に書くとして。

もうね、「熱演大陸・宝塚月組」ですよ!

みんな、観劇してね!いろんな人がそれぞれにすごいから。ちょっといつもの宝塚と違うから。

 

フラムシェンに引っ張られ、「踊れない」と下をうつむきつつも、おずおずと踊り始めるオットー。フラムシェンのリードで「踊れる」と喜びに満ちて踊り始めるのです。初めて味わう人生の快楽、歓喜。彼の夢は、また一つかなえられたのです。その喜び。

私はその場面で、不思議なくらいに一人でぽろぽろと泣きました。くすくすと笑っていいような場面なのに。

おそらく、美弥るりかさんが舞台では演じられていないオットーの半生を、全身からにじみ出させて伝えてくるような演技をされたからではないかと、私は思います。ブラボー!!

そして、とびっきり楽しかった男爵とのチャールストン。トニー賞授賞式のパフォーマンスで1990年にトニー賞助演男優賞を受賞されたマイケル・ジェッターさんのものを拝見しましたが、とんでもなく素晴らしくて本当に驚きました。

宝塚歌劇団の今作品では、後ろにずらっと並ぶ月組の皆様と、珠城りょうさんの男爵のチャーミングさ、美弥るりかさんのほろ酔いオットーの楽しく巧みなダンスで、宝塚ならではの良さをお出しになっていたと思います。りょうさんとるりかさんの絶妙のコンビネーション、友情の芽生えが伝わってくる楽しいパフォーマンスでした。るりかさんもバーをひょいっと超えられましたねぇ。素敵です。

とにかく、大きな白い羽を背負って降りてこられた美弥るりかさんの演技には泣かされました。ブラボーです!

(まだまだ続く。終わるかな、これ。その3までがんばる!)