代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。時々呟きます。@miyakogu5

中日劇場 雪組・星逢一夜 感想 恐らくの違和感の正体 お芝居に泣き、客席降りできゃあ(//∇//)

皆さま、こんにちは。miyakogu@中日劇場ようやく観劇です(^^)。
水曜日以来、名古屋出張で劇場付近をうろちょろ、挙げ句の果てに蒲郡で金曜夜を過ごして、ようやく観劇です。以下、スマホでてこて書いたので、読みにくいかもですが、感想をお届けいたします(^^)

1.お芝居に泣く

素晴らしかった。何回観ても泣く演目です。比較的クールな娘も涙腺決壊です。
子ども時代の場面から既に泣くmiyakogu。早霧せいなさんの少年、望海風斗さんの優しい声、負けん気でようやく自分を保っているかのような泉の咲妃みゆさん。素晴らしいトリデンテです。

子ども時代はよりくっきりと、そして、大劇場版より若い。青年時代の青さがそれぞれに見える、瑞瑞しくもためらいのある演技でした。特にちぎさんの晴興が。

大劇場版の晴興は、様々な使命を背負う中で、一人だけ先に老成せざるを得なかったように見えました。無邪気な少年時代の自分と、江戸で吉宗に引き上げられる中で急いで成長させざるを得なかった自分。
二人の自分に引き裂かれて行くような晴興の悲劇にはひりひりとした痛みがありました。その中で、彼の心に灯る暖かな星が泉であったと、大劇場版で私は思いました。

中日劇場版では、彼は迷いや揺らぎの中にいることがセリフからも伝わってきました。
晴興はまだ老成していないのです。いつかふっと三日月藩のかつての友の側についてしまいそうな危うさがある。そしてそれは大劇場版よりも若い吉宗に見破られています。まだ青さの残る晴興が中心にいる物語であり、登場人物が少しずつ若い、青年の物語だと私は感じました。

その分、少しばかり運命の苛烈さは和らぎ、この運命を1日2回も生きるって、だ、大丈夫なん?!というこちらの勝手な心配も減っています。ほっ(^^)。

もう頼むから止めてあげて!と号泣しながら思うのでなく、苦しくも美しい物語に酔える。そういう舞台だと言えます。
香綾しずるさんの若い吉宗、色っぽいわあ。月見の場面での姫達への声かけも、後で個別にお呼びだししてませんよね?!という現役感ばりばり。
桃花ひなさんの貴姫も美しく、頑張っておられます。髪に笹の葉つけてるかわいらしい方は桜路薫さんであってますかね?ローマの休日のキザキザジェラート売りの方ですよね。役作りに工夫がおありになって素晴らしいです(^^)。

あ、お芝居でちぎさんと翔ちゃんが客席を通り、星逢の祭りでもだいもんさんと蛍村の皆さまが客席を通らはります。少し離れたところでしたが、比較的近くでちぎさんの武士姿を観て、あわわわあとなったmiyakoguです。The・美やわ❤

2.客席降りできゃあ(//∇//)のショウ!

ショウはめちゃくちゃ楽しい。特に一階!(^^) ←ごめんね、2階席の皆さま。
プロローグでの客席降りと二度目の客席降りを含めて、14列目はめちゃお得❗
私と娘は少し後ろでしたが、幸いにもばっちり。目の前に彩凪翔さんが立ち客席を釣る、釣る。望海さんもちぎさんも走って来られ、一帯はきゃあきゃあです(//∇//)。
特にちぎさんが行く先々できゃあ(//∇//)。ちぎさんって実在してはるね。確認しました。うん。
私の大好きなゴーストバスターズも、真地さんのきゅっと手首を曲げた決めポーズを観られて幸せです。可愛いわあ。←大柄で可愛いらしい方に軒並み弱い(^^)。


3.大劇場版との違いへの違和感は恐らく・・

中日劇場版も素晴らしいお芝居です。皆さま、どうぞ安心してご観劇下さい。
ただ、大劇場版との違いから違和感を感じる方がおられるのも、とてもよく分かりました。
そもそも、演出の上田久美子先生ご自身もそうパンフレットに書いておられます。
2年前、初めて大劇場での演出を担当された上田先生とスタート間もない雪組の皆さま。そこにあったであろう必死さ、揺らぎ、不安定さ。

奇跡のような巡り合わせが、上田先生が書いておられる通り、怖いような力を作品に与えたのではないかと、私も思います。
そして、それは二年前の夏の雪組さんだからこそではなかったかと。
ひりひりするような魂の痛みがまっすぐに伝わる舞台でした。その分、観るのがしんどい方もおられたはずです。中日劇場版では、そのひりひりは和らぎ、息を詰めつつも「哀しくも美しい物語だ」と少し安心して眺めていられます。

当時から二年たち、宝塚を牽引する人気組、人気コンビになられた雪組さんとちぎみゆ、そしてだいもんさんとの確固たるトリデンテが今では完成していると言っていいのではないでしょうか?
雪組さんは美しい雪の結晶を作り出した。ということは、破綻も揺らぎも不安定さも今はほぼないのです。少なくともトリデンテについては。

今回の中日劇場版で、晴興が青い人物として描かれ、吉宗が兄であるかのようになったのは、もちろん演者の違いもあるのですが、演者側に成熟と安定があるが故の必然ではなかったかと。私はそう思います。

大劇場版での英真さんの吉宗は見事でした。
どっしりと揺らぎがなく、為政者としての冷たさがあり、晴興を引き立て可愛がると同時に、高みを共に目指すことを強く求める厳しさもありました。英真さんの吉宗はいくら、若者が揺らいでも大丈夫な基盤を舞台に作っておられたと思います。
一方、中日劇場版のがおりさんの演じる吉宗は兄のようであり、晴興と共に語らい、改革をすることに喜びがあると感じられた、言わば
揺らぎの感じられる、人間味ある吉宗だったと、私は思います。

成熟し安定した雪組さんには、今度は物語としての青さや揺らぎを加える必要があっただろうと思うのですね。
今の雪組のトリデンテは完成し安定し、上手いのです。文句なく。観客席も安心して物語に酔える。
二年前の雪組さんの演技は、観客席も運命の奔流と苛烈さに巻き込まれるようで、それは観る方によっては、時に苦しいものだったと思います。ただ、怖いようなエネルギー、ひりひりするような痛みは減っています。それは誰のせいでもなく、時が過ぎた、そのためだと私は思います。吉宗の沙汰による「救い」がある分、全体としては少しだけ甘くなったように私自身は思いました。

今の雪組さんだからこそ創り出される、美しく哀しく、「救い」も加わった物語の完成した世界。中日劇場版も、どうぞ観劇をお楽しみ下さい。

何より、客席降りが多いねんてば!!
ショウに加えて、ちぎさんの美しい武士姿を近くで観る機会なんてそうそうございませんよ!(//∇//)。ぜひどうぞご観劇ください。