読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

宝塚星組・スカーレットピンパーネル 感想 紅さんの華やかで賑やかなパーシー、新生星組さんの今後に期待

宝塚星組

皆さま、こんにちは。宝塚大劇場にて本日11時公演を観劇してまいりました。星組さん「スカーレット・ピンパーネル」(2017年)の感想をお届けしたいと思います。

新米宝塚ファンのmiyakogu、人気演目のスカピンについては、星組さんが2008年に安蘭けいさん主演で公演されたものをスカイステージで拝見したのみ。大劇場では初の観劇でした。お衣装が華やかで、メロディが美しい楽曲。春らしい華やかなミュージカルです。 

f:id:miyakogu:20170319184935j:plain

 

1.パンフレットのスペシャル・ポートレイト

公演パンフレットの後ろの方に、紅ゆずるさんと綺咲愛里さんのスペシャル・ポートレイトがあります。このお二人のお写真がどれも素敵でした。

特に紅さんがお一人でにっこりと笑っておられるお写真、パーシーらしさと紅さんの地の素敵さが合わさったかのような素敵なポートレイトです。ぜひご覧ください。大劇場でのお披露目、おめでとうございます(^^)。

 

2.紅ゆずるさんの華やかなパーシー

紅さんのこの役への愛、この舞台をされている喜びが、舞台からストレートに伝わってきました。その喜びにこちらも楽しく嬉しくなってしまう。そういう華やかで賑やかな演目です。皆様も、その華やかな賑やかさ、楽しそうな紅さんを劇場でどうぞご覧ください。

特に素晴らしかったのが、マルグリットへの疑いが晴れ、霧が晴れるようだと舞台でお一人で歌われる「目の前の君」。まっすぐにパーシーの安堵と喜びが伝わってくる歌唱でした。

ただ、全体的に歌唱がやや同じ調子になりがちかな?もちろん、安蘭けいさんの豊かな歌唱表現と比べるのは酷だと思います。

スタイル良く衣装を着こなし、スターブーツもとてもよくお似合い。グラパンの演技は、もうね、楽しんでおられますねぇ。さすがの紅さんです。この方は、ファンに愛されるだろうなぁ。

 

3.綺咲愛里さんのマルグリット

遠野あすかさんのマルグリットが大女優であれば、あーちゃんのマルグリットは容姿も含めて人気があったんだろうなぁと思わせる若きスター女優という感じです。

ショーブランが歌う「君はどこに」の歌詞にある「少女」がしっくりきます。ほんの数年前までは少女であり、ショーブランとともに革命に純粋に夢をみていたことが伝わってくるマルグリット。なるほどと感心いたしました。

愛里さんの歌声は良く通り、私の好きな声。大変お上手になられていて、努力されたんだろうなぁとしみじみ。また、ショーブランに向かい合うときの少し斜め下に視線を落としたつんとした表情。意外に大人っぽいお芝居ができる方なんだろうと今後に期待大ですね。ところどころ不安定さも残りましたが期待以上の歌声。健闘されています。

 

4.礼真琴さんのショーブラン

素晴らしかった!野生味ある風貌、眼差しなのですが、どこか大人になりきれていない精神のピュアさを感じさせるショーブランでした。低音の声量のある歌声。この華やかなで賑やかなお芝居に切なさをもたらす存在でした。かけあいでコミカルというよりは、真剣にパーシーをうっとおしく、嫉妬を持って見ているのだろうと思わせるお芝居です。

マルグリットへの恋は無骨な彼にとって、唯一の華やかで甘美な思い出なのだろうと思わせる「君はどこに」。おそらく少年少女で出会ったショーブランとマルグリットの恋。それはかけがえがない時間だったのだろうと思わせる歌唱です。

2008年版と比べると若いのですね、お二人とも。そこがこの演目にこれまでとは違う魅力を加えているように感じました。劇場に響く声がさすがの迫力です。

異なる歌詞をコーラスと主要なメンバーで重ね合わせるように歌う場面が、英米系のミュージカルではよくあります。歌が弱い人だと埋もれてしまって、歌詞がわからなくなりがちですが、礼真琴さんの歌はその中でもはっきりと聞こえてきました。すばらしい!ぜひ劇場でお聞きください。

 

5.七海ひろきさんのロベスピエール

素晴らしい怜悧な美形!!!鬘の髪の流れが美しく、はらりと一筋落ちた髪が色っぽく、美しい!!ぜひご覧ください。

銀橋で歌われる「ロベスピエールの焦燥」も迫力、迫力。にこりともしない彼のいらだちが伝わってきます。七海さんのこの場面、とてもかっこいいです。お芝居をぐっと締める存在になっておられます。お見事でした。

 

6.主要な方々

・瀬央ゆりあさんのアルマン

とっても良かった!せおっちは、歌声がいいと思う!美形なのはわかってましたが、彼女はお芝居心がある方だと思いました。他の演者とのやり取りの中で、一番ドラマを感じさせる方だと思います。ここへ来て上げられているのが納得でした。

・有沙瞳さんのマリー

小柄でかわいかった!セリフの滑舌もよく、自立した衣装デザイナーなのだと伝わる演技でした。彼女はなんというか、アルマンが秘密を打ち明けても守ってくれそうな感じがあるのですね。

思い出したのは夢咲ねねさんのマリーでした。夢咲さんのマリーは控えめな貴族の令嬢が、衣装が好きで職業にしたように思わせるものがありました。一方、くらっちのマリーは自立したしっかり者でどこかキュート。それぞれに違った良さがありますね。

・天寿光希さんのフォークス

夢妃杏瑠さんと歌われた「あなたこそ我が家」。品のある優しい笑顔で、とても素敵でした。夢妃さんも美しい声で耳福です。みっきーはスカピン団の一員としてパリで洗濯女に変装する場面もあるのですが、可愛すぎ!ひろ香祐さんもそりゃぁ、でれでれと踊るわね。

 

最後の方の場面、ショーブランに慌てて報告する部下の漣レイラさん、楽しかったですよ。あたふたぶりが。漣さんは毎回、必ず記憶に残る場面をつくってこられる方です。

決着がついて感動して泣いているスカピン一団・エルトンの麻央侑希さん。観ているだけでくすくすとさせられて、楽しかったです。十碧れいやさんとともに、衣装も良くお似合い!

パーシーの執事・ジェサップの輝咲玲央さん。見事な美中年。素晴らしい。

サン・シール公爵、コメディ・フランセーズの支配人(だと思います)の夏樹れいさん、随所でご活躍です。

 

7.星組さんの今後への期待

最後に一つだけ。シンプルに「ミュージカル」と銘打たれたこの作品の歌を、礼真琴さんを筆頭に、皆さま、それぞれに歌いこなしておられて期待以上でした。

もともと、この作品は一緒に歌いたくなるメロディラインの、”楽曲ありき”のミュージカルなのでしょうね。場面場面で、魅力的な楽曲をそれぞれに聞かせることを重視するタイプの作品なのだろうと思います。

だからでしょうか。場面場面は良いのですが、作品全体からフランス革命直後の英国貴族とフランスの革命推進派の狭間で揺れる人々の一つの世界が、舞台上に立ち昇るようにはなかなか見えませんでした。

後もう少しだけ、登場人物が絡み合いながらのお芝居が充実すればなぁと。ただ、これは、もともと作品が用意している以上のことを、宝塚歌劇団の皆さまに要求しがちな欲張りな観客ゆえのことだと思います。どうぞお許しください。

そういった中で、本日、一番他者への呼びかけを感じさせる演技をされたように私が思いましたのは、瀬央ゆりあさんでした。彼女は何かを持っておられると今後に期待します。

 

いずれにしても、新生・星組さんはこれから!

春らしく華やかで賑やかな紅ゆずるさんと綺咲愛里さんの大劇場お披露目公演をどうぞご観劇ください。衣装がとっても華やかです!

私の連休は残念ながらここでおしまい。明日からはお仕事再開です。ここのところ、週末の1日は観劇と休憩、1日はお仕事の日々が続いていましたので、久しぶりに2日お休みでのんびり。その中にあっての星組さんのこの華やかな舞台。楽しかったなぁ。皆さまも心の潤いに、ぜひどうぞ!(^^)