代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。朝夏まなとさんご卒業によるロス真っ只中。しばらくはtwitterにて(@miyakogu5)

雪組・幕末太陽傳/Dramatic "S"! 感想 ちぎみゆは今日もドラマティック!でした

皆さま、こんばんは。宝塚大劇場で5/20(土)11時公演を観劇してきましたので、その感想をお届けします。少しネタバレしていますので、お嫌な方はお読みにならないで下さいね。

パッパラー、パッパラー、パッパラララーという軽快な音楽が耳に残ります。

 

1.ちぎさんの全身表現

早霧せいなさんは、すごいなぁ!!ちぎさんの表現は全身なんですね。よくわかりました。ひょこひょこと左右に動く頭により、佐平次のひょうひょうとした雰囲気を出されています。

一番感心したのは、「三枚起請」の場面だったのだと思うのですが、ちぎさんが舞台の真ん中で、舞台上手から下手に走りつつ、ひょいっとジャンプされるところがあります。

お着物ですから、ちぎさんのふくらはぎがちらっと見えるのですが、お着物の裾を押さえてひょいっとジャンプされます。その身軽さ!ジャンプの高さ、アニメのような形!

ひょうひょうと、身軽に、軽快に動く身体。身体丸ごとでの佐平次の表現だなと恐れ入りました。ちぎさんは見事な「全身役者」だと思います。

本日は私が観た初日開けてすぐから3週間がたっていますが、その間にお芝居が深みを増しているように感じました。

佐平次が病の身で、本当は死に場所を探しに品川にやってきたことが時々、わかる場面があります。彼は最終的には品川宿の人々の「生きる気満々」に、再び、自分も「生きよう」と思い直します。

彼の病の影が時折見えることにより、品川宿の人々の生きる力とのコンストラクトが、以前より鮮やかになった印象を受けました。

軽妙で明るくて小粋。でも、実は佐平次が抱えている闇への達観も垣間見える。

いかに明るく飄々と生きているように見える彼でも、実はそのうっすらとした死の影への怯えがあるのかもしれない。しかしそこを達観しているが故の透明な明るさなのかもしれない。

観る側にそう思わせる演技となっていたと思います。それは宝塚歌劇団を退団しようとされているちぎさんの透徹した明るさに通じるものがあるように思いました。

品川で佐平次の生きようとする力が再生され、おそめと二人で「ここではないどこか」に旅立ちます。

 

ストーリー自体は、あくまで落語のオムニバス集とお考えいただくといいかもしれません。第一話、第二話と少しずつ進んでいく連続ドラマのように考えるとわかりやすいかも。その一話ごとの笑い、粋をどうぞお楽しみください。ちぎさんのアドリブも随所でノリノリです(^^)。

 

2.驚きのみゆちゃん

みゆちゃんが、いっそ心中してやろうと決める場面。(本気度は低そうですが)

軽快なジャズのリズムに乗せて、歌うみゆちゃんが素晴らしかった!!先週観劇した娘も同様に思った場面です。

「誰もが噂してる、あの子のことばかり~」と歌うみゆちゃんの堂々とした歌、声量、心情を伝える身のこなし。素晴らしかった。

ミュージカルの舞台として観たいのはこれこれ!と喝采したくなるような、本当は「ヒュー」と声をかけたくなるような素晴らしい場面でした。単に上手いだけでなく、歌で演技し、劇場を支配するような歌。ぜひ皆さまもご注目を。堂々たるミュージカル・スターでした。

鳳翔大さんが演じる金ちゃんをまきこんでの心中という、結構、めちゃくちゃな話ではあります。ぷぷぷ(^^)。金ちゃん、ごめんね。でも落語では、「ええっ?!そんなことでええの?」という場面、時々ありますよね。

 

3.長州藩の皆さま

ええわぁ、長州藩の皆さま!

高杉晋作を演じておられる望海風斗さんが佐平次とお互いを認め合うような場面、肩の力が抜けた快活な高杉晋作でした。

長州藩のみんながねぇ、ええのよ!!!陽向春輝さんと叶ゆうりさんのお髭もお似合いです。みんな、工夫してはるねぇ。

その中で、今日一番のオペラ泥棒さんは最初の感想でも書きましたが、眞ノ宮るいさん。注目されている方も多いようですが、まぁ、きりっと目尻をあげた目元がかっこいいこと。何という涼やかな目元。美少年です。雪組さん、大事に隠してはったのかな?ぜひご注目を!長州藩の場面では、一番下手(舞台向かって左)におられることが多いです。

 

4.彩風咲奈さんの徳三郎

相模屋のぼんぼん徳三郎を、本役の彩風咲奈さんで観劇できました。休演後、すぐに復帰されていましたが、私は本日が初めて。

甘えるのが上手な機嫌のいいぼんぼんらしさを、とてもよく出しておられたと思います。番頭さんの透真かずきさん(ですよね?)も、ぼっちゃんに甘甘です。ぷぷぷ。かわいいわぁ。

楽しかったわぁ、お芝居。全体を通じて、和ものらしくない音楽で軽快に、色彩も華やかな場面が随所にあります。

 

5.香綾しずるさんの鬼島

うまい!こはるにほれ込んで、浮かれて通う長州藩江戸詰の高官役です。お金を握っている人なのかな?

浮かれて通ってくる様も、こはるを身請けできる喜びも、いやはや浮かれた中年男性をジェンヌさんがここまで上手に演じられるってどういうこと?!と驚きます。

「鬼島又兵衛、52歳、鬼の目にも涙じゃー」と悔しそうに100両を渡す場面、無念と哀愁すら感じました。真面目一徹そうな鬼島にとって、こはるとの楽しい人生をと夢みた一世一代の恋だったでしょうに・・。お気の毒です!

こはると入れ替わって、手を握られた煌羽レオさんが、嫌そうに手をふきふきしてはりましたね。ぷぷぷ(^^)。

そうそう。おそめの客である僧・梵全役の天月翼さんも、アドリブを繰り出しておられて、雪組の皆さんの笑いの工夫をあちこちに感じました。

 

6.ショー

ちぎさんからのメッセージ電飾は、デュエダンの最後でした。ぜひご覧下さいね。泣くから!

ちぎちゃんの鋭い身のこなしが、お芝居とは全く違っていて、男役さんのかっこよさ満載です。

後半の「絆」の場面では、緑の衣装で絆の振りをするちぎさんを確認。挨拶の絆が、退団公演の振り付けになるって・・・。伝説になりそうな早霧さんです。

 

今日も素晴らしかったラインダンスでは、瑠皇りあさんを確認できました。私と娘はほんの少しだけご縁があり、音楽学校に行かれる前を存じ上げています。

その時から切長の目元が涼やかで目力が強く。初めてお見かけした時から、ものすごい美形さんで、礼儀正しく気遣いのある素敵なお嬢さんでした。今後のご成長を陰ながら応援したいと思います。

 

前回も泣いたみゆちゃんの明るい「私を覚えていてね」ソング。今日も泣けました。覚えているに決まってますやんか!ミュージカル女優として、ぜひ大成いただきたいです。

そして、本日も美しかった真っ白な衣装でのデュエダン。だいもんさんのカゲソロで踊るお二人。二人の間に流れる感情の流れが、まるで光の筋となって見えるかのようです。デュエダンがそのまま二人の出会いの物語のような美しい場面でした。

 

本日は、初舞台生さんのご親族なのか、小さなグループなのか、客席には男性が多かった印象でした。受けてはりましたよ~。金ちゃんが一番受けてはったかな?鉄板になってきたようです。すごいなぁ、鳳翔大さんは!

チケット難ではございますが、ライブビューイングを含めて、ぜひご観劇をお楽しみください。