代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。朝夏まなとさんご卒業によるロス真っ只中。しばらくはtwitterにて(@miyakogu5)

梅芸DC・花組「はいからさんが通る」感想 ビジュアル以上の驚き、柚香光さんの声と熱演

皆さま、こんばんは。珍しく休日出勤が続いていたため、本日、15時以降に時間単位で代休を取り、梅田芸術劇場シアタードラマシティにおける宝塚歌劇団花組公演「はいからさんが通る」を観劇してまいりました。その感想をお届けします。

こちらは劇場内の公演ポスターです。

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これは・・(沈黙)。花組の皆さまと小柳先生に参りました・・!!!

宝塚歌劇団ならではの、美しいビジュアルと漫画原作の再現度は予想どおり。すべてのキャストのぴったり度合い、小柳先生の乙女の胸きゅん、ユーモア溢れるどたばたラブコメ、後半のドラマチックな展開。すべて予想どおりにしっくりと素晴らしかった。

しかし、予想を超えて驚いたことがあったのです。今日は、そこを机ばんばんで書く!(≧∀≦)

 

帰宅した私と試験勉強中の娘との会話は以下でした。

私「あのね、今日、一番すごかったの、何やと思う?」

娘「ヒロインの可愛さ」

私「それはもう可愛かった、キュートなお転婆やった。けど他にもっとあるねん」

娘「少尉のビジュアル」

私「それはもう予想どおりやってん。三次元やのに、漫画よ、漫画」

娘「わかった!ちなっちゃんの脚?マイティ?」

私「それも予想どおり。実はね、なんと!光ちゃんの声と演技。まじで少尉の演技に泣いた。素晴らしかったのよ。これを書かなあかんねん!」

ということで、予想どおりの素敵さと、予想を超えてきた素敵さ。両方について、書きますわ!!!ばんばんばん。

 

1.予想どおりに素晴らしかったビジュアル、笑い、キュートさ

観劇前、構想では、2次元か3次元かもはや判断がつかないであろうビジュアルへの萌え、少尉の「好きですよ」への胸キュンを書くつもりだったのです。「梅田では時空がゆがんでました」ってね。

もちろん、予想通りの美しいビジュアル、原作漫画の再現度に驚きました。花組の皆様のコミカル演技に大いに笑いました。本当に本当に楽しかった!

「はいからさんが、と・お・る」「はいからさんが、お・ど・る」のリズミカルなメロディが大変印象的で、思わず口ずさみます。いろいろなゲームやTVアニメに音楽を提供されているというElements Gardenさんの藤間仁さんの音も素晴らしかったです。

 

・柚香光さんの少尉・伊集院忍

金髪のきらきら、笑い上戸、まっすぐで優しいまなざし。ロシア貴族として登場してからのガウンやロシア軍服姿の異常なほどの美青年っぷり。二次元なのですが、三次元。三次元なのですが、二次元。見事過ぎて、しっくり過ぎて笑うしかないほどです。

素晴らしいビジュアルと「少尉らしさ」でした。

パンフレット表紙をあけてすぐの見開きで、一輪の赤いバラの花を手に膝を立てて座る光さんが、美しい!そして、裏表紙の見詰め合う光さんと華さんのカップル度が、ちぎみゆを彷彿とさせます。多幸感がたっぷりと溢れ出ている組み合わせのように思えました。(まずは、いったんここまで)

 

・華優希ちゃんのキュートなお転婆と健気さ

華優希ちゃんは紅緒さんをお転婆に、キュートに、健気に、元気一杯に!思い切りが良いほどのはみ出しっぷりで、大いに笑えました。とっても可愛い上に、豊かな表情。高音の歌声は澄んでいて美しく、セリフの声は可愛らしくかつ涼やかでした。

初DCヒロインとして申し分のない可愛さ、応援したくなるものをお持ちの娘役さんです。

ただ、原作の紅緒さんは、はっちゃかめっちゃかでありながらも、健気な場面はぐっときゅんと切なく迫ってくるものがもう少しあったかと思います。そこは華さんはお若いだけに、もう一歩だったかもしれません。セリフ回しにやや同じ調子が続いたのはいたしかたないかな。

ただ、本当に十二分にキュート!!加えて、彼女が少尉戦死の知らせにより白い喪服を着て葬儀に登場する場面は、静かな迫力がありました。お芝居全体を通じて、紅緒さんが触れ合う全ての人に影響を及ぼしていくことが、説得力を持って伝わってきました。素晴らしかったと思います。

 

・鳳月杏さんの長ーーい脚、長髪から出る男の色気

ちなつさんはすごいなぁ。タカラヅカニュースの初日映像を見たときには、漫画原作が人間離れしすぎているせいか、うん?予想ほどには長髪がしっくりきていないかも?と思ったのですが、何といえばいいのでしょうか。動き話すちなつさんは迫力と説得力がぐん!と増すのです。

よく通る声、素晴らしい滑舌、存在感のある雰囲気。そこが紅緒さんが働く出版社の超絶美形編集長・青江冬星さんでした。

そして長い脚!!!特に、紅緒さんが余命わずかのラリサから少尉を引き離すことはできないと悟り、冬星さんと結婚しようとする場面での紅緒さんを抱きとめる包容力、関東大震災の中で現れる白いベストの新郎姿の後姿にしびれましたよ。脚なっが!!!

原作よりかわいらしくくすくすと笑ってしまう面と、男っぽい面が強く出ていた素敵な冬星さんでした。

 

・水美舞斗さんの鬼島軍曹

傷をつけたビジュアルの作りこみも素晴らしかったし、満州で馬賊になった元軍曹を男気を感じさせる演技で見せてくださいました。ソロの歌も堂々と。マイテイは伸び盛りの強さを感じます。今、舞台が楽しくてしかたがない充実の時期をお過ごしなのではないでしょうか?ロシアで戦う場面、かっこよかったなぁ。

 

・聖乃あすかさんの蘭丸

いやはや、この方も驚きでした。低く太い素晴らしい声で、美形で、お歌がお上手でお芝居心も感じさせる。完璧ちゃいますの?!歌舞伎の人気女形の役を、笑いもしっかり取りつつ、しっとりと。将来がとても楽しみな方ですね。あんなにいい声をされているとは知らなかったので驚きました。メイドさん姿は、ぷぷぷ。ちょっと男役が残ってたかな?(^^)

 

・桜咲彩花さんの柳橋の芸者・吉次

うっとりしてしまう素敵な声ですねぇ。気風がよくて粋な姐さん。伊集院の若様の忍とは、亡くなった恋人を通じて(ほぼ夫なのですが、身分違いで夫婦にはなれず)つながっているのですが、そこを最初、紅緒さんが誤解する相手ですね。嫉妬もしたくなるわ、柔らかで素敵な女性ですもの。

 

・城妃美伶さんの北小路環

鈴の鳴るような美しいセリフの声、澄んだ歌声、小粋なダンス。何でもできる美伶さんは、まさに原作の華族でありながら進歩的で知的なお嬢様にぴったりでした。

 

英真なおきさんの伊集院伯爵はユーモアと親しみにあふれ、さすがに上手い!

芽吹幸奈さんの伊集院伯爵夫人は天然のかわいさ、優雅さ。かわいらしく美しい少尉のおばあ様です。

冴月瑠那さんの紅緒父は娘を思う優しいお父さんであり、軍人であり。ばあや役の新菜かほさんといいコンビでした。

鞠花ゆめさんの如月はなかなかの傑作!紅緒と対決しながらも、紅緒の味方になっていく原作さながらの伊集院家の女中頭。上手い!

 天真みちるさんは喧嘩に負けて以来、紅緒を親分と慕う車屋・牛五郎を軽快に。楽しかった!子分にしてくれと土下座をして頼むのですが、その時の手と背中の後ろへのそり具合が絶品すぎて、漫画を見ているようでした。

華雅りりかさんのロシア貴族のラリサ。少尉の異父兄弟と結婚していて、彼が亡くなった後に遭遇した少尉を愛する切なさが伝わります。彼女は雪の中で倒れ記憶を失った少尉を助ける恩人でもあります。

すみれ組の三人衆。紅緒に絡んでくるパンフレットで拝見すると峰果とわさん、和礼彩さん、翼杏寿さんかな? のりのりでしょ?!あなた達。かわいかったわぁ。

なお、ご存知の方も多いと思いますが、原作でもすみれ組、しゃんしゃんを持ったギャグっぽい挿絵もありますよ。

 

2.乙女の胸きゅんポイントはもちろん一杯!

光ちゃんが、「好きですよ」、「好きでしたよ、もうずっと前から」と言われたり、ソファで紅緒をからかうように抱き寄せたり、「お休みなさい」と紅緒の頬にキスしたりするたび、「きゃーーーー!!!(≧∀≦)」(赤面)となります。間違いなく。

ラスト、今作品の名シーンでしょう。少尉に抱きつきキスする紅緒さんの華優希さんを観て、miyakogu@仕事に疲れたアラフィフ働き女子が内心、思っていたことをここでリアルにお届けしましょう!

「軍服を着た金髪の少尉・柚香光ちゃんとキスシーンできるヒロインになれるって・・。いったい、前世でどれくらいの功徳を積めばなれるの?華ちゃん、おばちゃんに教えて!」(注 心象風景では、ばん!立ち上がっているmiyakogu)

↑ 感動シーンですよ、miyakoguさん・・?

 

3.柚香光さんの演技に泣きました

オープニングの光さんのふっと力を抜いたような軽快なダンスの色気や、ソファでの紅緒さん抱き寄せまでは安全だったのですよ。胸きゅんですが、予想の範囲内だったので。うんうん、柚香光少尉@小柳たんプロデュースで観客席を恋に落としまくるんでしょ?はいはい、きゅんきゅんとね、わかってるってば!=喜びしかない!(≧∀≦)

一回かぎりの観劇ですから、次々と襲ってくるであろう胸きゅんポイントを忘れないように(=小柳たんに負けないように)、今日は珍しくメモを取っていました。

が、途中からメモを放棄、座り直して真剣に見入りました。←メモを取るより、一瞬一瞬を脳に焼き付けたいと思うほど見入ったということです。

 

少尉が小倉に転属になり、木の上で(実際には台の上ですが)、紅緒さんに愛をまっすぐに穏やかながらも力強く告げる場面の、真剣な思いの強さ。

ロシアで行方不明になる場面、鬼島軍曹を助けようとする男気と雪の中に取り残される切なさ、苦しさ。このあたりから、もう涙、涙。一幕ラストあたりは、周囲からも皆さまのすすり泣きが聞こえました。

楽しい場面から当時の世界情勢を反映するかのように陰りへと突入する一幕ラスト、そして苦悩の二幕でのロシアからの亡命貴族としてのミハイロフ侯爵。

 

そこにいたのは、予想を超えた柚香光さん でした。

タカラヅカニュースでご挨拶を聞いたときから思っていましたが、声が低く太く安定し、落ち着いたセリフ回し。この人は何か大きく変わったな?と思わせるものがあります。

一番感嘆したのが、優しげな場面は優しく、真剣な場面は静かに、苦悩の場面は声量を落としつぶやくようにしながらも明確に伝わってきたセリフです

関東大震災後の炎の中で紅緒を命がけで見つけたときの「無事で良かった」(という趣旨のセリフだったと思います)では、声を震わせて。

お歌もそうです。後半では少し音程が、あ、という場面もあったのですが、声が安定されていて感情を乗せられている分、主人公の心情、迫力がよく伝わる歌唱になっておられます。驚きました。「邪馬台国の風」で感じ始めた変化でしたが、より強くなっておられると、私は思います。

 

時に一人旅をされることもあるという柚香光さん。私は柚香さんのお身内の方をちょっぴり存じ上げているのですが、その方から察するにおそらく東京の相当知的な環境のご出身だと思います。本日一幕後半から二幕にかけての表現からは、役を深く考える力のある聡明さを感じました。

そう、「表現者」として。今、光さんは大きく変わられている時期ではないかと思います。

ここからは、私のいつもの勝手な想像に過ぎません。ただ、その変化の背景として、彼女はプライベートで誰かを、あるいは大切な時間を喪われるようなご経験が比較的最近、あったのではないかと思わせるものが伝わってきたのです。

ロシアで記憶を喪い、一旦は離れ離れになってしまった紅緒を、絶対に二度と手放してはいけないのだという光さん少尉の迫力。「はいからさんが通る」という人気漫画原作のストーリーを宝塚の舞台で忠実に演じている以上の迫力を、本日、私は感じました。今日、最後列の一角で観劇していたのですが、ホールの一番後ろの観客席まで、主人公の心情を確かに届け、観ている側を座り直させる力。少尉の役を通して、生身の柚香光さんの感情に触れたように思わせる力が、確かにあったと思います。

 

時に驚くべき成長、変化を見せてくださるタカラジェンヌの皆さま。

今作品は、純粋に胸キュンのときめきを感じたい!と劇場を訪れました。本日、確かにその目的は果たされたのですが、こを遥かに超えてきた柚香光さんの声の表情と繊細な熱演。驚きました。どうぞご観劇をお楽しみください。

ふぅぅ。胸きゅんやったわ、感動したわ。書けたから寝るわね!