皆さま、こんにちは。日曜昼下がり、お元気ですか?昨日はバウホールにて、宙組・和希そらさん主演「ハッスルメイツ!」を観劇してきましたので、その感想をお届けします。
1.和希そらさんのセクシーさ、声の魅力
前から思っていたのですが、和希そらさんの歩き方、脚の出し方、肩の入れ方、斜めから上を挑発的に見る目がめちゃくちゃ”粋”なんですよね。あの方は独特のセクシーさがあると思います。
彼女は元気一杯で、おもしろくて、いつもころころ笑っているような方だと思っていましたが、ちょっと違う。
国際フォーラムの「WSS」のアニータの際にばんっと出してこられたような土の匂いと花の香、その中にほんの少し熟れた香りと哀愁がにじむようなセクシーさ。
熱帯の夜、あるいはポルトガルのファドが響くようなセクシーさを、はつらつとした笑顔の中にスパイスのように併せ持っている方だと今公演を観て思いました。
一番の魅力はなんといっても声!!!
これだけ低く厚みのある声を、これだけの声量を持って劇場に響かせることができる方は、ちょっと今の劇団の中でもおそらく1、2を争うレベルではないかと思います。特に低音の声。
耳に心地よく響く、太くて低い声。
「エリザベート」から出演者全員が、娘役さんは「私だけに」、男役さんは「最後のダンス」を歌われました。その場面で、誰一人として「あ?」と思う方がおられず、今の宙組さんの歌の層の厚さに驚かされました。
瑠風輝さん、鷹翔千空さんの長身で歌がお上手なお二人が歌った最後に、「締め」で登場する和希そらさん。
そらさんは男役さんとしては少しばかり小柄な方です。基本的に私は自分が背が低いこともあって背の高い男役さんが好きなのですが、この場面、和希そらさんは声量と歌に込めた迫力で、大きく見えました。背の高さなんてどうでもよくさせる圧倒的な力がありました。
加えて、2幕、はだしでお一人で踊られた場面は、一転、繊細でしなやかな美しさ。
2幕の「雨のコーナー」でのプチお芝居での歌も素敵でした。そらさんは器用に上手に歌われるだけの方ではなく、お芝居の中での抑揚、強弱をもって歌で表現できる方だと改めて思いました。WSSのアニータ、本当に素晴らしかったんです。
輝くような笑顔で、はつらつとして、粋で、セクシーで観ているだけでこちらが嬉しくなってしまうような強い光を放つ生命のエネルギーを舞台から受け止めたように思います。
この方は、きらめく”生”のエネルギーを劇場一杯に放つことができる方だと思うのですね。ちょっと、柚希礼音さんを思い出させるような面がおありになるのではないかな?
私が観た回は、劇場内にいつもよりも男性ファンが多いように思いました。すっきりと歌に迫力のあるスターさんの公演は男性ファンが増えるように思います。
歌、ダンスの実力がぴか一で、すかっとするような生命そのもののような輝きを放つ和希そらさん。今後のさらなるご活躍を期待したいと思います。というか、真ん中でイ・ケ・ル!と思いました、正直。楽しみに応援いたします。
2.宙組の皆さま
いや、ほんまに皆さん、歌上手いわ!!抜群の上質なエンタメでした。ハッスルメイツというタイトルとは裏腹に、まあ、少しだけ「石田先生・・・(苦笑)」という場面もありましたが、宙組20年をダイジェストで振り返るきわめてオーソドックスなショー。本当に楽しかったです。印象に残ったシーンを挙げますね。
・1幕 アマポーラ
抜群だったのは1幕のアカペラによる「アマポーラ」。穂稀せりさんが指揮を取る形で、澄風なぎさん、鷹翔千空さん、なつ颯都さん、華妃まいあさん、湖々さくらさんが6名で歌われたシーン。これは名場面、素晴らしい歌声でした。
穂稀せりさん、笑顔の可愛い方だなと拝見しておりましたが、あの方の声は「宝」ですね。素晴らしかったです。
・2幕 雨のコーナー
小さなお芝居仕立てのコーナーです。コートを着て傘を持って(てるてる坊主がついてます)歌う松風輝さんが素敵でした。
ずっと聞いていたくなるような心地よい優しい声。お芝居の表現。一気に劇場の空気をお芝居に引き込む素晴らしさ。さすが上級生さんです。
・2幕 和物メドレー
瑠風輝さんと鷹翔千空さんが左右で踊る場面、背の高く歌えるお二人がシンメで踊ると迫力がありました。澄風なぎさん、花咲あいりさん、華妃まいあさんもお美しく。
ただ、ここでも和希そらさんが堂々と最後に出てきて歌われると、「ラスボス、来たわ!」感が満載。すごいね、そらさんは。声量の迫力が違います。
・2幕 あなたの空を翔びたい
天彩峰里さんの歌が素晴らしかったです。彼女は何というか、女の子も愛くるしく演技できる方でしょうが、「女性」の強さや意思を表現できるタイプの娘役さんではないかとこの方も今後に期待です。
・明日へのエナジー、大漁ソーラン
前奏だけでテンションあがります。大劇場公演と同様、美風舞良さんの迫力ある美声が心地よく響きました。
大漁ソーランの和希そらさんが、またかっこいいんだわ!高校で学年に一人いる、体育祭の応援合戦できゃぁきゃぁ言われてしまうようなちょっとやんちゃで色気が妙にある男子。そういう感じでした。色っぽいんですよね、あの人。
また、私的には品のあるこってぃ(鷹翔千空さん)がソーランの恰好でがんばってるのが、何となくかわいらしくて微笑んでしまいました。こってぃさんは、お顔がちょっと龍真咲さんに似てらっしゃいますよね。
・2幕 もし私がベルだったら
英語で歌い切った瀬戸花まりさん、生き生きとして素敵でした。こういうのをきちんと歌いこなせる娘役さんに一場面があるというのも、嬉しい場面でした。
・全編を通じて
なつ颯都さんは何でもできそうな長身の方、笑顔が素敵でした。
亜音有音さんはまぁ様と同じ佐賀県出身の美形さん。注目の方でしたが、長身で小顔で立ち姿が綺麗で、ぴっかぴっかの激かわでした。劇場でもお名前があがっていましたよ。多分、勘違いでなければオペグラ越しに目があったはず! ←miyakoguさん、それ多分、勘違い・・。。下級生さんもきざってこられる面もおありになるようで、どきどきです。
華妃まいあさんは本当に美脚。ダンスもかっこよくて、歌声も綺麗。これからどんどん活躍されるだろうと、おおいに期待しています。
というわけで、何が言いたいかっていうとね・・。
和希そらちゃん、すごいわ!!!
ということです。うーーん、一行で済みましたね、感想。あはは(^^)。では、自宅でお仕事少しして、梅芸・WSSのmy楽に行ってまいります!