代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

久しぶりの3連休 ファントム観劇からの、今日はライブへ!

皆さま、お元気でしたか?私は、ここのところ、松山、京都、東京と出張続き。さらにとても難しい原稿書きなどがあり、大層弱っておりました・・。でも、おばちゃんな、そんな合間でも夜のウォーキングをしたり、おじ様方との懇親会に出たり、道後温泉に8分つかったり(道後温泉本館の滞在トータルはおよそ15分)、松山空港で蛇口から出るオレンジジュースを飲んだりと濃い日々を過ごしております。

それにしても、アラフィフ・ダイエット、いったん減ったもののずーーっと進展ないです!最近では、自分の脂肪の辛抱強さ、居残りを決め込んだふてぶてしさに「そちもなかなかやるのぉ」感すら出てきました(^^)

ただ、平日2回、週末2回の50分から1時間15分くらいの夜のウォーキング。これはなかなか気に入ってます。月の満ち欠けや遅い時間のオリオン座、夜でもくっきりと見える白い雲、紅葉、小さな花、そういったものに気づく時間があるのは素敵なことかなと。

こちらは昨夜の満月(ほぼ)です。

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そんな中、ようやく訪れたこの3連休。何も仕事の予定がない久しぶりの週末に浮かれておりますよーー!(^^)

 

1.宝塚大劇場で雪組「ファントム」を

素晴らしかった雪組の皆さま

昨日は宝塚大劇場にて雪組「ファントム」をうちの旦那はんと二人で観劇。

素晴らしい海外ミュージカルの大作、歌うまトップコンビということで期待大。一方、観る側の基準もぐんとあがりました。

結論としては、トップコンビのお二人の声と歌はとってもよかった。パンフレットも豪華で、望海さんの様々な仮面のショットが贅沢に美しく、中でも絶望を歌う望海さんの身を投げ出しての表現、またエピローグで白いドレスを着て銀橋をわたり舞台に戻る際の真彩さんの歌での表現は素晴らしかった!

それぞれの役の哀しみの頂点を表現するとき、お二人の歌声には美しい結晶のような透明感がありました。素晴らしかったと思います。ブラーボー!

彩風咲奈さんのキャリエールの哀しみに満ちた背中のどうしようもなさも泣けるものがありました。彩凪翔さんの支配人も軽やかで上手く、朝美さんのシャンドン伯爵も青年らしい夢見るような正義感といったものが感じられ、さらに特筆すべきはなんといっても舞咲りんさんのカルロッタ。上手いなぁ。

と、このように雪組の皆さまは本当に良くぞ!という仕上がりでさすがでした。チケットはなかなか厳しいようですが、皆さまもぜひご観劇をお楽しみください。

比較の罠

ただ、今作品を観るとき、ガストン・ルルーによる原作を同じくするアンドリュー・ロイド=ウェバー氏の「オペラ座の怪人」が頭にあり、その25周年記念公演のDVDが白眉だったせいもあり、どうしても作品自体を比較してしまうというのが難点でした。本当に申し訳ないです。(当公演のDVD等はAmazon等でお安く手に入りますのでよければ一度ぜひ) 

ロンドンでの25周年の特別公演ですから、比較してしまうなんて無粋だとわかっているのですが。

しかしながら、これは宝塚歌劇団が素晴らしい既出の海外ミュージカルをとアプローチすればするほど、ぶつからざるをえない本質的なパラドックスではないかと、私は以前から考えています。

迫力のあるミュージカルの舞台になればなるほど、いや、それならこれ、男性ミュージカル歌手だったらどうだろう?と比較してしまうのですね。ついつい。

「オペラ座の怪人」の25周年記念ロンドン公演では冒頭、バレエシーンを踊るのは英国ロイヤルバレエ団で当時プリンシパルだった男性バレエダンサー。驚きの肉体美と素晴らしい跳躍でした。

もちろん、男性ばかりで演じる歌舞伎には歌舞伎の良さがあり、女性ばかりで演じる宝塚には宝塚にしかない素晴らしさがあります。だいきほのお二人は現在の宝塚でできる最上のミュージカルをみせてくださっていて、それは本当に素晴らしいものであり、とても美しい声でした。作品を比較する罠にはまってしまって、本当に申し訳ない気分です。私は若い頃にロンドンで何度か「オペラ座の怪人」を観ているため、余計にそう感じてしまったのだと思います。

宝塚初演の宝塚発のオリジナル・ミュージカルであれば、そう思わなかったと思います。その意味では、「ファントム」という作品が「オペラ座の怪人」と原作を同じくしつつ、別の形で世に送り出されたものからくる宿命があるのかもしれません。

 

2.京セラドーム大阪でBTSのライブへ

で、3連休中日の本日。今日は京セラドーム大阪のBTS(防弾少年団)のライブに行ってくるのです。残念ながらいろいろ物議を醸し出してしまった韓国のアイドルグループ、事務所のリスク管理が甘かったなと思います。

もともと娘の友人が大ファンで、娘経由で私もライブ映像を拝見。気合の入ったパフォーマンスにふぅむ、なるほど!と注目しています。

彼らは、自分たちがアイドルであることを受け入れつつ、作詞・作曲をプロと一緒にチームで手がけ、アイドルに対する目線を跳ね返すような歌詞を書くおもしろい人たち。SNSを通じて世界に拡散していった手法も含めて、純粋にアーティストとして注目しています。

私がBTSの曲に関心を持つようになったきっかけの一つが「Whalien 52」。youtubeで和訳をつけたものが出ています。

日本語字幕 【 Whalien 52 】 BTS 防弾少年団 - YouTube

BTSは複数の人が作詞作曲に関わるスタイルのようなのですが、おそらくはメンバーの一人のSugaがリードしたもののよう。「ひねくれた天才」とプロデューサーから評されている方です。

関連するトピックスを目にされた方もおられると思うのですが、通常のヘルツ(シロナガスクジラは10-39ヘルツ、またはナガスクジラは20ヘルツとのこと)と異なる52ヘルツの鳴き声が観測されている鯨がいます。他の鯨とは通じ合わないヘルツ。

「世界で一番孤独な鯨」と言われている個体。

広い海の中、誰にも届かない歌を歌いながら一人で泳ぐ鯨。

誰にも届かないヘルツで、周囲にクジラがいても誰とも通じない。

そういう鯨がいると知ったとき、あ・・、と胸を衝かれる思いがしました。皆さまは、どう思われるでしょうか?普通はなんて孤独な鯨、可哀想に・・と思うところです。

でも、この曲の創り手は「自分が」その鯨と同じだ、世界で自分が一人しかいないような深い海の孤独の中で、届かない歌をそれでも歌うと。そう語るのです。叫ぶように。

あ・・、と今度は別の意味で胸を衝かれました。かつて、そう思った思春期の自分がいたようにも思えたからです。

そして、自分は孤独な鯨側だと発想するSugaという繊細そうなその人は、他にも自分の心の苦しみを赤裸々に語る歌を書いていて、触れたら切れそうな才能の持ち主を内に抱えながらアイドルとしても活動してきたBTSというグループに関心を持ったのですね。

BTSは当時の韓国芸能界を仕切る大手グループが大々的に売り出したグループではなかったようです。その中でここまでやってきたグループがどのようなパフォーマンスを舞台上で見えてくれるのか、本日、楽しみに拝見したいと思います。

うん、かなり年齢層若いやろなぁ(^^)

おばちゃん、スニーカーで行けばいいの?!たちっぱなの?!ライトは持ったわ!(他の人と同期して光るもの)と、若干、慣れない体験に戸惑い中のアラフィフ@連休中日からは以上です!(^^)