代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組・博多座 黒い瞳/ビバフェスタ 真風涼帆さんの夢を見せる「実力」への考察

皆さま、お元気ですか?昨日、日帰りで佐賀での温泉&博多座観劇の旅を満喫しましたmiyakoguです。

今日は真風さんのお茶会のようですね。昨日2/16 15時は会総見だったのかな?大盛り上がりの博多座公演でした!「ハネウマライダー」で「たとえば君と」と2階席を指差しで煽った真風さんご自身が、あまりの「きゃーー!」という歓声につい笑ってしまわれたほどの盛り上がりでした(^^) 。

昨日は、私は前方端の方のお席。ちょうど宝塚グラフのスーテジサイドショットの感覚で舞台を拝見しとても新鮮でした。いつもと違う角度で観たためか、真風さんが男役さんとして成熟の時期に入られたからなのか、白軍服と黒燕尾のお姿を拝見して思ったことがあり、本日はそこを書きたいと思うのです。

ばんっ!(≧▽≦)(注 決意表明の音)

(こちらは博多座お土産です。お酒のおつまみ系ですね。いわしのあぶり焼き、おいしかったです!)

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1.「黒い瞳」がさらに良くなっています

その前に。お芝居「黒い瞳」はさらに良くなってました。特に、和希そらさん、秋音光さん、優希しおんさんのトリオの抜群のダンスと役柄が変わると途端にがらっと変えてこられるセリフの声、素晴らしかったと思います。

真風さんのおぼっちゃん度はさらに鮮明に、愛ちゃんの男くささはさらに大きく、まどかちゃんの可愛さはさらに引き立ち。加えて、寿つかさんのコミカルな演技、純矢ちとせさんの女王の威厳と愛への想い、桜木みなとさんのマーシャへの恋、蒼羽りくさんの引き裂かれる想いと、皆さまの演技がそれぞれにアップしていたと思います。りくさんの演技、好きです!(大事なことなので毎回書く)

 

2.真風さんの白軍服と黒燕尾

ステージサイドショット席(?)だからこそ、見えたものがありました。

「黒い瞳」で女王に許され、マーシャを迎えにかつての駐屯地に駆けつける真風さんニコライ。白軍服です。脚が長い!

マーシャに向かってすべてを受け止めるよ、というように手を横に広げる白軍服真風さん。前回観劇時はその後姿を観て、「あわわーーーー!!(≧▽≦)」となっていたわけです。抱きつきたいですよね?ねっ?!ばんばんばんっ。

今回、ステージサイドショット的な場所から、両手を広げる真風さんの横顔の表情と立ち姿がより良く見えたのですが、完璧に素敵な一人の男性でした。その所作が、です。

すらっとした男性アスリートのような立ち姿。ただただ生き物として美しい。

そして黒燕尾。階段でMの字を描くように立つ男役さんとセリ上がる真風さん。微塵の迷いもないすっきりとした立ち姿、指先とつま先まで計算された美しいダンスの軌跡、美しい姿形と所作。

デュエダンで柔らかな優しい色のドレスをまとったまどかちゃんが出てこられると、何度も斜め下のまどかちゃんを見下ろして、「にこっ」と笑いかけられるのですね。そこに流れる暖かな信頼。清らかな愛への憧れと夢がお二人からは流れ出るようでした。

 

3.男役トップスター真風涼帆さんのプロフェッショナルな実力

黒燕尾の真風さんを観ていて思ったのです。

この人は長身、男役さんとして整えた姿形に加えて、所作が美しい男性を極めてこられたのだと。

プロフェッショナルに、ストイックに、追求されてきた男役像。

持って生まれた長身に、髪型やお化粧を整えるお力、男性としての美しい所作の追求、これらすべてをひっくるめて「宝塚の舞台にしかいない美しい男性」を完成されつつあると思います。

宝塚ファンの方々の感想を拝見していると、音楽がメインのミュージカル作品を好まれる方にとっては「歌唱力」が「実力」の一番重要な判断基準になっているのだろうなと思うことがあります。

退団後のことを含めて考えると、劇団側がそこを重視されるのも確かに、と思います。日本のミュージカル業界で宝塚OGさんの活躍が増えれば増えるほど、ジェンヌさんの舞台女優としての将来も開かれますから。

ただ、宝塚歌劇団に求めるものは人それぞれです。私自身は、それぞれに観劇を楽しめばいいというスタンスですが、ジェンヌさんの「実力」が歌唱力に特化して語られることにはやや抵抗感があります。

なぜ、そう思うのでしょうか?

 

4.宝塚歌劇団特有の「夢を見せる力」

皆さまは、たとえば誰かの結婚式に出た際、宝塚の男役さんほどに黒燕尾を美しく着こなし、背筋を伸ばし、所作が隅々まで美しく、優しい微笑みや色気のある目線を繰り出すリアルな男性に出会ったことがありますか?

しかも、一人でなく集団で、いずれもタイプの異なるイケメンがいる黒燕尾の集団。

おそらく、ほぼ皆無と思われます。

やや古くなりますが映画「モーリス」のような世界であれば、辛うじて。あるいは海外の雑誌に掲載されているような欧州王室関係者の結婚式や、ウィーンやパリで開催されるデビュタント等の社交の場。もう少し身近なら、社交ダンスの競技大会、スポーツ選手がスーツ姿で集まるレセプションのような場ならおそらくは。

宝塚ファンの方であれば、本当に社交やお仕事で行ったことあるよ!という方がおられるかもしれませんね。

けれど、電車か国内便で行ける距離でとなればどうでしょうか?参加費は一番多いパターンで8300円、または8800円というお値段水準で、です。

一流ホテルや素晴らしいバーであれば、髪をオールバックに整え、ぴしっとシャツを着こなし、にこやかな笑顔を見せてくれる美しい所作の男性がおられるかもしれません。

けれど、そういう男性はね、黒燕尾で集団で踊ったり、目線をとばしたり、ウィンクしたり、にやっとオペラ越しに笑ったり、相手役さんに優しく微笑みかけたり、キスシーンを見せたり、カフスをおもむろに整えたり、ふぉって言ったり、お手紙を受け取ったり、お茶会で握手したり、ファンからの愛を受け止めてくれたり、ソーランを踊ったり。

そういうことはしないんですよ!!!ばんばんばんっ!

 

身近な場所に集団でおられて、一番お安くであれば3500円から入場できて

・姿形と所作が美しい夢のような男性(男役さん)と

・美しく可愛らしく、時に色っぽい女性が

・集団で美しい衣装を着て踊り歌われる、夢みるような桃源郷

それこそが、私にとっての宝塚歌劇団です。(あくまで私にとって、です)

私は、美しい姿形をした人の美しい所作と優しい微笑みを観に行ってるのですね。ただただうっとりと。

もちろん、その夢心地の世界が、あらぁ・・となるレベルの歌や演技力、ダンスによって現実に引き戻されてしまうのは困ります(^^) 。

けれど、美しい男役・娘役であることをプロフェッショナルに真摯に追求されてきた方であれば、その水準をきちんとクリアしていかれる。私たちには見えない場所での努力の積み重ねによって。

 

真風涼帆さんはもともと、お芝居の勘のいい方だなと拝見していますが、お歌はWSS以降、格段にお上手になられたと思います。

かつて星組さん時代に演じられた「オーシャズ11」のライナスは頼りなくて、その頼りなさはライナスの役と妙にはまっていた魅力がありました。

けれど、真風さんの「黒い瞳」の歌は、もうその頃の頼りなさはないのですね。真風さんは男役さんとしての抜群の姿形と所作を美しく完成させるとともに、星風まどかさんという素敵な相手役さんに優しく微笑み、歌唱と演技を高めてこられました。

そのトータルな意味での完成度の高さ。

観ている側に日常をひととき忘れさせ、飛びっきりの夢を見せるという実力。

真風涼帆さんの男役さんとしての実力は今、とても高いところにたどり着かれたと思います。

ただ、その”夢”は期間が限られたものという切なさも含んでいるのは事実です。この時間を一緒に生きたいという焦燥感はどこかにあります・・。

 

博多座には、ジェンヌさんを飛躍させる特有の魔法があるような気がしています。前回、宙組さんで観た「王家に捧ぐ」も今回の「黒い瞳」も、演じる側の実力を一段飛躍させる劇場。おそらくは福岡・九州のお客様のお力かもしれません。ありがとうございます!

宙組の博多座公演も残りほぼ一週間になってきました。

博多座「黒い瞳/VIVA FESTA! in HAKATA」、ぜひ、夢の世界のお芝居と熱いショーをお楽しみください。