皆さま、お元気ですか?いよいよGWも始まりましたが、子どもが学校に行っているとカレンダー通りです。
さて、娘が小学低学年娘だった時代、GWに旦那はん実家に帰省したときのことです。
1.アゲハ蝶の幼虫を見つける
当時、小学低学年娘のクラスでは、どうやら「GWに蝶の幼虫を探してきて、育てましょう」となったらしいのです。幸い、義父母の家の庭には夏みかんの木があり、立派なアゲハ蝶が飛び交い、幼虫が数匹、のんびりと葉を食んでいます。おおーーー!!これやん?
娘は大喜び。ハコに葉っぱを敷き詰め、2匹の幼虫を持って帰りましたよ。そして、小学校に持っていったところ・・。あら?
男子1名と女子1名しか幼虫を見つけた人はいなかったようです。幼虫にたむろう小学低学年達。娘いわく、皆がつっついたり、さわったり・・。そうかぁ、珍しいからなぁ。今時・・。おまけにお世話はどうも持っていった人の担当のようです。
娘は「幼虫さんが死んじゃう!(>0<)」と焦り、幼虫を持って帰ってきました。クラスで皆で育てるかと思っていたら、うちで育てないといけません。これは大変です。
何しろ、miyakoguは地方都市ののどかな田園部の生まれ。動植物は基本的にその辺にころがっているもので、おたまじゃくしは田んぼにいるもの、カブト虫は捕ってくるけれど見たら返すもの。虫の飼育経験は全くないのです。
2.とりあえずミカン科の木!
とりあえず、ミカン科の葉っぱしか食べないと聞くアゲハ蝶。ミカン科の木を調べるところからです。
え?山椒もなん?山椒ってミカン科とは知りませんでした。帰宅してすぐに近くの花屋さんに行ってみると小さな苗木があります。とりあえず今日のところはこの小さな山椒の木で命をつなぐしかありません。でも、葉っぱはほんの少し。
そこで、翌日、今度は会社帰りに電車ですぐの大きなガーデニングのお店に直行です。ワーキングマザーは日中の活動時間が限られるので手配もいろいろ大変ですよ(--,)。
で、ミカンの大きめの木を見つけました。お父さんが一緒の週末だと車で運べたのですが、ええい、タクシーに詰め込んでお持ち帰りです。めっちゃ経費のかかった幼虫さんですよ。あ、妖精さんじゃないですよ、宝塚歌劇団の。ちなみに宝塚の妖精さんもお金はかかりますね。ええ(真顔)。
3.幼虫さんが死んじゃう?!
幼虫2匹は、日々、ミカンの葉っぱをしょりしょりと食べ、箱の中(空気穴空けてね!)で大きくなっていきます。娘も安心して嬉しそうです。ふぅ、やれやれ。
ところが、ある日、帰ってみると幼虫がハコから脱出!テーブルの上に緑色の物体が1体。しかし、もう1体が行方不明です。うわーー、どうなってんの?
むにゅ。うわーー!!娘がなんとあやうく幼虫さんを踏み潰すところでした。良かった。そして、幼虫をじっくり眺める娘。
しかし、何か頭を持ち上げるような妙な動きを繰り返しています。おお?これは蛹になる準備でしょうか?横にふるふると微妙な動きも。観察していると、突然、泣き出す娘。毛布を頭からかぶり「幼虫さんが死んじゃう!」と泣きべそです。
呆気にとられる私。
慌てて、Google先生にいろいろなキーワードで尋ね、「ほら、何か体温を冷やすような感じで頭を上げるみたいよ」と見せてみましたが、「違う動きもしてるーー、死んじゃう(T^T)」と泣きべそです。
どうやら、教室で引き続き男子が飼っていたモンシロチョウの幼虫が寄生虫にやられていたのか全滅したらしく・・。娘にしてみると、幼虫さんの全責任を自分が担っているかのような命への責任感を感じたようです。ええと、お母さんは?結構、その、貢献してるっつーか・・。
とりあえず、どうやら蛹になるようで動きが活発化しています。場所を探しているのかもしれません。
4.蛹はまさかのプラスチックに、そして孵化は・・?
私はミカンの木の鉢をキッチンに持ってきて、「木の幹とかで蛹になるんとちゃう?」と推測し、ミカンの木に幼虫を乗せ家の中で蛹を観察しようとしました。
そして、翌日、娘のお迎えから帰ってみると・・。どこにも幼虫さんがいません!!ピーーーンチ。探してみると・・。
何とプラスチックの米びつにちょこんと・・。脱力・・。何となく自然物で蛹をつくるのかと思っていましたが、プラスチックだろうが何だろうが、いいんですね・・。
さぁ、いよいよ孵化です。わくわくして待つ私達。
そして数日後・・。自宅に帰ってみると、微かに音が聞こえます。「ぱたぱたぱた」
あああーーー!孵化しています。くっ。私はお仕事、娘は学校に行っている間にさっさと孵化完了。こういう時、家にいないと損ですねぇ。
でもまだ後1匹、やや小さめですが蛹になっています。こちらはひょっとすると孵化しないままの可能性がありますが、見守ることにしました。
そして、2日くらい後に・・。再び、カーテンのところで聞こえる音。「ぱたぱたぱた」。お前もか・・。脱力。
いずれも孵化の瞬間は平日昼間でした。勝手に早朝イメージがあったのですが、それはセミでした。ええと、週末にお願いできると良かったのですが、カレンダーは関係ないしなぁ。昆虫業界は。
ということで教訓。
・アゲハ蝶幼虫の飼育はミカン科の葉っぱでね。
・幼虫は蛹になる前にわりと活発に活動するようです。
・蛹をつくるのは平べったいところを好むらしい。
・孵化は日中っぽい(平日だとワーキングマザーは見れず・・)
今年も各地でおそらくGW期間中に幼虫を捕り「家で育てる!」と言い張るであろうお子様に備えて、ワーキングマザーの皆様にお送りしておきます。
そいじゃ、本日は花組さん「Me & My Girl」初日、観てきますね!宝塚歌劇団のミーマイは初めて劇場で観ます。劇場で観るのはなんとロンドン以来という記念すべきミーマイ。楽しみです(^^)。