おばちゃんな、とりあえず書くわ!
(感想記事を以下にまとめました。よろしければどうぞ!)
4.真風さんフランツの優しさの罪
※真風涼帆さんについては贔屓目ばりばりで。
真風さんフランツはね・・。優しいねん!もうかわいいわぁ(^^)。
うちの旦那はんいわく。
「人の良さがセリフと声に出ていて、マザコンで気弱な青年皇帝にぴったり。こんなにはまると思わなかったから、正直びっくり」
だそうです。そう、優しくてオーストリー・ハンガリー帝国の維持に忠実で、ゾフィーに頭が上がらなくて、その優しさが罪になるのです。シシィのことだけは、自分の意思を通したのですが、彼女を守りきれないのですね。
恋に落ちた若きフランツのかわいいこと!もうね、大型犬が尻尾振ってなついているかのようで、かわいいわぁ。(真風さんについては盲目)
銀橋をわたり、エリザベートにささっとネックレスをつけてあげる真風フランツ。あまりの手際の良さに、手馴れているんじゃね?疑惑を持つmiyakoguです(^^)。
とにかく、皇帝の衣装をとっかえひっかえする金髪の真風さん。かわいいわぁ、美しいわぁ。扉の前で途方にくれる真風さん、かわいそうやわぁ。もうね、ええねん、真風さんは立っているだけで。それだけで既に、説得力のある最強ビジュアル!
しかし、(ここからは真面目に)晩年のフランツを演じる真風さんは、皇太子ルドルフに立ちはだかるかのような厳しさを見せ、「夜のボート」をみりおんさんとすれ違うように歌う真風さんには哀愁が漂うのです。
真風さんはね(涙)、本当にお歌が上手くなられて感涙ですよ!(当社比)。あの難しいフランツの歌を伸びやかに堂々と。
彼女の声はよく響く通る声で、これは大きな魅力です。歌の上手い下手はあるかもしれないのですが、真風さんはトータルの魅力で恋に落ち少し浮かれたものの、結局、皇帝としての態度を貫くしかない実直なフランツを素晴らしいビジュアルとともに、好演されています。召し上がるけどね、マデレーネちゃんを。
年齢を経たことを示す微妙な髪型の違い。ああいうところのプロデュース力は本当に素晴らしいものをお持ちです。
そしてね、何といっても私がとても楽しみにしていたまぁ様トートとの直接対決。
最終答弁の真風さんは若き皇帝の姿に戻り、まぁ様トートと向かい合い、「彼女があなたを愛するはずはないんだ」と詰め寄り、まぁ様トートを「ちがーーう!」と激怒させます。ここは黄泉の皇帝であるトートを激怒させるに足る迫力が必要な場面ですが、フランツには十分にその迫力がありました。その姿は、やはり皇帝なのだと思わせるものがあると同時に、シシィを愛している一人の男としての必死さが伝わるかのようです。
長身の二人が向かい合い、激しく歌で対決する場面。ものすごい迫力でした。素晴らしかったです。
5.愛月さんルキーニの狂気を示す目
まぁ様の迫力、みりおんさんの熱演と絶唱、真風さんのビジュアル力と上達した歌がせめぎあう舞台の中で、狂言回しのお役であるルキーニの愛月さんは、まだやや迫力不足だったかもしれませんね。何か独特の個性がある方の方がぴったりのお役なのかもしれません。
ただ、愛月さんのビジュアルは素晴らしいものがありました。体格の見せ方も含めてまさに男性ぽく、私はとても好きです。
彼女はあれかなぁ、正統派過ぎるのかな、もしかすると。特徴のあるお声をされていますから、それをむしろ武器に、さらにふっきれた演技を期待しております。
愛ちゃんもね、1幕と2幕で全然違うできで、2幕の方が断然良かったのです。狂気を増した目。それはエリザベートが死へと向かっていくのと同調していたのかもしれません。エリザベートが死に近づくほど、ルキーニの目に浮かぶ狂気が増していくかのような。
もしかすると、1幕は抑え気味にという演出プランだったら申し訳ないのですが、やはりルキーニにはひょこひょこ顔を出しながら、多少うざいくらいの存在感を発揮していただけると嬉しいかなぁ。
ベティーニさんをやりきった愛ちゃんなら、できると思うの。がんばれ、愛ちゃん。応援しています。
6.本日のルキーニアドリブ
本日は、月組の凪七瑠海さん、美弥るりかさん、貴澄隼人さんがご観劇でした。ルキーニがふんふん歌いながら、カメラを持って出てくるだけで既に笑いが起こる客席です。期待が高まりますね。
「ちょっと遠いけど、エリザベートに似た美人がいるから」というルキーニ。笑いの起こる上手の凪七さん周辺一帯の客席。凪七さんが手をさっと挙げて自らアピールされていました(^^)。私達も近くの席にいたため、よく見えました。
流れの分かっていない旦那はんは、一般のお客さんが手を挙げたと思ったそうで、誰がそんなんするかいな?と申しておきましたよ(^^)。あ、大阪のおばちゃんならやりかねないか。あ、miyakoguみたいな人ね、要するに・・。
愛ちゃん、アドリブ、いい感じですよ。このまま、波に乗っていってくださいね!
(さらに続きます。ずんちゃんルドルフと澄輝さんの美しさ、うららちゃんの迫力について書くまでは終われない。)