皆さま、お元気ですか?雪組さん「ケイレブ・ハント」新人公演の感想2を続きでお送りします。
感想1はこちらです。よろしければどうぞ。
3.星南のぞみさんのイヴォンヌ
最初、座席に配付されている新人公演のパンフレットを手に取り、思わず一言!出ました。
「うっわ、何、この美形カップル?!」
そうなんです。永久輝せあさんが星南のぞみさんの肩に手を回し、微笑むお二人。パンフレットの完璧なお写真。美しいです。
星南さんが、一生懸命、イヴォンヌを演じようとされていることは十分に伝わってきました。以前に「ルパン3世」新人公演で演じられたマリー・アントワネットより随分、等身大のお役であり、がんばっておられました。お人形さんのようなかわいく美しいビジュアルには、スタイリストとしての説得力もあります。
ただ、途中から、「うーーん、本役で演じておられるレイラかなぁ、これは」となっていたように思います。ごめんなさいね。私は本役で演じておられるレイラは、生き生きとしていて好きです。
独立したプロのスタイリストというより、どうしてもお勤めの20代真ん中のお嬢さんぽくなってしまったかな・・。かわいらしい声でいらっしゃるのですが、レイラになってしまっていて、この役には向いていなかったかもしれません。お歌も高音がなかなか出にくそうだったかなぁ・・。
ただ、ケイレブのことを一生懸命に思っていて好きなんだなぁというのは、ちゃんと伝わってきました。大人の女性として揺れる思いまでは、なかなか難しかったかもしれません。うーーん、若いお嬢さんにそこまでは難しいかなぁ・・。
思いはあるけれど、技術はそこまで追いついていなかったかも・・。次の東京での新人公演でのご成長に期待したいと思います。がんばれ!
4.凄みのあった男っぽい縣千さん
縣千さんは黄色に近い金髪で、右の片側を長くした髪型。がっしりとした体つきで、本当に強そうです。
最初、お芝居がやや固いかなと思いましたが、そこはさすがにまだまだ101期生さんですから、微笑ましいものでした。
ただ、カズノが襲われそうになる場面(カズノは気づいていない)、スリをぶっ飛ばすところの縣千さんの素早く力強い身のこなしは、思わず「おおーーーー!」と声が出そうになるほど、かっこよかったですね。
縣千さんも、下級生さんなりに本役の彩風咲奈さんとは一味違うカズノをつくろうとされていたと思います。彩風さんは飄々としているけれど、実は腕っ節が強く、いざという時に頼りになりそうな年下の共同経営者であるように感じられるところ、縣さんのカズノは、腕っ節が強く、他の2人とあまり年齢が違わない、寡黙であまり笑顔を見せないけれど、いざという時は頼りになる。そういう若者に見えました。男っぽい美形で、このまま成長されれば、凄みのある色気も出されるのではないかと楽しみです。これは人気急増でしょうね!
5.皮肉屋刑事のホレイショーを諏訪さきさんが好演
今回の新人公演が危なげなく安心してみておられた理由の一つに、永久輝せあさん、真地佑果さん、諏訪さきさんの滑舌の良さ、落ち着いたセリフ回しがありました。
安定したセリフ、きちんとしたお芝居、ちょっとした遊び心。諏訪さきさんは、カズノが言うところの「皮肉屋刑事」を好演されていたと思います。
楽しかったのが、星加梨杏さんが現代っ子ぽく演じられた同僚(後輩?)刑事ライアンに対して皮肉っぽく歌った「ハッピー・バースディ・キャサリーーーーーーン(ライアンの恋人、名前だけ登場))」と伸ばした歌でした。諏訪さきさんの歌が楽しみでしたが、今回はあまりソロでの場面がなかったので、美声が聞けてよかったです。
私は、諏訪さきさんのショウでの「ゴーストバスターズ」のダンスが大好きなんです。かわいいわぁ。お芝居も歌もダンスもできるしゅわっち。今後が楽しみな方です。
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