皆さま、こんばんは。懸案のお仕事がようやく終わりました。
実は・・。
日曜日の役替わりBパターンの観劇時、ショウ「カルーセル輪舞曲(ロンド)」を観劇していた時に、miyakogu、はたと思ったことがあるのです!これを書かかないとね。
1.もしかすると2階席の方がいいかも、この公演
今回、初めてお取次ぎいただいたチケットは2階の上手で、舞台が立体的にとてもよく見渡せました。実は前回はかなり前方のセンターブロックで拝見したのですが、珠ちゃんを間近で見たいという欲以外では、ショウもお芝居も2階の方がいいかもしれません。
「グランド・ホテル」では床の升目模様に沿った皆さまの正確な移動が、そして、舞台の奥で座っておられる方々が、とてもよく見えました。珠ちゃんが暗い中、後ろに座っておられる場面も拝見。
例の暗がりでのラブシーンもね!バレエシューズを脱ぐのを手伝い、珠ちゃんはね・・・。製作発表会でされていた首筋へのキス!!してはりましたでしょう?!
おばちゃんな、見たで!! ←落ち着いて、miyakoguさん。今日は真面目ターンの日だから。
・開演前
虹色の星のような照明が天井一杯に広がり、ミラーボールがくるくる周り、4頭の大きな回転木馬も周ります。回転木馬の大きさも2階席からよくみえ、劇場一杯に広がる光。美しい光景でした。
・S7B 祝祭(ブラジル)のサンバの華やかさ
華やか、賑やか、楽しい!花道から舞台の一番奥まで、ずらっと並ぶ月組の皆さま。まさか、サンバのカーニバルをこの真冬の宝塚で観られるとは、世間の皆さまはご存じないですよね。広めなくては!とても賑やかで、美しい色彩。2階席から拝見すると、美しく全体像が見えます。
・S9B 飛翔(インド洋)の翼のような隊形の美しさ
ここね、珠ちゃんを頂点に三角形から、翼を広げたような形になります。舞台の奥には回転木馬の一つが置かれ、左右に大きな翼が広がっています。
珠ちゃんの背中から、薄いモスグリーンの大きな翼が広がるかのような場面。これも2階席だからこその光景でした。
2.天命と思わせた、珠城りょうさんの真ん中力
1月12日付「ディリースポーツ」さんのオンラインニュースで、宝塚歌劇団 小川理事長へのインタビュー記事を拝読しました。お読みになった方も多いと思います。
そして、私はまだ観られていないのですが、珠城りょうさんが「ロングインタビュー」で語られた内容がtwitter経由で飛び込んできます。戸惑いも、上級生さんへの遠慮も、苦しさもある中で、その都度、立ち上がってこられたご様子・・。それは大きな試練だったでしょう。そして、今なお試練でしょう・・。
小川理事長が語っておられる「トップになるのはそれぞれの生徒のタイミングがあり、ある種の天命のようなもの。」という言葉に、私は舞台の不思議を感じると同時に、大きくうなづかされるものを感じました。
珠城りょうさんは、今、おそらくとても充実していて、同時に日々、試練に立ち向かっておられると思うのです。それは天命なのだと思います。
昨日、2階席から最後の「吾が巴里よ」の場面を拝見していたときのことです。
斜め後ろから見える大階段に立つ珠城りょうさんの黒燕尾の背中。そこから大きく伸びるかのような白い翼。美しくも試練を乗り越えようとする凛とした強さを感じた次の瞬間。珠ちゃんが故郷への思いを歌い始められたのですね。堂々と朗々と力に満ちて。
そしてたまちゃぴが二人になり、ちゃぴさんに続いて珠ちゃんが誇り高く歌われます。
「花が咲き香りて 月も誇り高く
雪は清らに 星は永遠(とわ)に 宙に抱かれ」
出典:「愛する故郷」作詞・稲葉大地先生
稲葉先生の古風でありながら、5組のことを織り込んだストレートでいて美しい歌詞です。
花が咲き香りて・・、雪は清らに・・。
皆さまは最近、そのような言葉を、日々の暮らしの中で発したことがおありになりますか?
私は娘につきあって百人一首をする時以外、そのような美しい感性の日本語を使うことは、ほぼありません。仕事でお堅めの文語的表現をすることはあっても、美しさよりも、いかに正確に記述するが当然、優先されます。
ただ。宝塚歌劇団の公演を観て美しい人に出会った時にだけ、触発されるかのようにより感性的な文章を綴りたいと思うことがあります。
そして、珠城りょうさんはこういう美しい日本語を発するに、とても似つかわしい方だと昨日、腑に落ちました。
私は宝塚ファンになってまだ日が浅く、よくわかっていないところも多いとは思います。ただ、宝塚歌劇団のトップスターの方々を少しは拝見してきて、思ったことがあるのです。
私達はできれば清く正しく美しく生きたいと、そう願う心をそれぞれに少しは持っています。でも、忙しい日々の中で、流されるように忘れてしまったり、面倒くさいなと思ったり、むっとしたりして、決してそのようには生きられません。
しかし、宝塚歌劇団のトップスターさんには、その生き方をまっすぐ体現するかのように大階段に立っていただきたいという願いを、私達は心の中にいつしか持っているのではないかと思います。
自分達には無理なことを、「あの人なら」と託す。そしてその姿を実際に見せてくださる。そういうジェンヌさんに、大きく心を動かされるのではないかと。私はそう思います。
その願いに応えることができる人。それこそ、学年に関わらず天命のようにトップスターになられる方の重要な条件なのではないだろうか・・。
この人には、その力がある。
多くの人の願いを受け止め、美しい日本語を発し、その言葉に説得力を持たせる力がある。珠城りょうさんは、「清く正しく美しく」そこにいられる人。そう思いました。
トップスターさんそれぞれに受け止める願いは、少しずつ異なっているようにも思います。
ほの暗い情念を感じさせる耽美な美しさを持つ方、観るたびにその人生を初めて生きる演技を見せてくださる方、そこまで?と驚くほど芸を追及された方、清明な青空のような爽やかな明るさを感じさせる方。でも根底には共通して、観ている側の願いや希望を受け止める力があり、静謐な内省的な面を持っておられるように、私は思います。
不思議な場所です。宝塚歌劇団。ブログを書く中で、少しずつその謎を解くことこそ、私の喜びなのかもしれません。
あ、百人一首で旦那はんと戦っている娘に呼ばれました。参戦せよとのこと。
ほうぅぅーー。こういうのが幼少期よりとても得意な私、負けるわけにはいきません!参戦してきます! ←miyakoguさん、美しい古風な言葉ですよ、戦いじゃないですよ・・? ええと、まぁ、そういうのも喜びですね。うん(^^)。