代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宝塚月組・カンパニー 先行画像の珠城りょうさん美青年サラリーマンに捧ぐ、原作からの萌え引用!

観劇感想1はこちらです。まずはショーから。

mothercoenote.hatenablog.com

 

皆さま、ぶーーわっはっは! ←喜びが抑えられないmiyakogu

ご覧になりました?見てくれはりました?

宝塚歌劇団・月組の大劇場公演『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』の先行画像が本日、発表になりましたね!

kageki.hankyu.co.jp

 

こんな青年サラリーマン、おらんわ!! ←喜びのあまり切れるmiyakogu、落ち着いて・・?

この髪型の、このスーツ姿の珠城りょうさんが直球・どストレートに好み過ぎて、喜びの舞を舞いたいでっす!ただ、劇団さん、全身、写しておいてくれても良かったのですよ、長い脚の珠ちゃんのスーツ姿をね。

は?!そうだ、コートとかも着はるかしら??

ドリーーーーム!!(≧∀≦)

※超絶多忙な時期を乗り越え、週末も休めるようになって体調がいいらしいmiyakoguでお送りしております。

 

ばんっ!(立ち上がるmiyakogu)

私は、原作の伊吹有喜氏著「カンパニー」(新潮社、2017年)を読んだのですよ。熟読しました。物語を読む喜びがある小説でした。

舞台にかける人々のそれぞれの立場からの想い、美波のバレエに心動かされ、人生も動き出す青柳。これこそ宝塚ですわ!ばんばんばん(≧∀≦)。

ほんじゃね、原作のあらすじをざっくり紹介した後、「萌え引用」行ってみるわ!

※どこまで原作が活かされるかはわかりませんが、ネタバレになる可能性がありますので、お嫌な方は読まないでくださいね。最重要と思われることは書きません。また、私が以下でご紹介しているのは、原作の中にある恋の一つだけです(謎を残す!)

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1.原作小説あらすじのざっくり紹介

小規模だけれど実力があり、ちゃんと団員がいて、製薬会社のオーナー一族の令嬢・紗良がプリマを務めるバレエ団が舞台。

その製薬会社から出向してきたくたびれた40代のおじさんサラリーマン青柳誠一バレエ団で実力は随一ながらも一歩踏み出す勇気を持てずにいた美波。その二人を中心としつつも、舞台に賭ける人々を描いた原作小説です。

小説の青柳誠一は、離婚して人生に疲れたおじさんです。さすがに宝塚版では設定が「愛妻を亡くし生きる意欲を失った製薬会社の青年サラリーマン青柳誠二になっています。「二」に若さが込められていると理解しました。

世界で活躍し、黒髪の貴公子、世界の恋人と言われる男性バレエダンサー・高野悠。彼は視線の動きだけで人を魅了する色気、魅力があります。

高野を支えることになるトレーナーの瀬川由衣は元バレーボール選手。自分にはなかった「王者の才能」を持つ人を支えることを自分の使命と考え、高野を支えようとします。「どれほどの努力と情熱を傾けても、決して立ち入れない領域※」が「王者の才能」だと由衣の視点から描かれています。

※出典: 伊吹有喜(2017).カンパニー 新潮社、以下「」内の言葉や文頭に「-」で示した文章は、いずれも同著作からの引用です。

 

バレエ団を主宰する敷島瑞穂は、どきっとするような大胆さを持ち、欲しいものはつかむという野望に忠実なかっこいい女性、自身もバレリーナ。ただ、なぜ彼女がそうなったのかには、ある背景があります。

小規模なバレエ団ですから、普段はそれほど大きな公演ができるわけではないのですが、今回は有明製薬の社名変更にあわせたキャンペーンの一環、令嬢が踊ることで協賛金を得て勝負に出るのです。

そして、EXILEさん等を彷彿とさせるバーバリアン・Jのリーダー・阿久津、期待の新進スター・水上那由多。

高慢さとその一方での舞台にかける真摯な思いが印象的な紗良がプリマとして、高野の相手役を務めます。バレエは素人ながらダンスは抜群の若者・那由多が王子となり、高野が踊る妖艶なロットバルトに「恋」を抱きつつ、オデット/オディールにも惹かれるという「新解釈版・白鳥の湖」を踊ります。

大事なところだから、もう一度言います。

高野悠が踊るロットバルトに恋をする王子役の那由多。小説の中でも、その二人の写真が人気を博すシーンがあるのですが、じゅるる。これはねぇ、宝塚ファンにぐっと来るっしょ?!ばんばんばん!

公演を宣伝するための秘策も楽しいですが、おそらく宝塚版に登場すると期待しています。

※宝塚歌劇団公式サイトの12月25日配役発表時点では、「那自他」となっています。青柳さんが原作の「誠一」と異なり、「誠二」になっているのと同様に、もしかしたら設定が少し変わるのかもしれませんね。

 

2.萌え場面を引用する!

青柳君は、こういう状況にいます(涙)。で、それを美波にはぽろっと言ってしまうのですよ!あなた!

「生きていくのって、つらい」

「・・・幸せと思うことが最近少ないだけです」

でもね、

「でもおかしいな。高野さんや美波さんが稽古していると、たまに見入ってしまう。幸せな気分で」

あーおーやーぎー、それは 恋!

 

美波さんはこう答えます。

「誠一さんはわかりやすいですね。黙っていても気持ちが目に現れる」

あーおーやーぎー、駄々漏れ!黙っているのに目から気持ちが出てしまう珠ちゃんの演技が思い浮かびます。憧れを無意識に駄々漏れさせてるのに、きょとんとした子犬顔で見入ってしまうねんで、あの人はさ!スーツ姿が異常に似合う美青年のくせして朴訥な雰囲気で。あーー、もう! ←想像喜びの萌えとご理解ください(^^)

「楽しいな、とか、きれいだな、と思って見てくれてるのが伝わります。そうした眼差しのなかで踊るのは、幸せなことです」

恋ーー!、恋が始まってますやん!

その後、青柳君が「からかわないでください」という展開にちょっとなるのですが、これはもう小説を読んで、あるいはそのシーンがあればですが、舞台を観てのお楽しみで!きゃぁきゃあ。

 

美波は、留学時代に「どうして猿がバレエを踊りたがるのかってという周りからの視線や陰口の中にいた記憶があります。(言葉は悪いのですが、ある意味、それが本音だろうという気持ちはわかります。人種差別に会う機会はそれなりにあるのですね)

彼女はそこに囚われているのか、抜群の実力があるのに出し切れないまま、小さなバレエカンパニーに所属しバイトをしてでも踊り続けています。その美波に巡ってきた一夜のチャンス・・。

美波の背中を押したい青柳。彼はこう思います。

とても美しい文章で描かれた宝塚ファンには本能的にわかるとも言える青柳君の気持ちです。はっきり申し上げて、ご贔屓を観る時の我々の気持ちですやん?!伊吹先生、どうもありがとうございます!(涙)。

 

ーこの人が跳ぶと、心がはずむ。しなやかな手を天に掲げれば、その先に光を感じる。うつむけば悲しみが伝わり、心が震える。

 枯れた心にみずみずしい思いをよみがえらせてくれたのはこの人だ。-

 

彼は彼女を、何とかして舞台に、世界に送り出そうとします。彼なりに、必死に言葉を紡いで。

「もし、希望や光というものが姿形を取るのなら、それはきっとあなたの踊りの中にあると思うんです。あなたのダンスを見て、私は希望を見いだしました」

青柳君、よぅがんばった!(涙)青柳君を演じる珠ちゃんもまた、我々の光です!

最後に具体的にどういう決めセリフで、彼が美波を舞台に送り出すか、それはどうぞ小説または舞台のお楽しみに。

 

3.才能の不思議

この作品は人生の再生の物語であると同時に、「才能」とは何かを著者がつかもうと、もがいたような軌跡を感じます。

「王者の才能」の持ち主である高野悠は、その答えを少しだけ見せてくれます。具体的にどう高野が明かすかは、こちらも小説または舞台でのお楽しみに。

資金を出す人を引っ張ってくるのも、また才能の一つだという舞台の厳しさ。資金でプリマを買ったといわれながら踊りきる根性があるのかと問いかける令嬢・沙良。

高慢そうだけれども、舞台と才能の前に素直に膝を折るようなこの沙良が私はかなり好きなのです。高野ほどの才能が自分にはないと冷静に自覚している、けれどその高みが見える位置まで必死で来た人。

 

にやっと笑って大胆な提案をしてくるダンサー集団のリーダー・阿久津も印象深いキャラでした。

ネットの評判に傷つく那由多に、パレエ団を率いる瑞穂が言う場面もリアルです。

「あなたはネット、ネット、って言いますけど、あそこには悪口を言いたい人しか書かないでしょう。ご来場のお客様に書いてもらったアンケートでは、那由多さんを絶賛してますよ」

と瑞穂が小気味良く言う場面には、わわわと思いました。悪口はできるだけ書かないようにっとね(^_^)

 

いかがですか?!

原作を読みたくなってきました?舞台を観たくなってきました?

目からだけでなく、慌てて感情がぼろぼろ出る内容を口走ってしまう珠城りょうさんが、もう、見えるね!

スーツを美しく着こなした珠ちゃんがおろおろしながら、超イケメンで脚長いのに、とつとつと必死に、真摯な言葉を伝えるのですよ!(多分)

Coming Soon!(≧∀≦)  ←いや、わりと先の話では?miyakoguさん?

2018年2月9日(金)~ 3月12日(月)宝塚大劇場にてお待ちしています(^^)