代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

朝夏まなとさんMANA-ism 大阪初日感想 まぁ様はファンを照らす灯台のようでした

皆さま、こんばんは。お元気ですか?朝夏まなとさんのコンサート「MANA-ism」大阪初日から何とか生還いたしました。←息も絶え絶え。

本日は雪組トップスターの望海風斗さん、花組の瀬戸かずやさんもご観劇です。

こちらはロビーに飾られていた「宙組生一同」からのお花です!(≧∇≦) f:id:miyakogu:20180419235131j:plain

1.美しく、かっこよく、かわいいパンフレット

帰宅後、塾のため同行できなかった中学生娘とパンフレットを一緒に詳しく見て、「かっこいい」と「かわいい」の嵐に飲み込まれるmiyakogu母娘、あーーー!!(注 奇声)

そして袋綴じを慎重にぴりぴりと破ると、そこには・・!(≧∇≦)

まぁ様が片目ウィンクで唇に人差し指で「秘密だよ」という感じの写真がまずあり、そこから袋綴じになっているのですね。そして、袋綴じのまぁ様のお美しくもかっこよくも色っぽくもかわいい写真に「あーーー!!」となって、ぱたっと閉じると、「きゃはっ」という表情のまぁ様のお写真が再び。

翻弄しおってからに!!!(注 喜んでいる)

というパンフレットなので、皆様、ぜひご購入を。カバーをはずしてひっくり返すと美青年まぁ様のながーーーーい脚のお写真が。

私はカバーをはずした表紙のモノトーンの写真が実は一番好きです。ヨーロッパ映画に登場する美青年のよう。あの人、「ベニスに死す」に出れるわ!

私、客席でお隣になったお二人連れに「ほれほれ」とパンフをお見せしたところ(もちろん丁寧な口調でね!)、お帰り時には「私、パンフ買うわ。写真集みたいなもんやもんね」となっておられました。

まぁ様、miyakogu、1冊パンフを売ってきました!! ←何の報告?

 

2.まぁ様の歌の多彩な表情に驚き

まぁ様の曲ごとにくるくると変わる表情が見事でした。お顔の表情だけではないのです。全身の佇まい、声も含めた表情、表現のすべてがどんどん切り替わるのですね。

暗転し、まぁ様が舞台に登場、薄暗い中でうつむくシルエットから既に物語が伝わってくるかのような場面がありました。あ、と思うと物語に引き込まれていくのです。

お隣の方々もおっしゃってたのですが、「綺麗で、長身で、歌えて、ダンスが上手い。三拍子そろったこんなスター、なかなかいないわ!」と、私もそう思います。

なんというか、全身が説得力を持つのです。まぁ様は。大きな目も、長身も、長い手足も、美しいスタイルも伸びやかな声も、表情も。男役であらねばならぬという気迫から、解き放たれたような軽やかさと柔らかさが素敵でした。

まぁ様のミュージカルでのご活躍を期待できると確信した場面がいくつかありました。

私が記憶している限りでは、1幕のラテンの音楽の場面。インタビューでまぁ様も語っておられますが、「女性の気怠さや情念」を感じさせるような楽曲での、官能的な表情にはどきどきさせらました。少し目を細めた気怠そうな表情がまさに「女性の色気」。

そう思っていたら、堂々と「誰も寝てはならぬ」を朗々と。そして、「王家に捧ぐ歌」の主題歌へ。博多座のまぁ様の歌唱もすばらしいものがありましたが、さらに。何というか、青年将軍ではなく、平和を願う強い女性の軍神が歌うかのような力強さがあったのです。

圧巻だったなと思ったのが、「ジキルとハイド」からの2曲。2曲目は日本公演では通常歌われないとのことでした。

ミュージカルの名曲を集めたタイプのガラコンサートにおいて、その曲だけで心が大きく動かされるレベルまでいくことは、私の経験からはあまりありません。ただ、稀にそういう歌唱に出会うことがあります。たとえば、シンシア・エリヴォさんが歌われた「カラー・パープル」のような。

今回のまぁ様の歌にはその力を感じました。私は「ジキルとハイド」を見たことがないのですが、まぁ様からは物語が伝わり瞬時に引き込まれ、勝手に涙が出たのです。

自分でも意外でしたが、宝塚の楽曲を歌ってくださったことに対して感動で涙するのではなく、まぁ様が新しく切り拓こうとされているミュージカルの歌に自然と涙したのです。

ああ、まぁ様はもう既に「ネクスト・ステージ」に入っていかれたのだと、進み続けるまぁ様の強さを感じた瞬間でもありました。

 

3.灯台のようなまぁ様

輝くばかりに美しいなと思ったのは、2幕で白いお衣装で出てこられた時です。丈の長い白いジャケットを翻し、長い手足で自在に、軽やかに、時に風のように滑らかに、時に茶目っ気たっぷりに楽しそうに踊るまぁ様。ダンスの力も健在でした。

宝塚時代からの楽曲と、これからまぁ様が歌われるであろうミュージカルの楽曲。これらをくるくると、そのたびに見事に全身の表情を変えて歌うまぁ様。

加えて写真集のようなパンフレットで見られる様々なまぁ様の表情とスタイルを見て思ったこと。

それは・・、まぁ様の中には、

美しい青年の凛々しさも憂いも、

強い女性の色気もかっこよさも

お茶目な人としてのかわいさも軽やかさも

元トップスターとしての変わらないまっすぐな爽やかさも素敵さも

楽曲を歌う中でみられた寄る辺ない少女の繊細も純粋さも

そのすべてがあるのです。ぶつからずに共存しているのです。そして、場面が変わればすっと、全身の立ち姿すらそのように見えるという不思議さ。

この方は素晴らしいミュージカル女優になられる大きな可能性を存分に持った方だと確信しました。元トップスターという肩書を既に超えて、その世界に旅立っておられると思います。

真っ白で輝くばかりの背の高いまぁ様。まぁ様については宝塚時代、(物理的に)大きい女性だなぁと思ったことはあまりなく、きゃしゃな方だと思っていました。多分、隣に真風さんがいたからかもしれません・・。

けれど、本日、舞台の上で宝塚以外の演者の皆さまと一緒に立たれる姿を見ていると、そのスタイルがとんでもなく美しいのだと改めて思いました。

白く輝くようなまぁ様は、遠くからもその強い光が見える灯台のようでした。

ファンの心のよりどころであり、自分がくじけそうになった時に叱咤してくれるような光を常に灯したまぁ様。そして、もしも仮に灯台が嵐に襲われたなら、私たちは必死でその灯火を守るでしょう。

私たちファンの心をずっと照らし続けてくれるだろう、灯台のようなヒーロー。まぁ様の存在とはそういうものではないかと、本日思いました。

まぁ様、ネクスト・ステージへの船出。おめでとうございます!

不肖miyakogu、小さな船に自分の花を数輪抱えて、灯台を目印に私も航海を続けますね。