皆さま、こんにちは、お元気でしたか?今日はねぇ、宙組博多座の観劇感想を書くよ!!今日こそ、その日ですよ! ←miyakoguさん、落ち着いて・・。
思えば苦節1ヶ月・・。唇をかみ締めるmiyakogu・・。(注 たかだか1ヶ月)
不可抗力のある事情でずーーーーっと働き続けておりまして、本日、ようやくブログ更新となりました。ふうぅっ。旦那はんに、「いや、それはこういう事情でって話した方がいいよ」と助言を受け、本当は何があっても涼しい顔でお仕事したかったんですが、少しずつお客様にも事情をお話しすると、皆さま、優しくって涙出そう・・。日ごろがんばっておいて良かったのかなぁ。ありがたいです。
んじゃ、行くよ!宙組・博多座、2/2の初日感想なっ!!!ばんばんばんっ!(≧▽≦)
1.美しいお芝居「黒い瞳」
宝塚ファン歴6年のmiyakogu&中学生娘。柴田先生の作品をいくつか、映像でなく劇場でみるたびに、美しい挿絵の厚めの本を、聴き語りで見ている感覚になると気づきました。
ロシア、あるいはスペインの遠い国のお話。語り部的存在に引き込まれ、舞台上で進む美しい絵の中の人生に引き込まれていく。そういう感覚があります。
柴田先生の美しい物語に、謝先生の物語を進める意味のあるダンス、加藤真美さんの美しい衣装、國包洋子さんのシンプルでいて不思議な空間を作り出している装置。文学的な香りが舞台から確かに伝わる、素晴らしい作品だったと思います。
コサックと帝政ロシアを巡る物語の異空間に私達も引きこまれていく。非日常の時間に引き込まれ体験するという物語を見る喜びがありました。素晴らしかったと思います。
2.真風さんのニコライ
脚が長いっ! 白軍服が似合う! そしてイケメンで 脚が長いっ!
ばんばんばんっ!(≧▽≦)
いやぁ、白軍服のスターブーツの脚の長さ、皆さん、ご覧になりました?!
そいで、まどかちゃんマーシャが地元に戻ってお墓の前で祈りを捧げているところに現れる訳ですよ!金髪白軍服の真風さんニコライが!
で、皆さん、ご覧になりました?あの時、両手を横に広げるんですよ、マーシャに向かって。白軍服で両手を広げる あの後ろ姿!!!(≧▽≦)
そんなもん、走ってくるわ、マーシャも。つーか、あの場面の真風さんニコライを、頼むから、まどかちゃん目線で映して!グラフのステージサイドショットで。頼んます。
あ?ちょっと取り乱しましたね(^^)。筆致を戻したいと思います。こほん。
あーーー!そうそう。
腕に怪我をしてさぁ、マーシャに看病してもらうねんけど、その時に全身オフホワイトでベッドに横たわってはるわけですよ、ニコライ真風さんが!ばんばんばんっ(≧▽≦)。
その時、割と開襟されてるから!がん見ですよ!「日のあたる方へ」パジャマ真風に続くベッド横たわりな。うん! ←筆致が戻ってませんよ?miyakoguさん。
あ、真面目な話に戻します。こほん。(注 今度こそ)
ニコライ坊ちゃんは、従僕のサヴェーリィチとともに任地に赴くわけですが、本当は宮廷の近衛連隊に任官したかったなぁと残念がる、世間知らずで甘甘で育ったと思われる若者です。ただ、愛されて素直に育った白樺の若木のようなまっすぐな柔らかさがあります。
彼はマーシャと出会い、コサックの首領のプガチョフと出会い、不思議な友情を育み、帝政ロシアがきしむ中で、まっすぐさな柔らかさを勇敢さに変え、運命のほろ苦さも知って変わっていきます。若者に深みが増していく様が真風さんの演技からは感じられました。
ニコライはマーシャを救い、そしてマーシャに救われます。
二人の行動と愛、その清らかさが舞台から流れ出るように思えた真風さんと星風まどかちゃんの演技。これは善き宝塚だと心底、感じられる清らかさがあります。
ただ、ニコライはプガチョフを救うことはできません。彼は処刑に向かうプガチョフをただ見送ります。一瞬だけ交錯する視線、そこに込められた友情。
立場が180度違うのに惹かれあう男同士の不思議な友愛。プガチョフを見送るニコライの背中は切なかったと思います。
3.星風まどかさんのマーシャ
あの子、お人形さんなの?!くるくるとした髪型で白やピンクの衣装で激かわ!(≧▽≦)
冒頭の雪の少女のダンスは、映像で観た舞羽美海さんにはさすがに及んでなかったと思います。初演の風花舞さんがさらにダンスが抜群にお上手だった方とうかがっていますが、その方のために振付られた場面ですものね。
ただ、まどかちゃんはニコライを、そして普段も真風さんをお慕いしていますという純真な可愛らしさが全身から小花が舞うように伝わってくるトップ娘役さん。マーシャがエカテリーナ二世に訴える必死さが切々と伝わってきました。
トップコンビを観る喜びを、我々にもたらしてくれるまどかちゃん。ありがとう!
4.愛月ひかるさんのプガチョフ
一緒に遠征した中学生娘は未涼亜希さんのファンということもあり、「黒い瞳」を劇場で観られる時点で既に感動です。
プガチョフは多分、出あった男性が肩入れしてしまいたくなるような、女性達も魅入られてしまうような抗えない色気と男くささがだだ漏れのとても魅力的な人なんだろうと思います。将になる器もある、自分こそ皇帝だと名乗ってしまう権力欲もある、人民のことも考えている、卑怯なことは嫌い、けれど残虐さもある。
そういう複雑で魅力的な男性像を愛月ひかるさんは秀逸に伝えておられたと思います。
男役として恵まれた容姿に加えて、内面の熱さを感じさせる男くさい魅力。特に宴席の場面での色気。
ただ、ニコライに話しかけるときの「よう、先生」というのは、何となくはにかみも少し含んでいるかのようで、「あ、嬉しいんだな、この人に会えて」と思わせる可愛らしささえありました。愛月さん、プガチョフ役に真っ向勝負を賭けるような清々しい覚悟が見えて、素敵でした。これは専科に行かれた後、必ず良い方向に働くお役だったと思います。
5.印象に残った方々
・シヴァーブリンの桜木みなとさん
ずんちゃんは気のいい弟キャラがぴったりな方ですが、今回はいろいろな恨みを溜め込んできたんだろうと思わせる陰キャラ。とても上手く演じておられましたが、何を考えているか分からない不気味さというのは、これからだったかと思います。
ただ、お芝居以上に、ショーのソーラン宙組の場面、上手で客席を盛り上げるきらきらと力強さは本当に素晴らしかった!かっこよかったよ!
・エカテリーナ二世の純矢ちとせさん
完璧な迫力と押し出し、女帝でした。純矢さんのような上級生さんがおられると本当にお芝居が締まりますね。初日に限って言えば、お歌は少しだけ苦戦されている場面もまだあったかと思います。おそらく日ごとに進化されているだろうとこちらも次回観劇に期待!
・愛、勇気、祈りのトリオ
和希そらさん、秋音光さん、優希しおんさんの3人は絶妙でした!声の通りが良く、明確に物語を進める語り部の役割を、抜群のダンスとともに担っておられたと思います。
この3人のセリフの声とダンスのレベルの高さが、舞台のクオリティをぐっと上げていたと思います。和希そらさんを筆頭に今後、何を見せてくれだろう?と楽しみな方々です。
・蒼羽りくさんのマクシームィチ
りくちゃんのお芝居、好きです! 中学生娘いわく、「この人が一番、このお芝居における理想を体現しているんだろうと思った」とのこと。
確かに。ニコライに対する尊敬、コサックとしての理想、恋。ニコライが体現する帝政ロシアとプガチョフが体現する人々の苦しみ。その間で揺れ動きながら自分の運命を全うしようとしつつ、出会った人間には立場を越えて誠実に向かい合おうとする・・。
そういった誠実さが、りくちゃんからは感じられるんですね。
りくちゃん、多分、めちゃくちゃいい人なんだと思うんですよ。過去のお役をみていても。主役の友人役の際、語りかける優しさが好きです。
・プガチョフ側近の澄輝さやとさんと春瀬央季さん
お二人ともまぁ、スマートなイケメンさんなんですよ。いやはや。
愛ちゃんプガチョフ、側近顔採用説が出るのも止むを得ない感じですね。プガチョフ近衛隊ですね。
澄輝さんのお芝居からは、情勢次第ではどちらにもついてしまいそうな、この戦いを楽しんでいるかのような参謀らしい冷静さも感じられました。さすがです。
総論として申し上げると、全体を通して、きゅっと引き締まった、どこか不思議な風情があり、ぐぐぐっと物語に引き込まれるお芝居。
「ミュージカル・プレイ」とのことですが、「ダンスが効果的に物語を進める質の高い演劇を観た」という満足感があります。
熱い熱いソーラン宙組の「VIVA! FESTA!」とあわせて、「ええもん観たわぁ、今日は元取ったわ!」という満足感が高い舞台。どうぞご観劇をお楽しみください(^^)
感想2はこちらです。よろしければどうぞ(^^)
宙組博多座・黒い瞳/VIVA! FESTA! 観劇感想2 ソーラン宙組とハネウマライダー真風さんを観る幸せ! - 代取マザー、時々おとめ