代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組・オーシャンズ11 感想続き 真風さんの大人の純な切なさ、和希さんライナスの飛躍

皆さま、こんばんは。GW2日目、いかがお過ごしですか?寒いですね~。さて、GW中に観劇予定はありますが、平成が終わる前に宙組「オーシャンズ11」の二度目の観劇で感じた変化を書いておきたいと思います。

私が観劇したのは、初日開けてすぐの2回目の公演と5回目の公演でした。舞台にあがってからの変化はおそらくとても速く、わずか3回の間ですがぐぐぐっと変化が感じられました。今日はその点について振り返りながら感想を書いておきたいと思います。このために、花組「オーシャンズ11」も見直しました。

と、冷静に見せかけて・・。もちろん、まずはばんばんばんっと書いてからなっ!(≧∇≦)

こちらは宝塚大劇場内「レビューショップ I」(正面入り口に一番近いお店)のディスプレイです。

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また、こちらは宝塚大劇場内「フェリエ」の公演デザート、トランプ柄です(^^)。

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1.まずは公式サイトのGalleryからなっ!

皆さま、ご覧になりましたっ?!宝塚歌劇団公式サイト「オーシャンズ11」のギャラリーのお写真をーーっ?!大階段で跪き、星風まどかさんの手を取る真風涼帆さんのあの優しい慈しみに満ちた眼差しを?!(≧∇≦)

大切な宝物を扱うようなあの見上げる視線を?!(≧∇≦)

王子や・・。平成から令和に駆け抜けようかというこの時代にあって、往年のディズニー映画か少女漫画の中にしかいないような王子様や・・。

絶句しました。

そして萌え過ぎたあまりか、謎にだんだん腹が立ってきました(^^)。「何なん?!あの人は?!何がしたいん、劇団は!」という感じです。お分かりいただけるかと・・・(^^)

TLで写真をお見かけしたのは金曜の夜、京都で仕事を終えたところでしたが、もう試合終了ですよ。甘いもんでも食べんと帰れんで、これは!とロールケーキを食べて一息ついたほどです。

皆さまもそうですよね?「あの人、もう、何なん?」という感じが湧き上がってきますよね。世の女子を血迷わせるビジュアル破壊力。光の中で微笑む王子様の眼差しです。

星風まどかちゃんはときめきつつも、よくぞ平静を保っておられますよね?尊敬いたします。

皆さま、だって、これで来られたらどうしますのん?!

鼻血か気絶か固まるか、びっくりしすぎて「あ、いえ、あっしはそんな、あなた様に手を取られるような人間じゃないですだ・・」と逃げ出すかでしょう?←miyakoguさん、落ち着いて。最後、謎の初出キャラが降臨してるから・・。

kageki.hankyu.co.jp

ドリーム!ドリームしかそこにはない!(≧∇≦)

このお写真を拝見したとき、星組「ロミオとジュリエット」の幕開けすぐに真風涼帆さんを見つけた自分を誇りました(≧∇≦) ありがとう、真風さん・・。

 

2.真風涼帆さんの大人の純な切なさ

これまでに、「オーシャンズ11」は星組・柚希礼音さん主演と、花組・蘭寿とむさん主演がありますよね。

星組ではライナスを演じた真風涼帆さん。映像で見た限りですがまだお上手ではなかったと思います。でも、大きな真風さんが背を丸めてぎゅっとリュックを抱きしめてうつむいていると、もうもう、あー、もうわかったから、大丈夫だから、ね?と言いたくなる切ない可愛さがおありだったと思います。

宙組観劇後、星組DVD,花組スカステ録画を見直しました。さすがトップスター、見事に独自の魅力を打ち出されています。私が感じたお三方の異なる魅力は以下のものでした。

柚希礼音さんのダニーは自信に満ちた大人の男の強さ。

蘭寿とむさんのダニーは軽やかな洒脱な大人の余裕。

これに対して、真風涼帆さんのダニーは「大人の純な切なさ」を感じさせるものでした。星風まどかさんのテスが、歴代のテスの中で一番初々しい魅力があるように思いますが、お二人の魅力が呼応しているかのように、瑞々しく切ない。

大切に持っていたテスからのプレゼントであるネックレスを取り出し、うつむき、ふっと切なく笑う真風ダニー。何があっても瞬時に計算し行動できるはずの天才詐欺師が見せる心の奥の寂しさ。「愛した日々に偽りはない」という真風さんの歌には独特の哀愁がありました。

自分たちの出会いは10万分の1の確率で出るジャックポットと同じだと、真剣に、本当に真剣に思っていることがストレートに伝わるダニーの純情。

背が高く大人の男の哀愁を感じさせる真風さんのダニー。一方、まどかちゃんのテスは、少し前まで「まだ二十歳の学生だった」ことが素直に感じられる初々しさがあります。大人っぽく見せようと髪を伸ばしカールさせていてとても素敵、けれど少女のような純粋なきらめきも感じさせるまどかさんのテス。

ダニーとテス、演じる真風さんと星風さん。二人はかけ離れています。

それがお似合いではないと思われる方もおられるかもしれません。けれど、私はだからこそ、全く違う世界に属するような二人だからこそ、「出会ってしまった」衝撃は大きく、運命でしかないと思うのです。

人は恋をしようとして恋をするものではなく、時に「なぜ、出会ってしまったのだろう?」という出会いがあります。そして、かけ離れたところから来た二人だからこそ、壊れてしまうこともある。

だからこそダニーは絶対に、虚偽に満ちたこの世界の中で、自分とは違う場所から来たこの手を絶対に離してはいけないと「本能」で悟ったのと私は思うのですね。

テスは彼にとって一番大切な宝物で、純で明るい綺麗な「光」なのだと思います。デュエダンでの真風さんの優しい慈愛に満ちたまなざしからは、ダニーとしての思いが伝わるようでした。

そのまなざしの向こうにいる星風まどかさんのテスは、まさにそういう魅力のある方。お二人の間にある美しい夢のような架け橋が、この写真からは伝わってくるようでした。

 

3.和希そらさんのライナス

最初の観劇で、一番、あれ?となったのは実は和希そらさんのライナスでした。もしかすると、ご自分の立ち位置を探っておられるような、やや遠慮気味な印象を受けたのです。もちろん、十分お上手だったんです。ただ、いや、あなた、そんなもんじゃないでしょう?と思ったのですね(^^) 

ウエストサイド・ストーリー〔東京)で、和希そらさんのアニータ役があまりに見事なミュージカル・スターだったため、話題が彼女に集中してしまったかもしれません。その後、梅田では見事に真風さんとまどかちゃんのWSSになったのですが、もしかすると、その経験もあって大劇場のお芝居の中で自分の立ち位置を探っておられるような印象を私は持ちました。和希そらさんは男役としては小柄な方ですが、立ち姿が見事に直線的で、歌い踊れば一気にぐっと大きく見えます。

桜木みなとさんのベネディクトは、紅さん、望海さんとそれぞれ2番手に躍り出た方がされていたお役ですし、つい味方したくなる可愛さすら感じられるベネディクトですので、これからにおおいに期待です。

さて、二度目の観劇、初日開けて5回目の公演で、多くの演者がそれぞれの役を深めていかれる中、ぐっと一番飛躍されたのは和希そらさんだったように思います。

一度目の観劇では、うーーん、あの真風さんの大型犬ヘタレ感は難しいかぁと思ったのですが、二度目の観劇では「あ、そらさんのライナスは人になかなか懐かない猫のようだわ!」と思いました。独自のライナスを打ち出されてきたということだと思います。

星組当時、実力は伴わないがビジュアルは男役として整い、抜擢続きで戸惑うようだった真風さんライナス。崖を登れずにいた真風さんを、ぐぃっと力強く手を引っ張って上に引き上げるようだった柚希礼音さんダニー。

和希そらさんは、当時の真風さんより年数は上ですし、歌もダンスも十分に実力がおありになります。ただ、新人公演主演は1度、バウ初主演を果たしたものの、まだ大劇場での大きな役には慣れておられないように最初はお見受けしました。

真風さんダニーは、引っ張りあげるというより、対岸の岸辺に立ってライナスがこの川を渡る決意を持つのを静かに待っているように見えました。どうする?と言いつつ、絶対に大丈夫だという確信を持って、です。

だって、そらさんのライナスはその川を十分に渡れる力を持っているから。ライナスとしても、私の勝手な憶測で恐縮ですが和希そらさんご自身としても、必要なのは決意と自覚だけだったのではないかと思います。

私もね、客席から「You もっとばーんと行きなよ!」と背を押したくなったのですね。いいじゃん、主役を食うくらいの演技で?(^^) 遠慮せずに、アニータ役で見せてくれたあの劇的な力を再び、よろしく!あなた、バウでも見事に「ボヘミアン・ ラプソディ」歌ってはりましたやん?おばちゃん、知ってるで!

これからご観劇の皆さま、和希そらさんのライナスのぐんぐん来るであろう飛躍、どうぞお楽しみに。

※既にぐっととその実力を発揮されているようですね。皆さまのtweet、嬉しく拝見しています(^^)

 

4.ここにも触れておきたい遥羽ららさんのポーラ

もうお一人、この方にも触れておきたいのが遥羽ららさんのポーラです。マリリン・モンロー「I Wanna Be Loved By You」を歌って、「ノーバディ エルス,  バット ユー」で客席を指さされたとき、その方向にいたため、ずっきゅーーんと来て、続く「ププッビドゥー」で崩れ落ちそうになりました。可愛すぎて・・。

貸切公演でいつもとやや違うお客様層だったこともあり、「ひゅぅっ!」という声が斜め後方から確実にしましたね。きゃぁきゃぁ。可愛いお色気満載です。

「エルチョクロ」の娘役さんのお衣装は色っぽくて可愛いのですが、まあ、遥羽ららさんはぴったりの魅力でした。皆さまも観てね。可愛いから!

 

私にとっての二度目の観劇は貸切公演でしたので、客席の皆さまの反応も新鮮でした!真風さんダニーとまどかちゃんテスが客席から登場するとどよめきと歓声と拍手が自然に(^^)。まどかちゃんに「かわいい・・」という声もあがっていましたよ。終演後、真風さんのご挨拶があるとわかったときも、「わぁーー」というどよめきが。

よく笑っていただき、自然と拍手が起き、とても気持ちの良い公演だったと思います。そういう客席の反応が、確実に公演をブラッシュアップさせているのだろうなと、嬉しく拝見しました。

 

さて、次はGW中盤と後半。初見の旦那さんと宝塚が久しぶりのお義母さんと一緒に拝見するため、どのような感想になるかも楽しみに観劇したいと思います。

ま、私はですね・・・。

デュエダンの大階段跪き真風王子をオペラでガン見するよ!(≧∇≦) もちろんですよ!!(≧∇≦)