代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組全ツ・梅芸 追憶のバルセロナ/NICE GUY!! お芝居感想 真風さんのお召し換えと宙組の確かなお芝居に注目

皆さま、お元気ですか?昨日、梅田芸術劇場メインホールにて、宙組全国ツアー公演「追憶のバルセロナ/NICE GUY!!」を観劇してきましたので、感想をお届けします!

いやぁ、お芝居及びショーを通じて、そうですね・・、miyakogu、5回は気を失いかけましたね。かっこよすぎて!我らがトップスター・真風涼帆さんが!!宙組のNICE GUYSとLADIESが

ショーが最高でした。ばんばんばんっ!(机をたたき力説するmiyakogu)

まずは、お芝居「追憶のバルセロナ」の感想からいきますわね!ちなみに、miyakoguは初見、予習なし、以下ネタバレありです。ご注意を。

 

1.幕開けすぐ 圧倒的存在感の桜木みなとさんのロベルト

宙組観劇仲間の席運の強さのお力により、割と前方センター席に座っていたmiyakogu。幕開けすぐ、シルエットだけでわかる強烈な存在感に圧倒されていたのですが、あれ?ちょっと小柄?あれ、真風さんじゃない?とすると??

桜木みなとさんやーーーん!ニヒルににやっとしたり、上から目線で見下ろしたり。

ひぃーーん、miyakogu、何か悪いことした?!目つけられてる?!と勘違いするほどに、辺り一帯に放たれた濃厚な目線の線上でした。

以下、すべて勘違い目線でお送りします。いいの!ヅカファンは、それで!一帯に来た目線を自分に、と思い込む崇高な精神こそ遠征の力。

何が言いたいかっていいますとね、このお芝居はロベルト役が目立つとは聞いていたのですが、「オーシャンズ11」で培ったと思われるずんちゃんの”濃厚さ”が出ていたと思います。そこを頼もしく拝見しました。

ずんちゃんは、バウ公演「パーシャル・タイムトラベル」で正塚先生のお芝居は主演されていたことも強かったのではないでしょうか?

最後に、遥羽ららちゃんのカバンをさっと持つ、そのさりげない優しさと男らしさも神でした。ららちゃん、可愛かった!そして、ずんちゃんの3番手としての覚悟や気概を感じた今公演です。

幕開けすぐに、一緒に踊る星風まどかさん演じるイサベルのダンスも素敵でした。手の滑らかな素早い動きが綺麗でした。まどかちゃんは踊れるという点も強みですよね。

ロマ(ジプシー)の一群は、目力の強い秋音光さん、ええ声で歌う留依蒔世さん、すらりと背の高い琥南まことさん、やたらとかわいいフェルナンド役の惟吹優羽(いぶきゆうは)さんです。惟吹優羽さんは笑顔が印象的で、切れのいいダンスをされる方。「異人たちのルネサンス」のロケットでにこにこ、生き生きと踊っておられた方だと思います。ぜひご注目を。

 

2.華妃まいあさんのセシリア

お、”フランシスコ真風”登場ですわ!カーニバルですわ!

宝塚、とにかくいつでもカーニバル。そして、だいたいバルセロナ。

あ、セビリアもあるけれど、スペインのカーニバルか火祭りがだいたい舞台です。ま、祭りの夜は何かが起こる訳ですからね。

セシリアの華妃まいあさんと向かい合う真風さん。えええ?相手役、まいあちゃん?!とどっきりです。

華妃まいあさんは、綺麗な声のセリフが素敵で、すべての衣装を綺麗に着こなすスタイル抜群さが素敵で、ショーでは惜しみなく見せてくれた美脚が素敵で、エトワールの声が素敵でした。

センターでお芝居をし、エトワールで笑顔のまいあさんを拝見すると、彼女の選択なんだろうなぁ、と納得させられるものがありました。うちの娘の推し娘役ちゃんです。

 

3.夜会に登場、赤軍服真風

はいはい、ここが最初にmiyakoguが固まった場面です。

花音舞さんと綾瀬あきなさんの絶妙の間とセリフに、くすくす笑って油断してたわけですよ・・。あの方達、上手いわぁ。で・・。

ばんっ!聞いてないですやん?赤軍服で髪の毛、少しウエーブの真風さんがいきなり登場するなんて。あなた、くるみ割り人形の兵隊さんですかっての!

いやさぁ、海外ミュージカルの字幕のように、「もうすぐ軍服真風登場します」とか予告を入れておいてほしいわけ。こっちもアラフィフでね、心臓に悪いことは避けているわけですよ!(意訳 ありがとう)

 

4.怪我から復帰、白開襟ブラウス真風

2ヶ月も臥せっていた真風さん、イサベルまどかちゃんはずっと看病をしていたのでした。そっかぁ、2ヶ月看病なぁ・・・。眠るフランシスコ真風の寝顔を見つめていたらなぁ、そりゃぁ、恋に落ちるわなぁ・・。

開襟の胸元をオペグラでがん見する私&観劇仲間。欲望に忠実なアラフィフです!

 

5.黒い風の真風、青いコートの真風

全ツ、何にします?真風やから、黒い風でどうです?という会議があったのではないかと若干疑っております。

が、マントに身を包み二本の剣で闘う真風さんを拝見できたので、オールオッケー!

アジトに身を潜めていたときかな?私は、青い長いコートを着た真風さんも好きです。青真風。

と、こんなふうに赤真風、白真風、青真風、黒真風早口言葉のように様々な衣装に身を包む真風さんが観られるわけです。

うん、全国ツアーでうちのトップスター、かっこいいでしょう?これぞ、宝塚の男役、大劇場までどうぞお越しに!という強烈な印象を放つ真風さんのかっこよさでした。

あの方のかっこよさはねぇ・・。とんとんとん。

(注 指で机を叩き、考え込むmiyakogu)、性別とかもう越えてるわけ!

美しい人類、そう呼びたいと思います(真顔)。

 

〔次は大いなるネタバレね〕

6.「うちに帰れ」、それも革命

1作だけトップになり退団された雪組・絵真緒ゆうさんのためにつくられた作品と聞きます。フランス兵をスペインから追い出そうと集まった民衆に対し、「うちに帰れ、今はその時ではない、蜂起するな」と諭し、ただ二人残されたトップコンビが将来に向かって歩いていくというストーリーには、そういう背景もあったのでしょう。

ただ、正塚先生特有の「うん」で続く二人芝居の中で、ドラマチィックな革命ではなく、日々の暮らしを強く生き抜く中ことこそ未来へと続くというメッセージには意表を衝かれるとともに、そういうお芝居もあっていい、そう納得しました。

ドラマチックな何かが起こるというより、誰かに頼りたかったタイミングでいつの間にか隣にいた人がかけがえのない人になっていく。セシリアと芹香斗亜さんが演じるアントニオもそう、フランシスコ真風とイサベルまどかちゃんもそうです。

そこが人生の妙味なのかもしれない。あっさりと終わるようで、意外と真実を伝えてくる物語なのかもしれないと思います。

 

7.いろいろ見所を

他の見所はね、何といっても!真風さんに、「うん」と答えて(日常では絶対「はい」のはず)、「一緒に行きたい」と必死でラブパワーをぶつけていく一生懸命な星風まどかちゃんかな。うん、かわいいわ!

後ね、芹香さんのアントニオ桜木さんのロベルトも、どこかで裏切るんちゃう?と思っていたのですが、そうではなく、それぞれに厳しい事情がある中で、最後まで味方なのですね。そこもドラマチックではなく、どこか優しい物語だと思います。

芹香斗亜さんのアントニオも真剣に国を思い友の家族を救おうとし、その中でセシリアに誠実に恋をしたのだと伝わる誠実な優しい品のある演技した。

 

また、随所で「くすっ」となる笑いがあります。

カフェ店主の穂稀せりさん、フランシスコの家の執事(かな?)の和希そらさん、ロマの一員の秋音光さんが真剣にお芝居する中で、その笑いを絶妙な間で持っていかれており、宙組のお芝居の充実を感じます。とても頼もしい。先ほど書きましたが、ロマの一員で笑いを取っていくかわいいフェルナンド役の惟吹優羽さんにもぜひご注目を。

若干、え?終わり?となるのも事実ですが・・、そこはショーで補充する!

(明日以降、多分続く・・)