代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組「A Motion(エースモーション)」 夕暮れ時に、朝夏まなとさんが歌う「Alone」について考えた

皆さま、月曜日の暑い一日、お元気でしたか?先日来、朝夏まなとさんがコンサート「A Motion」で歌われたB'zさんの「Alone」について考えていたことがあり、本日はそこを書きたいと思うのです。

今日は大忙しの一日。朝から名古屋に出張、そのまま京都に移動して打合3件という一日でした。こちらは京都・島原にあるカフェ。夕刻に打合で入った素敵にレトロな空間です。夕暮れの京都の雰囲気をどうぞ。

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さて、「A Motion」のまぁ様について。

朝夏まなとさんは宙組の太陽です。いつもおおらかでチャーミングな笑顔を見せておられて、ショーではちゃらっと愛を全方位に飛ばされていて、観ている側は思いっきり「キャーーー!(≧▽≦)」となれるトップスターさんです。

なぜ、そのように明るくておおらかで素敵なまぁ様が、コンサート「A Motion」で「Alone」という歌を歌われたのか。

なぜ、齋藤先生はまぁ様のコンサートに、この曲を選ばれたのか。

不思議に思った方は実は多かったのではないかと、私は思います。ね?モモさん?(^^)

 

最初、私はトップであるが故に感じる孤独のことだろうかと思いました。

実際問題、私も小さな組織ながら自分が一番上になってしまうと、「あ、自分が最後か・・」と戸惑いを覚えたものです。幸い、私には創業会長がどーんとついていてくれるため、実は「最後の人間」としての孤独というほどではないのですが、それなりに感じるところはありました。

ただ、B'zのボーカルである稲葉浩志さんが書かれた歌詞を拝見すると、少し違うように感じたのです。

以下、これは私が「どのように受け止めたか」、その考えを述べたもので、齋藤先生や朝夏まなとさんの意図を解釈するものではありません。

 

1.夕暮れ時に一人で想う

皆さまは、夕暮れに一人でいる時、誰かを懐かしく、あるいは切なく想ったことがありませんか?

真っ暗にはなっていない、けれどほのかに空に夕焼けが見えるひと時。それは古来より、不思議と誰かを思い出す時間帯だったと、私は思います。

誰かへの切ない思いを夜にたとえば友人相手に語る時、語り手の想念=エネルギーは、実は話し相手に向かっていると私は思います。ね、モモさん?(^^)

 

しかし、夕暮れ時に一人、誰かを切なく想うとき、私達の思いはまっすぐに「想う相手」その人に向かっています

"一人で” 誰かを強く想う時こそ、私達はその人に届けたい想いを、一番強く心に抱えているのではないかと私は思うのです。

 

私はこのB'zさんの「Alone」の歌詞を見たときに感じたのは次のようなことでした。

これは、

・まぁ様が退団された後、宝塚で出会った人々のことを一人で懐かしく想われるであろう歌詞

であり、同時に

・まぁ様が退団された後に、ファンがそれぞれの空の下でまぁ様のことを強く切なく想う歌詞 ではないだろうか?

そう感じたのです。

夕暮れの空を介在して、まぁ様とファンをつないでくれる歌のように思えたのです。

 

2.それぞれの花

稲葉浩志さんの書かれた歌詞には、私達は「それぞれの花を抱いて生まれた」というフレーズがあります。

(出典:稲葉浩志「ALONE」より一部引用)

 

私達は一人ひとり、それぞれの花を持っています。小さくて可憐な菫をという人もいれば、大輪のゴージャスな薔薇を一輪という人もいるでしょう。

その中にあって、朝夏まなとさんは大きな花束をその長い腕一杯に抱えて生まれてこられた人のように、私には思えました。

彼女は、腕一杯に花を抱え、公演ごとにより大きな花束をつくり、その花を惜しげもなく、客席の我々に振り撒いてくれたと思うのです。

そう、惜しげもなく。どっさりと気前よく豪華に。あたかも、宙組に光り輝く太陽のように。

しかし、その花は放っておいても増えるものでは決してないと私は思います。毎公演、私達が知らないところで丹精を込めて育てられた花々・・。その花束を創り出す場面を、私達観客席側の人間は誰も知りません。

それは、やはりAloneでいて真摯な作業ではないかと、私は思います。

 

一人で誰かを想う時間、何かを創り出そうと戦う時間。

一見、孤独であるかのように見えて、実は思い切りその想いと創造に没頭できる時間でもあります。決して、寂しい ”Alone” ではなく、一人でいるからこそ誰かにつながる、誰かのための大切な時間。

私はB'zさんの「Alone」を歌われる朝夏まなとさんが、この歌に込められたのは、まぁ様自身しか知らないその時間のことではなかったかと、そう思ったのです。

この歌を介して、朝夏まなとさんの一人の時間と、ファンがそれぞれにまぁ様を想う一人の時間が、夕焼けの空のもとでつながっている。そう私は感じました。

 

ふぅぅ・・。ようやく書けたわ。

では、娘をお迎えに行ってまいりますね。娘はどっさりと花を抱えて生まれてきて、どうやら寝ているだけでその花を量産できるようであり、旦那はんと私はとっても甘あまなのです(^^)。お得な体質ですね(^^)