代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組トップスター・真風涼帆さんの退団発表に捧ぐ 「カプリチョーザ!!」のアリベデルチ・ローマ

本日、宝塚歌劇団宙組トップスター 真風涼帆さんの退団が発表されました。

いつか来る日とわかってはいました。十分、いろいろな真風さんを見せていただきました。

けれど、文字になってしまったものを見る衝撃の大きさ。初めて、今日わかりました。ご贔屓を2人見送ってきた娘に教えを乞うか・・。今はそんな気分です(泣)。

以下は、予兆を感じる中、ハイロー千秋楽の夜に書いた、いわば「予定原稿」です。発表があったため、アップいたします・・・。

潤花さんがご一緒されること、胸暖かく受け止めております。(かっこいい真風さんを見たら)火を吐く、(ショーの魅力を伝えるための)もうすごいことになっております!等の明るい名言、今回の公演で見せてくれた静かな明るさをたたえた繊細な演技に歌。艶やかな大輪の花のような潤花さん、本当に宙組に来てくださってありがとう・・・。

 

1.「カプリチョーザ」のローマ

今公演のショー『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』-心のままに-を初日観た真風さんファンは、予兆を受け止めていたと思います。

第6章官能の町 ローマ。

キキちゃんとその場を去る潤花さんの背中を押し、一人になった真風さんカプリチョーザ。(結局、潤花ちゃんは旅を終えようとするカプリチョーザの元に戻ってくれたのですね・・涙)

そこに同期の副組長・松風輝さんがハットとコートを持って現れ、真風さんに微笑みかけます。客席からは真風さんの表情は見えません。けれど・・。

初日、松風さんが、同期のトップスターを慈しむ、少し照れたような、始まるねというような笑顔を真風さんに向けられた瞬間、あ、これはもう・・と察しました。

「アリベデルチ・ローマ」。1955年に作曲され、後に映画で使われたことで大ヒットしたカンツォーネと知りました。二度と会えないというより、「また会う日まで」というニュアンスのようです。

副組長の同期が真風さんにコートを着せ、組長がこう歌われます。

アリベデルチ・ローマ 旅の終わり

あなたを振り向かせ 時計の針を止めて 永遠に旅を続けたい

さらに、まっぷーさんと小春乃さよちゃんが歌い継ぎます。

あなたとの思い出は 楽しく美しく

心に刻まれ続けている

出典:宝塚歌劇団『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』 

メモを元にしているので細部が間違っていたらすみません。

もちろん、後ほど出て来られる今公演での退団者の皆様を送る場面でもありますが、明らかに真風さんに向かって歌われた歌です。

真風さんも、「いろんなことがあったよね、わがままばかりでごめんね」と歌われ、あたかも宝塚人生を振り返るかのような歌詞になります。

その場面のラスト。真風さんは一人だけ大階段を上り、ハットを取って振り向き、ぱっと腕を客席に伸ばします。再び、帽子をかぶり背中を見せて一人で階段を上がり去って行く真風さん。千秋楽の配信のこの場面、真風さんは清々しい輝きに満ち、いつも以上に時間を取っておられました。

階段を上がる背中を隠すように幕が下がり、対照的に舞台上に残る”これからの若手メンバー”。そう、過去に何度も真風さんが担ってきたシーンですね。うんうん・・。

 

がしっ!(オペグラを握るmiyakogu。机がないので叩けない)

なーに、サヨナラショーの盛大なリハやってんですかぁーーーっ?!(泣)

(心の声 エコー)(エコー)(エコー)(エコー)

オペグラを握りしめる手もぷるぷると・・(泣)。注:初日

 

私のTLにおられる真風さんファンの暗黙の統率が見事だったのは、誰もtwitter等で、この場面に触れなかったことです。同じローマでも、ご退団者については触れるけれど、ローマの場面の歌や振りの意味については、一切触れない暗黙の連帯。

次が007のジェームズ・ボンドという、これまたかっこいい男代表のようなお役の小池先生の一本ものですから、ショーは”今この時”しかできません。

東京であれば発表も済み、あたりをはばかることなく盛大に泣ける。

私が今回、東京遠征、しかも普段は観劇しない平日遠征を決めた最大の理由がこれです。大劇場ではまだ泣くわけにはいかない。そう決めていました。

 

2.退団の予兆のような何か

6月の末、宝塚お友達からチケットを譲っていただき、私は朝夏まなとさんと加藤和樹さんのコンサート「THE Roots 2022」を見に住友生命いずみホールを訪れました。クラシック音楽用に作られた小規模ながら高質なホールです。

その時、すらりとした背の高い長め前髪のジェンヌさんが3列目くらい斜め前に座られました。きゃしゃな肩の、たおやかな女性的な雰囲気。

まぁ様のコンサートに来られているなら、おそらく花組か宙組の下級生さんです。真風さんによく似ておられるなぁ、こんな方おられったけ?花組さんかなぁ?帰ったら「宝塚おとめ」を見てチェックしようと思っていました。

しかし、その方は他の目撃談から、どうも真風さんご本人。後に、最新ビジュアルを見たときに、長い前髪で確信しました。

なぜ、気づかなかったのだろう??

私は真風さんデータベースのようなものが脳のどこかにあり、真風さんの画像や取材インタビューの内容がタカタカタカと取り出せるのです(オタク特有の特殊技能)。

真風さんを見逃すはずがない。おかしい、なぜ、このような失態を・・?miyakogu一生の不覚、真風さん後頭部をがん見できたチャンスだったのに?(違)

おそらく、今までと違う雰囲気をまとった真風さんだったからだと思います。

コブラちゃんを演じるための長め前髪はもちろんですが、お稽古場から直接駆け付けたようなラフなシャツに加えて、お見掛けした真風さんはたおやかでした。

そう、何か重い荷物をいったん降ろしたかのような。

もしかすると、荷物を降ろすことにされたのかもしれない・・・(絶句)。6月末のことでした。

 

3.宙組20周年の堂々たるトップスター

真風さんの退団があるとしたら、おそらく9作目かなと一定予測はしていました。

真風さんが入団後、研9まで過ごした星組の大トップ・柚希礼音さんは大劇場11作。宝塚歌劇団100周年をリードされた特別なトップです。

真風さんは、100周年後半を次の110周年につなぎ、創立20周年を迎える宙組の”らしさ”をより明確にするためにトップとなられた、燦然と輝く特別なトップスターのお一人だと思います。

175センチの長身、江戸の浮世絵の歌舞伎役者のような面長、涼やかな目元。長くまっすぐな美しい脚、縦長の美しい骨格。踊っても元に戻る美しい髪の流れ。センスのいい鬘、優しい声、美しく品のある男役としての所作。

私は大劇場の星組「ロミオとジュリエット」でシルバーグレイの長髪で「死」の役を踊る真風さんを初めて見たとき、こんなに美しい生き物を見たことがないと呆然としました。

前トップの朝夏まなとさん=まぁ様が花組からの伝統で、娘役さんに可愛いねを連発し(ちゃらく)宙娘ちゃんの素敵さを増していかれた後、柚希礼音さんの元で男役像を学んだ真風さんが宙組に伝えたであろう熱さ。真風さんが秘めた情熱は静かに見えて、瞬間、爆発する、そんな情熱。

今、宙組さんは、もともとあったコーラスと長身スタイルの強みの上に、一つの“らしさ”が完成されたように思います。すこーんと青空のように明るくて楽しそうでスタイリッシュ。そこに、”華”と”熱”が加わった今の宙組はとても魅力的です。

宙組の太陽・まぁ様に続き、経験値の高い男役1,2が一定期間、かちっと安定しておられることで若手が育つ今回、「HiGH&LOW」を観て、20周年を越えていく宙組には、どこかでその安定的なプロセスが必要だったのだろうと私は思います。

 

4.終わりを見据えた静かな覚悟

柚希礼音さんの元で新人公演、3番手時代を過ごされたために、経験値が非常に高いことは、真風さんのゆったりとした大きさを作った要因の一つだったと思います。バウ、DCはもとより、ショーの新人公演主演の経験(大羽根を背負って)、武道館でのコンサート、男役123によるディナーショー。その経験があってこその東京ガーデンシアター「FLY WITH ME」。

随分前に退団発表後の柚希礼音さんを取り上げた雑誌「anan」に星組3番手として登場された時、近くで柚希さんの退団プロセスをご覧になっていたためか、インタビューでいつか男役を終える日が来ることを見据えて、という趣旨の発言をされていたことを覚えています。

この人はもう、男役をいつか終える日を見据えている・・。衝撃でした。

だからこそ、この限られた「今を生きる」を大事にされてきたのでしょうか。その静かな覚悟が大きな包容力となり、熊本から来た少女を今の真風さんへと変えていったのかもしれません。

 

5.真風さんと共にある10年

宙組『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』の東京千秋楽は来年6月を予定されています。

私が星組ロミジュリを観劇したのは奇しくも、その10年前の6月。すぐにお手紙を書いて7回観劇し、7月のお誕生日イベントに入待ちで参加したことがあります。

新入りさんです」と紹介され、間近で真風さんと向かい合いました。どんな席よりも近かったと思います。(残念ながら私のライフスタイルはFC活動には馴染まなかったので、継続はできませんでした)

当時、私は小さな会社とは言え、親族外で後継者となることを打診されていました。

星組3番手の真風さんにいつかトップスターの大羽根を背負ってほしいと夢をかける。一方で、自分はそんな重そうな役目は嫌だと辞退する。それは卑怯ではないだろうか?その思いに動かされて役割を引き受け、来年6月には私自身も10年目を迎えます。

その10年の間にはまさかの療養もありました。お正月の病室で見たNHK生中継の「アクアヴィーテ」。今となってはもう懐かしい思い出ですらあります。でも、あの劇場に行くんだという強い願いは、何よりの薬であり、光でした。

美しく完成された男役、宝塚歌劇団宙組トップスター 真風涼帆さん。

私の光になってくださって、ありがとう。

故郷・熊本の震災後、巴里祭で歌われた「希望という名の光」、FWMで歌われた「Love,Dream & Happiness」。ずっと覚えていたい優しい声の響き。

来年6月、退団される真風さんをまっすぐに見送ることができますように。

 

まずは東京宝塚劇場でのハイロー、無事の上演をお祈りします。

ぶち上がるぜぃ!!!最後までHigher、もっと高みへ、へーい!!!

叫びたいねぇ(泣)。

宝塚宙組ハイロー 異なる世界をつないだヅカローロマンス 感想、行くぜぃ!

宝塚大劇場で上演を続けてきた宙組HiGH&LOWとショーCapricciosa!!、いよいよ千秋楽を無事に迎えられそうです。台風一過の今日は見事な秋晴れ。明日の千秋楽が滞りなく進みますように。

さて、千秋楽を控えてハイローの観劇感想と少しばかりの考察をつづっておきたいと思います。以下、大事な場面についてネタバレがありますので、気になる方は観劇後にどうぞね!

 

1.HiGH&LOWと宝塚をつなぐキー・キャラクターとロミジュリ風味

通称”ヅカロー”の今作品。ハイローファンの方々にもご観劇いただき、宝塚ってすごい!と受け止めていただける作品となったようで、嬉しく拝見しています。

初期の頃、ハイローファンの方からは自分たちは満足だけれど、宝塚ファンの方は大丈夫だろうか?とご心配いただき、一方、宝塚ファンはハイローファンの方々に女性が演じるヅカローを受け入れていただけただろうか?と心配。お互いにどうやら大丈夫と胸をなでおろしたところかと思います。

宝塚とハイロー。

私自身、LDHさんへのイメージは筋肉バキバキで日焼けして、キレッキレのダンスにダブルボーカル。TV番組でお見かけすると、ダンスパフォーマンスを真摯に追求されている方々だなと感じていました。

宝塚とハイローの世界はかけ離れた存在だけれど、おそらくパフォーマンスへの真摯さは宝塚とLDHさんの両者は共通していると思います。宝塚の皆様も、すらっとお綺麗だけれどある種、舞台上のアスリートのよう。案外、共通点はあったのかもしれません。

その中で、両者をつなぐ存在としての岩田剛典さんの存在は大きかったと思います。

私自身、以前に映画予告を何回か見かけて、気になってネットで見たのが岩ちゃん主演の映画「パーフェクト・ワールド」。筋肉質だけれど細身ですらっとされていて、LDHさんの他の方と比べると色白で、綺麗に口角が上がったスマイルに、育ちの良さがうかがえる品。

岩田さんがコブラを演じていて、それを我らが宙組トップスター・真風さんが演じる。納得感があります。

私は予習として映画「HiGH&LOW THE MOVIE」を見た限りですが、基本は男たちの熱い闘争だけれど無駄に喧嘩をしている訳ではなく、守るべき存在があり、湿度の高い性的要素が無く、かっこいいアクションシーンの連続で、ちょっとお茶目なところもある。

岩田さんの存在に加えて、窪田正孝さんが演じるスモーキーのキャラも宝塚とハイローをつないでくれたと思います。ルードボーイズのリーダーで意思も喧嘩もめちゃくちゃ強いけれど、体は弱くて儚げ、うつむき加減で言葉では多くを語らない・・。

うん、宝塚ファンが好きそうなキャラやわと思っていたら、娘曰く、そんなん、全オタクが好きなキャラやん?とのことでした。やっぱりか・・。

 

さらに、野口先生が宝塚とハイローをつなぎ、”ロマンス”のフレイバーをたっぷりと振りかけたのが、ヅカファンならどなたもキャッチされたであろうロミジュリ風味した。

古洋館で開かれる仮面舞踏会のインビテーションは、ハイローの世界への宝塚ファンへのインビテーション。

大丈夫、これから始まるのはロミジュリぽい世界だから、喧嘩ばっかりじゃないよと誘う招待状です。パンフの野口先生のご挨拶におけるタイタニックに関するコメントを読んでもおそらく、実際にそうだっただろうと思います

古洋館での仮面舞踏会とすることで、コスプレのような白い時代がかった衣装が登場。娘役さん達もふわっとしたスカートの白いミニドレスで、クラブで踊ってますという感じの露出の多い衣装ではない安心感があります。ここ、めっちゃ可愛い娘役さん達一杯で嬉しくなっちゃいます。宙娘、充実してますよーー!

舞踏会に一緒に行こうとコブラにせがむ3人組も、カナと出会ってから変わってしまったコブラを責めるまちの仲間たちも。かんっぺきにロミジュリでしたね。コブラの仲間の3人組を演じる柴藤りゅうさん、若翔りつさん、亜音有星さんも三者三様で可愛いんですよね。

私たちはあら、知っている世界だわと安心して、ハイローの世界へと入っていけたと思います。

 

2.トップコンビならではの宝塚ロマンス

真風さん演じるコブラと潤花ちゃん演じるカナの恋。

「Fly With Me」で先行して歌われたメインテーマソングから、カナちゃんは病弱な美少女なのかな?でも衣装はアクティブそうかな?と思っていましたが、活発な明るい重病のカナちゃんでした。

パンフレットには「大病」とあり、この手のストーリーで良くある「癌」や「白血病」としなかったのは、おそらく観客への配慮だろうと思います。私自身を含め、全人口の半数は癌になる時代。加えて、医療の素晴らしい進歩により完治・寛解が見込める病になってきているのも事実です。治療法を探して国中を回ったというセリフから、ここは何らかの難しい病気だと受け止めておこうと思います。

とは言え、初日、「私、もうすぐ死ぬの」のあっけらかんとしたセリフの唐突さに、むむむ?となったのは事実です。あ、そのカード使っちゃうかぁと。

しかし、開幕2週間めくらいからか、潤花さんの間を置いた切り出し方に変わってきて、あ、コブラが相手だから思い切って打ち明けたのかな?淡い初恋の相手だったのかな?という余白が出てきたように思います。

コブラちゃん、そこは救急車呼ぼうよ、いや、フォトスタジオというのがあってね、素敵な空間で写真撮れるよと心の中であれこれ突っ込みつつ、2つの異なる世界をつなごうと必死であったであろう野口先生のご苦労を思うと・・

こまけぇこたぁ、いいんだよ!

これが宝塚のハイロー祭りでぃ!

となりました。

 

この全員主役のハイロー祭りの中で、楽しい瞬間、胸きゅんなシーン、静かな空間、繊細な感情をつないでいくのはコブラとカナの二人の物語です。

二人だけのシーンは穏やかで楽しくもあり、悲しくて切ない。そして、なぜか透明な明るさがある。

その透明な明るさを、最後に「出ちゃった」と表現してくれた潤花さん。彼女の明るい持ち味が生きた重要な場面でした。

対して、「お前、出ちゃったじゃないぞ」と、真剣なシーンなのに特有のコミカルさを表現してみせた真風涼帆さん。

”生きている間”は抱擁だけだったのに、キスをした後、すぅっと暗闇に消えていくカナの切なさ、真風さんコブラに残る深い想い。

宝塚トップコンビならではのロマンスが確かにそこにはありました。

 

真風さんは山王連合会の頭で強い男です。でも、恋をし、カナーーー!と叫び、涙を見せる。喧嘩ばかりの強い男が出会ってしまった繊細な人生の物語。

バイクに乗せてくれて、遊園地お化け屋敷に付き合ってくれて、いなせな浴衣姿で夏祭りに一緒に行ってくれて、仲間との大事な風景を見せてくれて、病室で夢をかなえてやると言ってくれて、抱き締めてくれる・・・。

そんなん、観客も恋するやん?!

あ、前からか。

 

3.宙組顔見世興行

全員主役がコンセプトの原作・ハイロー。宝塚ではSWORD+苦邪組の6組の頭と各チームにキー・メンバーがいることで、見事に宙組メンバーの顔見世興行にもなったと思います。ロッキーを再現度高く演じておられる芹香斗亜さん、超かっこいいイケオジの寿つかさん、曲者感が見事な松風輝さん、目じりキリっの小春乃さよさん、山王連合会の3人組はもちろんお見事なのですが、以下、印象の強い若手メンバーの皆様を順不同で。

 

桜木みなとさんのスモーキー

トップコンビ以外で、ハイローの中に確かな物語を感じさせてくれた筆頭が、ルードボーイズを率いるスモーキーを演じる桜木みなとさんでした。

スモーキーは原作映画でも圧倒的存在感の窪田正孝さんが目と表情の演技を見せておられ、彼がなぜこのまちの守護神になったのか、どういう人物なのか、何があったのかを知りたくなります。背後にある物語が確かに感じられるのです。

桜木みなとさんのスモーキーは、おそらく窪田さんの演技に触発された脚本と、ずんちゃん自身が作り上げた儚げな美少年スモーキー像により、彼をめぐる物語が確かに舞台上にありました。

ルードボーイズは初日からダンスが抜群

ショーでとんでもないロケットを見せてくれる優希しおんさん筆頭に、身寄りが無い者が家族として集まり、誰よりも高く飛ぶことを目ざすチームを見事に表現されています。

 

風色日向さんのKOO

セクシーでインパクトの強いロッキー役を見事に演じておられる芹香斗亜さんの右腕、KOOの風色日向さんも印象的でした。ぴくりとも笑わないクールさに、明晰なセリフ、常にロッキーを支える強さ。強い印象を残しました。ショーでも色気のある目線で、いや、あなた、変わったわね!(歓喜)

ホワイトラスカルズは原作でもゴールデンボンバーの皆様が出演されていて、ちょっとコミカルなんですよね。みんな可愛いなぁ。

 

真白悠希さんのロン

苦邪組の最年少・ロンを演じる真白悠希さん。ひょうひょうとしたロンですが、未成年の彼がなぜ苦邪組にいるのか、どういう出自なのか、仲が悪そげなメイナンツーとはどんな関係性なのか、こちらも知りたくなる存在でした。わずかな出番できっちりと印象に残してくる、今後が楽しみな演者です。宙組本によると宴会女王らしいですし・・(笑)

 

泉堂成さんのメイナンツー、苦邪組を率いる留依蒔世さんのリン

原作にないオリジナルキャラが話題騒然の美少年、苦邪組のボーイ・メイナンツー。泉堂成さんが色気駄々洩れの目元でクールに演じる美少年っぷりで、ハイローファンの方々の心を次々と奪っていく様は、さすが宝塚歌劇団ですわ。うんうん(歓喜)。あの子、ほんまに危険。どうするつもりなん?!大々的に売り出してください。

リンを演じる留依蒔世さんは低音ボイスで指示を出すのがかっこいいんですよ。多分、気前のいい、結構いいボスだと思うんだけどなぁ。今回、ショーで退団前に務めておられるエトワールの歌唱が大劇場でびりびりと響き渡ります。

 

瑠風輝さん率いる達磨一家

原作で一番難しい楽曲だなと思っていたのが、達磨一家の「VOICE OF RED」。どうするのかな?と思っていましたが、さすが瑠風輝さん、初日から歌いこなしておられました。実は中間地点くらいで拝見した時、一番柄が悪くなっていたのが達磨一家の皆様。迫力を増すもえこちゃんの歌と決めセリフには震えたね。

加藤役の希峰かなたさん、右京と左京役のお二人。特に赤い帽子をかぶった左京役の凰海るのさんは太いネックレスで目つきが悪くて、だぼだぼのズボンで、わざと首を突き出した猫背で歩いて、ジェンヌさんのお芝居魂に感動です。宙組本でも真風さんにお芝居のこと、褒められていた方ですね。(間違ってたら教えてね)

苦邪組との総決戦では達磨一家が登場するシーンで、一瞬だけ原曲に出てくる「通りゃんせ」のメロディーが流れます。ぶち上がりました!

 

鷹翔千空さん演じる村山

スモーキーずんちゃんと並び、原作ファンが歓喜されていたのは鷹翔千空さん演じる村山。「べー」ってするし、厚めの前髪で額を覆って目のぎらつきが一層強調されるビジュアル。バウのWSだったかな、舞台袖で一人で空を見つめている不思議さを暴露されていたこってぃが、こんなに熱く仲間と・・(涙)。胸熱です。

映画で総決戦に歩いて行こうとする村山を、大きなトラックに乗って大勢の仲間が追って来るシーンが妙に好きなんです。ぶち上がりますね!

 

苺美瑠狂と元ナタデココの苦邪組七姉妹

いやぁ、娘役ちゃん大活躍です。映画ではほぼ戦わないのですが、宝塚の舞台では参戦、見せ場もたっぷり。達磨一家の場面にも花魁姿で登場と大活躍。

苺美瑠狂総長の天彩峰里ちゃんはショーでも大活躍です。明日香を演じる花宮沙羅ちゃん、愛未サラちゃんに夢風咲也花さんをはじめとする皆様が、足をがっと開いて座っているのを見ると、皆様よくぞ・・と感慨深いです。

春乃さくらちゃん率いる苦邪組七姉妹は美脚の嵐。目の粗い網タイツ姿にチャイナドレスがとってもお似合い。なのに柄悪く戦うんですよね、これが。「上等だよ、ごるらぁ」とかジェンヌさんがセリフで言う日がくるとは・・・、めっちゃ美声の歌姫なのに・・(笑)。頑張っておられます!

 

4.宝塚らしさの狭間で

私の周りには祖母の代からの宝塚ファン、何十年と大劇場に通ってこられたオールドファンが複数おられまして、皆様、厳しい目をお持ちの見巧者です。

初日開けてお問合せがあり、物語としては不十分に思われるかもしれないですが、原作も全員主役のショー的作品なので、そう思って御覧いただけると、とお返ししました。すると、このご時世、ぱーっとしたお話の方がいいですわとの鷹揚なご意見。さすが、いかなる作品も見届けてこられた往年ファンです。

確かに、コロナで長らく旅行にもろくに行けず、鬱々とした中、威勢のいい”祭り”も悪くないと思います。テーマソングである「HIGHER GROUND」でSWORDの5組が総踊りするフィナーレ、本当に最高なんですよ、すきっとする祭り!

宙組は前回はスペイン内戦が舞台の大作でしたし、宙組の前の月組さんはギャッツビーの文芸大作。宝塚大劇場では、次も雪組さんの一本もの大作「蒼穹の昴」です。

その合間のぱーーっとしたチャレンジ新作。ライブビューイングや東京でお待ちの皆様、どうぞ観劇をお楽しみください。

あ、ショー「カプリチョーザ」はね、幕開け、赤い衣装でチョンパにサングラスできゃぁ!そこにおもむろに登場する真打の伊達男・真風さん、緑の衣装にビジューを一杯つけたきっらきらの潤花ちゃん。美しいですよ~。

銀橋でずらりと並ぶ赤い服の男役さんがあちこちで色気たっぷりの表情をしてくるから、超危険。1回・2回くらいの観劇だと、ハイローの記憶もテーマソングも吹っ飛ばして、

「カップリチョーザー、イエイ!」

しか言えなくなっちゃいますから。危険で濃厚で見事なショーです。藤井大介先生に脱帽!どうぞこちらもお楽しみに。

真風涼帆スペシャルリサイタル 宙組・FLY WITH ME 感想、行くぜぃ!!

東京ガーデンシアターで開催された宙組トップスター真風涼帆さんのスペシャルリサイタル「FLY WITH ME」、わずか3日間5公演でしたが、無事に千秋楽を迎えました。

では、初日と2回目の公演を見た感想をお届けするぜぃ!

 

感動したのは・・

宙組生20名出演のハイロー世界観の疾走感、すずほさん劇場、LDHさんと宝塚の美しいコラボ、フィナーレと盛りだくさんでした。嵐のような2時間。

私が、あ!野口先生やるな!と一番感動したのはラスト、LDHさんの「Love, Dream &Happiness」(EXCILEさん)と宝塚の「すみれの花咲く頃」と重ね合わせて歌われた場面でした。

娘役さんが歌う宝塚のテーマソングと、LDHさんのテーマソングがパートナーソングのように歌われたことに感動したんです。

「Love, Dream &Happiness」を存じ上げなかったので(ググった)、出だしの歌詞「別れの時が近づいて」にどきっとし、でも、続く「君のことが好きだから 自分を一番大事にしてほしい」で号泣。少し前に大きめの病気をした私に真風さんヴォイスで声をかけてもらったように感じ、肩を震わせて泣く泣く!タオルマフラー、超役に立ちましたよ、真風さん。

それにしても、本当に真風さんがかっこよくて、かつ美しかったです。いかなる場面であっても品を持ち美しい。それでこそ、宝塚のトップスター・真風涼帆。

究極の男役として紹介してくださった宝塚歌劇団と野口先生にも心からの感謝を。ザ・男役な真風さんのいろいろな姿を見せてくださり、かつこれから始まるワクワクするけどちょっと心配なHiGH&LOWの予告も入れてくださって、おばちゃん、予習できて嬉しいですわ。

エンジェルのてめぇら!行くぜぃっ!!

あ、違う!ヅカファンの皆様、よろしくて?行きますわよぉーーー!

いつもは「ですます」で書いてるけど、このコンサートの疾走感に合わせて行くぜぃっ!!MCはtwitterでいろいろ流れていると思うから、公演感想中心でね!

あ、お水補給の時、ビーズのキラキラ一杯着いた手袋を片方取って、膝をがっと広げて片膝付いてお水のんでたよね!😍あのお姿も貴重でした!💕

 

1st Flight

めっちゃ可愛かったわ、潤花ちゃん&宙娘役ちゃん達のCA。有村先生のお衣装も素敵。でさ、あの裾を手で広げてぴょんぴょん踊るの、超かわいくなかった?!開幕してキキちゃんがリードしておられると、うんうん、宝塚やし、大丈夫感もあった安心するしね!

じゅんぱなちゃんはさ、他の方より5mmずつくらい動きを大きく取れるんだと思う。膝を上げるのも、後の野球シーンの張り切りぷりぷりってした動きも。張り切ってて本当に楽しかったよーー!

そこから、ばんっ!!!!

今回のテーマソングFLY WITH ME」ですよ!ばんばんばんばん!(注 机をたたくmiyakogu)

デーーンと長い脚をたかだかと組んでせりあがるサングラス・イケちらかし真風機長様。あの方、機長というより、プライベートジェットに乗り込んできたキングセレブ!

白浜亜嵐さんが楽曲提供くださったギュイーンと疾走感のある楽曲、初日は若干戸惑ったんですが(野口先生の歌詞への戸惑い含み)、2日目にはもうノリノリ!

宝塚の歌唱ではLDH様の曲はリズムが速いとなかなか歌いこなせない点も少々あるとは思うけど、かっこいいからいいの!うちはかっこいいのと美と脚が長いので行くから!

歌上手集団の宙組、ハイローの頃にはぐいぐい行ってると思うし!(多分、宝塚でさらっと歌いこなせるの、こっちゃんとそらちゃんくらいじゃないかな?)

※千秋楽映像ではさらに歌いこなしてはりました!さすがです。

清く正しく美しい君と。

なーーんて歌詞、誰が思いつくの?LDH様の世界観で。いやぁ、野口先生、あっぱれでした!演出のPATO様、白浜様がパンフレットに寄せてくださったご挨拶も宝塚へのリスペクトを感じて、本当にありがとうございました!感謝!

テーマソングの「SOARIN」で、真風さんが白く輝く光の中でぐぐーーっとせり上がり、初日、ここで既に号泣するmiyakogu。こんな大きな会場で、あんた、良かったなぁ・・。と涙する大阪のおばちゃんです。(他にもおられたようで安心した!)

一生懸命フラッグも振る!ステージからも見えたかな?

 

2nd Flight

「Welcome to TOKYO」も三代目 J SOUL BROTHERSさんの楽曲(帰りの新幹線でググった)。「Choo Choo Train」と「銀河鉄道999」は人生の先輩系(初日の真風さんと芹香ちゃん語録)宝塚ファンへの野口先生の配慮を感じたわ。

92を胸につけてぐるぐる回る真風さんと宙組子の皆さんが愛おしい・・。星組時代のオーシャンズ11の謎の若者ラップ場面を回収できて良かったわ・・。

「銀河鉄道999」でバットをマイク替わりに持って歌う峰里ちゃん、張り切ってぶんぶん構えるじゅんぱなちゃん。最高でしたね。

 

3rd Flight

ここでハイロー大予告ですよ!

画像で見て我々ファンが動揺しまくっていた「コブラちゃん真風さん」のご登場に沸く会場です。何着てても脚が長い!!

TVドラマ「おっさんずラブ」で大注目した林遣都さんのおかげで、達磨一家だけは知っていた訳ですが、ハイローを構成する他チームは全く分からず。とりあえず、ハイローの映画を何か一つ見る!とおばちゃんも固く誓ったわ。SWORD地区の関係性だけはちょっとずつ把握中。みんな、がんばろ!

それにしても、宝塚版ハイローをオリジナルの映像をふんだんに使い、気合を入れて紹介してくださって本当にありがとう。

山王連合会のリーダーになるコブラちゃんのラブストーリーにしては真風さんのキング感が強すぎるかもとのことだけど(学習した)、大丈夫、真風さんは超ぼっちゃんを演じた宝塚作品「黒い瞳」や若さを前面に出した「ウエスト・サイド・ストーリー」のトニーも演じておられるので、信頼大でハイローを待つ。

ホワイトラスカルズのリーダー・ロッキーを演じる芹香斗亜さん(キキちゃん)も準備万端よね。衣装もピンクの丸眼鏡も銀髪も、しっくりきてて最高でした。

この場面では、「苺美瑠狂(いちごみるく)」の娘役ちゃん達も最高でしたね!ひらひらのピンクの長いシャツをくるっと回して、きりっとした目で。歌詞は案外可愛い。私的には、娘役最下級生の可愛い山吹ひばりちゃんが、つーんとした表情を見せているのが最高でした。(注 最高しか言ってない)

後、鬼邪高校のリーダー・村山良樹を演じる鷹翔千空ちゃんのチームががんばってはった!ここで注目したのは真名瀬みらさん、りせなる(泉堂成さん、大路りせさん)のキレッキレのダンス。やんちゃで挑発的で、直線的で男性的だったよね!ここまで男性的に踊れるのもすごい。

潤花ちゃんのkanaちゃんとのデュエット聞いていると、kanaちゃん、病弱なのかな?悲恋の予感。潤花ちゃんの澄んだ声、綺麗でした。(これは宝塚舞台用のオリジナル曲かな?)

ラストの「HIGHER GROUND」はEXILE TRIBEさん(グループ全体ってことかな?)の曲とのこと(ググった)。ヘーイとか合いの手入れたかったよね。

 

4th Flight

うん、このあたりは宝塚で聞いてるから、超安心感。しどりゅーちゃん中心にかわいく今公演仕様のお衣装で「L-O-V-E」を始めてくれて。

そして、真風帝王のご登場ですよ!!あの人さぁ、腰のあたりをこう、なんてゆーの?揺らめかせて歌うの、危険よね・・。「Too Darn Hot」で会場をHotに染めていったわさ。

ここからだったかな?初日はモニターに出ていなかったペンラの指示が2回目からは出るようになって、一生懸命チカチカと光らせるヅカファン。真風さんとキキちゃん、2日目から指示が画面に出てたんですよ~。

 

5th Flight

ここはもう宝塚ファン安心ステージ。キキちゃんが「Come fly with me」を華やかに歌ってくれて、野口先生から聞いてた「ラスベガスの高級ホテルの劇場で公演しているような」大人の上質エンタメ・シーンに。キキちゃん、サンキュー。東京ガーデンシアターがディナーショー会場になった瞬間でしたわ。

 

6th Flight

で、来ましたよ。もはや、真風さんの持ち歌?と真風さんファンが感動しつつ、突っ込みたくなる「勝手にしやがれ」。

沢田研二さんは本当に色気駄々洩れで歌っておられたけれど、今の真風さんも同じく。以前よりもさらに歌いこなしておられましたよね!いやぁ、ええもん見せてもらったわ。おばちゃん、長生きできそう。

「浪漫飛行」で初めて!タオルマフラーの出番があったんすよ。いや、ほんまにいつ使うんかと思ったやん?短く持ってぐるぐる胸元で回しておきました。

 

7th Flight

デリシューの映像で真風さんの魅力がまず紹介されます(会場に来られているLDHファンの方に向けての意味もあったのかな?)。

ナレーション(若翔りつさんで合ってる?)の「Sexy」とかの言い方がおかしくって、くすくす笑いが漏れる会場。あとね、「Elegant」で宮廷服を着こなすというご紹介場面のメインは、むしろキキちゃんアントワネット様。そのあたりが受けてましたね!

すずほちゃん劇場は、野口先生、ありがとうね!

高校生時代の真風さんがパン屋さんバイトでドーナッツの値段間違えてたファンの間では有名なエピソード。誇張されて800円になってたけれど(ぷぷぷ)。

2回目の公演では若翔りつさん店長が、レシートをトップスター様に当てちゃってたけど・・(ぷぷぷ)。

もらったチケットで熊本市民会館で初めて宝塚を観るおさげのゆりかちゃんが可愛い、ひたすら可愛い!!きざる男役さんにいちいち、どひゃーと感動するのが楽しくて。真風さんの舞台を観ている我々のようでしたね!うん!(超笑顔でハイタッチ)

ここで、トップスター役を演じたみねりちゃんとどっていも素敵だったわぁ。

大介先生の「エキサイター」を模した構成、北翔さんの「ジ・エンターテイナー」(野口先生演出)にもあったよね、男役レッスンで素敵に変身する場面。それにしても真風さんに「Cool」を教えるのはプレッシャーやったろうなぁ、皆さん。イケメン先生のキキちゃんはもちろん余裕!

しどりゅーちゃんにマントさばきを習って、最後に「オレィ」とぽつんと付け足すゆりかちゃん。可愛いかったよね!(心のハイタッチ)小池先生(古池先生で登場)もご登場。星組・天寿さんの持ちネタが秋音光さん(あきもちゃん)に・・。

 

7th Flightから8th Flightへ

明日へのエナジー。ここのお衣装早変わりが、配信でうまくいかなったのかな?

急にイケメンボイスになった真風さんが美しい薄紫のお衣装で歌い始めて、オーシャンズ11から「JUMP!」に。ほんまにええ歌ですわ!!久しぶりに聞いて感動。

「丘の上のジョニー」で真風さんが夕焼けをバックにきざりまくる。石原裕次郎か!という場面です。

 

9th Flightから10th Flight

ここやねん!!ここ!怒涛の美しい流れ。LDHさんの曲で黒燕尾!ググった!

宝塚の各組「花・月・雪・星・宙」に合わせてLDHさんの楽曲から選ばれた曲のコーナーがあるねん。そして、LDH様の楽曲で燕尾服とドレスのジェンヌさんが踊る。いやぁ、さすがいかなる新たなジャンルのコンテンツが来ても編曲してみせる青木先生や太田先生(他の方々も)、振り付ける羽山先生。

とっても綺麗な曲だなぁと感動したのが、和風の前奏で始まる「花鳥風月」、EXILE THE SECONDさんの曲だと判明(帰りの新幹線でググった)。これをキキちゃんがしっとりと歌って真風さんとデュエット的になります。とても美しい歌でした。

雪をテーマにした場面では「Powder Snow ~永遠に終わらない冬~」(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEさん、ググった)。これを雪組出身の潤花ちゃんがドレスで白い羽を持って歌ったのよね、美しかった。

で、星の「あの空の星のように」(EXILEさん)を若翔りつさんと真名瀬みらさんが歌う中、真風さんと潤花ちゃんが美しくデュエダン・・。舞台が滑走路のように伸びている先まで出てきてリフト。潤花ちゃんのドレスの裾がふわっと回るのが美しい。いやぁ、ええもん見ましたわ。お二人の歌も最高で、耳福。

その後は「O.R.I.O.N.」と「R.Y.U.S.E.I.」(いずれも三代目 J Soul Brothersさん、ググった)。おばちゃんも聴いたことある曲。

で、フィナーレは、唐突にYMCAが来るんですよ。野口先生、幅広い世代に配慮してくれたんよね?ありがとうね。

次が私が膝を打った「すみれの花咲く頃」と「Love, Dream &Happiness」をパートナーソングのように歌われたところ!何というか、美しかった。宝塚は時代時代でいろいろなパートナーと組んで刷新してきたんだな、でも根底は変わらないんだ、すみれの花なんだとじぃぃんと来た場面です。

「Rising Sun」(これはさすがに知ってた、EXILEさん)で盛り上がった後、いったんハケて、カーテンコールで戻ってきた真風さんが歌う「SEIZE THE DAY ーいまを生きるー」。野口先生作詞、青木先生作曲のオリジナルソングです。

「終わりを告げる鐘が鳴り」とまたどきっとする出だし。

「最後に伝えたい言葉はただひとつ ありがとう」。どきっ。

もう、これいつか、サヨナラショーで歌うんじゃないの?(泣)

しかし、最後の方の歌詞「さらなる高みを目指そう」で、ほっ。

そして、ラストの「あなたを愛している」できゃあ。

今、言いはりましたよね!エンジェルに!!!とエンジェルの皆様、声にならない叫びを叫ばなかった?私は叫んだね。うん。もう一回のアンコール、ラストには「道」を歌われたのでした。下級生の頃から好きだった曲とのご紹介、後ろには宝塚の花の道···😭ここで3度目の涙の私。

何と言うか、東京で急にヅカファンの故郷の映像が流れた感覚。真風さんの第二の故郷のまち、宝塚って美しい、花とここに生きる人々込みで美しい街だと泣けました😭

風さんの道は、熊本から宝塚まで届き、今日のこの場所に続き、途中から私たちも一緒に歩かせてもらった、Flyでさらに高みへと連れていってくださった。そう思えます。ありがとう、ゆりかちゃん。

 

最後に。いろいろハイローでググっているうちに、今回登場されていないですが、

・SWORD地区の「R」の「ルードボーイズ」

・そのリーダーが窪田正孝さんの「スモーキー」で、宝塚では桜木みなとさんが演じる

・テーマソングは「RUN THIS TOWN」

・これを歌っているのがGENERATIONS from EXILE TRIBEさん(白浜亜嵐さんがリーダー)だとわかり

・YouTube見て、この人誰かしら?!で片寄涼太さんにたどり着きました(背が高くて声が甘い)

うん、まんまとLDH×宝塚の戦略にはまってるやん?ご関係者の皆様、戦略は成功してまーす。※その後、まんまとGENERATIONSさんのメドレーを日々聴いております!

 

と・に・か・く!!!

真風涼帆さん(ゆりかちゃん)主演のリサイタルが、8000席大バコで成功裡に終わって本当に良かった。コロナ禍が落ち着いているとは言え、無事に千秋楽の幕が下りて、本当に良かったです。

おめでとう、心から。我々ファンをこんな場所にまで連れていってくれて、一緒にFlyさせてくれて、真風機長、本当にありがとう。熊本からよくぞここまで来てくださいました(泣)、感動です。心からの拍手をお送りします。

お次はハイローだ!学習します。

宝塚宙組・Never Say Goodbye感想 今、ここで共に生きる ー真風涼帆さんの全身演技力の卓越

明日、いよいよ宝塚歌劇団宙組「Never Say Goodbye ーある愛の軌跡ー」が千秋楽を迎えます。一時も気を許せない状況ですが、最後まで無事に完走できますように。今日は、そのネバセイの観劇感想をお送りします。

映像の発売はまだもう少し先の5/27。TCAさんのこちらのサイトの画像では、トップスター真風涼帆さんがこちらに向けてシャッターを切っておられます。

www.tca-pictures.net

さて、明日には千秋楽映像配信もあるのですが、明日観るとまた、うきゃーーー!!真風さんかっこいい、胸元の開襟きゃーー、毛の流れが完璧というのと、最後のフィナーレですべて飛んでしまいそうなので、あえての今日、宝塚大劇場で観劇し感じていたことを感想記事としてまとめておきたいと思います。

 

1.Never Say Goodbyeという作品の強さ

1)世界情勢とリンクする観劇体験

再演が決まった時、古くからの宝塚ファンから聞こえてきたのは「暗いスペイン内戦の話やし、パスやわ」。娘も「スペイン内戦の話かぁ、うーーん」と関心が低かったことを思い出します。(その後、娘には絶対に見た方がいいと慌ててチケットを取りました)

パンフレット冒頭の小池先生のご挨拶からは、稀代のトップコンビの退団公演であると同時に、怪我から復帰されたばかりの(復帰できる状況ではなかったと聞きますが)和央さんを迎えた緊迫感に満ちた集合日の様子が伝わります。

映像では、真風さんの初舞台作品とあって繰り返し繰り返しラインダンスを拝見。しかし、その内に花總まりさんの絶唱、和央ようかさんの匂い立つような男役さんの色気に驚き、何度も拝見した作品となりました。ただ、確かにちょっと照明の影響か全体的にやや暗め?かな、退団公演からくる切ない緊迫感の方がより印象に残っています。

その再演。おそらく当初イメージされていたのは、小池先生のご挨拶末尾にあるように、コロナ禍と戦う社会、その中でのOne Heartだっただろうと想像します。

しかし、まさかのウクライナへのロシア侵攻。人々が武器を持ち、海外からウクライナに武器が提供され、一つの国をめぐって国際社会が大きく動く。一国の命運を我々も同時代に生きて見守ることになるとは、思ってもみなかったことでした。

私は、たまたま若い頃に少しだけ英国で勤務したことがあります。当時は第二次中東戦争の渦中で、新聞の見出しの「under the war」という文字に、今、戦時下の国にいる?!と驚きました。ミサイルが命中する映像をTVニュースで見て「やった!」と喜ぶ英国人同僚たちに驚く日本人。戦場は遠くでしたが、明らかに戦争がそこにはありました。

この作品がまさか、このような世界情勢の渦中に上演されるとは、宝塚歌劇団も小池先生も全くの予想外であったと思います。スペイン内戦で戦う人々、それぞれの思惑で手を貸す外国、オリンピアードに集まりそのまま残る外国人部隊。絡み合う複雑な様相、本来はさらにもっと複雑でしょう。

私たちは、日々流れてくるニュース映像と重ね合わせるように衝撃を受け、戦う人々の心を表現する宙組のコーラスに胸打たれ、その中で動いていく人々の心を受け取り、切ない離別に泣く。世界情勢が私たちの観劇体験を大きく変えた側面が相当あったと思います。

ただ、世界情勢とあたかもリンクするこの物語が、では戦乱の物語かというとそうではない。副題にあるとおり、その中で生きた一人の男性と一人の女性の「ある愛の軌跡」こそが、この物語の本質だと私は思います。

私は、宝塚歌劇団が根底に持つ強さがここにあると思うのですね。

 

2)日々の中にある光

恋にうっとりし、悲恋に涙し、シリアスな悲劇を考察するかと思えば、明るくてわかりやすい作品も大好き。複雑な世界史だろうか日本物だろうが、書籍を読み込み予習はばっちり。ロマンにうっとり、人情にほろり。タオルハンカチでは足りずにタオルを持っていくこともあれば、ジェンヌさんのちょっとしたしぐさに可愛いと盛り上がり、アドリブを観察し、オペグラでスターを追いかけ、全体像を全く把握せずに映像で初めてこんなのあった?!とびっくりする。

我々はそういう大変愉快な観客です。(ちょろいオタクとも言う・・)

ただ、どのような舞台であれ、宝塚歌劇団の舞台には一組の男女の出会いが必ず描かれいて、人の多くが持つ自身の物語や憧れにそっと触れてくる面があると思うのです。

恋だけでなく親子の情や友情、そういったものも含めて「心の出会い」と言えばいいでしょうか。誰かと誰かが出会い、その中で始まり動き出す人生の新たな物語。その中での主人公の変化が描かれる。

人生は案外悪くないという、人生の「ささやかな善き希望」を見せてくれる信頼を、私は宝塚歌劇団の舞台に持っています。

少し前のtweetで、私は以下のように書きました。

宙組ネバセイ 圧巻でした!!
これは暗いスペイン内戦の話ではなく、いかなる状況下でも自身が見つけた生きる意 味を貫いた人々の力強い物語だ
今、この物語を見事に上演できる宝塚歌劇団、小池修一郎氏のクリエイティビティ、ワイルドホーン氏の楽曲に心からの拍手と敬意を👏

この物語から私は、どのような状況下であったとしても人は生き誰かに何かを残すことができるという希望を感じたのですね。

世界的に見れば圧倒的に豊かで平和な日本であっても、日々を生き抜く私たちは何かと戦っていたり、どうしようもない不条理を突き付けられたりします。ささやかな喜びを得たり浮かれたり泣いたり、ヒリヒリとした哀しみややるせなさを抱える日もあります。

私たちは愉快な観客ですが、その日々は存外に複雑で不条理に満ちています。私自身、少し前までまさに「闘病最前線」で戦っていた訳ですが、今でも闘病アカウントには訃報が度々届きます。

そんな日々の中で感じる「匂いとぬくもり」こそが「眩いほどの光を放つ」鮮烈な出会いであり、記憶に残り、喪ってもなお心を温める追憶となる。

眩い光は、結果としての輝かしい成功や勝利だけではなく、日々の時間の中に、誰かと出会い変わっていくプロセスの中にこそ、宝石のように煌めいている。

この物語は、そこを描いていると私は受け止めています。

 

2.真ん中に立つ真風涼帆さんの力

1)ジョルジュの変化

きゃあきゃあ、ばんばんんばん!と書きたいことは山ほどあります。

ただ、今日はそこを封印。この作品で私が感じた真風さんの表現者としての強さを書きたいと思うのです。

この作品で真風さんが演じる国際的に著名なカメラマンのジョルジュは、スペイン内戦を記録する人間です。世界に何が起こっているかを伝える素材が無ければ、真実は伝わらない。その役割は重要です。

しかしながら、その立場を容認していたはずのヴィンセントが後半、詰め寄るようにあくまで第三者。「俺はデラシネ」とジョルジュが歌う通り、ここに根を下ろした人間ではありません。

しかし、彼はヴィンセント達に出会い、銃で撃たれた少年の治療を行い、アギラールにキャサリンを連れて行かれ、彼女を取り戻し戦列に加わる中で、歴史の渦に主体的に関わっていきます。最初はおそらく意識せず、でも最後は明確に自分の意思によって。

あれほど常に持っていたカメラを置くシーンはジョルジュの決定的変化を示すものでした。

 

2)多様に変化する感情を全身で伝える真風涼帆さん

私が今作品で真風涼帆さんの演技に驚かされたシーンは1幕ラストと、2幕のキャサリンとの別れのシーン直後です。

小池先生特有の1幕ラストは、大勢の人が舞台にいて音楽が盛り上がり、ばばーーんと終わって、ほぅとため息をつく。そういうものですよね。

No No Pasaranと繰り返すリズムと旋律が舞台の緊張感をぎりぎりと上げ、「俺たちはカマラーダ」と小休止のような明るさを取り戻しここで幕?と思う中、アギラールとコマロフが登場し、2幕の仲間割れを予感させる一発触発の緊張感が一気に高まります。

静かな渦のように襲ってくる緊張感。その真ん中ですくっと立ち、静かに歌い始める真風さんジョルジュのOne Heart。

ぞくぞくっとしました。

この場面で真ん中に立ち、この歌をたった一人で歌い始めることができる説得力。これは年数を一定重ねたトップスターでなければ無理だと思います。

今作品で真風さんの歌が素晴らしいものになっていること以上に、ジョルジュとしての信念が伝わるゆるぎない立ち姿と、場面の緊迫を破って歌い始めることができる力量。真風さんが演じた星組「ロミオとジュリエット」の”死”の役で感じた、言葉を発しないままヴェローナのまちを操るかのようであった力量が、今、見事に結実したのだと思いました。

舞台俳優には、歌や目での表現はもちろんのことですが、映像以上に全身での表現力が求められると思います。真風さんの大きな強みは、容姿と衣装の着こなし、さりげない所作や目線を含めて全身でその表現を見せることができる点にあると私は思います。

それこそ、舞台役者!!だと思うのですね。ジョルジュが今、ここで生きているのを我々は今ここで共に見ている。そう感じさせる真風さんの全身での演技です。

デラシネとして、どこか周りと距離を置きつつ世界を楽しんでいる浮遊感

時折、垣間見える離れた故郷への思い。

写真家としての野心と成功後のどこか物足りなさ。

キャサリンとの出会いと自身の中の変化への戸惑い。

歴史に残る内戦のただ中にいることの高揚。

キャサリンを取り戻せた束の間の安堵を見せる隠れ家。

キャサリンに告げる別れと希望。

カメラとの決別と目に込められた戻らない覚悟。

心に強く残るキャサリンへの思いを届ける戦場でのダンス。

 

真風涼帆さんという舞台役者は、見事に全身で今、この物語をまさに生き、この作品をリアルなものとして観客に届けている。

真風さんの全身で見せる演技力が到達した境地。素晴らしいものがありました。

 

3.ぞくぞくする瞬間を見届ける喜び

コロナの影響により宝塚大劇場での休演を余儀なくされたこともあり、久しぶりに見た宙組メンバーの表現は爆発していました。おそらく、東京でさらにより熱を帯びた舞台になっていると期待しています。今の宙組の充実、パッションが伝わる舞台です。

キャサリンの愛の絶唱を堂々と聞かせ、涙を一杯に湛えてジョルジュから離れる演技を見せた潤花さん。

故郷・バルセロナへの熱い思いを表現した芹香斗亜さん。

アギラールの彼なりの正義と野心を演じ切った桜木みなとさん。

ハリウッドのトップ女優らしいつんとした誇りを見せてくれた天彩峰里さん。

カマラーダとして真風さんと肩を組んで背が揃っていることに毎回驚かされる柴藤りゅうさん、瑠風輝さん、優希しおんさん、鷹翔千空さん、風色日向さん、亜音有星さん。

これらの主要役の皆様はもちろんこと、寿組長・松風副組長さんといった方々の演技を含めて、印象に残る場面続きでした。特に印象に残った方々をご紹介いたしますね。

傑出していた留依蒔世さんのラ・パッショナリアの歌。対するバルセロナ市長の若翔りつさん。見事な歌唱対決でした。(名場面です)

演出、コーラスを含めて特筆すべき名場面だとぞくぞくした「一つの心が 二つに割れる」の分裂の場面の迫力。その場面を真ん中で堂々とリードする澄風なぎさん。(名場面です)

短い歌唱ながらはっとさせるマタドールの真名瀬みらさん。

良識ある知識人なんだろうと感じさせる美しいスーツ姿の春瀬央季さん。

さすがの存在感で物語の鍵を握るコマロフの夏美ようさん。

サグラダ・ファミリアで美しく歌う小春乃さよさん。

ヴィンセント恋人・テレサを演じる美貌の水音志保さん。

「一枚のカードを」と歌う迫力ある瀬戸花まりさんと、そのメロディーをカゲソロで歌う朝木陽彩さんの超美声。(ぜひ!)

まぁ、歌上手さんがこれでもかと出てこられる公演、どうぞ、ぞくぞくっとした瞬間と共にお楽しみください。

作家仲間が集まるバーの作家仲間の秋音光さん、秋奈るいさん、水香依千さん、希峰かなたさんやバーテンの琥南まことさんも好きです。「腕の力 少し弱いけれど」と歌って、「いや、ちゃいますやろ!」と一斉に心の中で突っ込まれる留依蒔世さんと強そうな宙娘さん達もどうぞご覧ください。

本当に素晴らしい心に残る公演になりました。宙組の皆さん、ありがとう!

宙組・デリシュー 感想 見どころ満載!美しい色彩の甘美なるパリショー、ホームズもね!

皆様、熱い夏、お元気ですか?今日は6回目にしてようやく全貌をつかんだ宙組「デリシュー」の感想をお届けしますよ!ホームズについても少しね。

いやぁ、開幕からなぜここまでかかったかというと、お耽美シーンで登場する真風ベラミ様の胸元開襟が深すぎて、あ、うわ、ちょ?うきゃーとオペグラで凝視、その後、キャンディ・ケーンの娘役ちゃんずの可愛さにうっとりして、気づくと毎回、パティシェ真風さんが「誰かを勇気づけたい」と歌っておられ、miyakogu涙・・というループをですね!都合4回ほど繰り返しまして、全ての記憶が吹っ飛んでたんですよ。お芝居もショーも。わなわな。

で、5回目から、そうだ、オペグラで全体像を観よう!(矛盾あり)という究極の技を思いつきまして、ようやく全体像を把握したわけですよ。ええ。

↑ miyakogu・・、本当にそれで全体像を把握できたと思っているのですか・・(by 心の中のメーテル)

なので、感想をようやくお届けするわ!(以下、ショーのネタバレがっつりなので、要注意でお願いしますね)

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(大劇場内フルールの2階、ラ・ロンドの公演デザートです)

 

1.生田先生 vs 野口先生 真風の素材を活かしてみせる頂上決戦?

バウ公演でお若い演出家の方々の台頭が著しい現在の宝塚歌劇団。頼もしい限りです。

そんな中にあって、「男役・真風の素材を活かせるのは俺」頂上決戦が繰り広げられている本公演パンフレット。少し前にはスヴィッツラで植田先生、フライイングサパの上田先生と、真風にコートを着せてみたいわ公演もありましたね。

両者対決のパンフレットは、挨拶が長い!そして文字が小さい!生田先生も野口先生も写真の気合が違う!

ただ、やはり野口先生のパティシェコスプレの熱さが、ショーに軍配を上げさせたかなと思います。

 

2.華やかな甘美なるパリショーを彩る色彩の美しさ

全編を通じて、本当にお衣装が綺麗で華やか。加藤真美先生と古き良きパリの相性はぴったりそう。スカートの裏地をフル活用されています。

冒頭、潤花ちゃんのあっ!という衣装替えの工夫に、カンカンの時の大階段の皆様の白いお衣装のスカート裏地の濃いピンク。ここは次はスカートを降ろすと、真っ白なドレスになるんですね。カンカンの場面は、白・濃淡の紫・濃いピンクと本当に薔薇が咲いたような美しさでした。

そして、デュエダンの潤花さんの綺麗な青いドレスのふんわりとしたスカート。中に青みがかった薄いグレー(パープルかな?)と緑のふんわりとした布地が重ねてあり、表面の青の布地の下にその緑が透けて見えて、きらめきます。ぜひご覧ください。

 お耽美シーン(第3章のフォレ・ノワール三重奏)でのある新聞での掲載お写真が少しどきっとするものだったので(その後、撤回されてましたっけ)、開幕すぐに、関西オールドファンの間にすこしお下品なショーだという噂が回りました。残念ながら。

その場面はご存知のように一部、振付が変更されています。私は変更前にどうなんだろう?と拝見したのですが、華やかでゴージャスで、パリ盛りだくさん、宙組スターの魅力を全盛りしましたんでどうぞ!!という胸熱ショーで気になるものではありませんでした。振付変更後は宝塚あるあるのスパイス場面かと思います。鞭がお嫌いな方はその場面はスルーでね。

私はずっとオペグラで真風さんの胸元を追っていたので、何もわかりませんでしたね、ええ。

 

3.見どころ一杯です!第1章から第2章へ

ぼーとしていると、真風さんの解禁胸元の残像でショーが終わりかねません。宝塚大劇場の千秋楽も間近ですが、miyakogu的見どころをお送りします。遅くてごめんやで!

・幕開け

茶色系統の可愛いチェックのお洋服を着て出てくる潤花ちゃん。これが白いドレスにぱっと切り替わります。ぜひご注目を。パティシェ姿で降りてくる真風さんル・ヴォンを中心にぱーーんと一気に明るく華やかに。スカステでおっしゃってた洋物チョンパ、輝くばかりの美しい場面です。

・大階段でどんどん降りてくる皆様

あれ?と思いますが、大階段でどんどん降りてくる皆様。ショー最後のパレードのスタイルで冒頭に華やかに、今の宙組をご覧くださいという感じです。桜木みなとさんと皆さんの被るショコラケーキのお帽子がかわいい!

・さぁ、皆様ご一緒に!のペンライト

二つずつマカロンペンライトを持って、皆様も銀橋にずらり。我々も点灯してノリノリでペンラでダンスです。後ろの方のお邪魔にならない程度にね!

「メルシー!」と真風さんが言ってくれはるので、フリフリし甲斐もありますよ~。

・花道まで広がる華やかなカンカン、大階段には初舞台生さん

真風さんが潤花ちゃんの背中を押してカンカンに送り出されます。

とびっきりの笑顔で潤花ちゃんが回る回る回る。ここでは桜木みなとさんや優希しおんさんのダンスにも目を奪われます。よく片足上げたまま回れるよね?皆様、すごいわぁ。

・王妃のお茶会(第2章)

芹香斗亜さんのマリー・アントワネットがお茶目でとっても素敵で、ドレスがこれでもかのベルサイユスタイル。宝塚のお衣装部さんはよくこれだけゴージャスな作品、おつくりになられますよね。本当にすごい。ぜひご注目ください。本当に綺麗。

女官長の寿さんもノリノリで貴婦人は全員、男役さん。りんきらさん、まっぷーさん、春瀬さん、水香さん、穂稀さんでゴージャスにも美しくも可愛くもです。

柴藤りゅうさんと留依蒔世さんのマカロン伯爵がバーベル上げたり、風色日向さん・亜音有星さん・大路せりさんの若手三人組が可愛くイチゴのダンスを踊ったり(却下されてぷぅとなるあのんちゃんが可愛い)、瑠風輝さんと鷹翔千空さん兄弟が暗いスミレの砂糖漬けの歌を歌ったり、クレープ男爵和希そらちゃんが朗々と歌ったり。宙組が誇る歌上手さんたちを大変贅沢にコミカルに無駄遣いです(笑)。

もっと良いものがないのかしら?というアントネット様に、フェルゼン真風さんが最後にアイスクリームを持って登場。真風さんのフェルゼン、私は映像のみですが、超久しぶりです。(紅さん主演のバウ公演ですね)

そして、おキキ様アントワネットがばーーーんと美脚をお出しになり、ノリノリで銀橋で盛り上がるお茶会なのでした。すっしーさんの王妃様~という制止もむなしくです(笑)。超超超楽しい!初見の方はわぁとなりますよー。

 

4.ぐいぐい来るよ、第3章から第4章

 ここが話題になったお耽美場面。確かに当初の振付が新聞の写真に使われたのをみると、ちょっとエロティックであわわとなる訳ですが、これも真風さんの漢な男役の色気がそうさせちゃったかな?

少し振付も変わったわけですが、真風さんファンの同志はもちろん開襟胸元をうぎゃーーと見守っているので、ろくに全体像を観ていないわけですよ。ばんばんばん!!(miyakoguも同じく)

この場面は留依蒔世さんの素晴らしい歌唱を聞きながら、真風さんの胸元と、レザン桜木みなとさんの太ももと、潤花ちゃんとずんちゃんの真風ベラミ様取り合いっこファイトを見とけば、まぁいいんじゃないかな!うん。

そこから黒と金基調のお衣装の皆様が銀橋を渡って歌いつなぐ場面へ(確か。記憶が一番飛んでいる場面なのでつながりを思い出せないのです)

で、ふと我に返ると(気を失っていたんかーーい?)、パイナップル(でしたよね?)をバックに、真風さんが再び登場、ねっとりとベサメムーチョを歌い上げ、宙組男役さんが超オラオラする場面です。ラストは皆さんもポンポン持って登場、盛り上がりますわぁ。

私が見た回では一度、暗転してはける直前に真風さんがねっとりウィンクを飛ばしておられましたわ。(他でも確か2回ほどウィンクはありますよね)

 

5.とびっきりキュートなキャンディケーン 第5章

ここなのよ。普段、私がようやく我に返るのは(それまで記憶を失いがち)。

遥羽ららちゃんを先頭に、天彩峰里さん、愛海ひかるさん、花宮沙羅さん、春乃さくらさん、朝木陽彩さん、愛未サラさんが、めちゃくちゃキュートに、真夏のサンタさんお付きみたいなかわいい衣装で出てこられる訳です。

もう超絶かわいいから、ぜひ見て!!

そして、キキちゃんがいつの季節のパリも好きと歌って出てこられて、タップ。星月梨旺さんが超かっこよく決めて拍手ですよーー!何でもできる星月さん、退団が惜しまれます。

くるくるキャンディみたいなマイクの前で歌う2人1組のペアも素敵です。下手一番左端の愛未サラちゃんが表情豊かで、見ていてとっても楽しいので、どうぞご注目くださいね。

 

6.ほろりの第6章

これまでの観劇では、キャンディケーンで少し正気を取り戻して、気づくとこことなっていました。 真風さんがええ歌、歌いはるんですよ。。(涙)

とざされたパリの街、これはたぶんコロナのことでしょうね。世界中、どこも同じですが、パリ=宝塚大劇場とも受け取ることができ、憧れたパティシェになり=タカラジェンヌになりとも置き換えられそうです。

そう聞いていると、「誰かを幸せにしたい 誰かを勇気付けたい」と歌う真風さんは真風さん自身、そしてタカラジェンヌさんのことだろうなと思えます。

ここで毎回、一人涙するmiyakogu・・。

手術で入院していた元旦に、一人で病室で見たNHKのアクアヴィーテ。抗がん剤投与の2時間半の間、ずっと宝塚のDVDを見ていたことを思い出します。

真風さん、あなたは確実に一人の闘病者を勇気付けてくださったんです、本当にありがどーー、わぁーー(涙)、じゅるじゅるーーとなるのでありました・・。

ここの「虹色の薔薇」、素敵な歌詞、楽曲です。

 

7.美しいマカロンタワー 第7章

しんみりしていると、桜木みなとさんと和希そらさんが明るく登場。新しい時代を築こうと歌って、初舞台生さんのマカロンタワーになります。皆さん、「マカロンの美女」なのね。美脚の方が多いように思える107期生さん。ここのお衣装の配色もとっても綺麗です。

 

8.やたらとかっこいい巴里野郎 第8章

 さぁ、そろそろ終わりかな?と思っていると(それくらい中身が濃いので)、ご褒美的に赤・白・青の巴里野郎がやってきて歌ってくれるんですよね。

青を率いる瑠風さん、赤を率いるそらちゃん、白を率いるずんちゃんとみんな歌が上手くて軽快。確かに層が厚いなぁ・・。そらちゃん、組替えも致し方ないのかなぁ・・。

私が注目している青の風色日向さんは毎回、2階席上手にウインクを飛ばしておられます。宙組を盛り上げる気概を感じる場面です。

 

9.ピンクの帽子が美しいフィナーレの幕開けからポップス、シャンソン、男役で組むダンス

宙組下級生さんを含めて男役さんかっこええわぁと、ぽーとしていると、再びキキちゃんご登場。「この帽子、どこで被るの?」という宝塚のショーにしか出てこない、とびっきり美しいピンクの帽子にパールの何連ものネックレス、ピンクのふわっとしたお衣装の娘役さんと一緒に大階段を下りてこられます。宙組を長らくリードしてくださった花音舞さん、綾瀬あきなさんのお二人の笑顔が素敵です。メラコリで綾瀬さんが演じておられたレジーナ、好きだったなぁ。

そしてラスト、「パリの散歩道」というフレンチポップス(羽生結弦さんがプログラムにお使いになった曲とのこと)を歌いながら真風さんが大階段を降りてきて、キキちゃんに向かって超絶かっこよく「ジュテーム」。

なんでやねーーーん!となりますが、超超超かっこいいからいいの!!

男役さん同士が黒燕尾で組んで踊るダンス、眼福眼福。観劇6回目ともなると、真風さん&キキちゃん以外では、上手一番端の風色&亜音ペア、下手から2番目の瑠風&秋音ペアを見る余裕までは出てきましたよ。オペグラで見る全体像です(?)。

そして、キキちゃんの歌う「トワエモア」(君と僕)に乗って、真風さんと潤花さんがゆったりと踊るデュエダン。3人が組んだフォーメーションもあります。

最初の頃、あーーー、”まかまど”ではないショックを和らげるための3人かなと拝見していましたが、今ではすっかり自然に。

正直申し上げると、2週目くらいまでは演者の皆様にも何らかの手探り感があるように拝見していました。宙組の皆さんも自信を深められたのかな?潤花さんがのびのびされていて、真風さんがおおらかに受け止めておられるのが伝わってくるからかもしれませんね。良かった!

 

10.シャーロック・ホームズで見つけた若手美形さん達

お芝居は、原作からイメージしていたホームズとアイリーンとは少し違いました。あくまで私が勝手に持っていたイメージとの違いがあっただけです。

有村先生の数々の衣装を着こなす真風さんは素敵で、ワトソンずんちゃんとの居間での退屈だーーやりとりも毎日のアドリブ見せ場となり、芹香さんモリアーティも巧みな人物造形です。巧いなぁ。

ホームズの兄マイクロフトの凛城きらさんがお上手で、一番原作のイメージに近いかもしれません。ホームズ&モリアーティの有名な滝の場面もありますし、ベイカーストリート221Bの楽曲も楽しくて耳に残ります。

BBC『SHERLOCK(シャーロック)』を全編録画して見ている旦那さんいわく(あらすじも全編、言えるそうです・・)、「これはもう、ホームズという名前を借りた宝塚活劇として楽しめばいいんじゃないの?」とのこと。

確かに副題に「サー・アーサー・コナン・ドイルの著わしたキャラクターに依る」とありますから、その通りです。生田先生、そういうことですね。了解!

ただ、アイリーンの描き方はもうちょっとミステリアスにいろいろな魅力を引き出せたと思います。(ごめんね!膨大な参考資料の中で大変でいらっしゃったと思います)

 

で、ホームズについて、何が一番言いたいかというと!!!

ばんっ!!(立ち上がるmiyakogu)

地下武器工場の若手男役さんがかっこいいんだわよーーー!!!

政府のお付きの子もーーーー!!!

風色さん&亜音さんはもちろん、私が目を付けたのは(皆さんもご注目)長髪クールな嵐之真さん、政府お付き2列目一番右手にいる黒髪美形の輝ゆうさん政府お付2列目一番左手のすっと立つ聖斗亜さんも。

プログラムでいろいろ持っている皆様も本当にかわいい!前髪縮れ毛がキュート&クールな穂稀せりさん、泡立て器持ってるオペラ座歌手でも活躍の若翔りつさん、今回、優しそうな警部で活躍の希峰かなたさん、両手にお菓子挟んでにっこりの澄風なぎさんの癒しの四天王も素敵です。希峰さん以外の3名さんは、地下武器工場でも武器持ってどやってていい感じですわぁ。銃を背負ってどやっている若翔りつさんはもちろん、あれ?こんな方おられたっけ?と思うと澄風なぎさんで、すっとクールに悪そうなお顔もされるんだと発見でした。

武器工場のキーパーソン、天才的武器開発者の松風輝さんヘルダー、弟思いの柴藤りゅうさんモリアーティ大佐、素敵眼鏡男子の留風輝さんポーロックベンガルの虎の鷹翔千空さんもね、かっこいいんだよーー!みんな。

くっくっく、宙組に通う楽しみが増えて嬉しいわぁ。

 

という訳で、6回観劇して、最後はオペグラで全体像を観る!という荒技で感想をお届けできて満足。

ワクチン接種のため実は私の4連休はこの週末です。先週末はひたすら、タカホでも仕事、幕間でもアイデアをメモしていたのですが無事にコンペにも勝利しました。ただ、以前と絶対的に違うのは、きちんと代わりに休む時間を取っているところ。前進していますよー。

さぁ、明日土曜日は7回目と8回目、存分に観ますわよーーー。大劇場千秋楽の8/2月曜の実施について心配しつつ・・。

月組・桜嵐記新人公演感想 青く硬質な切なさの礼華はるさん、澄んだ声が美しい羽龍きよらさん 気迫に満ちた素晴らしい新公でした!

月組・桜嵐記の宝塚大劇場新人公演を観劇してまいりましたので感想をお届けします!

いやぁ、本当に素晴らしい公演でした。驚きました。

月組の皆様の確かな演技、通る声、お芝居の工夫、若く青くまっすぐに清々しい公演。出てくる方、出てくる方、皆さんのセリフの声が素晴らしく、主要役の方々の歌が素晴らしく、舞台における声の魅力を改めて感じさせる公演でした。 

 

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1.清々しく青い美しさと切なさ 礼華はるさん

ご縁があってお茶会にお邪魔したことがあり、ぱるちゃんが歌える人だというのは知っていました。歌うと朗々と通る声。ただ、セリフの声がまだ少し弱いのかなと、その点を少しだけ心配していたのです。

それが、まぁ、本当に嬉しい驚きでした!!!

開幕を告げるアナウンスの声が良く、あ、これは大丈夫とすぐに思えます。登場した堂々たるすっきりとした品のある若武者姿に、ああ、この人は久しぶりに再開された新人公演をやり遂げることに腹をくくっておられるのだと伝わる気迫がありました。その腹のくくり具合が正行に通じる気迫をもたらしていたように思います。

そして、セリフの声が、まさにそのお腹の底からの思い切った声。

あ、この方は一つ、何か越えられたのだ、殻を破られたのだと嬉しくなりました。

背が高くノーブルで美しい礼華はるさんが、烏帽子姿で桜の下に立ち、弁内侍に別れを告げる場面が美しく、若武者というより公達。源氏?!源氏なの?!という美しさ。

とりわけ良かったのは、出陣の挨拶を受けた弁内侍が、あふれる思いをこらえきれずに正行の背中にすがる場面です。

ここはきよら羽龍さんの演技も本当に素晴らしいのですが、いったん手を離すのに、うつむきためらうぱるちゃん正行の美しくも切ない横顔ですよ!

ばんばんばんっ!

おばちゃん、久しぶりに机をたたくで!!!

 

真面目に、私、この場面の礼華はるさんの切なさをこらえようとする、けれど、思いが溢れてやはり振り返ってしまう、手を取ってしまう、抱きかかえてしまう。その演技と表情の切なさに泣けましたーー!!オペラ握りしめ、涙をふきと大忙しでした。

本当に素晴らしかった。

出陣式では新人公演らしく、お別れではなく「皆様、出陣いたします」と晴れやかに告げ主上も「戻れよ」ではなく「生きろよ」と告げる。清々しい若者らしさに満ちたラストでした。

私は、常勝であった若き正行は出陣する前、1/3くらいは勝てるかもしれない、いや勝つ、そして流れを自分が変えるのだという20歳過ぎ(くらいですよね)の若者らしい青い気概を持っていたと想像しています。

その青さ、硬質なきらめきを感じさせるラストでした。

礼華はるさんの終演のご挨拶も、美しくもまっすぐに清々しいものでした。

 

2.驚きの美しい声 きよら羽龍さん

いやぁ、びっくりびっくり。

もちろん、きよらさんが美しい歌声の持ち主とは存じておりましたが、これほどみずみずしい情感豊かにセリフを話す、心地よい美しい声の方だとは知らなかったのです。同行していた旦那さんも今日一番の驚き。

背の高い礼華はるさんと小柄なきよらさんの一対のお雛様感が素晴らしく美しく、桜の場面で礼華さんに抱えられるきよらさんは、正行がそっと抱える大事な秘密の宝物のように見えました。

少し咲妃みゆさんを彷彿とさせる面がおありになるように思いました。楽しみです。

 

3.美しいお顔のはじけるやんちゃ 彩音星凪さん

All For Oneで珠城さん演じるダルタニアン少年時代を演じられたところから、もちろん注目していた美形さんです。

その美形さんがやんちゃにはじける、うん。いいね、ずっと見ていたいよね!!(笑顔でハイタッチ)

主人公の正行は、珠城りょうさんの場合はどーんとした楠木のよう、新人公演の礼華はるさんはまっすぐな清々しい青竹のようであり、どちらかというと受けの演技のお役側のように思います。

その分、正儀が飛び跳ね、疑問を投げかけ、弁内侍にちょっかいをかける中で物語が動いていく面があるように拝見しています。

彩音さんは思い切った演技で、ぐんぐんと飛び跳ね、時に賢く鋭い疑問を投げかけ、ちゃんとちょっかいをかけ、と生き生きと演じておられたのが魅力的でした。歌も堂々とお上手。ぜひ彩音さんの主演も観てみたい。そう思わせるきらめく魅力のある方と拝見しました。素敵でした。

彩凪翔さんをお好きな方はぜひご注目を。お顔が似ておられる美形さんです。雰囲気はちぎさんにも似ておられるかもです。

 

4.物語にぐっと引き込む力 風間柚乃さんと天紫珠李さん

まぁ、風間柚乃さんがうまいのはみんな知ってるからさ。うんうん。

冒頭、風間さんと天紫さんの二人が語り始めると、物語の世界に見ている側を一気に引き込みます。さすがのお二人。

天紫さんは普段よりかなり低く抑えた声。非常に巧みだったのが印象的です。

 

5.存在感を出したお二人 瑠皇りあさんと彩路ゆりかさん

もともと、瑠皇りあさんの尊氏は楽しみにしており、セリフをどう話されるのか、魅力的なのか、確かめに行ったところがありました。顔が美しいのはおばちゃん、よーーーーく知ってるから!

るおりあちゃんは曲者の尊氏をきちんと曲者に演じておられ、セリフも落ち着いたもので聞きやすい声でした。これは逸材なのでは?!

いや、とうに皆さん、ご存知なので落ち着いて・・。さすが宝塚音楽学校のポスター、センターで堂々と映っておられただけのことはあります。みりおちゃんをお好きな方はぜひご注目を。

そして我らが主上。本公演でええ声で歌う暁千星さんの京ことばが妙に好きなのですが、彩路ゆりかさんの主上がとても良かったのです。途中から、この方、誰だろうと一番気になった方でした。あ、ゆりかちゃんだからじゃないですからね!(注 これが言いたい)

お芝居がお好きな方なのでしょうか?セリフに込めた思いがこぼれ落ちるように伝わってくるのです。主上の切なさが強く伝わってきた演技でした。守ってあげたくなる主上なんですね。この方は。

美しい正行と主上を悪夢のような思い出が襲いかかる場面。舞台前方で膝をつく正行と主上の二人がかわいそうで、守ってあげたくなるようで。美しい幼友達でした。お歌もとてもよかったと思います。楽しみな方ですね。

 

6.巧みな蘭直樹さん、さわやかな魅力の一星慧さん、迫力の真弘漣さん

高師直の蘭直樹さんはさすがの上手さ。本公演で紫門ゆりやさんが怪演を見せておられるだけに、ある意味、一番難しいお役だったかもしれませんが、さすがでした。本公演よりも少し若めでその分、色事も一層お盛んそう。ただし人情もありそうな師直です。

一星慧さんは礼華はるさんと同じく身長178㎝。まぁ、迫力の楠木三兄弟なのですが、優しそうで、ああ、確かにこの方、お料理や日常を愛してそうな武将だわと思わせるものがありました。明るい爽やかな魅力の方と拝見。

高師直と並び、もうこれ、誰がすんの?新人公演でというお役が後醍醐天皇。本役さん、いつ鳩を持って登場してもおかしくない(宙組・王家に捧ぐ歌のアモナスロから来ています)の一樹千尋先生ですもん、いややん?自分が当たったら。

それが、真弘漣さんのファッファッファッという不気味な笑い声が響き渡った時点で、あ、この方いける!と確信しました。迫力ある熱い演技、舞台を覆う黒い雲のような大きさを十分感じさせる演技でした。

 

7.大きな魅力の大楠てらさん、可憐な羽音みかさん、軽やかな人間味の柊木絢斗さん、妖艶な結愛かれんさん

新人公演どうすんの?という役の一つである楠木正成公。しかし、よくよく考えると、この演目、そういうお役ばかりでした・・。

本役の輝月ゆうまさんは、珠城りょうさんが髪をたらし、舞台の真ん中で刀二つ持って戦う中、透明な明るさの中に哀しみを少し込めた楠木の歌を歌われます。その大きさを持っていないといけない、非常に難しい場面です。

大楠さんは、まさにその名前の通り。いや、本当にこんなぴったりのお名前のジェンヌさんがおられたとは!本公演よりも、明るさの中の哀しみがより増した表現だったように思います。その分、対照的に出陣式はより晴れやかになったのかなと。

羽音みかさんもきれいな声の方。おっとりとしていて、正時が好きで、芯は強いことが伝わる演技でした。それにしても、声が美しい方揃いでした、この新人公演は。見どころも聴きどころも多いのですね。

ジンベエ、あーー。これこそ、新人公演どうすんの、の役でしたわ。本役の千海華蘭さんが上手すぎて、年老いてからの歩き方があまりに模写過ぎて、もはやからんちゃんの芸を見るだけでも価値があるのですが、そこを柊木絢斗さんはきちんと踏襲されていたように思います。

南朝一のしたたかで色っぽい仲子、あーー、これもまた新人公演・・(以下略)。

結愛かれんさんはコケティッシュな魅力を一杯お持ちのキュートな方だけに、ぴたりとはまっておられました。

 

8.本公演から感じる微細にゆらめく魅力

久しぶりに再開された宝塚大劇場での新人公演。

何よりもその喜びと使命を感じておられたのは主演の礼華はるかさんであり、月組の新人公演チームの皆様であり、送り出した上級生さんだったと思います。

そして、見事に、本当に見事に全力でその使命を無事に全員で果たされたことに心からの拍手を贈ります。

ご挨拶で礼華はるさんが語られた「共に生きている」ことの喜びと実感。もちろん、オンラインでも伝わる一面はあります。しかし、気迫といった目に見えない熱、微かな声の震えから伝わる波。そういったものはやはり劇場でないと得られないものだと改めて実感します。

今回、一番実感したのは、その目に見えない何かが本公演は少しずつ違っていて、一つ一つの小さな差が、全体として本公演の隅々を繊細に覆っているということです。

たとえば、礼華はるさんが思い切って見事に発するセリフ。言葉自体は珠城りょうさんと同じです。ただ、語尾に込められた余韻が珠城りょうさんは少し違うのですね。

弁内侍に質問を投げかけるようでいて、珠城りょうさんの正行は弁内侍を柔らかく受け止め、柔らかく提案しているように聞こえるのです。語尾の余韻に込められた温かみ、弁内侍をからかうような面白がっているような余韻。

ちなつさんが呼ぶ「百合」も同じです。同じ「百合」という名前なのに、ちなつさんが言う「百合」は慈愛もいとしさも悲しさもすべて色が違う。

そこが新人公演と本公演の差か!と本日、納得いたしました。

ただ、この新人公演にはまっすぐな清々しい別の素晴らしさがありました。なんというか、役と本人が重なりあった若者の青い疾走感が清々しく、観終わった後の晴れやかな喜びが格別だったのです。

観客席に共に生きることの喜び=熱い何かを十分に存分に発揮された月組「桜嵐記」新人公演チームの皆様に心からの拍手を。本当にありがとう。

おばちゃんな、生きるわ!!!

観る側にそう思わせてくれた新人公演、控え目に言って最高じゃない?!

宝塚宙組バウホール・夢千鳥 感想2 愛を知る映画監督と夢二、美しいゴージャスフィナーレへ

では、引き続き宙組バウホール公演「夢千鳥」の感想2として、第二幕からフィナーレについてレポしますね。

 

1.新たなモデルのお葉

第二幕は撮影所で幕を開けます。

夢二役の演技に納得がいかないそらちゃん白澤監督。第三の女性であるお葉役はまだ決まっていません。映画会社の社長の穂稀さんとプロデューサーの水香さんがいいアクセントになっていて、くすっとなります。このお二人、上演が続けば日々、いろんなことをしてくれそうな名コンビでした。惜しい!しかし、再演と東上を諦めないぜ!

 

お葉の役者が見つからないと、バーで再び飲んだくれるそらちゃん監督。誰を紹介してもらってもうんと言わないのです。

そんな完璧な女性なんていない、わがままだと言いながらも、知り合いの絵画モデルを推薦するバーテンダーの紺野(留依蒔世さん)。呼びかけが、監督→先生へと変わる中で、観客は再び、夢二の物語へと誘われます。この演出もにくいところです。

 

お葉は美貌の水音志保さん。アナスタシアでも皇女の一人タチアナ役で輝いておられました。

教育を受けていないお葉さん。字を教えてあげるという夢二。絵画の教育を受けていないことが根深いコンプレックスとしてある夢二が庇護しようとするお葉もまた、彼にとっての青い鳥なのだと思えます。

モテモテだった夢二が、お葉に出ていかないでくれ、置いていかないでくれとすがりつく。その切なさ。

籠を出ようとする健やかで若い青い鳥のようなお葉。魅力的なお葉さんには、多くの男性が引き付けられ、言い寄ります。

 

2.彦乃の死、二つの別れ

常宿なのでしょうか?ホテルの一室の決まって一つの窓を眺める夢二。桜の花がきれいに見える方の窓ではなく、空を見つめるかのような夢二。

その方向には、彦乃さんが入院する順天堂病院があるのです・・。

夢二はついに傑作を描いたのです。モデルはお葉ですが、そこに描かれているのは彦乃のようでもあり、彦乃でもない。

誰のことも愛せないのだと看破するお葉。

医師に求婚されたのだと、お葉は夢二のもとを去ろうとします。

そして、彦乃は病院で亡くなります。父にごめんなさいと一言を遺して・・・。

 

※圧巻のソロダンスはここだったようです。最初、1幕ダンスの歌のところとやや混濁してましたが、お教えいただき書き直しました。

彦乃の死を電話で知らされた夢二はすべての時間が止まったような表情を見せ、そしてここから、圧巻のソロダンスとなります。

哀しみを表現し、崩れ落ちるように膝をつき、最後までゆっくりと仰向けに崩れるように倒れるそらちゃん。圧巻でした。ものすごい腹筋力で仰向けに横たわります。

次々と見どころが来るため、記憶がややあいまいで申し訳ないのですが、そらちゃんに目を引き付けられていると、白いスモークの中、天国のような夢のような列車の中、彦乃の膝で目を覚ますそらちゃん夢二。

※このあたり、次の内容も含めて前後関係が少しあいまいです。間違っていたらごめんなさい。

 

3.青い鳥の卵

亡くなった彦乃の夢を見ているのか、電車の中で彦乃と再会する夢二。

しかし、過去の女性や関係者が次々に現れ、夢二を糾弾する言葉を投げつけます。

その中で、彦乃の父である笠井(若翔りつさん)が、愛の意味を教えるのです。(おそらくは映画を作った監督自身の気づきにもなっていきます)

青い鳥を探すのではないと。

青い鳥の卵を温めるのだと。

 

ここからは私の個人的感想ですが、そうやってしか、愛する幸せはないのだと示唆するようでした。

娘を失った笠井父。彦乃はこの世にはいません。しかし、愛は残ります。

娘がこの世から去るなら、最初から娘がいなかった方が、娘への愛を体験しなかった方がよかったでしょうか?

いいえ。慈しみ育てた記憶は、愛そのものとして長く彦乃父の心に残ったはずです。この点は、病気によって死と生の意味を一度真剣に見つめたことのある私が語ってもよいかと思います。

 

ついに、夢二はお葉を手放します。あたかも鳥を籠から放つように。

その場面は、脚本を書き換えたことにより映画ラストが完成したような場面でした。

 

4.フィナーレ

ゴージャスでした!!!

留依蒔世さんがすくっと背中を見せて立ち、始まるフィナーレ。留依さんがバウ2番手として堂々と歌い踊り、ゴージャスショーを見ているかのように始まります。

黒燕尾で白い羽を持った男役さんたちに囲まれる天彩峰里ちゃん。皆さんの白い羽でみねりちゃんの大羽根をつくる場面、狂気めいた演技をたっぷりと演じきった彼女への敬意の現れのようでした。

堂々とラスボスで登場する和希そらちゃん。

背中をゆらめかせて登場されるのですが、その身のこなしが柚希礼音さんのようで、独特のセクシーさでした。それでいて、軽やかに手を挙げて高くジャンプするところはむしろ優雅で、朝夏まなとさんを見ているでした。

お二人のハイブリッドのような和希そらちゃん。ぜひ今後のご活躍をご注目ください。

花組に異動される美風舞良さんをそらちゃんとみねりちゃんが手を差し出して見送るかのような場面もあり、本当に良かった!

 

和希そらさんは、WSSのアニータ(東京版)の時も感じましたが、セクシーなんですね、存在自体が。生の存在そのものが持つエネルギーやゆらめきがセクシー。

もちろん男役さんとして見せておられるセクシーさもあるでしょう。しかし、それ以上に存在自体が持つエネルギーから生まれるセクシーさが、和希そらさんの最大の魅力だと思います。

汗がほとばしるような熱を帯びた陰影のあるセクシーさ。タンゴダンサー的な色気というのが一番当てはまるかもしれません。

声がよく抜群に歌えて、ダンスがとびきり美しく、演技ができ、憂いを帯びた横顔が美しく、存在自体がセクシー。WSSのアニータ、二度のバウ主演を経て、私は今後が楽しみな大型スターさんへと育っておられると思います。

どこかでの再びの上演、東上を心より希望します!素晴らしい公演を、宙組バウチームの皆様、ありがとう!

そらちゃんのWSSアニータの記事はこちらです。よろしければどうぞ(^^)

https://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2018/01/12/235301

(一度だけの観劇で私はメモを取らずに観ます。そのため、感想1,2とも誤解や記憶違いがあるかとは思います。そこはご容赦くださいね!)

宝塚宙組バウホール・夢千鳥 感想1 和希そらさんの堂々たる主演、美しい凄みと安らぎと切なさの愛の物語

緊急事態宣言の発出とは裏腹に、穏やかでさわやかな日曜午後、皆様、お元気ですか?不詳miyakogu、今日は、思いっきりネタバレで宙組バウホール公演「夢千鳥」の感想レポをお届けする所存ですわ!!

宝塚バウホールでは、わずか4日間となった幻の宙組公演「夢千鳥」千秋楽が始まった頃ですね・・(涙)。俺のスヴィッツラハウスもーー(泣)

しかし、今、私に託された使命はこの貴重なバウ公演を奇跡の日程でぎりぎり観られた者として、全国の宙組ファン、そらちゃんファン、みねりちゃんファン、ご出演者ファンの皆様に、できるだけ詳細にレポること。

さぁ、涙を拭いて~、立ち上がるのだ~♪ (注 英真さんの神父様が歌っておられるイメージです)

以下はがっつりネタバレしています。

スカステで放映されるまで知りたくない方はお読みにならないでくださいね。

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パンフの5/3までの文字が切ない・・。

 

1.感想総括

まず総括を申し上げます。

・物語にぐいぐい引き込まれる素晴らしい作品、作・演出の栗田優香先生、おめでとうございます!今後に大いに期待

和希そらさんの低音のイケボ、憂いを帯びた横顔、縮れた前髪、美しいダンスが最高でした、本当に楽しみなスターです

天彩峰里さんの演技がすごい!今すぐ外部で舞台役者できます、美しい声

凄みのある愛憎、安らぎのある柔らかな愛、すがる切なさ。三様の愛の物語です

・宙組の誇るおじさま演者陣が素晴らしい!

機会を改めての上演、そして東上を希望します

なんというか、すごかったんです。端的に言えば。感想はこれでは終わってしまいますね。うん、がんばって書こう。

 

2.物語のあらすじ

この物語は現代の大御所映画監督・白澤(和希そらさん)が、次回作として竹久夢二を主人公とする映画を撮るという二重の構成になっています。

竹久夢二(和希そらさん)と恋多き映画監督の白澤優二郎

夢二の元妻であり籍を抜いても同居関係にある他万喜(天彩峰里さん)は映画女優であり白澤と事実婚にある女優・赤羽礼奈

他万喜に思いを寄せる東郷青児(亜音有星さん)は若手映画俳優・西条湊

がそれぞれに投影され物語は場面に応じて現代と夢二が生きた時代を行き来します。なお、映画の中で夢二役を演じるのは秋音光さんです。

栗田先生がうまいな!と思ったのは、その中で観客を混乱させることなく物語を演じ切り、愛憎の激しい場面を入れつつも、最後は宝塚らしい愛でまとめてみせた手腕です。ラジオ劇でもおそらく十分に楽しめただろうし、小説のようでもありました。

また、演劇のご経験が豊富におありなのでしょうか?少ないセットながら、上手側、下手側を効果的に入れ替え、舞台転換が見事に進んでいきます。

栗田先生はご挨拶で「夢二が残した手に入りうるすべての文章に目を通したのですが」と書いておられます。「春の雪」を舞台化した時に三島の文章を模写した生田先生のような執念をそこに感じました。

妻であった他万喜、病弱で京都で共に住む紙問屋の一人娘・彦乃(山吹ひばりさん)、彦乃と引き離された後、モデルとなるお葉(水音志保さん)。

ミューズである他万喜との痛々しいほどの愛憎

まっすぐに夢二を愛する彦乃とのひとときの柔らかな安らぎ

愛というより、夢二がお葉にすがりつく切なさ。

三者三様の愛の形がそこには描かれています。

彦乃ちゃんとの愛は、夢二にとって安らぎなのですが、彦乃ちゃんには夢二を籠に閉じ込めるような感じがあったのも、少しぞくっとする点ではありました。

 

竹久夢二が生涯愛したのは誰だったのか、誰も愛さなかったのではないか。

いや、愛とは育てるものなのだ、青い鳥を探すのでなく青い鳥の卵を育てるように。

夢二を描く中で、映画監督の白澤もその意味を知るのです。

あ、物語の核心をいきなり突いてしまいました!でもいいの、今日はがっつりネタバレだから(涙)

俺は絶対に東上を希望する!!!もったいなさ過ぎる!!!

 

3.オープニングが美しい

開演を告げる和希そらちゃんの低音ウィスパー・ボイス!高まる緊張感で舞台を見つめていると、幼少期の夢二のシーンが始まります。

頑固そうな父に、着物の美しい端切れを集めていることを叱られ、囲炉裏で燃やされてしまう夢二。姉の松香は味方であり、夢二が強い愛情をもって慕っていることが示されます。姉をよく通る声で演じるのは有愛きいさん、頑固な父は安定の星月梨旺さん。幼少期は真白遙希さん

この場面のお芝居がよくて、「ゆ、雪組の和もの?!」となりました。宙組さんに次々登場するお芝居上手さんです。

そして、美しい鳥と主要登場人物が登場します。

この鳥が美しくて、ええ?誰?!となりましたが、前髪を縮らせた秋音光さんでした。1羽が2羽になり踊るのですが、まぁ、秋音さんの手と柔らかなジャンプが美しいこと、美しいこと。

宵待鳥の歌(美風舞良さんでしょうか?)、手島先生の音楽が美しいこと。

だいたいオープニングで物語の予感、良作の予感がしますよね?びりびりーーときました。

 

4.物語に引き込む空港、映画会社からバーへ

竹久夢二の物語から、一転、空港へ。あれ?え、時代いつ?と思っていると、和希そらさんは世界的映画監督の白澤優二郎として登場します。主演女優にほれ込み、スキャンダルになる稀代の監督。そして事実婚の大女優・赤羽礼奈。赤いドレスと毛皮のストールをゴージャスに着こなす天彩峰里さんがクラシカルなたたずまいで素敵です。

物語にくすっとしたポイントを添えるのは穂希せりさん演じる映画会社社長とプロデューサーの水香依千さん。お二人ともええ味出しておられます。

水香さんは、フィナーレの黒燕尾の時に一転、黒髪の色気が駄々洩れておられましたよ!素敵でした!

そして、凛城きらさんがマスターのバーで飲んだくれる和希そらちゃん監督。バーテンダーは留依蒔世さん。

もうこの二人がカウンターの向こうにいるバーって、何それ、どゆこと?!とオペグラを握りしめながらわなわなするmiyakoguです。(静かにわなわな)

また、二人ともかっこいいんだわ、これが!!宙組の男役さん、最近、髪型かっこいいよね?!真風さんの影響なのーーー?!!(miyakogu心の声)

 

5.港屋から待合へ

竹久夢二の作品である千代紙や美人画を「港屋」というお店で他万喜さんが売ってるんですね。美貌の他万喜さんは女学生や男子学生の憧れの存在です。

きゃっきゃして買いにくる女学生三人組は愛海ひかるさん、朝木陽彩さん、彦乃役の山吹ひばりさんです。愛海ひかるちゃん、おきゃんな女学生でかわいいわぁ。

この場面のカゲソロは真名瀬みらさんだったんですね。素敵な声でした。

で、竹久夢二が描かないと売り物がないんです・・。赤ちゃんが泣いているのに座って絵のモデルになれという横暴な夢二。

あ・か・ん・やろーーー!!!稼げよ、描けよ!再びわなわなするmiyakoguと他万喜さん。

でも、いらついた夢二は飲みに行っちゃうんですよ。むーん・・・。

芸者さんたちと飲み、花宮沙羅さん演じる菊子さんといちゃつく夢二。菊子がつまびく三味線を片肘ついて聞く夢二そらちゃんが色っぽいんですよ!ばんばんばん!!

あの人、顔を寄せながら「それで?」とか言ってなかった?吐息まじりの低音で!

スカステの番組で真風さんとお風呂の温度話して、「ばかだね」とか言われてた可愛らしい子だったのに。きぃーーーっ!オペグラを握りしめながら再びわなわなするmiyakogu(注 歓喜)。

一方、他万喜さんは救いを求めて婦人矯風会(キリスト教の教えのもと、禁酒をはじめ女性・子どもの人権を保護しようとする団体)の活動へと入っていきます。

 

6.嫉妬と愛憎がぶつかり合うタンゴ、名シーンです

要所要所で登場してシックな歌でこの物語を彩る花音舞さん。素晴らしい存在感です。

他万喜に思いを寄せる東郷・亜音さん。彼は夢二をまねて千代紙を描き、それを売っていたんです、他万喜さんは・・。

芸者さんから渡された千代紙でそこに気づき、他万喜に詰め寄る夢二。殴り、つかみ合う二人の愛憎シーン、殴られても他万喜も一歩も引きません。

ここがすごかったの!!!

真ん中の二人は和服、周りのペアを組んだタンゴダンサーは黒の洋装。美しく激しいタンゴ。他万喜は多くのタンゴダンサーを妖艶にひきつけ、夢二はいさかいばかりなのに嫉妬する・・。その不条理。

真ん中で和服のまま、軽やかにジャンプするそらちゃん夢二を見て、振り付けた人、気狂ったか?!と思いましたよ。素晴らしかった!振付がいもありましょうとも!

 

7.女学校から彦乃ちゃんがぐいぐいと

一転、バーをはさんで、花嫁修業に励む無邪気なかわいい場面になります。ザ・宝塚らしいかわいい場面ですね。

山吹ひばりさんの彦乃はわざとかもしれませんが、やや幼い声。純粋にひたむきに先生である夢二を慕います。夢二は絵の正式な教育を受けておらず、大衆画家として画壇では全く評価されていない。そこに彼の大きなコンプレックスがありますが、彦乃はそこをすっと乗り越えていきます。

世間知らずの一途さとそれゆえの強さで、彦乃とそらちゃん夢二は近づき、彦乃といる夢二は本当に安らかに幸せそうなのです。ようやく得た安らぎのひと時。二人は山、川と相互に暗号で呼び合い、手紙を交わしきゃっきゃしています。よかったね、あんた、ようやく安らげる愛が・・・(涙)。ただ、彦乃ちゃんは籠に閉じ込められるように両親に育てられたためか、夢二を籠に閉じ込める=愛だと考えているような怖さも少しありました。

一方、他万喜はただ自分のみが夢二のミューズなのだというプライドから、狂気のような提案を彦乃の両親にします。彦乃と夢二が夫婦になり、自分は姉として一緒に暮らすのだと。この場面の狂気的演技も凄かった!

あ・か・んてーーーー!!!他万喜ちゃん、自分をもっと大切にしなあかんて!オペグラを握りしめて再びわなわなするmiyakoguと彦乃父。(注 物語に入り込んでます)

この彦乃父を演じる若翔りつさんが、まぁ、すんばらしいんだわさ。頑固だけではなく、愛情が深く、礼節もあり、夢二をも愛をもって諭すかのような父。

花に水をあげるように、青い鳥の卵を抱くように(これは最後に出てきます)と、愛の意味を繰り返し教えてくれるのは、実はこの彦乃父なのです。素晴らしい演技でした。

 

8.彦乃の病と絶唱の「うつら、うつら」

そらちゃん夢二とひばりさんの彦乃は、二人で京都へ。彦乃さんは絵の修業と家には言ってあるようです。

二人で暮らす穏やかな日々、絵のモデルは彦乃さんに変わり(他万喜さん・・・涙)、画壇から反感を買いながらも個展は大成功します。子どもの不二彦(美星帆那さん)も引き取り、絵本「青い鳥」を読み聞かせてあげるひばりちゃんの彦乃さん。彦乃さん自身が籠を飛び出た青い鳥なのでしょう・・。

夢二と彦乃さん、不二彦の落ち着いた安らかなひと時の暮らし。

ただ、彦乃さんの病は進んでいくのですね・・・。絵の仕事か、長崎に行く夢二、ついていくと言い張る彦乃。

あ・か・んてーーー!!病気の時は療養第一やで!(miyakoguが言うと説得力)

しかし、知らせがあって迎えに来た彦乃父により、二人は引き離されます。

やせ細った彦乃さんとの再会に驚愕する彦乃父、ひばりさん彦乃の演技。迫真でした。

一人残されたそらちゃん夢二が震える声で歌う「うつら、うつら」という主題歌。絶唱です。

雪(花びら?)が舞い散る中、苦悩を歌うそらさん。

登場する2羽の鳥の秋音光さんと花宮沙羅さん。

美しくも絶望的な歌。

※見どころが多すぎて、二幕とここかやや記憶があいまいでした。

圧巻のソロダンスは二幕、彦乃さんが亡くなって、夢の中の列車で再会するシーンの前ですね。twitterで教えていただき、書き換えました。

 

(2幕からフィナーレは、感想2に続きます)

https://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2021/04/25/155802

宙組・アナスタシア 感想 最高でした!美しい楽曲と圧巻の宙組コーラス、見どころ一杯の「回復」の物語

皆さま、お元気でした?今日は宝塚大劇場にて初日開けてすぐの宙組・アナスタシアの11時公演と15時半公演を観劇してきましたので、感想、ネタバレをできるだけしないように行ってみます!

今日は、観劇できなくなった方のチケットを宝塚お友達が遠方から運んでくれて、見やすいお席のセンターとSS席下手で観劇するという、大変にもう本当にすんばらしい観劇でした。本当にありがとうね(泣)。

絶対に真風さんと目合ったし、まっぷーさんにはずばっと手を差し伸べられての笑顔をいただいので、宝塚お友達と92期生さんのおかげで寿命が10年は確実に伸びたから!

宝塚って何なの?!健康寿命伸びさせるエンタメ?!本当にありがとう!(泣)

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1.作品の持つ力

何よりうならされたのは、宝塚でありがちな説明セリフを一切排除、幕開けからごくわずかなセリフのみで、ロマノフ帝政崩壊とロシア革命を一気に見せ、おばあ様であるマリア皇太后とロマノフ家の末娘であるアナスタシアの強いつながりをクローズアップさせて見せてくれた展開です。

音楽とダンス、衣装の対比で何があったかがずばりと進展、ややこしい説明は一切ありません。ま、もちろん、まぁ様のご退団公演「神々の土地」により、我々宙組ファンがよく訓練されたロマノフ通であることは否めませんが、それにしても、展開がスピーディかつ上手かった。驚きました。

そして、数々の美しい楽曲、テンポよい楽曲が素晴らしかったのです。

私が特に好きなのは、Home, Love, Familyと歌われるメインテーマ「過去への旅」、真風さんディミトリーが楽しそうに歌うリズミカルな「俺のペテルブルク」。

宙組のコーラスやダンスが少しユーモラスな「新たな噂」(かな?間違ってたらごめん)。

真風さんディミトリー、ずんちゃんヴラド、まどかちゃんアーニャが3人でコミカルに歌う「やればできるさ」、真風さんがふっと微笑みながら切なげに歌う「すべてを勝ち取るために」。キキちゃんが見事な声量で歌う「ネヴァ河の流れ」。

さらに、宙組の美しいコーラスが響くロシアを去る際の故郷への思いがにじみ出た歌、列車で旅に出る場面のうきうきや冒険が伝わる歌もとても良かった!

また、娘とも語り合っていたのですが、列車の場面をはじめ映像と舞台セットを組み合わせた立体的な舞台の見せ方が見事で、本当に素晴らしかった。お見事でした。

おそらく、時間をかけて練られてつくられたのだろうということが分かる見事な作品だったと思います。もちろん、部分的にはうん?というところや海外ミュージカル特有の主要役以外の役の少なさもあるかもしれないけれど、そこはもう楽曲と宝塚ならでの華やかさをお楽しみください。マチソワを楽しく、本当に心から楽しめる作品でした。

当ブログでは舞台を悪く言うことはほぼありません。ただ、お気づきの方もおられるかもしれませんが、私が「背景の映像が美しかった」「舞台美術が美しかった」と書いている場合、それは反対にそれ以外、あまり良くなかったということです(苦笑。ただし私にとって、です。もちろんね)。

この作品は、掛け値なしに贔屓目を取り除いても、楽曲と立体的な舞台演出により作品自体が素晴らしい力を持っています。そこは間違いないと思います。ぜひ、一度はご観劇をお楽しみください。

なお、この作品の原作者であるテレンス・マクナリー氏は今年3月、新型コロナウィルスの感染によりご逝去されたとのこと・・。ご冥福をお祈り申し上げます。

 

2.素晴らしかった3人の女性陣

星風まどかちゃんは、ミュージカルのヒロインでした。見事に。強くて賢くてたくましいアーニャ。ただのプリンセスじゃないのですね。ロシアの半分を歩いて移動してきて、身を守るための喧嘩も強くて、一生懸命働いてお金を貯めて、1ルーブルでも無駄にできないわ!と出発する前に今日までのお給料を受け取りに行くのです。ええわ!!好き。

和希そらさんのリリーもとても素敵でした。歌って踊れて演技もできる。WSSのアニータも圧巻でしたが、今回はセクシーで強くて亡命ロシア人が集まるパリ社交界の華の存在。彼女は健康的にセクシーで粋なんですね。行く行くは舞台でご活躍される素晴らしいミュージカル女優になられるだろうと本当に期待しています。

寿つかささんのマリア皇太后は2回目、威厳あり頑固者だろうなという存在感あり、堂に入ったもんです。歌も演技も素敵でした。アナスタシアとの二人の場面、涙涙涙です。それにしても、まぁ様ドミトリー・・。いつ舞台に登場してもおかしくないほどの密接な設定でした。

 

3.真風さん、真風さん、真風さん

もう、もう、もう、真風さーーーーん!!!

ばんばんばんっ!!

(注 宝塚ホテルでキーボード連打のmiyakogu。劇場まで届きそう)

WSSの梅田公演の時にぐっと歌がうまくなられたなぁと思ったのですが、アクアヴィーテの時、うん?リズムをとらえておられるな、歯切れがいいなと思って楽しみにしておりました。

これだけの楽曲を生き生きと歌いこなされていて、そこにまず感動。

真風さんの歌は、一曲、大ナンバー歌いあげますよ、さぁどうです?というより、芝居の中にしっくりと来る歌。感情がセリフのように乗ってお芝居の中に溶け込むような歌で、私はそこが今回、とても良かったと思います。

家族を喪っている真風さんディミトリーとまどかちゃんアーニャ。アーニャがおばあ様であるマリア皇太后にアナスタシアだと認められれば、彼女には家族が戻る・・。そうなることを願い喜びつつ、でも自分とは離れてしまうのだという切なさ。

そこを黒燕尾で微笑みながら歌い始め、声量を落として切なく旋律を終える。見事に心情を伝える歌唱でした。まぁ様のお芝居に溶け込んだ歌を聞いているようでした。素晴らしかったと思います。

真風さん萌えポイントも、ちょっとだけ行っとこ!!

・かばん、斜め掛けな!

・パジャマでもスタイリッシュな真風涼帆な!開襟サービスタイムな!

・旧ユスポフ邸内の劇場に隠れ住んでいるディミトリちゃんな!3年越しの壮大な匂わせなん?と娘と語り合いです。まぁまかファンの妄想はかどる、はかどる

・フィナーレのそらちゃん(娘役群舞に登場)への顎くいっな!

・デュエダンのまどかちゃんへの音楽に合わせての鼻ちょんからの~、お手つなぎでの銀橋移動な!

※手つなぎを見た瞬間、「鼻ちょんから、手つないできたで!このトップコンビは!」と頭の中、ぱーんと飛びました。ばんばんばんっ!!

 

4.見どころ一杯!

舞台を斜めに使ったり、列車を回したり、丘の向こうから映像がせりあがってきたり(人ちゃうねん、映像がせりあがってきますねん。見て!)、バレエの観劇をしている場面を心情を4重唱で聞かせつつ、バレエもしっかり見せると、本当に上手いんです。この舞台は。心にくいほど。

革命の中で辛い体験を余儀なくされた人々を描いているのですが、後味悪くなく、ハッピーエンドの予感があるエンディング。

あなたは何者なのだ?と問いかけられながら、喪ってきた場所から逞しく登場人物が「回復」する物語だと、私は思いました。リピートするぜ!

バレエの場面は、オデットの潤花ちゃん、ジークフリートの亜音有星さんのお二人のダンスと見事なリフトに加えて、ラスボス・優希しおんさんのロットバルトですよ!

マリア皇太后、ディミトリー、アーニャ、見張ってる芹香斗亜さんグレブの歌で忙しいのに、バレエまで踊ってはるんですもの、大忙しです!

後ね、可愛らしい潤花ちゃん、気品のある笑顔の柴藤りゅうさんもようこそ、に加えて、誰?この美人ちゃん?の愛海ひかるさんの娘役さんも素敵でした。愛海ひかるさんはみりおんちゃんにちょっと似ておられるように思います。

劇中、銀橋に皆さんがずらっと並んで歌う噂話の歌も良かったし、ロシアを去るときの故郷を思う歌もコーラスがうわーーと舞台から立ち昇るのが「見える」ようなんですね。宙組さんのコーラスは。音の塊があたかもそこにあるように、見えるように思えるほどの厚みがあるのだと思います。

フィナーレも見どころ一杯なのですが、今日は真風さんと絶対目あったし!!という記憶ですべてがぱーーん!なので、どうぞご覧になってくださいませ。

※語彙力を無くすと、ぱーーんだの、どーんだの、擬態語に頼りがちなヅカファンあるある・・。

皆さまも、劇場でどうぞご観劇をお楽しみください。

宝塚観た!ミュージカル観た!、あら、バレエもちょっと見たわ!と一粒で二度以上に美味しい演目です。

月組・WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-/ピガール狂騒曲 感想 ただただ尊く楽しく美しく!

皆さま、お元気ですか?本日、金曜に初日開けて4回目の公演を観劇してまいりましたので、感想をお送りします!(ショーの見どころは少しお伝えするけれど、お芝居のネタバレは避けますね)。

一言で言えば、ただただ尊い・・。

そして、楽しく美しい!!

初めて宝塚を観た気持ちを思い出しました。ありがとう、宝塚!そういう感想です。

作品自身の持つ力以上に、今回の観劇はファンにとって尊く楽しいように思えます。それはなぜかと考えたとき、思い当たるのは、演じる側の”喜びの粒”が劇場を溢れんばかりに満たし、客席にストレートに伝わるからではないかと思います。

月組の皆さんの喜びも、初舞台生さんの喜びも。舞台に立っている皆さまのフレッシュな喜び。それが私たちの心に伝播する。そういう舞台のように思えます。

新型コロナウイルス感染症の影響により、宝塚大劇場の公演も長らく中断、花組さんの「はいからさんが通る」のチケットも残念ながら観劇には至りませんでした。昨年12月の宙組「オーシャンズ11」千秋楽後、ようやくたどり着いた大劇場です。

ただいまーーーーー!!!(涙) f:id:miyakogu:20200927214301j:plain

1.WELCOM TO TAKARAZUKA -雪と月と花と- 感想

1)チョンパで開幕、尊いトップスター

照明が落ち、劇場中の期待が高まる中、チョンパでぱぁーーっと明るくなり、花道までずらっと並ぶ明るい美しい衣装の月組の皆様。銀橋をそそと渡るトップスター・珠城りょうさん。

「あなたの夢はなんですか みんなあなたに叶えましょ」

 作詞:植田紳爾氏

ウエルカム・トゥ・タカラヅカ♪♪と繰り返されるメインテーマの冒頭の歌詞です。

私たち観客に夢は何かと問い、叶えましょと一緒に言ってくれる!

尊い・・。なんて尊い頼れるトップスター・珠城りょう!

たまちゃんは確かに一緒に叶えようとしてくれるはず、どーんと任せようではありませんか、宝塚に!

俺の寿命も任せた! ←落ち着いて、歌詞をよく読んで、miyakoguさん?宝塚の専門領域は夢や愛なんで・・。

 

2)尊い初舞台生の向上

そして、口上です。そもそも、初舞台生さんというのは常に尊い。

美しい少女が強い意志で宝塚を目ざし、2年間学び、初めて宝塚大劇場の舞台にあがる隅から隅まで一生懸命で笑顔の美しい若い女性。そんなもん、尊いに決まってますやん?!

今年はそこに新型コロナですよ。ずっと舞台に上がれなかったんですよ。練習だって隔離ですよ。その波を乗り越えて、美しいスタイルをキープして、おそらく一生懸命練習して、待って待って春のお披露目のはずが、ようやく初秋の今。スミレ色のお着物が本当に綺麗でした。

初舞台生をお披露目する光月組長さんの声が暖かく思わず涙涙。

一生懸命な口上にまた涙涙涙。

嗚咽しかねないところでした。気付くと、お隣の方もハンカチでずっと涙を抑えておられ、まったく同じところで泣きまくる二人。無言の連帯感がありました。2階9列〇〇番付近におられたあなた!同志です。

 

3)松本悠里先生の雪の巻

赤基調のお着物で美しくご登場。ドラマチックにクラシックと合わせた日本舞踊です。

今回の公演でご退団される松本先生。本当に年齢とは関係ないのですね、全身を使った表現というのは。松本先生の美しい手の所作、何とも言えない切ない表情、美しい衣装、豪華な鬘に見とれました。技が尊いです。

 

4)月の巻

斬新かつ、ただただ美しい!ぜひぜひ劇場で実際にご覧ください。

暗い照明の中、ちらちらと光る衣装の袖(多分)。何が始まるのか、どきどきしていると、月がどんどん明るくなっていく中で皆さんが美しく踊られます。

このセンターで皆の動きを自在に自然に統率しているように見える珠城りょうさん。ああ、珠城さんは「月の御子」なんだなぁと思わせる存在感です。

最後の扇の場面、月の光がゆらめく海を見るようでした。クラシックに合わせて日本舞踏でこれだけの人数で行うマスゲームのような場面。

宝塚が唯一にして随一だろうと思います。尊い・・。ぜひ劇場でご覧ください。

 

5)花の巻

月城かなとさんが鏡を取り出して自分をご覧になります。

はぁーーー。傾城の美女なの?!

そりゃ見ますよね、お美しいですものね・・。あの人、絶対にこれまでに国を3国くらい傾けてるって!美が尊い・・。

他の場面を含めてれいこちゃんと鳳月杏さん。和物の所作では特にこのお二人のひらひらとした手の動きが美しく目を惹きました。

美園さくらちゃんも日本人形のようで本当に美しいショーでした。45分でさくっと終わるところも良いところです。

 

2.ピガール狂騒曲 感想

演出の原田先生のご挨拶にあるとおり、シェイクスピアの「十二夜」の枠組みをベル・エポック時代のパリを舞台に、ムーラン・ルージュをめぐる物語に仕立ててあります。

・ムーラン・ルージュに憧れ働かせてほしいとやってくる男装の麗人ジャック(ジャンヌ)が珠城りょうさん ※異母兄のヴィクトールと2役(見事に演じ分ける!)

・ムーラン・ルージュの支配人シャルルが月城かなとさん(渋かっこいい!)

・パリで大人気の本の”陰”の著作者ガブリエルが美園さくらさん(潔くてかっこいい!)

・表向きはその本の著作者であるウィリーが鳳月杏さん(面白うまい!)

・ムーラン・ルージュの振付師ミシェルが光月るうさん(うまい!)

・ムーラン・ルージュの常連客のロートレックが千海華蘭さん(うまい!)

・ムーラン・ルージュのダンサーで回転しまくるレオが暁千星さん(美しく回る!)

 ※このイケメンダンサーズに新人公演主演予定だった礼華はるさんも、髪型が素敵でお似合いです(かっこいい!)

・ウィリーが雇っている弁護士ボリスが風間柚乃さん(動きだけでやたらと面白い!)

だいたいこれくらい抑えておけば、後は劇場にて!

 

1)珠城りょうさんの男女の見事な演じ分け

珠城りょうさんはジャンヌちゃんなんですね。本当は。(”ジェンヌ”でなくお名前ね)

ある事情から男装し、ジャックとしてムーラン・ルージュにやってきます。憧れを持って仰ぎ見ていた赤い風車。

実は異母兄がいてこちらは伯爵。このヴィクトールの青い衣装と髪型、特に左側からみた横顔が私の大変に好みでございまして・・。ありがとう!!

ちょっとちゃらいけれどいい人そうなヴィクトールと、秘密を抱えて憧れを胸に純情でいい人そうなジャック(ジャンヌちゃんの男装)。

本当にどうなってるんだろう?と思うほど、不思議にその時々で男性に、また女性に見えます。足の出し方、揃え方、肩の出し方なんだと思うのですが。お見事でした!

その演じ分けと、あの横顔をもう一回見たい!(※)少し長めの髪型が尊いです。

二役を演じる珠城りょうさんが同時に舞台上に登場する場面はあるのかないのか、あるならどうするのか?そこは劇場でご確認ください。

※と思っていたら・・。もともともう一回観る予定でしたが、観劇後、miyakoguに友の会さんからとんでもないメールが・・!ありがとう!(涙)

 

2)月城かなとさんのイケおじシャルル

シャルルーーー!ムーラン・ルージュは君の夢の場所だったんやね?

その思いは、まるで宝塚への思いのよう・・。現代の舞台をめぐる状況と物語の中のムーラン・ルージュのピンチが重なるかのようです。

利益だけでなく、夢の場所を大事に大事に守ろうとするシャルル、最後には・・。うふふ。劇場でどうぞご覧ください。

あ、シャルルの歌で劇場を沸かせる場面があります。こちらもどうぞお楽しみに。

 

3)美園さくらんさんのきりりとしたガブリエル

有村先生の黒白縞の衣装を見事に着こなすさくらちゃんです。IAFAのエマもそうでしたが、彼女は「ついてまいります」という役よりも、こういう意志の明確な現代的な女性像がしっくりきますね。といって、きゃんきゃん言ってる訳ではない。自分の意志で未来を変えよう、何かをつかみ取ろうとする賢い強さ、潔さのある女性です。

 

4)鳳月杏さんのウィリーと風間柚乃さんの迷コンビ

この二人がまぁ、面白くて上手いんですねぇ。そこに光月るうさんも加わって、笑いを持っていくメンバーです。

鳳月さんはセリフの間合いややや漫画チックな動きで、足が長い分、無駄に面白い!

風間さんは、セリフ以上にあれ、才能ですね。動きだけでおかしいんです。オタクが推しをこっそり見守るような場面がありますので(多分、みんなが稽古場に潜入してやりたいやつ)、どうぞお楽しみに。

 

5)ムーラン・ルージュのダンサーチーム

いやはやまぁ、かっこいいわ、回るわの暁千星さんリーダーのダンサーチームです。

暁千星さん、英かおとさん、彩音星凪さん、礼華はるさんの4人組、長身でスタイルが良くてそれぞれ個性の異なるかっこよさ!ありちゃんの回転はすごいし、礼華はるちゃんの髪型もかっこいいし。ムーラン・ルージュのショーは娘役さんダンサーたちのカンカンとともに、ぜひご注目を。ただただ楽しい!

あ、娘役さんチームに交じってあれこれやってるおだちんにもね、ぷぷぷ。

 

6)フィナーレ

せり上がって伸びやかに歌うありちゃん、力強い存在感です。

106期生さんの賑やかに美しいロケット。お衣装が水色・ピンク・白で綺麗でした。皆さんがほっそりとしたスタイルを維持しながら開幕までずっとこのロケットを練習してこられたのかと思うと、また泣けて。やっぱりお隣さんも泣いておられて、無言の連帯感です。

男役に戻った珠ちゃんのセンターの迫力。

黒燕尾で堂々とセンターを降りてくるれいこちゃん。(本来なら全ツがあったと思うのですが、その分やや初々しくもありました)

最後に再び黒燕尾で登場する珠ちゃんの圧倒的存在感

美しいシルエットのドレスを着こなすさくらちゃん。裾が翻るのが本当に綺麗でした。

月組のかっこいい娘役さん、端正な男役さんの黒燕尾。ただただ美しかったのです。

最後の階段降りでの月城さんとさくらちゃんの衣装と羽の色、珠ちゃんの羽にもどうぞご注目を。男女の色を入れ替えたような、どうだっていいんだ、そんなこと、というような粋な衣装、演出でした。

 

3.泣けた植田先生のご挨拶文

坂東玉三郎様が監修、植田紳爾先生が作・演出のショー「WTT」ですが、パンフレットの植田先生の挨拶文が素晴らしいのです。

「生命の賛歌を」というタイトルです。宝塚歌劇団がどれくらいの覚悟で、先生方も生徒さんもここまで進んでこられたのか、どれほど必死でこの舞台を創り上げてきたのかがストレートに伝わりました。

命がけなのですね。舞台は。そして、我々観客のことも、命がけで観にきてくださったのだと気遣ってくださっています。miyakoguはまぁ、実際命がけでここまで来たのは事実。うんうん。いやぁ、がんばってきたよ、俺も。

生徒さんたちの姿に「宝塚の生徒としての伝統と矜持と誇りを感じています。」と書かれた先生ご自身の伝統、矜持、誇り。それがどれほどのものなのか、想像できました。

最後の一文「本日はほんとうに、ほんとうに有り難うございました。」の”ほんとうに”の繰り返しが、植田先生の心からのお気持ちなんだろうと受け止めました。

私たちから「ほんとうに、ほんとうにありがとうございました」という気持ちを伝えるには、客席から”拍手の花束”を贈るしかないのだろうと思います。精一杯に。

 

さて、観劇が終わりtwitterを見てみると、TLにチケットの当選の喜びや驚きが溢れていました。友の会が随分、親友になってくれたんだろうなぁと、先日入力した月組さん追加抽選結果のメールを何気なくチェックしたところ・・。

えええええ??え??え、SS席って、え?

前方の40番台のお席?ええええ?!というまさかの展開がmiyakoguをウエルカム・トゥ・タカラヅカしてくれてたのです・・。動揺のあまり、阪急の特急で一駅乗り越しました(笑)。

ほんとうに、ほんとうにありがとう、宝塚(感涙)。

ミラーボールも回っていました。