代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

真風涼帆リサイタル・MAKAZE IZM観劇感想 男役の魅力と爆笑と安心と

真風さんファンの皆様、お元気でしたか?

例の件について、記事見出しや憶測をうっかり目にして、コンサートで真風さんがお話になられた時の様子を伝え聞いて(あるいは現場でご覧になって)、心配と怒りと疑心暗鬼で食欲減退や睡眠不足になられたファンもおられたと思います。私は仕事多忙もあったのですが、深夜にあれこれ情報収集に走っていたため、やや睡眠不足気味で向かった国際フォーラムでした。

この私が!真風さんの開襟チェックをしなかったほど、心配していたんですよ。ええ。今、開襟の深さのチェックをぬかったことを、めちゃくちゃ後悔しています・・。

マチネが終わり、合流したマカ友ちゃんと軽く乾杯。お互いに出たのが「安心した」。コンサートでご自身から話をされ、休演日を挟んでの見事な切り替えでした。(多分、企業の立場からは、話をするのは止められたかな?と考えます。はい、これは私の勝手な想像ね)

今日観たのは、晴れやかですっきりとした、真風さんのこれまでを振り返る退団前コンサートでした。普通に明るく楽しく、少し寂しく。多くの方にとって予想外であったのは、真風さん最大の応援団=潤花ちゃんの超明るい存在だったのではないでしょうか?

今日なんてね、潤花ちゃん作詞作曲の「今日も元気にお腹を抱えてわっしょいしょい♪」という謎の名曲を、観客も一緒に踊ったんですよ(笑)。

あの元気印で有名な桜木みなとさんが困ってるんですから・・。ずんちゃんのお兄様キャラも素敵です。

 

本当に、様々な憶測や出所が判明しない情報が入り乱れた数日間でした。

ただ、ご本人たちが否定されたことに加えて(会には否定メールがそれぞれ流れたと聞きます。はい、ここも伝聞)、私には星組時代からずっと舞台を観てきた時間がありました。その時間は少なくとも確かに共に生きている。加えて、スカステも出版物もくまなくチェック、真風さん発言データを集めまくっているわけです。

深さで言えば宙組時代からご一緒されている宙組生さんや宙組OGさんよりも深いくらいかも(笑)。星組の泣き虫時代のぴよぴよ真風さんだって知ってるんだから!潤花ちゃんにだって、負けないわ!濃厚さでは負けるけど・・(笑)。

 

リサイタルで印象に残ったシーンを以下、お伝えしてみます。楽曲の順番や内容はtwitter情報を元にしています。記憶違いもあると思うので、ごめんやで!

あ、ペンライトは自由に光らせて、振ってました。首にはタオル、薄手のタートルネックの上にTシャツを重ね着。オペグラを持ち、ペンライトを振りながら、拍手もする。大変やったわぁ!ソワレでは、お隣のお二人組とリズムを合わせてふりふり。無言の連帯感がありました。

 

1.オープニング

”俺は俺らしく 君は君らしく 胸を張って生きてゆこう”が印象的なテーマソング。

今日のマチネで、ここの「君らしく」で手を差し伸べられたのは多分、いえ、きっと私!うきゃ!(思い込んだもん勝ち。その一帯の皆様とご一緒にね)

ずんちゃん中心に「カルトワイン」の楽曲もオープニングすぐに。良かったなぁ。

 

2.ダンディー

赤紫ぽい衣装で肩にもふもふつけた真風さんがご登場。

ここで始まるMr.ボージャングル。すっしーさんの名演です。ふっと世界に入っていくのが本当にすごい。

オーシャンズ11のジャックポットから、ロミジュリの真風ティボルト。迫力ありました!踊る娘役ちゃん達の衣装も表情もかっこよかったなぁ。潤花ちゃんの美脚とかっこいい表情もチェックしてね!

ここでは、337拍子で我々も参加するコーナーがあります。優しくきびきびとした桜木みなとさんの先導でNICE GUYのテーマソングをご一緒に。妙に楽しかったです。

 

3.風と共に去りぬ

スカーレットの潤花ちゃんが似合うのよ。さすが道産子プリンセスちゃん(今回、命名されてましたね)、潤花ちゃんの白いドレスの後ろにタラの土地が見えました。美しく力強いスカーレット、何だか農場も再建しそうなんですよね。

堂々登場されるレット・バトラーの真風さん。石田先生が先生方に聞いてくださったそうですが、真風さんに演じてほしかったお役№1だったとのこと(まだ演じていない中で選ぶなら、だったと思います)。ずばりはまり役。ただ、もう少し大きめのスカーレットさん相手に一度、タカスペでされているので、ほぼ自分のお役ですよね!ご自分でもおっしゃってました。

セントルイス・ブルース

かっけー!赤いお衣装の桜木みなとさんをセンターに、男役さんたちがハットをかぶったり脱いだり。ハットを取った時の目がセクシーですよね。お一人、一番後ろでめちゃくちゃ表情豊かな方がおられるな?と注目。今回、給水で注目を集める鳳城のあんさんでした。

ナイト&ディ

ここの緑のお衣装のトップコンビがオルゴールのてっぺんについているお人形さんみたいで、大好き。クラシカルなバービー人形の男役版という感じです。

真風さんの歌唱はFWMでぐっと変わりましたよね。その成果が感じられる英語での歌唱です。今日のソワレで階段上からの「You!」は多分、いえ、きっと私!(思い込んだもん勝ち・・以下同。なお、2階後方のため遠い)。

 

4.ジャポネスク

まず、白鷺の城の歌を瑠風輝さんが朗々と。娘役ちゃん達を率いる天彩峰里ちゃん。すっきりされたかな?キュートな美少女だわ。

ここで、真風さんの故郷、熊本県の民謡「田原坂」。”越すに越されぬ 田原坂”というのは確かに聞いたことがあります。モダンなお衣装の真風さんをセンターに男役さんが勢ぞろい。真風さんの背中には宇宙、星、雪のマークが。

田原坂の次は、吉田拓郎さんの「人生を語らず」。”越えて行け そこを 越えていけ それを”という歌詞は聞き覚えがあります。ザ・男という感じの歌。男役さんが舞台の上に座ったり、立って歌ったり、お一人ずつの場面がありますね。誰が歌っても上手い宙組さんです。この2曲は男役さんの魅力が炸裂しています。

FWMの時も素晴らしかったのですが、真名瀬みらさんと若翔りつさんのお二人の歌、本当に素敵ですね。好きですわ。(確かここだと思います。記憶違いだったらごめんね)

そして、「娘ソーラン」ですよ!ぶち上がりました。道産子プリンセスの潤花ちゃんと宙組ガールズ、きりっと歌ってくれはります。最初、大漁旗を持って登場する愛未サラちゃんと夢風咲也花ちゃん(だったと思う)。かっこいいよね!

 

5.海人イレブン

この冒頭がIZM様衣装の「ハネウマライダー」、続いて娘役ちゃんにきゃぁきゃぁ言われる「モンロー・ウォーク」です。このリサイタルのセクシーパート!

一緒にきゃぁきゃあ言いたい!おばちゃんも混ぜてほしいわぁ。(物陰から覗くmiyakogu)

権利関係でタイトルを使えないため、「海人(うみんちゅ)イレブン」となっています。ぷぷぷ。(登場する9人と真風さん、ボーイの変装してやってきた瑠風さんと合わせて11人かな?)

海辺でくつろぐIZM様(パンフにある役名はミスターS)に、指令の電話がかかってくるんですよ~。ここはどうぞ配信でお楽しみください。

散々大変な目にあったので、戻りたくないミスターSの真風さん。何とか帰って来てほしいカンパニー。過去に演じた役について、いかにひどい目にあったかの回想が始まる訳です。ぷぷぷ。

天は赤い河のほとりからは、カイル役の桜木みなとさん。ええ歌やなぁ、ここのオープニングのメロディ、好きだったんですよ。

ランスロットからは、ランスロット役の真名瀬みらさん。このバウ公演はリアルでは間に合っていません。残念!映像で見た天寿さんとのお芝居が好きでした。

日の当たる方へからは、ジキル博士役の雪輝れんやさん。真風さんがパジャマで眠るシーンがあったよね?凝視した記憶あるわぁ。DC千秋楽で真風さんが号泣された演目。これも天寿さんにお世話に。

ヴアンパイア・サセクションからは、アルカード役の若翔りつさん。レモン・ツリーが象徴的な存在でしたので、レモンの植木鉢を持ってご登場。

黒い瞳からは、ニコライ役の秋音光さん。愛ちゃんと真風さんの黒い瞳、好きやったなぁ。私、ニコライ坊ちゃんの真風さん、妙に好きなんです。

異人達のルネサンスからは、ダ・ヴィンチ役の湖風珀さん。宗教上の権力闘争?に巻き込まれて・・と遠い目。

アナスタシアからは、ディミトリ役の優希しおんさん長いコートを翻して踊るキヨちゃん、素敵でした。あのコートを着て綺麗に脚を上げ、回転されるんです。見どころです。

ネバセイからは、ジョルジュ役のロイヤル柴藤りゅうさん。いやぁ、アナスタシア、ネバセイと大作続きでしたね。

シャーロック・ホームズからは、ホームズ役の潤花ちゃん。彼女、本当は男役でもいけたんじゃないのかしら?という力強い目線です。

ネバセイのワン・ハート(そういう使い方です?という感じですのでお楽しみに)から、アナスタシアのJurney to the pastへ。いい曲多いなぁ。アナスタシアの楽曲、本当に良かったですよね。

 

6.ガール・IZMからフィナーレへ

SHISHAMOさんの「明日も」を歌う娘役ちゃん達。本当に、可愛い!

黒髪がトレードマークの水音志保ちゃんが今回、珍しく明るいブラウン系?です。もう、みんな可愛いわぁ。ついこの間まで、苺美瑠狂の明日香役でふっきった演技が印象的だった花宮沙羅ちゃんもキュート!

一曲終わると、潤花ちゃんが炸裂するMCタイムが始まります。もうここは、一杯SNSで伝わっているので省略!一杯話したいこと、したいこと、クイズにしたいこと、伝えたいことがありすぎて、炸裂している潤花ちゃんです。面白いなぁ。

出てくる真風さんが膝に手をついて崩れ落ちながら笑ってしまうのが、見ていてほっこりタイムです。

真風さんが「Lemon」(米津玄師さん)、潤花ちゃんが「君に送る歌」(シェネルさん)、再び真風さんが「まんげつの夜」(ナオト・インティライミさん)を歌われた後、ホテル・スヴィッツラハウスから「Lives in the theater」で大団円です。

ホテル・スヴィッツラハウスの無観客配信を覚えています。劇場で生きる時間、劇場以外での暮らし。演者たちの歌であり、観客の歌でもあるかのようにも思えます。私は植田景子先生の著書を読んだことがありますが、おそらく何か大きな喪失を観劇で埋めていかれたのかな?という記述があり、その思いが込められた素晴らしい楽曲だと思います。

また、「まんげつの夜」の後だったかな?と思うのですが、真風さんがにこっと、下級生時代を思わせるような可愛らしい笑顔を見せられる場面があるんです(場面の記憶違いだったらごめんね)。本当に清らかな柔らかな笑顔で、私はその笑顔が好きなんです。何となく、まぁ様に甘えておられた時のような笑顔。あんなにクールな男役さんなのにね。

 

7.アンコール 希望という名の光

今回、私が一番強く印象に残ったのは山下達郎さんのこの楽曲です。

真風さんが2017年の巴里祭でもアンコールで歌われた曲。当時、熊本の震災後であり、真風さんが心を込めて歌っておられるのが伝わってきました。

その時に印象に残ったフレーズは「眠れない夜のために 子守歌があるように」。

今回は「何度でも起き上がって 立ち向かえる力を送ろう」でした。

特に「何度でも起き上がって」の力強さ。

ああ、この方は大丈夫だ。何があっても立ち上がる力がある。

初めての新人公演の5分前に泣いてでもやり遂げたという、あの時からずっとずっと、人間の芯に大きな強さがある人。大丈夫。そう確信できました。

主演として舞台の真ん中に立ち、何作もやり遂げてこられた。そこからしか見えないもの、真ん中に立つ者しかわからないこと、逃げない強さ。これまでの経験の中で、この方が一つずつ、一歩ずつ蓄積されてきたものの厚みと強さ。その揺ぎ無さを感じ、安心したのです。大丈夫だと。

今日、観劇できて本当に良かった。リアルに真風さんの姿を観て感じなければ、変な方向で心配ばかりしていたかもしれません。

もちろん、失敗したり、後から考えたら良くなかったり、こだわりが少し面倒だったり、言葉が少し厳しかったり、まだまだお若い方なりにいろいろなことがあるだろうと思います。

でも、そこから軌道修正したり、起き上がる力こそが大切ですもの。30代(フェアリーですが推定)は、私たち50代社会人から見たらひよっ子さん(笑)。(真風さん、ごめんなさいね)

 

どうぞ、千秋楽まで無事に駆け抜けられますように。

007が素敵な作品になりますように。

潤花ちゃんが明日も弾けていますように。

真風さんが幸せでありますように。

配信を、どうぞお楽しみください。だって、潤花ちゃん、気になるでしょう?ね?!