代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組・デリシュー 感想 見どころ満載!美しい色彩の甘美なるパリショー、ホームズもね!

皆様、熱い夏、お元気ですか?今日は6回目にしてようやく全貌をつかんだ宙組「デリシュー」の感想をお届けしますよ!ホームズについても少しね。

いやぁ、開幕からなぜここまでかかったかというと、お耽美シーンで登場する真風ベラミ様の胸元開襟が深すぎて、あ、うわ、ちょ?うきゃーとオペグラで凝視、その後、キャンディ・ケーンの娘役ちゃんずの可愛さにうっとりして、気づくと毎回、パティシェ真風さんが「誰かを勇気づけたい」と歌っておられ、miyakogu涙・・というループをですね!都合4回ほど繰り返しまして、全ての記憶が吹っ飛んでたんですよ。お芝居もショーも。わなわな。

で、5回目から、そうだ、オペグラで全体像を観よう!(矛盾あり)という究極の技を思いつきまして、ようやく全体像を把握したわけですよ。ええ。

↑ miyakogu・・、本当にそれで全体像を把握できたと思っているのですか・・(by 心の中のメーテル)

なので、感想をようやくお届けするわ!(以下、ショーのネタバレがっつりなので、要注意でお願いしますね)

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(大劇場内フルールの2階、ラ・ロンドの公演デザートです)

 

1.生田先生 vs 野口先生 真風の素材を活かしてみせる頂上決戦?

バウ公演でお若い演出家の方々の台頭が著しい現在の宝塚歌劇団。頼もしい限りです。

そんな中にあって、「男役・真風の素材を活かせるのは俺」頂上決戦が繰り広げられている本公演パンフレット。少し前にはスヴィッツラで植田先生、フライイングサパの上田先生と、真風にコートを着せてみたいわ公演もありましたね。

両者対決のパンフレットは、挨拶が長い!そして文字が小さい!生田先生も野口先生も写真の気合が違う!

ただ、やはり野口先生のパティシェコスプレの熱さが、ショーに軍配を上げさせたかなと思います。

 

2.華やかな甘美なるパリショーを彩る色彩の美しさ

全編を通じて、本当にお衣装が綺麗で華やか。加藤真美先生と古き良きパリの相性はぴったりそう。スカートの裏地をフル活用されています。

冒頭、潤花ちゃんのあっ!という衣装替えの工夫に、カンカンの時の大階段の皆様の白いお衣装のスカート裏地の濃いピンク。ここは次はスカートを降ろすと、真っ白なドレスになるんですね。カンカンの場面は、白・濃淡の紫・濃いピンクと本当に薔薇が咲いたような美しさでした。

そして、デュエダンの潤花さんの綺麗な青いドレスのふんわりとしたスカート。中に青みがかった薄いグレー(パープルかな?)と緑のふんわりとした布地が重ねてあり、表面の青の布地の下にその緑が透けて見えて、きらめきます。ぜひご覧ください。

 お耽美シーン(第3章のフォレ・ノワール三重奏)でのある新聞での掲載お写真が少しどきっとするものだったので(その後、撤回されてましたっけ)、開幕すぐに、関西オールドファンの間にすこしお下品なショーだという噂が回りました。残念ながら。

その場面はご存知のように一部、振付が変更されています。私は変更前にどうなんだろう?と拝見したのですが、華やかでゴージャスで、パリ盛りだくさん、宙組スターの魅力を全盛りしましたんでどうぞ!!という胸熱ショーで気になるものではありませんでした。振付変更後は宝塚あるあるのスパイス場面かと思います。鞭がお嫌いな方はその場面はスルーでね。

私はずっとオペグラで真風さんの胸元を追っていたので、何もわかりませんでしたね、ええ。

 

3.見どころ一杯です!第1章から第2章へ

ぼーとしていると、真風さんの解禁胸元の残像でショーが終わりかねません。宝塚大劇場の千秋楽も間近ですが、miyakogu的見どころをお送りします。遅くてごめんやで!

・幕開け

茶色系統の可愛いチェックのお洋服を着て出てくる潤花ちゃん。これが白いドレスにぱっと切り替わります。ぜひご注目を。パティシェ姿で降りてくる真風さんル・ヴォンを中心にぱーーんと一気に明るく華やかに。スカステでおっしゃってた洋物チョンパ、輝くばかりの美しい場面です。

・大階段でどんどん降りてくる皆様

あれ?と思いますが、大階段でどんどん降りてくる皆様。ショー最後のパレードのスタイルで冒頭に華やかに、今の宙組をご覧くださいという感じです。桜木みなとさんと皆さんの被るショコラケーキのお帽子がかわいい!

・さぁ、皆様ご一緒に!のペンライト

二つずつマカロンペンライトを持って、皆様も銀橋にずらり。我々も点灯してノリノリでペンラでダンスです。後ろの方のお邪魔にならない程度にね!

「メルシー!」と真風さんが言ってくれはるので、フリフリし甲斐もありますよ~。

・花道まで広がる華やかなカンカン、大階段には初舞台生さん

真風さんが潤花ちゃんの背中を押してカンカンに送り出されます。

とびっきりの笑顔で潤花ちゃんが回る回る回る。ここでは桜木みなとさんや優希しおんさんのダンスにも目を奪われます。よく片足上げたまま回れるよね?皆様、すごいわぁ。

・王妃のお茶会(第2章)

芹香斗亜さんのマリー・アントワネットがお茶目でとっても素敵で、ドレスがこれでもかのベルサイユスタイル。宝塚のお衣装部さんはよくこれだけゴージャスな作品、おつくりになられますよね。本当にすごい。ぜひご注目ください。本当に綺麗。

女官長の寿さんもノリノリで貴婦人は全員、男役さん。りんきらさん、まっぷーさん、春瀬さん、水香さん、穂稀さんでゴージャスにも美しくも可愛くもです。

柴藤りゅうさんと留依蒔世さんのマカロン伯爵がバーベル上げたり、風色日向さん・亜音有星さん・大路せりさんの若手三人組が可愛くイチゴのダンスを踊ったり(却下されてぷぅとなるあのんちゃんが可愛い)、瑠風輝さんと鷹翔千空さん兄弟が暗いスミレの砂糖漬けの歌を歌ったり、クレープ男爵和希そらちゃんが朗々と歌ったり。宙組が誇る歌上手さんたちを大変贅沢にコミカルに無駄遣いです(笑)。

もっと良いものがないのかしら?というアントネット様に、フェルゼン真風さんが最後にアイスクリームを持って登場。真風さんのフェルゼン、私は映像のみですが、超久しぶりです。(紅さん主演のバウ公演ですね)

そして、おキキ様アントワネットがばーーーんと美脚をお出しになり、ノリノリで銀橋で盛り上がるお茶会なのでした。すっしーさんの王妃様~という制止もむなしくです(笑)。超超超楽しい!初見の方はわぁとなりますよー。

 

4.ぐいぐい来るよ、第3章から第4章

 ここが話題になったお耽美場面。確かに当初の振付が新聞の写真に使われたのをみると、ちょっとエロティックであわわとなる訳ですが、これも真風さんの漢な男役の色気がそうさせちゃったかな?

少し振付も変わったわけですが、真風さんファンの同志はもちろん開襟胸元をうぎゃーーと見守っているので、ろくに全体像を観ていないわけですよ。ばんばんばん!!(miyakoguも同じく)

この場面は留依蒔世さんの素晴らしい歌唱を聞きながら、真風さんの胸元と、レザン桜木みなとさんの太ももと、潤花ちゃんとずんちゃんの真風ベラミ様取り合いっこファイトを見とけば、まぁいいんじゃないかな!うん。

そこから黒と金基調のお衣装の皆様が銀橋を渡って歌いつなぐ場面へ(確か。記憶が一番飛んでいる場面なのでつながりを思い出せないのです)

で、ふと我に返ると(気を失っていたんかーーい?)、パイナップル(でしたよね?)をバックに、真風さんが再び登場、ねっとりとベサメムーチョを歌い上げ、宙組男役さんが超オラオラする場面です。ラストは皆さんもポンポン持って登場、盛り上がりますわぁ。

私が見た回では一度、暗転してはける直前に真風さんがねっとりウィンクを飛ばしておられましたわ。(他でも確か2回ほどウィンクはありますよね)

 

5.とびっきりキュートなキャンディケーン 第5章

ここなのよ。普段、私がようやく我に返るのは(それまで記憶を失いがち)。

遥羽ららちゃんを先頭に、天彩峰里さん、愛海ひかるさん、花宮沙羅さん、春乃さくらさん、朝木陽彩さん、愛未サラさんが、めちゃくちゃキュートに、真夏のサンタさんお付きみたいなかわいい衣装で出てこられる訳です。

もう超絶かわいいから、ぜひ見て!!

そして、キキちゃんがいつの季節のパリも好きと歌って出てこられて、タップ。星月梨旺さんが超かっこよく決めて拍手ですよーー!何でもできる星月さん、退団が惜しまれます。

くるくるキャンディみたいなマイクの前で歌う2人1組のペアも素敵です。下手一番左端の愛未サラちゃんが表情豊かで、見ていてとっても楽しいので、どうぞご注目くださいね。

 

6.ほろりの第6章

これまでの観劇では、キャンディケーンで少し正気を取り戻して、気づくとこことなっていました。 真風さんがええ歌、歌いはるんですよ。。(涙)

とざされたパリの街、これはたぶんコロナのことでしょうね。世界中、どこも同じですが、パリ=宝塚大劇場とも受け取ることができ、憧れたパティシェになり=タカラジェンヌになりとも置き換えられそうです。

そう聞いていると、「誰かを幸せにしたい 誰かを勇気付けたい」と歌う真風さんは真風さん自身、そしてタカラジェンヌさんのことだろうなと思えます。

ここで毎回、一人涙するmiyakogu・・。

手術で入院していた元旦に、一人で病室で見たNHKのアクアヴィーテ。抗がん剤投与の2時間半の間、ずっと宝塚のDVDを見ていたことを思い出します。

真風さん、あなたは確実に一人の闘病者を勇気付けてくださったんです、本当にありがどーー、わぁーー(涙)、じゅるじゅるーーとなるのでありました・・。

ここの「虹色の薔薇」、素敵な歌詞、楽曲です。

 

7.美しいマカロンタワー 第7章

しんみりしていると、桜木みなとさんと和希そらさんが明るく登場。新しい時代を築こうと歌って、初舞台生さんのマカロンタワーになります。皆さん、「マカロンの美女」なのね。美脚の方が多いように思える107期生さん。ここのお衣装の配色もとっても綺麗です。

 

8.やたらとかっこいい巴里野郎 第8章

 さぁ、そろそろ終わりかな?と思っていると(それくらい中身が濃いので)、ご褒美的に赤・白・青の巴里野郎がやってきて歌ってくれるんですよね。

青を率いる瑠風さん、赤を率いるそらちゃん、白を率いるずんちゃんとみんな歌が上手くて軽快。確かに層が厚いなぁ・・。そらちゃん、組替えも致し方ないのかなぁ・・。

私が注目している青の風色日向さんは毎回、2階席上手にウインクを飛ばしておられます。宙組を盛り上げる気概を感じる場面です。

 

9.ピンクの帽子が美しいフィナーレの幕開けからポップス、シャンソン、男役で組むダンス

宙組下級生さんを含めて男役さんかっこええわぁと、ぽーとしていると、再びキキちゃんご登場。「この帽子、どこで被るの?」という宝塚のショーにしか出てこない、とびっきり美しいピンクの帽子にパールの何連ものネックレス、ピンクのふわっとしたお衣装の娘役さんと一緒に大階段を下りてこられます。宙組を長らくリードしてくださった花音舞さん、綾瀬あきなさんのお二人の笑顔が素敵です。メラコリで綾瀬さんが演じておられたレジーナ、好きだったなぁ。

そしてラスト、「パリの散歩道」というフレンチポップス(羽生結弦さんがプログラムにお使いになった曲とのこと)を歌いながら真風さんが大階段を降りてきて、キキちゃんに向かって超絶かっこよく「ジュテーム」。

なんでやねーーーん!となりますが、超超超かっこいいからいいの!!

男役さん同士が黒燕尾で組んで踊るダンス、眼福眼福。観劇6回目ともなると、真風さん&キキちゃん以外では、上手一番端の風色&亜音ペア、下手から2番目の瑠風&秋音ペアを見る余裕までは出てきましたよ。オペグラで見る全体像です(?)。

そして、キキちゃんの歌う「トワエモア」(君と僕)に乗って、真風さんと潤花さんがゆったりと踊るデュエダン。3人が組んだフォーメーションもあります。

最初の頃、あーーー、”まかまど”ではないショックを和らげるための3人かなと拝見していましたが、今ではすっかり自然に。

正直申し上げると、2週目くらいまでは演者の皆様にも何らかの手探り感があるように拝見していました。宙組の皆さんも自信を深められたのかな?潤花さんがのびのびされていて、真風さんがおおらかに受け止めておられるのが伝わってくるからかもしれませんね。良かった!

 

10.シャーロック・ホームズで見つけた若手美形さん達

お芝居は、原作からイメージしていたホームズとアイリーンとは少し違いました。あくまで私が勝手に持っていたイメージとの違いがあっただけです。

有村先生の数々の衣装を着こなす真風さんは素敵で、ワトソンずんちゃんとの居間での退屈だーーやりとりも毎日のアドリブ見せ場となり、芹香さんモリアーティも巧みな人物造形です。巧いなぁ。

ホームズの兄マイクロフトの凛城きらさんがお上手で、一番原作のイメージに近いかもしれません。ホームズ&モリアーティの有名な滝の場面もありますし、ベイカーストリート221Bの楽曲も楽しくて耳に残ります。

BBC『SHERLOCK(シャーロック)』を全編録画して見ている旦那さんいわく(あらすじも全編、言えるそうです・・)、「これはもう、ホームズという名前を借りた宝塚活劇として楽しめばいいんじゃないの?」とのこと。

確かに副題に「サー・アーサー・コナン・ドイルの著わしたキャラクターに依る」とありますから、その通りです。生田先生、そういうことですね。了解!

ただ、アイリーンの描き方はもうちょっとミステリアスにいろいろな魅力を引き出せたと思います。(ごめんね!膨大な参考資料の中で大変でいらっしゃったと思います)

 

で、ホームズについて、何が一番言いたいかというと!!!

ばんっ!!(立ち上がるmiyakogu)

地下武器工場の若手男役さんがかっこいいんだわよーーー!!!

政府のお付きの子もーーーー!!!

風色さん&亜音さんはもちろん、私が目を付けたのは(皆さんもご注目)長髪クールな嵐之真さん、政府お付き2列目一番右手にいる黒髪美形の輝ゆうさん政府お付2列目一番左手のすっと立つ聖斗亜さんも。

プログラムでいろいろ持っている皆様も本当にかわいい!前髪縮れ毛がキュート&クールな穂稀せりさん、泡立て器持ってるオペラ座歌手でも活躍の若翔りつさん、今回、優しそうな警部で活躍の希峰かなたさん、両手にお菓子挟んでにっこりの澄風なぎさんの癒しの四天王も素敵です。希峰さん以外の3名さんは、地下武器工場でも武器持ってどやってていい感じですわぁ。銃を背負ってどやっている若翔りつさんはもちろん、あれ?こんな方おられたっけ?と思うと澄風なぎさんで、すっとクールに悪そうなお顔もされるんだと発見でした。

武器工場のキーパーソン、天才的武器開発者の松風輝さんヘルダー、弟思いの柴藤りゅうさんモリアーティ大佐、素敵眼鏡男子の留風輝さんポーロックベンガルの虎の鷹翔千空さんもね、かっこいいんだよーー!みんな。

くっくっく、宙組に通う楽しみが増えて嬉しいわぁ。

 

という訳で、6回観劇して、最後はオペグラで全体像を観る!という荒技で感想をお届けできて満足。

ワクチン接種のため実は私の4連休はこの週末です。先週末はひたすら、タカホでも仕事、幕間でもアイデアをメモしていたのですが無事にコンペにも勝利しました。ただ、以前と絶対的に違うのは、きちんと代わりに休む時間を取っているところ。前進していますよー。

さぁ、明日土曜日は7回目と8回目、存分に観ますわよーーー。大劇場千秋楽の8/2月曜の実施について心配しつつ・・。