和希そらさんのアニータは東京でのWSSでしたね。和希アニータの感想記事はこちらです。
https://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2018/01/12/235301
皆さま、こんばんは。台風の週末、お元気でしたか?私と娘は実家に行っていたのですが、夜中に直撃。ものすごい風でした。
さて、プチ帰省の前に梅田で観劇した宙組WSS(ウエストサイドストーリー)。初見のうちのばっさり中学生娘、辛口無自覚ヅカファンの夫と3人揃っての観劇です。
私は作品を冷静に分析・考察していると見せかけて(?)、その実、真風さんの耳から顎のラインとか、まっすぐで長い脚とか、腕まくりのシャツから覗くほっそりとした手首と指とか、そういうものをオペグラでがん見しております。ええ、宝塚ファンってそんなもんでしょ?!(注 miyakogu心の声、開き直っている)
だって、だって、ばん!真風さんの手首、ほっそりときゃしゃなんですよ?
全体的に細身の男性に見える立ち姿なのに、手首だけほっそりときゃしゃって。萌えるでしょーがっ?! ←落ち着いて、miyakoguさん。
しかし、うちの家族は作品を楽しみに来ています。二人にはどう映ったでしょうか?
一幕終了後の幕間。
娘いわく「暗いなぁ。ちょっとわからないなぁ」といきなりばっさり・・。あ、すみませんね。ええと、まぁそういう作品なんで・・。
「チケット取りなさいよー」と何かと詰め寄ってくる割には「俺はヅカファンじゃねぇ」とかたくなな夫は、「うーん、やっぱり、このダンスは男性の筋肉で観たいかな」と二人ともやや否定的でした。
ところがどっこい!さあ、大変、どんぐりこですよ。
↑ miyakoguさん、なぜいつも慌てていると「どんぐりこ」になるのです?そもそも歌では単にどんぐりですよ? ええと、ま、ええか。話を続けます。
物語の終盤、真風さんトニーがマリーアが亡くなったと告げられてから、まちにさまよい出て「チノ、どこだ」と叫ぶ場面から、星風まどかさんマリーアがトニーの亡骸に「触らないで!」と叫ぶまでの緊迫の場面。一瞬だけSomewhereのメロディが流れる以外、それまでずっと流れていた音楽はないまま二人の演技が続き、劇場は静かな緊張感に包まれます。
この場面の真風さんとまどかさんが抜群でした!
終演後、辛口夫は「あのトップ娘役ちゃん、確変したな!」と驚き、娘も「ちょっと咲妃みゆちゃんを思い出した、憑依型の演技だった」と二人揃って感嘆。お茶会がいくつかあった日だったこともあり、宙組の皆さまの迫力もいつも以上だったのかもしれません。
加えて、娘が「真風さんは恋する青年の普遍的な何かを表現していたと思う」と言い出し、三人で食事を取りながらわぁわぁと大議論です。
私は初見時から「真風さんは愛への憧れを体現している」と思っていました。特にSomewhereで空を見上げる場面です。
初めて知った人生の決定的な恋。そこから何かが始まるという夢。これから始まる愛に満ちた人生への憧れ。
そこを真風さんは今作品において体現されていると思います。でもその夢は実現されることはなく、わずか2日間で終わってしまう・・。その切なさも含めての憧れ。
恋、それも人生を大きく変えてしまうほどの相手と出会った時の普遍的な憧れを真風さんは体現されているのだと思うのですね。真風さんとまどかさん、二人の響き合う演技がそこを生み出していると思うのです。相手役さんを含めて好きになれるというのは、とても幸運なことだと改めて思いました。
舞台設定は私たちとは遠い世界のアメリカのダウンタウンですが、伝わってくるものには普遍性がある。それは作品として素晴らしいことだと思います。
純度の高い憧れを美しく見せることができる容姿。それはやはり、真風さんが磨かれてきたものだなと。
二人が感激したのは、オーケストラに対してもでした。音合わせの段階からの気合が違うと夫も期待していましたが、最初に観た時よりもオケも何となく張り切っていたような印象を私は持ちました。今、舞台が乗っているんだと思います。
ただ、娘は「この作品は素晴らしいけれど、ずっとこういうものだったら、やっぱり宝塚としては嫌かな」と。普遍的な何かを伝えてくる優れた作品とゴージャスで華麗な宝塚ならではの舞台。どちらも見たいですね。私たちは欲張りなファンですから。
さて、来週末は和希そらさん主演のバウ「ハッスル・メイツ!」へ。充実の宙組。観劇感想はまたレポいたしますね。