代取マザー、時々おとめ

大阪・関西万博2025の海外パビリオンの記憶をとどめておきたい。宝塚観劇記の旧「代取マザー、時々おとめ」は一時お休み。

大阪・関西万博2025思い出帖1 イタリア館

もともと、宝塚の観劇記を熱くしたためていた当サイトですが、ふっふっふっふ。

ご贔屓様退団後はOGさん公演に軸足を移し、宝塚も引き続き楽しみ見守りつつ、このブログでは当面、大阪・関西万博2025の海外パビリオンの思い出を記憶しておきたいと思います。だってな、おばちゃんら、すぐ忘れるやん?(年々、ますますな!)

万博は4月24日午後に初めて行った後、計31回来場。

海外の国パビリオンとコモンズ館は7月下旬に全制覇しました。その思い出が薄らいでしまうのが惜しく、「大阪・関西万博2025の思い出帖」として記録していきたいと思います。

さあて、EXPO2025の記憶。まずは 初万博の日のイタリア館から、Go!

 

1.大阪人の新しもん好き

イタリア館。ああ、ありがとう、イタリア館。

あなたこそ、今回の万博2025初期の立役者。大阪人の新しもん好きを惹きつけた最大のマグネット。大阪人はねぇ、まちで噂がわっと広がると、案外ころっと行くんです、意外に並ぶんです。

かつて(平成12年)、大阪市立美術館が「フェルメールとその時代展」を開催。その時、「何や知らんけど、今、世界のお宝の絵が大阪に一杯来て、今しか見られへんねんて」と、普段、あまり美術館に足を運ばない方が大勢、美術館に行かれたことがありました。

今回も同じ現象が広がっていったんですね。東京のスタジオにいるメディア関係者はご存知なくて当然ですが。

何や知らんけど(これは必須の接頭語)、イタリア館がものすごいお宝持って来てくれてはるんやって。こう来なくっちゃ。もちろん私、大阪のおばちゃんも一路、イタリア館へ。イタリア館がお宝を一杯持って来てくれてはるんやったら、意気に感じて見に行くのが人の世の義理。

とはいえ、正直に言いますと、「万博、どれほどのもんか、まずは偵察に行ってくる!」であったことも事実です。

どうやら、イタリア館は専用アプリがあって、予約を取るとさくっと入れるらしいと聞きつけ、アプリをダウンロード、画面に戸惑いつつ、日本語に翻訳して予約。このアプリが後に、私の友人知人に「幸い」をもたらすのでした。予約でけたんよ、最初は!

 

2.大屋根リングとウグイスラップ

しゅたっ。足を踏み入れる東ゲート。入場ゲートの前で地面にまず、「こみゃく」。ああ、これが噂のかわいい子らか!

ゲートをくぐってすぐ目を惹きつけられたのは、白くすくっと立つ名和晃平氏の彫刻作品「Snow-Deer」。白く透明な祈りが感じされる作品で、この作品は、東北を向いているのだと後で知ります。

      名和晃平氏「Snow-Deer」

次はお出迎えミャクミャク、そして薄い茶色の大屋根リング、青い空、白い雲、木の緑。聞こえてくる環境音楽にはノリノリのウグイスのさえずりが・・?え、今、ウグイス、ラップした??

この時点でなんだか、超うきうきの良い「気」の流れをキャッチです。ウグイスがラップしてるんですよ?そんなん、こっちも乗っていかんとね。

大屋根リングがまた、でっかいんですわ。

大屋根リングをくぐって進んでいくと踊っているのはマレーシア館の人々。もちろん、大阪の民はノリノリ。

あそこの派手な赤青はフランス館、その横がアメリカ館ね。位置関係を把握したので、まずはイタリア館を目指す!

 

3.イタリア館

イタリア館に突入です。日本人としては5分前到着ですが、時間きっちりに来てくださいと言われ、いったん様子見。時間きっちりになったので予約列に並びます。

少し待ちつつ、小型のコロッセオの外側のような回廊を進んでいくと、扉の前にたどりつくまで特定の州の技術や特産品を拝見。展示や映像の文字が小さく、ちょっと見にくいかな?

映像を見て待っていると、映像パネルがドラマチックに一気に開いて、うっわーーーー!

白く輝くアトラス様が天空しょっておられました、真ん中で!

      「天空のアトラス」

これが噂のお宝1。紀元2世紀、なんで2世紀にこれほど写実的な筋肉の彫刻を?天空と知ってはいても、地球しょってんの?!実はわかってたの、地動説?と大混乱です。(落ち着いて、地球ではなく「天空」)

奥に進むと、そこにはバチカン市国から出品されたカラバッジョ「キリストの埋葬」がすぐそこに、厳かに。お宝2、絵が大きい・・。(感嘆どころが間違ってます)

  カラバッジョ「キリストの埋葬」

あ!と思ったのは、3日前にお亡くなりになったローマ教皇フランシスコ様のお写真とが掲げられており、かつ絵の前には、各国から届けられた白い花があったことです。教皇様は、カトリック教信者の方々にとっては文字通り、父でいらっしゃるのかな。私も足を止めて黙祷。

後に、ミケランジェロの「キリストの復活」が追加で届き、この2つの作品がイタリア館にあることで、キリストの葬祭から復活へと、物語が完成したように思えました。

ダ・ビンチのスケッチ(お宝3)を見て、振り返ると目に飛び込んできたのが飛行機の木の骨格(お宝4)でした。この飛行機は、大正時代に「ローマ―東京間飛行」を実現した飛行機の復元とのこと。木製の飛行機でそんなに飛べるんだと、これも驚きです。

日本とのつながりをこんな風に大事にしてくれてるんやねぇ。ありがとう、イタリア!次はイタリアへ旅行するわ。(と、後にあちこちで決意)

他にもいろいろお宝を拝見し、最後に、「特許の国イタリア 成功する発明とイノベーション」というコーナーへ。ここでは、該当する特許公報と現物(例 フェラーリのエンジン)が並べて展示されているのでした。

「ね?知的財産が大事なのよ、わかるでしょ?」と聞きなれた声に振り返ると、そこにはまさかの知人。この広い万博会場で会いますか?という清々しい驚きです。(多分、双方ともに、新しもん好きの大阪人)

後に、イタリア館にはラファエロの師匠ペルジーノの絵画も追加で展示されます。その際、ガイドのおば様が「ダ・ビンチさんもペルジーノさんの工房にいたんですね。だから、ダ・ビンチさんとペルジーノさんは、500年の時を超えて、今、この大阪で再開できたんです!」と熱く語っておられたのでした。

熱い!こういう日々の熱量が集まって膨大なエネルギーとなり、大阪・関西万博2025を動かしていったのだろうと私は思います。会場の清々しいポジティブな「気」と「熱」に動かされ、速攻で通期パスを購入したのでした。

まずは、入場から1つ目のイタリア館まで。

忘れたくない2025年の春から初秋、半年間の記憶です。(続く、多分

この後は、note に移行しております😊

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