代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

梅芸DC・月組「アーサー王伝説」感想3 美弥るりかさんの妖艶なモーガンの哀しみ、分身達ののりのりダンス

皆さま、こんにちは。ようやく感想3までたどり着きました。書きたいところが一杯ありすぎて、おばちゃん、大変やんか?

 

5.美弥るりかさんの妖艶なモーガンの哀しみ

美弥るりかさんが演じられている魔女・モーガンは、アーサー王の異父姉です。アーサーの父、ウーサー王がモーガンの母に横恋慕したばかりに生まれたアーサー。不義の子ですが跡継ぎでもあるアーサーは魔法使いのマーリンによって連れ去られます(貴重な跡継ぎですから)。戦場にいたモーガンの父は戦死。ウーサー王がいけないのですが、不義の子を産んだ責めを負ってモーガンの母も自死。

モーガンは、それ以来、一人ぼっちで生きていかざるを得なかった境遇であり、激しい恨みを抱え、数々の策略によりアーサー王を追い詰めていきます。モーガンは魔術を使うのですが、その芽となる恋情、恐れ、欲望は利用される側の心の中にあり、モーガンはそこにつけこみ、利用します。

ただ、その恨みに基づいた謀略は、「私は孤独だったのだ」「誰もそばにいてくれなかった」という哀しみに満ちた全身の叫びのように私には見えました。

単なる悪役ではないのです。アーサー王が抱える孤独に通じるものを持った、半分血のつながった姉。傷口がばっくり開いたところから、だだ漏れになっているかのような孤独な哀しみはアーサーとモーガンに共通してあるのです。

そこを単なる悪役ではないように見せてくださったのは、やはりさすがに上級生の2番手さんのお力です。見事な演技、よく通る声のセリフでした。

目の動かし方、にこりとにやりとの使い分け、顔と目の表情、手の動き、ちょっとしたしぐさで、様々な感情や思考を見事に観客席に伝えてこられたと思います。

お芝居での女性としてのしなやかな動きを拝見した後に、フィナーレBで娘役さんを引き連れてセンターで踊るるりかさん。軽やかでしなやかで、色気のある男役としてのダンスで目をひきつけられました。ブラボーです!

 

6.モーガンの分身 レイアとヘラヴィーサ

もうね、のりのりやね、早乙女わかばちゃんのレイアと海乃美月さんのヘラヴィーサ。二人がグィネヴィアの侍女に入り込んで、まぁ、悪いことやるやる!あかんやろ!あんたら。策略にはまっていくグィネヴィアを見てほくそ笑む悪者顔の美月ちゃん。表情を封印するわかばちゃん。

「真実が恐いのか」という曲で、アーサーとモーガンが歌い、横で「ダンダリ ダンダリ ダンダリ ダリダ」、ウ、ハ、と踊るお二人。のりのりですやん?!ここの音楽とダンス、とても見ごたえがあります。

観ている方もとても楽しかったです。美しいわかばちゃんの激しいダンスには、星組時代の名残を感じました。ええわ、るりかさんとあの二人組の3人セット。月組さんは娘役さんが充実しておられますね。

(感想4に続きます。輝月ゆうまさんと佳城葵さんと、からんちゃん、月組のイケメン騎士団は書かんとあかんわ!)