代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

ワーキングマザー掃除術

ワーキングマザーで仕事もこんなのだと、スーパーマザーと思われることが多い。以前、社会人大学院生をしていた時には、学部から上がってきたかなり年下の同級生たちに、miyakoguさんは寝ていないんだと、知らないところで結論づけられたこともある。

しかし、その実、毎日7時間から8時間程寝ている。それはうちの旦那はんがよくご存知。証人台にも立てる。
ではここで、なぜ毎日ぐーすか寝ていられるのか、代取マザーの掃除術、その哲学を大公開したい。


1)最も重要なことは、人間、多少の埃では死なないという確固たる哲学である

遠い原始の時代に思いを馳せてみよう。洞窟の中で我々の祖先が暮らしておられた頃、果たして彼らは毎日、掃除をされていたのだろうか。いや、そんなことはない(はず、多分…)。しかし、我々は存在している。
ということは掃除せずとも死に絶えず、生き永らえるってことではないか。うん、そうに決まっている。
ただし、これは掃除の話であり、私は少し古くなった食物には絶対に手を出さない。食中毒や下痢の懸念と埃は別問題である。
(ただしアレルギーをお持ちの方は別である)

2)掃除は基本週1、2回もやれば上等と心得る

だいたいワーキングマザーは日中、家にいない。帰ってくるのは自然光がささない夕方以降だ。子どもも当然、保育園か学童か、習い事か、友人宅にお邪魔しているかであまり家にいない。なので、家はそれほど汚れるわけではない。自然光で見ない限り。

たまーに参観日等の用事があって家にいると、朝の光の中、浮かび上がる埃に、「うぉーー」と驚き慌てふためくことがある。慌てっふためいたら、掃除機をかければいいのであって、毎日掃除する必要はない(はず)。
床にこぼれたものや、トイレ掃除だけは汚れが見えればちょちょっと拭けば良い。基本的には週末の土曜日午前か日曜午前等に掃除をしていれば、まあ、何とかなる(はず)。

3)時々、来客に備えてやや丁寧に掃除をすれば、そこそこいける

一番効果的なのは義母や学校の先生の家庭訪問時等である。後は、私自身の経験でいくと、友人、保険のおば様、姉、最後に実母。
時々、来客があると普段は無視している棚の埃もせっせと拭き取り、まあるくかけている掃除機も直角である。
仕事人は相手があると、妙に張り切りだす。その性向を活かすべし。

4)掃除と片付けは実は別

実は掃除と片付けがごっちゃになって、ワーキングマザーの皆様の日々の憂鬱の種になっていることが多々ある。実際問題、働く働かないに関わらず、子育て世代の最大の問題は片付けだろう。

しかし、ワーキングマザーであれば出張のときを思い返してほしい。備えあれば憂えなしと用意したもののうち、現地で使うものは実は相当限られる。財布とカード、新幹線や飛行機のチケット、筆記用具、資料、パソコン、後は業種によっては商品・サンプルに、自身の着替え。本当に必要なものはごく限られる。
私自身、袋に詰めていた下着全種を忘れ(多分、いつになく整理をしたのがいけなかったのだと思う)、米国出張に行ってしまったことがある。幸い、LAのホテルの近くにデパートがあり、店員さんに「実はね、日本にアンダーウエアを全部忘れてきちゃったの」と内緒話をし、「まあ、それは大変」と笑い含みの同情を得たこともある。いい思い出だ。

結局、ここ2年ほど使わなかったモノ、すなわちおもちゃ、衣服、何かの箱に袋、その他もろもろは残念ながら捨てていただくか、必要とされる方に差し上げるしかない。ただし、思い出の品と昔好きだった本は別。私もしつこく、赤ちゃん時代のお気に入り服数点を置いてあり、衣替えの度に見つけては、「こんなに小さかったのに、よよよ」と娘を困らせている。

最後に、掃除とエクササイズを兼ねた雑巾がけ術についてお教えしたい。床の汚れがさすがになぁとなった時の必殺技である。
雑巾を絞る、足の裏で踏みしめる、足先で左右前後に動かしながら床を拭く。以上。

普段使わない足や足の指先のエクササイズにもつながり、脳の刺激にもなる。
おまけに「今、雑巾がけを足でやっちゃってる!」という、ちょっと後ろめたいが何か冒険をやってのけてる俺、という子どもの頃に金網の破れ目から「立入禁止」の森に入ったかのような快感もあり、日常感満載の掃除からの脱却を図ることが可能である(はず)。

この後、時間術、料理術、育児術などに続く予定(多分)。