暑い夏、皆様、お元気ですか?miyakogu、今週はあちこち移動続きで熱中症一歩手前?という感じの頭痛でした。皆様もお気をつけください。
さて、宝塚歌劇団の「まじめに感想」シリーズ(王家に捧ぐ歌と星逢一夜)で埋め尽くされてきた感のある当ブログですが、当初の目的どおり、ワーキングマザーの時間術について書きたいと思います。いい加減に、まぁ、そろそろ・・。
NHK「助けて きわめびと 時間が足りない」で検索してくださった方々はとても多く、必要とされている方も多いと思われます。
1.ワーキングマザーの掃除っぷりとは?
10時間睡眠の後、土曜午前の定例掃除を終え(基本、週1)、すっきりさわやか。ついでにやる気を見せたmijyakogu、放置していたベランダ掃除に乗り出し、汗だくです。
いや、排水溝、汚れてたわぁ!!昼間、家にいないため、全く気がつきません。
昼間の光で見ないこと。これ、ワーキングマザーが日々を機嫌よくすごすためのポイントなり。どうせ、昼間は家にいないのですからね!うん。
ついでに窓ガラスの掃除に乗り出すことにしました。
うちのばっさり娘が「やめとき、そんなん、誰がガラス見るって言うの?」と鋭いアドバイスをくれています。確かにおっしゃるとおり。さすがmiyakogu娘、いい感じで育っています・・。
しかし、ワーキングマザーにはなぜか掃除にやる気になる日があるのです。勢いでしょうか?そういう時に、やっておくこともこれポイントなり。
そこで、夏日を避けて日が当たらない方の窓ガラスの掃除だけしてみました。枚数でいくと、我が家全体の1/3ほどです。
まず、クィックルワイパー(しっとりタイプ)の紙で拭き拭きし、その紙は順次捨て、最後に雑巾で何回か拭きます。おおおーー、結構綺麗になりました。
100%は無理、80%、いえまぁ、75%くらいの仕上がり?これでも前進してますので、十分です。枚数では1/3、そのおよそ3/4の仕上がりですから、全体の1/4。我が家比25%の前進です。少しでも前進すれば、それでよし!今日はここまで。
熱中症で倒れる前に、とっととシャワーを浴びることにします。
2.1ミリでも1秒でも前進できれば、それは前進
先日、家族で電車に乗っていて、もうすぐ最寄駅に着くというアナウンスが入り、電車が減速した時。娘が本を取り出し、勉強を始めました。もう降りる時間ですけどね。
お父さんは「おいおい、もう降りるで」と注意していますが、娘は「ちょっと確認したいことがあったの!」と反撃しています。私も「そうそう、たとえ3秒でも1個は頭に入るから」と娘に加勢。
そうなのです。1項目でも、3秒でも、たとえ1分でも、1ページでも前に進めばいいのです。
少し前に話題になりましたが、OECD調査で判明する限りにおいて、日本女性は世界一寝ていません。
以下、出典:内閣官房「暮らしの質」向上検討会第2分科会(第5回、平成27年4月16日開催)の資料2、P1
「女性の暮らしに関して試みに睡眠時間について見てみると、2009 年の経済協力開発機構(OECD)のデータでは、日本人の平均睡眠時間は 7時間 50 分で、韓国(7 時間 49 分)に次ぎ、第 3 位を引き離した第2位の短さであり、OECD平均(8 時間 18 分)より 28 分短く、かつ、年々減少の傾向にある。
しかも、女性に限れば、日本人は 7 時間 36 分で最短(第2位(韓国)は7 時間 42 分)、OECD平均(8 時間 26 分)と比べると実に 50 分も短く、日本人男性(7 時間 52 分)と比べても 16 分も短い。日本の女性は、とにかく時間のやりくりに苦労している状況が浮かび上がってくる。 」
はい、まさにそう!いやもう、かねてより主張しているとおり、みなさん寝て!!
家事とか、そんなにやらんでいいで!ですので、1ミリでも前進、3秒でもやればもう、それで十分なのです、日本女性の皆さんは。
3.「エッセンシャル思考」のご紹介
皆様、「エッセンシャル思考」(グレッグ・マキューン著、高橋璃子訳、かんき出版、2014年)って読みはりました?副題に「最小の時間で成果を最大にする」とあります。おおーー、それこそ私達の知りたいこと!P14-15に「エッセンシャル思考とはどのようなものか」とあります。以下、引用してみましょう。
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出典:「エッセンシャル思考」グレッグ・マキューン著、高橋璃子訳、かんき出版、2014年 P14-15
「エッセンシャル思考は、より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変えるためのものである。そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になる。
ただし、それは簡単なことではない。慣れ親しんだやり方(そしてそれを当たり前と思う人びと)が、つねに私たちを引きずり戻そうとするからだ。(中略)
「やらなくては」ではなく、「やると決める」。
「どれも大事」ではなく、「大事なものはめったにない」。
「全部できる」ではなく、「何でもできるが、全部はやらない」。(以下略)」
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いかがですか?最近読んだ本の中でも、かなりしっくりきました。この本の中では男性エグゼクティブも含め、米国においても多くの人が仕事の波に飲み込まれ、家族との時間を失っていくエピソードが一杯出てきます。著者はこのような考え方を大手企業含めてクライアントに広めるコンサルタントの方です。
miyakoguが自分で見つけてきた法則とほぼ同じ。私もこういう方面にも進出した方がいいですかね??
4.miyakogu流細切れ勉強術と小さなゴール
実はmiyakogu、娘が小学2・3年の時、仕事を続けながら大学院に行くという野望を実現し、無事に修了しました。
最初、「お母さんは4月から大学院に行きます。ついては土曜日家にいないので、よろしく!」と宣言した際、家族からは非難ごうごう。まぁ、当然ですかね。入学2週間前の土曜夜、家族でご飯食べている時の初宣言やったしなぁ・・。
入試に際し、TOEICスコアが必要になり、集中して勉強した結果、930点台になりました。大学卒業後すぐのTOEICは530点と、なかなかなお見事ぶり。そんなもんだったのですよ、当時の学校教育における英語なんて。少し海外に行っていたとはいえ、明らかに後天的に見に付けた語学力です。
では、miyakoguはどうやって勉強しているのでしょうか??
それが「細切れ時間勉強法」です。なぜなら、ワーキングマザーにとって、1時間、いえ30分でもまとまった時間を取るのは至難の業だからです。
では、その秘訣は??
それは、いつも本を持ち歩き、1分、1ページでもいいので前進する。これに尽きます。でも、本、重いですよね? で、編み出したのが、これです。
(使用後の本)
(分冊状態)
重い専門書をばらばらにして、端っこをそれぞれテープでとめ、持ち歩いて勉強したのです。1分冊およそ60から70ページ。今、60ページの重さを計ってみたところ、およそ70グラムでした。これなら、持ち歩き、いつでも取り出せます。宝塚観劇のバッグにも入れられ、行き帰りの電車でも勉強できるのです。本をばらばらにするのは、カッターナイフで少しずつ切っていくと、案外簡単にできます。
本の内容が頭に入ることが一番大事なことであり、勉強のための本は綺麗であってはだめなのです。ぼろぼろでいいのです。
そして、ここが一番重要なポイントです。
少しずつですと、今日中に「ここまで読み切ろう!」と人間、不思議に思うのです。小さなゴールを積み重ねていくと、いつか大きなゴールにたどりつくことができる。(こともある)
これは、miyakoguがある講演で使ったスライドです。
©miyakogu,2015
最初から見上げるような目標を見てしまうと、人間、やる気をなくします。
とてもじゃないが、あそこまでたどり着けないと思うのです。でも少しずつ、1日5分、10分、電車の中でなら勉強できますよね。そして時々、30分、1時間まとまった時間が取れればそこで一気に進めばいいのです。
5.ポイント
ポイントをまとめます。
・重要なこと以外は捨てて、寝る(頭を働かせ、機嫌のいいお母さんでいるためです)
・小さなゴールをつくり、そこをクリアしていく
・たとえ1分でも、1ミリでもいいので、前に進めばそれは前進と考える
以上です。重要でないかどうかの判断には、「やらなくては!」と思っていたことを少しやめてみて、様子を見るという手が結構使えます。案外、誰も困らないし、何も言われないことが多いのです・・。(掃除とか、掃除とか、掃除です)
また、「やりたいけれど・・」と躊躇されていることは、少しでもいいので、最初のプチ・トライアルをしてみてはいかがでしょうか?「継続は力なり」と力まずに、です。それで続けられそうなら、やってみればいい。
結局ね、本当にやりたいことか必要のあることしか、人間はしません。「やった方がいいとわかってるんだけど」ということは、なぜかできないものです。でもね、本当に必要なこと、やりたいことをやらずに、明日死んだら、どうします??
miyakogu、お仕事生活も早30年近く。後輩ワーキングマザーの皆様に、1ミリでもお役に立てれば幸いです!