代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。朝夏まなとさんご卒業によるロス真っ只中。しばらくはtwitterにて(@miyakogu5)

月組・グランドホテル Bパターン感想2 海乃美月さんのコケティッシュな強さ、夏美ようさんが歌う人生!

皆さま、こんにちは。では、引き続き、宝塚歌劇団・月組「グランド・ホテル」役替わりBパターンの感想をお届けします。こちらは、大劇場に向かっている時に見つけたかわいらしい雪だるま。

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Bパターンの感想1はこちらです。

mothercoenote.hatenablog.com

 

3.海乃美月さんの生きる強さがあるフラムシェン

海乃美月さんのフラムシェンは、うちの中学生娘には「わかばちゃんよりも純粋に」見え、私には「わかばちゃんよりもしっかり者」に見えました。印象は分かれるのですが、共通しているのはある種の「強さ」だと思います。

あくまで私の感想ですが、早乙女わかばさんがAパターンで演じられたフラムシェンは、本当にハリウッドがどこにあるか全然わかっていない女の子。

それに対して、海乃美月さんの本日のフラムシェンは、後で誰かにちゃんと確認してそうな女子に見えました。「あら、おかしいわ?」と疑いつつも、プライジングについていったかのような。

オットーに優しく、もしかすると本当に「かわいい人」と心惹かれているかもしれないと思わせたのは早乙女フラムシェン。

これに対して、海乃美月さんのフラムシェンは、「人生はどうなるかわからない。でも今を生きる。」という強さを感じました。海乃美月さんよく通る意思の強さを感じさせる声をお持ちで、これは舞台役者として大きなお強みだろうと思います。

 

また、母になるということがふわふわとして、まだ現実になってないのだろうな、でも純粋に楽しみでもあるのだろうと思わせた早乙女フラムシェンに対して、海乃美月さんからは、子どもを抱えて強く生きてみせる!という意思を感じました。

柔らかでキュートな女子が、母になろうとする姿を見せてくださった早乙女わかばさん。

子どもを産んで、ちゃんと生きていきたいのだという意思のある強さを見せてくださった海乃美月さん。

いずれもそれぞれに良さがあると思います。

 

抜群の身振りのキュートさと、世間知らずでも出会った人と生きていこうという柔らかさがあるのは早乙女さん。

よく通る声と明確な歌唱を持ち、私は自分の人生を生きるのだという強さを感じさせたのは海乃さん。

私はそう思いました。そして、私が好きなのは早乙女わかばさんのフラムシェンです。技術面はさておき、フラムシェン=”かわいい炎”としては、早乙女わかばさんの方がしっくりこられたかなと。今作品において、フラムシェンは様々な人生が交錯し、あたかも舞台かのようなホテルのロビーを、可愛く柔らかく彩る貴重な存在だと思うのです。

でも、これは単に好みの問題であり、生きるたくましさを感じさせた海乃美月さんのフラムシェンもとても素敵でした。

 

4.夏美ようさんが歌う「I Waltz Alone」の見事さ

私と中学生娘が本日一番、「おおおーーー!」となったのは、実は夏美ようさんが歌われる「I Waltz Alone」です。

盲目の伯爵夫人(憧花ゆりのさん)は、優雅に紳士的にリードするジゴロ・紫門ゆりやさんと常に二人で踊っています。流れるように、床をすべるように、優雅に。

この一組のカップルは「グランド・ホテル」にいつも流れている音楽と優雅さを象徴するかのような存在です。両目の視力を失っている伯爵夫人は二人でワルツを踊り、夏目ようさん演じる片目を失っているドクターは「一人で踊るワルツ」と歌います。

夜を迎えたグランド・ホテルでは、各部屋でそれぞれにドラマが進んでいます。オットーと男爵は財布をめぐって、プライジングの部屋ではフラムシェンが・・。

ドクターは夜毎、自分の部屋で一人、何を思うのでしょうか?

日中、彼はロビーに座り他の人の人生を眺めています。しかし、夜は一人きりです。

そこで思うのは、彼が出会い、そして喪った人々への想いではないかと私は感じました。かつて人生を共にした誰かへの泣きたくなるような追憶、後悔、来し方への感慨。

そう思わせてくださった切なく見事にドラマのある夏美ようさんの歌唱だったのです。素晴らしかった!!観るたびに違う方に注目できるお芝居というのは、おもしろいものですね。

 

最後に一つだけ。

トミー・チューンさんの前で緊張して演じられたであろう初日を観たため、どうしてもそう思うのかもしれませんが。折り返し地点の本日、これまでの公演で自分達の役をそれぞれの方がつかんでこられた時期でしょう。おそらくはそういった安堵の中、芝居巧者の月組さんだけに、そつなくこなすことが優先された印象のシーンがあるように、私は思いました。

恐縮ですが、今日初めて、その人生を生きているというお芝居ではなかった場面が、時々あるように受け止めました。このあたりは中盤の厳しさでしょうか?新生・月組の皆さまに高い期待を私が寄せている故と、お許しください。

 

ひとまず、Bパターン役替わりについてはここまで。来週末に観劇予定のCパターンも楽しみにお待ちしております。

珠ちゃんの開襟、首筋に光る汗、身支度シーンの色気等のもろもろきゃーーー!(//∇//)については今、ため込んでる。ちゃんと書くね!