代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。朝夏まなとさん退団後のロスから、少し息を吹き返し中。

月組・カンパニー/BADDY 感想2 歩き始めた青柳さんと仲間(カンパニー)の物語、観客もその一員です

皆さま、こんばんは。ショー「BADDY」の感想に引き続き、お芝居「カンパニー」の感想をお届けします。今日はこれを書き上げないとね!

三連休の最後、2月12日には辛口旦那はん&中学生娘も一緒に観劇予定です。男性目線と現代を生きる中学生女子。さあ、どのような感想をもつでしょう?楽しみです。こちらは改めてお送りしますね。

ノンアルコールの「パワー・ウイング」にも心惹かれつつ、土曜日午後のお楽しみ、オリジナルカクテル「白鳥」をいただきました。

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 1.青柳さんはなんと10段!

珠城りょうさん演じる青柳誠二さんは柔道、空手、書道の有段を合わせて十段。どんな数え方やねん!と紹介していた早乙女わかばさん演じる紗良につっこみそうになりますが、青柳さんはそういうちゃんとした日本男児なのです。

彼は2年前(だったかな?)に妻を癌で亡くしています・・。そこで止ってしまった彼の時間。それでも誠実に生きてきた青柳さん。亡くなった奥様は紗良さんとは同級生だった方ですので、紗良さんや社長との接点も何かとある青柳さんです。

この物語はそんな青柳さんが、所属する有明製薬から同社社長令嬢・紗良がプリマをつとめるバレエ団の敷島バレエ団に出向するところから始まります。原作の小説では妻とは離婚した設定で、彼のやさぐれた生活が少しずつ動き出す時間がゆっくりと描かれいますが、宝塚の舞台では青柳さんは出向先でがんばってみようという段階にいるため、あまり葛藤があるわけではありません。

そこはばっさりとうまく処理された分、やや青柳さんの物語としては薄まっていますが、バレエ団で彼が見つけた「カンパニー」に焦点を絞っているとも言えます。

 

2.こんなサラリーマン、おらんわ!

その青柳さん、登場場面からして王子様というか、こんなサラリーマン、おらんわ!

少し光る茶色の素材のコートを品よく着こなし、もっとかわいくなるかと思ったのですが、リュックをしょってても、かっこいいですやんか?!珠ちゃんは!

スーツは2、3種類あったと思います。青に白い線の入ったスーツ、一ミリもしわもなく、姿勢よく。スーツのモデルでしょう?!

皆さん、ご覧になりはりました?!

珠ちゃんの襟を直すちゃぴさんと、そこでどぎまぎする珠ちゃんを。

何が「月が綺麗ですね」なんですかっての?!の浴衣姿の珠城さんを?!これがまた似合うんですよ、珠ちゃんは。あなた、サラリーマンじゃないでしょ、男性服モデルでしょ?!青い道着も着ておられました。珠城りょうさんコスプレ祭りともいえます!

お召替え、ウエーールカーーーム!!! ←注 miyakogu萌えの叫び

 

3.こんなコンビニ店員いたら、大人気になるわ!

愛希れいかさんは、敷島バレエ団随一の実力を持つ高崎美波を演じておられます。

彼女は原作で繰り返し出てくるのですが、本当は実力があるのに、いざという時に一歩踏み出せない苦しさを抱えています。←大丈夫、グッディになったら怒りが炸裂するから。あ、それはまた別のお話か・・。

希望の光を美波の踊りに見出す珠城・誠二さん。

原作と比べると、ここが少し弱かったかな。誠二さんは誠二さんの苦しさ、闇の中にいる。だからこそ、美波が踊ることでつくりだす光に希望を見出し、世界に彼女を送り出そうとする。もちろん、1時間半の限られた時間の舞台の中で、うまく処理されていたとは思います、誠二さんのセリフによって。

原作にはなかった誠二さんのある行動への萌えもあります!珠ちゃんの暖かみのある包容力が生きた場面でした。

舞台でしかできない演出もあります。誠二さんが銀橋で歌い、ちゃぴさんが白鳥を踊り、盆が回る場面。美しかったです。オープニングのバレエシーンも美しかったなぁ。

原作を読んで頭の中で物語を補完しているため、要所要所で涙するmiyakoguでした。

で、その美波ちゃんなのですが、コンビニの制服にハイソックス、スニーカーのメガネっ娘。いや、こんな娘、いたらそのコンビニ、大人気になるんとちゃう?!

 

4.全体的にビジュアルがどうかしてる!月組の皆さまは!

珠ちゃんの青柳誠二さんがイケメン過ぎるリーマンなら、世界の恋人・高野悠を演じる美弥るりかさんは色気があり、エレガントな男性バレエダンサーを見事に。

小説では想像で思うしかなかった高野の姿を黒髪の長髪、いかにも東洋人のバレエダンサーらしい小柄でありながら大きく見える魅力で見せておられたと思います。さすが、入団前に本格的にバレエにチャレンジされた過去をお持ちの方、お見事!

宇月颯さんの演じる阿久津、月城かなとさん演じる水上那由多のことも、楽しみにしていました。宇月さんに加えて退団を発表されている貴澄隼人さんもバーバリアンのメンバーです。

劇中、掲示されているこのバーバリアンメンバーが入ったポスターが劇的にかっこいい!!!夢奈瑠音さん、蓮つかささん、輝生かなでさん、英かおとさんもメンバーで、ポスターに入っておられます。

あのポスターを売らないなんて、どうかしている!!!今すぐ、ご発売をお願いします。絶対売れるから。特に宇月さん、月城さんのファンと、お二人のファン=うちの中学生娘に。いやもう、受注生産でもいいから、ぜひぜひぜひ!

紗良お嬢様の早乙女わかばさんは、原作よりもかわいらしい雰囲気。トレーナーである瀬川を演じる海乃美月さんは美人。海乃さんは体育会系のさっぱりと、少し武骨な熱血女子を好演されています。お綺麗になられたような印象がありますよ。

敷島バレエ団の団員で、美波の後輩である長谷山蒼太は暁千星さん。バレエの見せ場がばんばんあります!暁さんのバレエがいっぱい拝見できるなんて、素敵なお得感がありました。

敷島バレエ団の代表である敷島瑞穂を演じる京三紗さんは品のある年配の女性。「私はギャンブラーでもあるの」という場面、なんとも言えないおかしみで受けます。

有明製薬の社長はご退団者のお一人である綾月せりさんが、娘を思うお父さんらしさと人が良さそうに見えてちゃんと部下を見抜いている人柄を出されています。有明製薬での青柳さんの仲間が、紫門ゆりやさんの大塚部長と、輝月ゆうまさんの山田。お二人ともスーツ姿が見事に美しい!

フラッシュモブが始まる前、盆踊りのメンバーに「黒髪の美形がいる!」と私の美形センサーが働いたのは瑠皇りあさんでした。

大真面目にお芝居に取り組んでおられて、狙った場面もあれば、そうでない場面もあると思うのですが、くすくすと沸く観客席。ほっこりと楽しいお芝居でした。

 

5.紗良お嬢様・わかばさんの魔法のキスと月城かなとさん

原作でも私が好きなキャラだったのですが、今回のお芝居で一番素敵だったお役の一つが早乙女わかばさんの紗良でした。お見事だったと思います。

原作よりも可愛らしく、原作どおりにバレエに強い誇りを持ち、自分の実力を見極める力があり、原作よりも美波や皆に優しい。

一番のシーンとなったのが、あることで踊れなくなった彼女に責任を感じる那由多を励ます場面です。

原作よりも優しく美しく、わかばさんのお人柄が伝わるようで泣けました。素敵でした。ぜひ、劇場でご覧下さい。

そのことで、トイレにこもる月城・那由多が、ちょっとばかりおもしろいんですけれどね・・。ぷぷぷ。劇場からも思わず笑いが起こるかわいいかなとさんです。

かなとさんはねぇ、アイドルぽいつんつんさせた髪形で、めっちゃかっこよくて、かわいいから。彼はアイドルと言われながら、バレエのレッスンに励む一本筋が通ったところがあるのです。とにかく観て!!!

武道館ライブのお衣装や、Forever Loveでのお衣装など、ところどころ見覚えのあるお衣装が活用されていましたよ。

 

6.かわいい佳品だと思います

全体を通して、可愛らしくほっこり、宝塚ぽさもある佳品だったと思います。ちょいちょい挟まれる石田先生特有の雑学は相変わらずですが、まあオッケーレベル。

それにしても、ヴァンパイア・サクセションではブログを、今作品ではtwitterを。石田先生、お嫌いですね(^^)  

※ネットの反応については原作でも言及がありますが、舞台ではさらに強い言葉で高野が。ちょっとくすっとなりました。

 

その中で、お、ええこと言うてくれますやん!となったのは、美弥さん演じる高野と、確かわかばちゃん演じる紗良も言う「お客様もカンパニー」というセリフです。

観客がいるからこそ成立する、観客もその作品をつくる仲間、カンバニーの一員だというセリフはじぃぃぃんと来ました。どうもありがとうございます!

手堅くまとめられた可愛らしくほっこりと、少しほろりと来る佳品。いい味があります。

何といってもその後のショー「BADDY」が刺激的なジェットコースター、テーマパークのライド物のような勢いがありますので、お芝居はこのほっこり感がいい感じ。

最後、青柳が美波の手を取って二人ではけていくハッピーエンド。ぜひ劇場で美しいバレエシーン、バーバリアンの素敵なダンスとともにお楽しみください。