セミに起されたmiyakoguです。いやぁ、昨日はほんまに泣いたわ。まだぐったりしているわ・・。今朝起きて最初に頭に浮かんだ映像、それはみゆちゃんのある場面です。
※お越しいただき、ありがとうございます。勢いのあまり、「星逢一夜」について、結局16個もの記事を書いていました。そのまとめがこちらです。よろしければご覧下さい(^-^)。
1.静かな中の熱
上田先生の作品「月雲の皇子」、「翼ある人々」はいずれもスカイステージで拝見しました。私と娘がテレビの前にいつしか座り込み最後まで見届ける作品、それは名作認定の証なのですが、いずれもそうでした。
上田先生の作品は常に、静かな印象を与えつつ、その実、流れるように起伏を持って物語は進んでいきます。
作品中、緊迫した静かだけれども熱を帯びた場面があり、その場面におけるトップコンビ2人、あるいはトップ男役と2番手男役がぶつかりあう、その場面の迫力が物語の印象を決めているように思います。それぞれの立場からの抗えない運命の中でのぶつかりあいがあるように思います。その場面を演じ切ることが、ジェンヌさん達の新たな才能を引き出すことにもつながっているような。
ちなみに本当に新米間もないファンだった時代、私と娘はたまたまバウの出待ちに遭遇し、「げつうんのおうじ?」と読んでいたところ、お着物を着た上品なお姉さんに「つ・き・ぐ・も・の・み・こ」と一言一句、やさしく訂正いただきました・・。ひらがなの「の」しか合ってませんでしたね!てへっ。
2.星観の櫓での二人の演技
(ごめんなさい、最初は星見台と書いてました。星観の櫓でしたね)
一揆が鎮まり、再び舞台が静けさを取り戻した中、全てを投げ出したかのように櫓に座る晴興のもとに、後ろから泉が近づき、静かな緊迫が訪れます。
この時のみゆちゃんが全身から発する緊迫感、そして表情が素晴らしいのです!!何かに取り付かれたような狂気をはらんだまなざしと全身から立ちのぼる緊迫。静かな舞台に一瞬にして緊張が走ります。この時、私はB席前方で、オペラを使っていませんでした。しかし、そこからでも表情をとらえることができました。
miyakoguはミュージカルやバレエ以外の舞台はそれほど拝見していないので、よくわかっていないだけかもしれません。しかし、みゆちゃんは、とんでもない天才舞台俳優になられるのではないでしょうか?
「春の雪」での「清様は子どもよ!」という叫び、「月雲の皇子」での「ここへ来てはなりませぬ」(だったかな?)という木梨への静止に込めたおののき。セリフ一つに複数の絡み合う感情を乗せてこられる舞台俳優さんだと思います。そして、それは相手役さんからも新たな才能を引き出しているように思います。
しっかし、雪組の日本もののお芝居。伝統とは恐ろしいものです。
そして宝塚歌劇団。さすがに100年続いてきただけのことはあります。宮崎、長崎、佐賀、熊本・・。地方出身の才能の原石を見抜き、磨き、才能を発露させる立場につけ、引っ張りあげる。最後の最後、ぎりぎりのところでどのように才能を発露させるか、それはご本人達の力です。
才能の発露のプロセスを見る醍醐味、これが私が宝塚を観る要因の一つかもしれません。