代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組 白鷺の城/異人たちのルネサンス 辛口旦那とばっさり中学生娘の初見、正直感想

皆さま、秋の週末、いかがお過ごしですか?

miyakoguは昨日が宝塚大劇場の宙組公演「白鷺の城/異人たちのルネサンス」のmy楽。うちの辛口旦那はんとばっさり中学生娘と家族そろっての観劇でした。旦那はんと中学生娘は初見の舞台。さぁ彼らの感想は正直なところ、いかに・・?!私のような真風さんバイアスがかかっていない率直な感想ですね。

ということでお届けします(^^)。

こちらは京都の清明神社。先日、京都での休日仕事の帰りに宙組さんの舞台の成功を安部清明公にお祈りしておきました。清明公の六代後の陰陽師が真風さん演じる安部泰成ですね。

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1.辛口旦那とばっさり娘の正直感想 ショー編

ショーは好評でした!綺麗で華やかでストーリー性もあって「斬新」「さすが大野先生」と幕間、わぁわぁ語り合う三人家族です。

陰陽師・安部泰成と九尾の狐の化身・玉藻前の輪廻転生をテーマにしつつ、めぐり合い、離れ、再び巡りあうストーリーと、その背景にある歴史や古典。知的面でも刺激的で、構成が斬新だと好評でした!

これなら、少し解説を加えたら海外に持っていけるショーではないかと意見は一致しました。

音楽にうるさい旦那はんとしては、幻想的なゲーム音楽ぽいのがあるとさらに良かったなぁ、ちょっと音楽はべたの宝塚かな?とのこと。私はこのアップテンポの音楽が好きですが、もう少しだけこうと言われると、確かにという面も。天河の音楽、良かったですものね。

娘は松本先生の日本舞踊に感動。手の動きが本当にお綺麗ですし微妙に顔を傾けるだけなのに心情が伝わる不思議さでした。

「松本先生は人間国宝なんでしょ?その踊りを8000円ちょいで見られるってお得じゃない?」と盛り上がってました。うちは和ものが好きなので余計に(^^)。

ご利益を感じられる踊りだったそうで、松本先生の踊りなら、確かに真風とまどかちゃんが生き返って結ばれるという説得力がある!ご利益がある!と幕間にわぁわぁ盛り上がるmiyakogu一家です。

旦那はんはだいたいは辛口なのですが、終演後、お芝居を含めて「真風さんの動きは他のジェンヌさんと違って男性的なキレがある。筋肉がそういうつき方しているのかな?歩き方とか西洋人の男性っぽい。真ん中でどーーんとしてて、トップさんらしいトップやね」と褒めてくれ、私は大満足でっさぁ!(^^)、親方!(←誰?!)

ただ、中学生娘に「宙組さん、日本もの、がんばってたやろ?」とmiyakoguがどや顔をしたところ、「うーーん」という反応・・。雪組を一番観ているので、そこはやっぱり雪組さんの踊りが綺麗だなと。まぁ確かに。

ただ、斬新な和ものへの挑戦は宙組さんだからこそだと思います。良かった、良かった。

 ※私が最初に観た時の記事はこちらです。よろしければどうぞ!(^^)

http://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2018/10/07/232724

2.辛口旦那とばっさり娘の正直感想 お芝居編

うん、やっぱり、そうなるか・・。となったのがお芝居の方です。演じている宙組の皆さまは、ご自分の役なりに何とかしようと熱演されていたと思います。以下は、田渕先生の脚本に対してですね、主として。

私はまかまどの美しいラブストーリーの展開と繊細な歌詞に注目していますので、何とかなったのですが・・。(というか、真風さんしか観ていない)

※ラブストーリーにきゅんとした!という記事はこちらです。よろしければどうぞ!

http://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2018/10/14/121624

二人から出た意見は、特にカテリーナとサライのあり方がよくわからない、彼らの抱えている葛藤が何なのかが伝わらない、よくわからないと手厳しく。確かになぁ・・・。加えてレオナルドもロレンツォもグイドも、もう少し描き方があったのでは?とのことでした・・。ジュリアーノが聖職者を目指していた?というのもあれれ?と混乱したらしく。

いや、ごめん。代わりに謝る。ほぼ主要なメンバー全員やんか?(^^)

その中にあって、メディチ家の当主妻を演じた純矢ちとせさんは葛藤が伝わってきたように思います。

サライはお金がなければ生きてこれなかった人生をもう少し観ている側がわかったら、感じるところがあったかもと。

確かに、え?サライ、「あんたの役に立ちたかったんだ」という割にはあっさりレオナルドとカテリーナの約束をばらすし、その後、教会にやってきて後悔している風情やけど、いや、あんたがお金に目がくらんだせいやし、カテリーナが亡くなっているのに工房仲間もサライに優しくすんじぇねぇ!!!となりましたよね、正直には。ごめんね、みねりちゃん。あなたの演技のためではありません。

総論として、中学生娘からは

「駄作ではない。いいところもある。」

ただ、駄作に片足突っ込んでる。」

(片足突っ込んでる・・、突っ込んでいる、以下リフレイン with エコー)

とばっさりです!言ってくれるわねぇ・・。宙組ファンのみんな、ごめんね!

 

冒頭、枢機卿メンバーと法王が話す場面、流れるグレゴリオ聖歌(かな?)が宙組さんのコーラスで美しく、色合いも見事で何かが始まる!と思わせる重厚さがあり、私は好きですが、娘は「ええっと、今、何の誰の話やった?」と整理するのに時間がかかったそう。

私が最初、登場人物の関係を伝えておいたのですが、イモラという耳慣れない地名やパッツイ家、グイド等の人名、教皇、枢機卿、司教、フィレンツェとメディチ家の関係性。「桶狭間の戦い」とかとは訳が違うわ!田渕先生、中世お好きやと思うんですが、そういうことみたいですよーー。全部わからなくてもいいんです、ただええもん観た!というカタルシスがほしい。

旦那はんも中学生娘も場面場面に美しく印象的なシーンがあるのは認めてくれていて、結局のところ、美しい画集、あるいはヨーロッパの小説に時折挟み込まれる美しい絵を見ているような印象だったようです。

中学生娘は、「多分、田渕先生の頭の中で、はっきり見えているんだろうなというシーンがいくつかあって、そのシーンは美しいねん。だけど、間がつながってなくて物語が立体的に見えてこないように思う」とまたばっさりです。言ってくれるわねぇ・・。

私は登場人物が一人か二人で、メディチ家内での場面ではうつらうつらきたこともある!とまぁ、告白しておきましょう。

 

3.真風さん史上最高のフィナーレ

ただ、そんなばっさり中学生娘も、フィナーレの”黒まか”にはハートを射抜かれたらしく、「真風さん史上、最高に美しい!」と大興奮でした。いやぁ、良かった、良かった。8300円の元は取れると。いや、娘、それ、お母さんのお金から出てるから・・。

終演後、辛口旦那はん(みゆちゃんファン、ヅカファンの自覚はない)が「めっちゃ可愛い子、いたやん?スタイル抜群の!」というので娘と特徴や出番を確認、華妃まいあさんでした。目線をもらったと激しく主張しております(^^)。

あれ、俺やって」とのこと。←あなた、それヅカファンが言いそうなセリフ(^^)・・

中学生娘と私の間では、花道におられた優希しおんさんのにっこり笑顔、パレードで舞台に帰る澄輝さやとさんからの目線をもらったのはどっちか争いが勃発しました。

まぁ、こっち方面を見ておられたというだけなんですが(^^)。いいの!ファンはそういうものなの。

三人揃って「おぬし、なかなかやるなぁ」となったのは留依蒔世さんのフィナーレ銀橋でのにやっと笑ってからのねっとりウィンク。そういうのに興味のない旦那はんも「なかなか彼女はやるね」と注目。娘は銀橋を渡る瑠風輝さんのながーーーい脚と抜群のスタイルに改めてびっくりでした。

私は真風さんが出ておられない場面はひたすら風馬翔さんの抜群のダンスと、蒼羽りくちゃんの笑顔とふぁさーとなる前髪を観ていました。

娘はフィナーレで「目が足りない!」と混乱したそうです(^^)。トップコンビを筆頭に、黒髪縮れ毛を垂らした芹香斗亜さん、斜めの前髪がかっこいい!愛月ひかるさん、美しい澄輝さやとさん、暖かなお芝居が素敵なりくちゃん、ずんちゃんにそらさん個性の異なる素敵なスターさんが充実する宙組です。

 

という訳で、東京でお待ちの皆さま。

総括しますと、ショーは斬新で見ごたえあり、お芝居は駄作ではないが駄作に片足つっこみかけ、しかしフィナーレですべて吹っ飛ぶ!となります。

明日の千秋楽および東京でのご観劇をどうぞお楽しみください。

元は取れる!、フィナーレで!(^^)。

※多幸感があると噂のデュエダンについては、下記の記事を書きました。よろしければどうぞ!

mothercoenote.hatenablog.com